プレマシャンティからの贈り物「一期一会~月替わり豆腐&大豆製品セット」
ギフトにも最適です。プレマシャンティオリジナル商品紹介カードを添えてお届けします。
プレマシャンティは、繋がりのなかで生まれます。
それは人であったり、自然であったり、商品であったりします。
ご紹介頂いたご縁を辿って各地を旅するうちに、その土地だからこその出会いもあります。
その土地でしか、その時期にしか出会えない味。
皆さんにご紹介したいけれど、生ものであったり、作る量が限られていたりと、私たちがお預かりするには難しい商品も決して少なくありません。
また作り手を身近に感じて初めて、より深い味わいが生まれる商品もあります。
プレマシャンティの開発チームが、各地を巡り、作り手の目を見て、言葉を交わして惚れ込んだ数々を、桜のカードを添えてお届けします。
良質なたんぱく質である「豆腐」
紀元前2世紀ごろに中国で誕生したという説が有力な豆腐ですが、庶民にまで普及したのは江戸時代。誰でもが手軽に食べられるタンパク質源として重宝してきました。現代のようにスーパーで買うのが主流になる前は、リヤカーや自転車での引き売りがあり、豆腐屋のラッパや鐘が聞こえるとボウルをもって買いに行っていた時代もありました。
現代では、良質な植物性のタンパク質として広く注目され、日本だけでなく、世界的にもTOFUの名が通用するようになりました。しかし豆腐製造事業所数は年々減少の傾向にあり、昭和18年には約48,000件でしたが、70年後の平成25年には、生産量や消費量は原料大豆の使用量からみて大きな変化はないものの、事業所数は約8,000件と1/6も減少しています。そのうちの8割は家族従事を主とする1~10名までの小規模事業所が圧倒的多数を占めています。それは、豆腐作りは、大豆を見て豆乳にして、長年の経験と勘で必要なにがりの量を決め、寄せ具合を見ながら混ぜ具合を調整するというように、職人の技術を要する為なのです。
気合豆腐にお邪魔しました
創業1952年の気合豆腐は、3代目店主新井氏による選りすぐりの国産大豆でお豆腐を作られています。大豆の味を楽しめる大変濃厚な味の豆腐と豆乳が特徴で、店主は味と質を追求し続けています。
お豆腐の製造は前日から大豆を水につけて戻すことから始まります。そして翌朝4時より大豆の浸漬具合を確認しながら挽いてゆき、そして挽いた大豆=生呉(なまご)と水を加え加熱して豆乳の素を作ります。加熱された煮呉(にご)を絞ることで豆乳とおからに分けられます。
できたばかりの豆乳はキメの細かい袋に入れ漉していきます。左右の手を何度も交互に上下させ袋を揺すりながら漉すのですが、相当重みがあるのが見てわかります。
「歩留まりも悪くなるし、時間も手間もかかるから、通常ここまでするお店も少ないんですけどね。微塵が無い方が飲みやすいんですよ。」と店主。確かに漉す前後のものを飲み比べると、明らかに漉したもののほうが飲みやすいのです。この手間を惜しまない店主の丁寧な仕事が美味しさを作り出しています。
容器に入れていただいた豆乳の濃厚なこと。写真を見ていただくと伝わりやすいかと思いますが、このまま飲めるようなサラリとした状態ではありません。逆さまにしても落ちそうにない程にぽってりとしています。スプーンですくっていただくそれは、まるで濃厚な豆腐クリームの様です。今まで豆乳に持っていたイメージを覆されることでしょう。
店の外にトラックが止まり店内に作業服を着たお兄さんが入ってきました。こんな朝早くから何だろう?と様子を見ていると、店主が「今日はこれだけお願いします」とさっきまで沢山出ていたおからを渡していました。おからは豆腐を製造する工程で、豆乳を絞った際に出る搾りかすで1日に大量に出ます。おからが産業廃棄物として捨てられている話はご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。このトラックはどこへ行くのでしょうかと店主に伺うと「埼玉県や千葉県の牧場で家畜類の餌になります。食べ物として循環しているのはありがたいですよね。」とおしゃっていました。
豆腐にするために、1回で30丁分できる豆腐用の箱の中に豆乳を流し込み、にがりを入れて寄せていきます。豆腐は豆乳のタンパク質とにがりが反応して凝固するしくみを用いて作るのですが、大豆の種類によりタンパク質量が異なるため、ちょうど良いにがりの量や混ぜ方には、熟練の経験と勘が必要になります。大豆の顔はもちろん、豆乳にしたときの状態、にがりを入れた後も寄り具合を見つつ、都度最良のコンディションに持っていくのです。こんな調子で絹豆腐、おぼろ豆腐、木綿豆腐、寄せ豆腐、湯葉、揚げ、ガンモなどを作られています。
豆腐といえば白いものを思い浮かべる方が多いと思いますが、気合豆腐に伺った時には少し見慣れないグリーンやグレーの色をしたお豆腐がありました。これは黄大豆ではなく、青大豆や黒大豆を原料としたものだそうです。大豆の種類が違えば豆乳も豆腐も色が変わるのですね。
白っぽいお豆腐であっても、複数の大豆を使っていることもありますし、寄せにくく大変な紅大豆や、旨味の強い茶大豆などで更にカラフルなものを作ったりもします。
まだまだ試してみたいものがあるという店主。
留まることを知らない探求心と己への挑戦をカタチにし、探求心と好奇心に満ちた弊社のお客様にお届けしたい!という希望に応えてくださいました。
賞味期限のとても短いお豆腐なので、気合豆腐さんから出来立てを発送します。
「大豆」とひとまとめにできないほどたくさんの種類がある中から、季節にあった、またその時手に入る大豆を使い、毎月一度、特別セットとしてみなさまのご自宅にお届けします。
大豆の味わいを鋭敏に感じる豆腐はもちろん毎回お届けしますが、豆乳やがんもどき、湯葉、厚揚げなど、セットの組み合わせは店主にお任せください。 どんな大豆を使うはか店主次第。気合豆腐でしかお目にかかれない、新井さんの職人技がいきた濃厚な豆腐や豆乳をお楽しみください。
セットの一例です。
黒大豆のお豆腐セット
紅大豆のお豆腐セット
前回の「気合豆腐月替わりお楽しみセット」
- こうじいらずセット