プレマシャンティからの贈り物「大吟醸酒 あいの風」
ギフトにも最適です。プレマシャンティオリジナル商品紹介カードを添えてお届けします。
プレマシャンティは、繋がりのなかで生まれます。
それは人であったり、自然であったり、商品であったりします。
ご紹介頂いたご縁を辿って各地を旅するうちに、その土地だからこその出会いもあります。
その土地でしか、その時期にしか出会えない味。
皆さんにご紹介したいけれど、生ものであったり、作る量が限られていたりと、私たちがお預かりするには難しい商品も決して少なくありません。
また作り手を身近に感じて初めて、より深い味わいが生まれる商品もあります。
プレマシャンティの開発チームが、各地を巡り、作り手の目を見て、言葉を交わして惚れ込んだ数々を、桜のカードを添えてお届けします。
大吟醸酒「あいの風」
1983年の会社設立以来、株式会社ビオ・マーケットは、日本各地の想いのある農家と連携し、米や野菜をはじめとした有機栽培農産物の普及、それらを使ってつくる調味料などの加工品の企画・普及、有機農業の普及と認知度の向上に取り組んできました。
宅配事業を通じての有機青果の販売、加工製造者との連携による有機原料加工品の製造、小売り・量販店への卸、有機農業・認証制度に関する勉強会への講師参加など、その活動は多岐にわたります。そして2016年、小原営農センターと髙澤酒造場の歴史で初めての有機農産物を使った日本酒の販売が叶いました。
その名も、「あいのかぜ」。優しくまろやかな口当たりは、まるで白ワインのようなフルーティーな風味で、特に女性におすすめです。繊細かつ澄み切った飲み口は、食前酒にピッタリですが、さらに美味しい肴へと、つい箸が進みます。
冷やしてきりっと頂く夏、常温でグラスに注いで頂く秋冬。ソテーした白身魚や蒸し野菜などのあっさりとしたお料理とあわせ、お酒の爽やかさを楽しむのもひとつ。また、シチューなどのこってりとしたお料理とあわせるのも、ひとつの趣向です。
原料となるお米には、富山県富山市の小原営農センターが栽培した、山田錦を使用しています。小原営農センターは、設立時より、持続可能な方法で食べ物を供給できればという思いで、有機農業と加工品製造に取り組んできたプロの農業集団です。
平成27年度には、環境保全型農業推進コンクール 有機農業の部において、生産局長賞を受賞。収穫が終わると始まる有機圃場ならではの土づくり、暑い夏の草取りなど、我々の想像を超える労力を注ぐことで、多くの生き物の命をはぐくむ圃場を養い続けています。
有機農業の基本である「寄り添う」を実践し続ける農法で、自然環境に寄り添い、農作物に寄り添い、人々に寄り添い、常に新しい挑戦と発見を重ねています。「あいのかぜ」の原料となった山田錦は、上質な日本酒の原料米として、高い地位を確立している酒米です。
酒米は、食用のうるち米とは全く異なり、大粒で米の中心に心白があるのが特徴です。また、たんぱく質が少なく、酒の雑味が抑えられます。またうるち米に比べ、酒米は茎が細く穂も粒も大きく成長するため、栽培にも一層手間がかかります。
今回、初めて有機栽培での酒米づくりに挑戦することとなった小原営農センターでは、穂を育てる栄養を絶やさない一方で、穂の重みに耐え抜ける茎をつくるための栄養のバランスを維持するなど、普段以上に生長に寄り添い、心を配る必要があったといいます。そのお蔭もあってか、ひと粒ひと粒に大地の香味が凝縮されたお米に仕上がっています。
収穫された米は、おなじ富山県にある髙澤酒造場に持ち込まれました。髙澤酒造場は、寒ブリで名高い豊饒の海「富山湾」に面した氷見市で、明治初期に創業された酒蔵です。酒蔵からは、間近に富山湾や氷見の沖合に浮かぶ唐島、その向こうには海上にそびえる3,000m級の立山連峰が仰ぎ見られます。
7代目社長髙澤龍一氏が自ら蔵元杜氏を務めるこの酒蔵では、近代的な醸造技術を取り入れながらも、明治時代から継承された技と「一麹、二酉元、三造り」の基本を守り、豊富な地下水をもって、酒米の特性にあった酒質の日本酒を1 本1 本丹精籠め仕込んでいます。
日本国内で仕込みをされる日本酒のうち、僅か3%ほどしかないという大吟醸酒は、酒造各社にとっては、自社のもつ洗練された技術の集大成であり、上質な酒米があってこそ醸造が可能となるものですが、今回、小原営農センターで有機栽培された山田錦との出会いが、髙澤酒造場に「有機栽培米を使い、大吟醸酒を醸す」という新しい挑戦をもたらしました。
酒米は、食用のうるち米とは全く異なり、大粒で米の中心に心白があるのが特徴です。また、たんぱく質が少なく、酒の雑味が抑えられます。またうるち米に比べ、酒米は茎が細く穂も粒も大きく成長するため、栽培にも一層手間がかかります。
あいのかぜとは、「あいの風」。春から夏にかけ、日本海沿岸で沖から吹くそよ風を意味します。豊漁と豊作、幸せをもたらす風として、万葉の時代から長く親しまれている「あいの風」に、蒸しあがった酒米をさらして冷やします。酒のカギとなる麹は、能登杜氏の流れを組んだ伝統的な製法を守り、秋田杉を用いた(むろ)で造られます。伝統とともに、自然に沿って、ゆっくりと発酵させ醸造したお酒がこの「あいのかぜ」です。
お酒にダメージを与えないように優しく搾る、昔ながらの槽搾り(ふなしぼり)を、富山県内の酒蔵で唯一伝承する酒蔵の手で生まれた大吟醸「あいのかぜ」は、髙澤龍一氏曰く、「有機栽培の酒米ならではの味が融け込み、香りもこれまでにない吟醸香を醸し出している」といいます。
日本酒は、日本に残る世界最高峰の醸造技術と、万物の源である水、そして味の核となる上質な酒米によってすべてが決まります。髙澤酒造場の長い歴史においても全く初めての試みである「有機栽培米」を使った酒づくりは、米の生みの親である小原営農センターも、酒の生みの親である髙澤酒造場も、そして飲み手にも大きな満足をもたらす、新しい風味の大吟醸酒を生み出しました。