自然な生態系に沿って栽培した「丸かじり!紅玉りんご」産地直送
化学肥料や除草剤は一切使用せず、農薬を極力使わず減農薬(青森県比9割減)栽培
プレマシャンティ®は、繋がりのなかで生まれます。
それは人であったり、自然であったり、商品であったりします。
ご紹介頂いたご縁を辿って各地を旅するうちに、その土地だからこその出会いもあります。
その土地でしか、その時期にしか出会えない味。
皆さんにご紹介したいけれど、生ものであったり、作る量が限られていたりと、私たちがお預かりするには難しい商品も決して少なくありません。
また作り手を身近に感じて初めて、より深い味わいが生まれる商品もあります。
プレマシャンティ®の開拓チームが、各地を巡り、作り手の目を見て、言葉を交わして惚れ込んだ数々を、桜のカードを添えてお届けします。
子どもと一緒に丸かじり!
甘酸っぱい、紅玉りんご
小さなお子さんとも、ためらいなく丸かじりできる紅玉りんごはいかがでしょうか。 紅玉りんごの真っ赤な果皮は、お子さんの注意を惹きつけるには十分。ウサギりんごにしても耳も食べられるうえに、焼きりんごやさつまいもとりんごの甘煮も、紅玉りんごが持つ程よい酸味と甘み、煮崩れしにくい果肉で「見栄え良く」仕上がります。
育てているのは、津軽平野の中央に位置する藤崎町(ふじさきまち)で4代続くりんご農園の「竹嶋有機農園」さん。結実するまでの樹に成長するまでにも時間を要し、結実する樹木に育っても買い手がつく実を育てるのには更に手間と時間がかかるという、とにかく手間がかかるのが果樹栽培です。ですから果樹栽培は通常、「確実に」収入に繋げるために、使用回数から使用時期まで事細かく「指導」を受けて化学合成農薬や化学肥料を使っています。仕方がないことと云えばそれまでですが、果樹栽培の「常識」を仕方がないとは考えず、竹嶋有機農園は独自の道を開拓しました。化学合成された薬剤には、極力頼らないこと。化学肥料や除草剤は使用せず、昆虫と自然と共にくらすこと。マメコバチによる受粉など、生態系を乱さない果樹栽培を実践し、志を同じくする仲間たちを牽引する果樹農家のひとりが竹嶋さんです。
働き手は、昆虫~ハチと一緒に働く
りんごが実をつけるためには、「他家結実」という多品種の花粉で受粉・結実する性質を持つりんごは、自分の花粉がめしべについても、実をつけません。そこで必要となるのが、人工授粉。ひとの手を使い、めしべに他の品種のおしべからとった花粉をつけていく受粉方法です。昔ながらのやり方は、耳かきの反対側についたふわふわした毛玉にも似た道具に花粉をつけて、花の中心のめしべに受粉させるという方法です。最近では農薬散布に使うスプレーヤーという道具を使う方法もあるそうですが、いずれにせよ、手作業であることには変わり有りません。竹嶋さんの農園では、この受粉作業を「マメコバチ」が担っています。実は、「マメコバチ」に力を借りる受粉方法を日本で初めて発見し、実践し、普及に尽力しているのが竹嶋農園さんです。今ではりんごだけでなく、サクランボなどの果実にも普及し、多くの果樹園での受粉作業を軽減しました。
またりんごの栽培家にとっては、厄介以外のなにものでもないハマキムシを、ミカドドロバチの力を借りて駆除する方法を取り入れたのも竹嶋農園です。ハマキムシと呼ばれるハマキガ科の幼虫は、新芽や若い葉を好み、葉巻の名のとおり、葉を糸で縫い付け、あるいは丸めて内側に暮らします。ハマキムシが発生すると光合成が妨げられ、生育が遅れるだけでなく、つぼみや新芽、果実も食べてしまうのですが、さらに厄介なのは、その生態です。成長が早く、産卵期には一度に数十から数百の卵を産み、ふ化すると広範囲に散らばります。そのうえ活動期が長く、年に何度も発生します。少しでも発見が遅れると、被害が大きくなりやすい非常に厄介な虫です。ですがこのハマキムシを好んで食べる昆虫が、体長13ミリほどの「ミカドドロバチ」。民家の近隣でも多く見かける黒い身体に黄色の線がはいった小型の蜂の仲間で、ミツバチなどとは違い単独で暮らします。巣を壊そうとしたり、こちらから危害を加えたりしない限りは、他者を攻撃することもありません。
竹嶋農園さんではこの2種の蜂たちが、重要な役割を担っています。園内を自由に飛び回り、せっせと手助けしてくれる彼らとともに働き続けられるよう、害となる殺虫剤や殺菌剤、また生活の場を荒らしてしまう除草剤などは一切使用しません。「マメコバチ」や「ミカドドロバチ」も、もちろん生き物です。マメコバチはミツバチよりも気象などの条件が多少悪くても、活動できると云われていますが、それでも居住環境が好ましくなければ、自由に移動していきます。彼らが定着し、活動し、共存し続けていくには、暮らしやすく、繁殖できる環境を保つのもまたひとの仕事です。「マメコバチ」や「ミカドドロバチ」の生態を知ること。そしてなにより、自然を知ること。それが竹嶋農園で脈々と受け継がれてきた原点です。
町の木がりんごという藤崎町は、日本国内での生産量ナンバーワン、世界規模でも、もっとも生産量が多いとされる品種「ふじりんご」が誕生した地でもあります。農業に適した起伏が少なく肥沃な土地と、十三湖に注ぐ岩木川、平川、浅瀬石川といった豊かな水に恵まれています。雪深いイメージが強烈な青森でも比較的温暖であり、日当たりが良く、りんごやにんにく、米、大豆など農業が盛んで、市の約7割が農地と云う農業大国です。
りんごの原点?~希少な価値の「紅玉りんご」
日本で西洋のりんごが栽培されはじめた明治時代当時に、持ち込まれた品種のひとつが「紅玉」です。
果皮が真っ赤で、見た目も「これぞ、りんご!」と絵にかいたような姿かたち。香りが良く、甘酸っぱく、味わいは濃厚。おとなの手のひらに収まるくらいの中玉で、1個まるごと頂くには丁度よい大きさのりんごが紅玉なのに、最近ではすっかり入手困難な存在になりました。
それもそのはず。農林水産省の統計によると、紅玉りんごの収穫量はすべてのりんごの収穫量の1970年代前半に16万トン近く収穫されていた紅玉も、約30年で16分の1以下に落ち込み、1万トンを下回っています。1万トンと聞くと多いように聞こえますが、りんご全体の収穫量と比較すると、わずか1パーセントにすぎません。
他方で、有機栽培・無農薬が非常に困難とされているのが果樹栽培です。木村秋則さんが育てるりんごが「奇跡」と呼ばれるのも、りんごにはじまる果樹栽培がいかに薬剤と施肥に頼っているかを示しているのでしょう。日本のりんご生産の6割近くを占めている青森県が定めている普通栽培(慣行栽培)の基準を見ると、農薬使用回数は36回、10アールあたり15キロの化学肥料が使用されています。「特別栽培農産物」は、この数値から使用を5割以下に留めると認定されます。それでもわずか1パーセントの紅玉のなかで、「特別栽培農産物」認定の紅玉りんごに出会うのは稀です。竹嶋農園の紅玉りんごは、「減農薬栽培農産物(青森県比9割減)」で化学肥料は使っていない、更に希少な紅玉です。
品種交配が進み、日本の果物が大きさや糖度で判断されるようになり久しい昨今。
“An apple a day keeps the doctor away(一日一個のリンゴは医者を遠ざける)”という英国の古い諺(ことわざ)が生まれた時代のりんごの面影を残しているりんごは、日本ではなかなか手に入らなくなりました。甘さが増したりんごは糖度が高く、1個のサイズもとても大きく、ためらいなく皮ごとまるごと頂けるりんごも少なく・・・。健やかに自然に委ねられ育ったりんごで、内側からリフレッシュ!歯ごたえのあるりんごを丸かじりする爽快感と、ひとり1個食べきる快感、そして酸味と甘みがバランスよく口内に広がる新鮮な味わいを、この紅玉りんごで満喫しませんか?
他にもあります、丸かじり!
「竹嶋有機農園」で育つりんごたち
一年をとおしてほぼ手作業なのが、青森県のリンゴづくり。
収穫が終わるとほぼ休みなく手入れをし続け、その年の天候などによって異なりますが、早ければ大体8月の中旬頃から収穫が始まります。
「竹嶋有機農園」では、9月中旬からお届けが始まる「早生」のリンゴたちも育っています。
9月中旬からお届けが始まるリンゴたち
サン・黄王(きおう)
「黄王(きおう)」は「黄色いりんごの王様」と言う意味が込められた「りんご」と言われており、その為、「黄王」と表記される事もあるそうです。
9月上旬頃から販売される早生系りんごで、交配親は「千秋」と「王林」です。 岩手県園芸試験場で育成され、1994年(平成6年)に品種登録されております。
登録時は交配親は「はつあき」と「王林」となっておりましたが、のちに行わ れた遺伝子分析により、花粉親は「はつあき」ではなく「千秋」である事が 判明しました。
果皮は黄色くて、1個の重量は300g~400g程度で、表面の一部が薄い
赤色に染まる事もあり、シーズン初めは果皮が黄緑色のものもあります。
果肉は程よいかたさで歯触りが良く、甘みの中にさわやかな酸味があり
果汁が豊富で、香りが良く風味豊かな味が特徴のりんごです。
サン・つがる
ふじに次いで2番目となる生産量です。青森生まれの早生系りんごで、紅玉とゴールデンデリシャスの交配品種となります。
果汁が多くジューシーなところが特徴です。
食感は、やや硬めですが、歯触りが良く香りも強めです。
程よい甘みもあり、酸味は弱めが特徴のりんごです。
サン黄王・サンつがる栽培の特徴
りんごに袋を掛けない『無袋栽培』のサン・りんごです。
減農薬・無化学肥料栽培。
※りんごの木を腐らせてしまう『腐らん病』防止の為、やむを得ず1回だけ使用します。
独自の誘殺法でもって害虫の親を捕獲する為、殺虫剤は使用しておりません。
誘殺法とは:お酢・酒かすを焼酎に溶かして、りんごの木の枝にぶら下げて害虫の親を捕獲する方法です。
木に実が成ってからは、農薬・化学肥料・殺虫剤・殺菌剤は使用しておりません。
※収穫年によって玉の大きさに若干の大小があります。
各お届け重量ごとに記載してある玉数は、あくまでも参考としてください。
2023年度は5キロあたり11~13玉が目安です(2022年度は16~18玉)。