プレマシャンティ®からの贈り物 須賀さんの枝豆
須賀さん一家の愛情を満タンに蓄えた直送便を6月限定でお届けします
プレマシャンティ®は、繋がりのなかで生まれます。
それは人であったり、自然であったり、商品であったりします。
ご紹介頂いたご縁を辿って各地を旅するうちに、その土地だからこその出会いもあります。
その土地でしか、その時期にしか出会えない味。
皆さんにご紹介したいけれど、生ものであったり、作る量が限られていたりと、私たちがお預かりするには難しい商品も決して少なくありません。
また作り手を身近に感じて初めて、より深い味わいが生まれる商品もあります。
プレマシャンティの開拓チームが、各地を巡り、作り手の目を見て、言葉を交わして惚れ込んだ数々を、桜のカードを添えてお届けします。
今が旬!須賀さんの枝豆
朝晩と日中の気温差や、週のうちの気温差が、とっても気になるこの頃ですが、確実に夏は近づいています。
夏と云えば、お楽しみは枝豆!
枝豆は大豆が熟す前の、まだ青い、成長途中の種子を頂くこの季節だけの贅沢です(枝豆で収穫するために植えており、完熟させません)。さやごと塩茹でした枝豆の、むちむちとはじけるような実の食感と、じわっと舌に染み広がる甘さに、夏の至福を感じる方も決して少なくないはずです。
5月初旬。
お野菜ボックスをお願いしている須賀さんから、「枝豆提案しましょうか?」のお声掛けを頂きました。考える間もなく、「是非!」と即答。実現したのが、「至福の枝豆直送便」です。
お野菜ボックスには、キラキラ命輝く生命力あふれるお野菜が何種類か詰まっているのに対して、「至福の枝豆直送便」は直球、枝豆だけ!枝豆以外のお野菜は、一切入っておりません。200グラム入りの枝豆が、なんと5袋入った枝豆チャージ便です。200グラム一袋を塩茹でしても、須賀さんの枝豆は食べだしたら止まらないから、ひとり一袋?ひとくちごとに充電さるような味わいの、新鮮な枝豆をどうぞ。
天地の力と須賀さん一家の愛情を満タンに蓄えた直送便を、6月限定でお届けします。
一袋はいつもの塩茹でではなく、蒸し枝豆にして風味の違いをお楽しみください。
ひとりでも多くの方にお届けできますように!
化学合成農薬や化成肥料に頼らない農業
埼玉県児玉郡上里町で農業を営む須賀さん一家は、江戸時代から続く農家です。群馬県との県境にほど近いこの土地で、半世紀以上も”土”を育て、”適地適作(てきちてきさく)・適期適作(てっきてきさく)”を実践してこられました。須賀さん一家が自然納品に取り組み始めたのは、MOA自然農法と岡田茂吉の考え方との出会いがきっかけでした。一男さんが、昭和20年代前半に医者から見放されるほどの大病を患った頃のことです。病弱だった自らの身体をとおして、食物が健康に与える影響の大きさを知り、長男利治さんの誕生を機に、ご夫婦で化学合成農薬や化成肥料に頼らない農業に従事すると決意します。時代は高度成長期の真っただ中。単一植生と耕起や防除などの営農による人為的な農作物の管理が推奨され、農村部から都市部への人口の流出と農業と他産業との収入格差が広がる中で、農業の機械化が進み、除草剤や農薬などの農業資材が普及し、単収を上げ農業労働を軽減するための施策が矢継ぎ早にたてられた時代でした。時代に逆行するかのような須賀さんの農法は、周囲の目には、異質なものにうつったのでしょう。地域の農家の理解を得られない中で、須賀さんは自然から学び、試行錯誤を繰り返し、MOA自然農法に取り組んでこられました。
MOA自然農法は、岡田茂吉が、農薬や化学肥料にたよらず、生命体である土の持つ力を最大限に発揮させ、自然環境を清らかに保ちつつ、安全で、おいしくて生命力にみちた美しい作物の栽培を願って昭和10年代に創始した農法です。(MOAインターナショナル ホームページより引用)
土づくり
命のある土には、バクテリアなどの微生物や土壌生物などが息づいて、朽ちた植物などを分解し再び土に戻す命のサイクルが出来上がっています。命のサイクルができあがっている土壌は、耕したり、肥料を与えたりと人が過剰に手を加えなくとも、まるで里山のように、柔らかく、温かく、バランスの良い栄養分を含んでいるといいます。植物は、この土に力いっぱい根を張って、己の強い生命力を頼りにたくましく育ちます。そしてこの土地で育った植物は、また来年も同じ場所で命をつなげるようにと新たな命となる「種」を紡ぎます。須賀さんにとっての土づくりとは、里山があるがままに培ってきたような、大自然がもともと備え持つ循環が最大限に生きた「自然」に近い、野菜が己の力で元気いっぱいに育つ土づくりです。
適地適作・適期適作
植物には、それぞれ好みの土壌や環境があります。例えば、里芋が湿気を好むのに対して、さつま芋は通気性がよく水はけのよい場所を好みます。土壌の種類や水はけの良さ、日照時間などの固定された条件のもとで、育ちやすい植物(野菜)を選ぶのが「適地適作」です。対して「適期適作」は、時期との組み合わせです。「旬」は、それが一番おいしく栄養価も高い季節といわれますが、植物の側から考えるなら、「一年で最も育ちやすい」季節でもあります。例えば、ナス科のトマトやなすは、初夏や初秋の日当たりが良く、比較的暖かで乾燥した季節を好むように、ウリ科のキュウリやスイカは初夏から真夏、秋口までの夏場を好みます。それぞれの栽培野菜の「旬」を一般的にわかりやすくしたのが、種まきカレンダーとよばれるものです。
対して須賀さんの「適期適作」は、”見極める”こと。
それぞれの植物が育ちやすい季節を目安に、今まで積み重ねてきた経験と栽培記録、そして日々の気候の変化を観察し、「植物が、病気や虫に負けずに、己の力で強く育ち命を繋げるであろう時期」を見極めたうえで、生命力と経験を蓄えた種を、その力が発揮しやすい土地に極力戻すことが、須賀さん一家とその仲間たちにとっての「適地適作・適期適作」だといえます。