プレマシャンティ®からの贈り物 感動を誘う『板チョコレート』
変わる、変える、「Latitude Craft Chocolate(ラティテュード クラフト チョコレート)」
プレマシャンティ®は、繋がりのなかで生まれます。
それは人であったり、自然であったり、商品であったりします。
ご紹介頂いたご縁を辿って各地を旅するうちに、その土地だからこその出会いもあります。
その土地でしか、その時期にしか出会えない味。
皆さんにご紹介したいけれど、生ものであったり、作る量が限られていたりと、私たちがお預かりするには難しい商品も決して少なくありません。
また作り手を身近に感じて初めて、より深い味わいが生まれる商品もあります。
プレマシャンティ®の開拓チームが、各地を巡り、作り手の目を見て、言葉を交わして惚れ込んだ数々をお届けします。
納得の価値「沁みる味」
プレマシャンティ開発チーム 横山です。
いつもどこかにプレマシャンティが貼りついた毎日を送るなかで、時々「嫌にならない?」と問われます。私は思わず、「嫌になる?」とオウム返しします。問いそのものよりも、「何故、言葉にしてそう問うたのか」が気になるから。時には気分がのらないときも、疲れるときもあるけれど、「嫌になる」のとは違います。何故って私の日々は、キラキラ輝く星が手のひらに飛び込んできたり、目の前に飛び出してくる興奮に満ちていて、瞬きする時間すら惜しいのです。
そんなキラ星のひとつが、ウガンダからやってきたこの『板チョコレート』です。 カギカッコ(『』)をつけるには、それなりの理由があります。姿かたちこそ『板チョコレート』だけれど、その存在ったらハンパない。カラフルなパッケージや目を惹く素敵なデザイン、板チョコレートという見慣れた親しみ深い形状に、何気なく隠されたその味わいと物語は、『板チョコレート』をはるかに飛び越えてしまいます。
チョコレートの市場は、2020年には世界規模で2080億USドル(日本円で約29兆1200億円)を超えたといわれます(※)。全日本菓子協会統計によると、同年、日本は小売り額で5470億円、生産量で243,870トンのチョコレートが市場に出回ったのだそうです(http://anka-kashi.com/images/statistics/r02.pdf)。つまり・・・暴力的な言い方かもしれないけれど、世の中には、砂漠の砂粒ほど沢山のチョコレートがあるってことかもしれません。
あまりに身近過ぎて、あまりに沢山ありすぎる。
それが今のチョコレートの立ち位置なのでしょうか。
だから2月、チョコレートが日本で一番売れる季節には、「ブティック」に並ぶショコラティエやショコラティエールと呼ばれるチョコレート職人がつくる宝石のようなチョコレートが飛ぶように売れ、「普段目にするチョコレート」はあまり注目されません。食べ慣れているから?予測を超えることがないから??普段食べないようなチョコレートや、珍しいチョコレートに、驚きと感動を期待しているから???
いつもと同じ形なのに、違う。
Latitudeは、感動を誘うチョコレートです。
プレマシャンティ開発チーム 横山奈保
(※)Global chocolate confectionery market size from 2012 to 2025、Published by Statista Research Department, May 11, 2021 参照
ウガンダからこんにちは~Latitude Craft Chocolate
2016年創業のLatitude Craft Chocolateは、ウガンダ発のコミュニティです。
土をつくるひと、カカオを育てるひと、実を集めるひと、カカオ豆に加工するひと、カカオ豆を運ぶひと、カカオ豆を炒るひと、チョコレートに加工するひと、包装するひと、販売するひと、デザインするひと、ミルクをつくるひと、お砂糖をつくるひと、サトウキビをそだてるひと、カカオバターをつくるひと・・・数多ある役割を、沢山のひとたちが分担しひきうけながら、一枚のタペストリーを織り上げるように、縦糸・横糸と繋がりあって広がっている「新しい暮らし」のカタチです。Latitude Craft Chocolateが描こうとする絵は、壮大だけれど当たり前。フェアトレードだとか、SDG'sだとか、サステイナブルだとか、外に暮らす誰かから与えられた言葉に納まらない、自分たちの暮らしをお互いに支えあう、昔からの生き方・暮らし方を今の時代にあわせただけの「共に快適に生きる」工夫と心遣いのコミュニティです。
ウガンダという国に育つカカオ豆に、カカオバター、共に暮らす動物からもらうミルク、近隣で育つ砂糖。足りない分は、もちろん、外から手に入れたりするのだけれど、基本は目の届く範囲・手の届く範囲の材料をもとに、自分たちができることを増やし、広げようとしています。
ウガンダをご存じでしょうか?
正式には、ウガンダ共和国。アフリカ大陸の東部に位置し、ケニアやタンザニア、ルワンダ、コンゴ、南スーダンと国境を接しています。面積は日本の本州と変わりませんが、人口はおおよそ3分の1。56もの異なる民族がともに暮らしている緑と水に満ちた国です。
ウガンダの国土には、何百年もの間貴重な水源として人々を潤し続けたヴィクトリア湖があります。統計によると、ヴィクトリア湖の面積は約7万平方キロ。ナイル川の源流でもあるこの湖の中には、大小80以上と云われる島が浮かびます。アフリカ大陸では最大、世界でも第二番目に大きい湖です。またウガンダは、山の自然とも共にあります。アフリカ大陸第三番目に高いと云われるスタンリー山が聳える、ルウェンゾリ山地。アフリカ最高峰、独立峰としては世界最高峰とされるキリマンジャロ、山頂には氷河を戴くケニア山に続く、アフリカ大陸の豊かな自然を象徴する三大峰のひとつです。赤道直下にありながらも万年雪を戴くルウェンゾリ山地は、エドワード湖やアルバート湖を従え、潤沢な水の恩恵を受けた湿潤な大気のお陰で、麓にはまるで原始の森と呼びたくなるような熱帯の原生林が広がり、ルウェンゾリ固有の生き物たちが暮らしています。標高が少し上がると、次は、常に湿度が100%あると云われる熱帯雲霧林が現れます。苔むす雲霧林を抜け更に登ると、色鮮やかな鳥たちが暮らす湿地帯が現れます。緑豊かな丘陵地帯が広がるウガンダ共和国は、別名「アフリカの真珠」とも呼ばれるのです。
正式には、ウガンダ共和国。アフリカ大陸の東部に位置し、ケニアやタンザニア、ルワンダ、コンゴ、南スーダンと国境を接しています。面積は日本の本州と変わりませんが、人口はおおよそ3分の1。56もの異なる民族がともに暮らしている緑と水に満ちた国です。
ウガンダの国土には、何百年もの
ウガンダ共和国の主要産業は、農業です。なかでもコーヒー豆は主たる収入源で、赤道直下の熱帯性気候に属する国なのに、ルウェンゾリをはじめとした高地では、コーヒー栽培に適した肥沃な土壌と、年間をとおして快適な気候に恵まれています。アラビカ種のコーヒー豆はエチオピアなどから持ち込まれたものですが、ロブスタ種はウガンダの土着の(在来の?)、豆でもあります。コーヒー豆というと、国外からの入植者がつくりあげた大型のプランテーションを思い浮かべる方が多いようですが、ウガンダの場合、様々な歴史の分岐点により、現在は小規模な個人農園が多く、近代的な農業資材に依存しない生産者が多いのが特徴です。一説によると、栽培に携わる農家の数は100万ともいわれています。ちなみにアフリカのコーヒーは、野趣あふれる味わいや複雑なテクスチャが特徴と云われますが、ウガンダの味わいは、コクがあるのに全体的にすっきり。優しい酸味とフルーティーな香りが特徴のひとつです。(もちろん豆の品種によっても、産地によっても、味わいは異なります。)
ウガンダの味~華やかで濃厚、味わい湧きたつチョコレート
ウガンダでは昔からカカオ豆を栽培していたようですが、広く注目を集めるようになったのは最近のことです。味わいはコーヒー豆にも似て、コクがあるのにスッキリ。香りがフルーティで、ベリーやダークチェリーのような味わいも感じられます。コーヒー豆の栽培と変わらない小規模の生産者が育てたカカオ豆を使い、生まれてきたチョコレートは5種類。パッケージの外まで漏れる豊かなアロマに誘われてラップを剥がすと、どれもピカピカと輝きます。
ダーク80%
RWENZORI/ルウェンゾリ
良質なコーヒー豆の産地でもある、ウガンダ西部ルウェンゾリ山地で栽培されたカカオを使用。プルーンやベリーなどの風味に加え、さわやかな柑橘を感じる味わい。力強いのに切れがあり、スッキリとした後味が印象的。
パッケージ:アフリカの高山に生息するキク科の植物「ジャイアントセネシオ」と、ルウェンゾリ山地の二つ名「月の山」を連想させる三日月、そしてルウェンゾリの山がデザインされています。
ダークチョコレートらしくないダークチョコレートが、このルウェンゾリ。濃厚で酸味と苦みが複雑に混ざり合った強烈な印象を受けるのに、後味はすーっと消えていきます。不思議なことに、最初に感じるどしっとした苦みが、時間の経過とともに、ベリー系の酸味と甘味に転じて消えていくのが、非常に印象深いです。くちどけの滑らかさも一級。
プレマシャンティ開発チーム 横山
ダーク70%
SEMULIKI/セムリキ
ウガンダ西部セムリキ野生保護区周辺のカカオ農園で栽培されたカカオを使用。 甘味が豊かで、生イチジクの果肉の風味とコーヒー、香ばしいナッツの味わいを感じます。 パッケージ:ウガンダの国鳥「ホオジ ロカンムリヅル」がデザインされています。
セムリキとルウェンゾリを食べ比べると、10%のカカオの違いだけでは説明できない味わいの違いに、唸るしかありません。舌を軽く刺激するスパイス感があり、苦みもより複雑で、セムリキの方が軽いはずなのに、苦みはルウェンゾリよりもしっかりと感じます。チョコレートの味の切れでいうなら、セムリキは余韻が長いです。果実の風味も、より濃厚に感じます。ラムとかブランデーなどと一緒にいただいても、いいかもしれません。
プレマシャンティ開発チーム 横山
ダーク70%
BUKONZO COFFEE/ブロンゾコーヒー
ウガンダ西部で栽培されたカカオと、ブコンゾ地域のアラビカコーヒー豆を使用。 火山由来の肥沃な土壌と赤道直下の恵まれた気候のブコンゾで育つ良質なアラビカコーヒー豆は、強い印象を残す豊かなコクとそれを引き立てる明るい酸味、フルーティな甘味に、クリーンな後味が特徴です。同じ地区で育ったカカオ豆とコーヒー豆のペアリングは、びっくりするようなハーモニーを奏でます。 パッケージ:コーヒーの木をモチーフにデザインされています。
ホワイト40%
WHITE CARAMEL/ホワイトキャラメル
ウガンダ西部で栽培されたカカオでつくる自家製の非脱臭ココアバターとウガンダ産の黒糖(モラセスシュガー)、近隣でのびのびと育った牛から絞った乳でつくったウガンダ産全粉乳を使用。キャラメルが入っていないのにほんのりキャラメル風味を感じる、甘すぎずシックな大人のチョコレート。ココアバター分40%
アフリカで質の高い全粉乳をつくれる国は少なく、多くのチョコレート製造者が輸入した原材料に依存しています。ラティチュードは、近隣で自由に育っている(「その辺で暮らしている」と表現される)牛から絞った乳をスプレードライして、チョコレートの原料にしていることに加え、全粉乳の品質の高さと味わいに、驚きを通り越し驚愕します。更に、このホワイトキャラメルのキャラメル風味は、全粉乳をローストして出しているというから、「?????」。頭の中を飛び交う「?」をよそに、もう一度驚くしかありません。 ホワイトチョコレートは、往々にしてココアバターが重くて、濃厚さに胃が逃げ出すのですが、これはずしっとした油脂の重さとは無縁、軽くて上等なチョコレートのさらに上をいく美味しさです。
プレマシャンティ開発チーム 横山
ミルク49%
DARK MILK/ダークミルク
ウガンダ西部で栽培されたカカオと、ウガンダ産ミルクをスプレードライした全粉乳を使用。優しい甘味にほっと幸福、力の抜ける味わい。
パッケージ:ローカルの 「Happy caw」がデザイン
これがLATITUDE(ラティテュード)
事業をスタートしたウガンダ西部の「Kasese」という地域が、赤道直下「緯度0度」に位置していること、また自分たちが愛するカカオやコーヒーの栽培地域も赤道直下「緯度0度」に位置していることから、LATITUDE(ラティテュード)と命名された会社がLatitude Trade Co.と事業のひとつである「Latitude Craft Chocolate」。
2016年にアメリカ人のJeff Steinbergが、最初はたった3名で始めたLatitude Craft Chocolateも、今では30名近いウガンダ現地のひとたちが働く事業に育ちました。Latitude Trade Co.は、「ビジネスにおける成功を再定義すること」を目標に掲げたBコーポレーション(Benefit Corporation)の認証を受けています。これは、企業が社会の問題を解決する能力を持っていると信じ、株主だけでなく、従業員・周囲で暮らす人々など、その他のステークホルダーに対しても等しく利益を生み出すことを企業の成功と考え、行動する企業に与えられる認証です。
Latitude Trade Co.の事業の軸は、クラフトチョコレートとスペシャリティカカオです。2500人を超える小規模のステークホルダーたちと、差し向かいで真っ正直な取引を続けながらも、役割はチョコレートづくりだけにはとどまりません。天産物であるカカオ豆は、年に2回(多くが5月と10月)に収穫できるコーヒーよりも効率のよい農産物ですが、それでも天候などの環境条件に左右され、収穫に波があります。農産物の特徴のひとつでもある不安定な収入を、Latitude Trade Co.が独自の保険やマイクロファイナンスなどを運営し、小規模生産者たちの暮らしが安定するよう、またその結果、子どもたちが学校に通い続けられるよう経済的な仕組みをつくっています。また有機認証をうけた1000人ちかい小規模農家から、他より高い価格で直接カカオ豆を買取っています。平均1~5エーカーの圃場とともに暮らすこれらの小規模農家の半分は、女性の生産者です。彼らは徒歩圏内に設けられた収集所に毎週カカオ豆を持込みます。持ち込まれたカカオ豆は、その日のうちに計量され、現金で買い取られます。こうすることで、買い手は新鮮なカカオ豆を手にできますし、生産者は運送や精製などの余分な手間と費用をかける必要がなくなるうえに、盗難にあったり折角の収穫物を腐敗させてしまうリスクを負わずに済みます。
Latitude Trade Co.は、また、独自の設備を持ってカカオ豆を精製・保管しています。結果、各生産者が育てた高い品櫃のカカオを損なうことなく、チョコレートに、また世界中でカカオ豆を待っているお客様へお届けできるようになりました。
Latitude Trade Co.は、プレミアムカカオを市場で確立し、2024年までにLatitudeのコミュニティを5000家族に増やし、ウガンダに根付いた「ともに助け合う」社会をつくっていこうとしています。
黄緯を意味するLatitudeには、実はもうひとつ別の意味もあります。
それは、「自由」。思想行動の自由範囲です。
Jeff Steinberg氏が、果たして意識していたかどうかは別にして、Latitudeのチョコレートの発想も味わいも、そしてLatitude Trade Co.の在り方も、今の私たちの暮らしに「自由」見せ、スポットライトをあてるような存在ではないかと感じます。美味しいだけではない。でも美味しいから買いたくなる。食べる側も作る側も、誰もが幸せになるチョコレート。
プレマシャンティがLatitude Craft Chocolateに惚れ込んだ理由です。
プレマシャンティ開発チーム 横山