特集 月のリズムで生きる
心をイキイキと豊かにし、健康や運に恵まれるライフスタイル
現代社会では太陽暦(グレゴリオ暦)を使っている国が多いのですが、
昔は日本でも「太陰太陽暦」が使われていました。
太陽のリズムだけを取り込んだ太陽暦に対し、
旧暦である太陰太陽暦は、月と太陽、すなわち陰陽が合体したリズムをもつ暦です。
目に見えることに重きを置く物質追求型社会のなかで、
目に見えないこころの世界
いのちや愛情、まごころや感謝、感動などを今一度思い起こさせ
豊かに生きる本質に気づかせてくれる
それが、月を意識し月のリズムで生きることの素晴らしさなのかもしれません。
お月様と仲良くなって幸せいっぱいな毎日を
月のリズムに関心はあるものの、詳しく知る機会がなかったあなたへ
(1)日本人と月の関係
大自然の運航に調和した暦「太陰太陽暦(旧暦)」
皆さん、ときどき「旧暦」という言葉を聞きますね。旧暦とは、明治5年にグレゴリオ暦(新暦)が採用されるまでに使われていた「太陰太陽暦」のことを言います。
太陰太陽暦とは、大自然の運航に調和した暦のことで、月(陰)のリズムと太陽(陽)のリズムが陰陽調和したカレンダーになっています。新月の日を1日とし、満月は15日あたりになるので、旧暦を使っていた昔の人々は、暦を見れば、月の満ち欠けを容易に知ることができました。
月と人との密接な関係
もともと旧暦は、月の満ち欠けを知るためだけにあるのではなく、動植物や、昆虫、気象など、自然界の動きを体現化したもので、自然とともに生きる知恵に満ちたカレンダーです。
また、神社で執り行われる神事は1日、15日が中心ですし、人間の臓器を表す漢字には「脳」「腸」「肝」「腎」など、「月」がついています。あるいは、「運」のことを「ツキ」と言うことからも、人と月との密接な関係が見えてきます。
月を意識してみましょう
わたしたちは、血液のことを「血潮」とも言いますね。女性の生理がはじまることを「初潮」、赤ちゃんが誕生する時期は「産み月(ウミという言霊は「海」と同じ語源)」と言います。わたしたちの体内にある体液は海に由来し、妊娠中の女性のおなかの羊水は、太古の海水成分と同じと言われています。
つまりわたしたちは、体内に「海」という要素を持ち合わせ、月のリズムに呼応するものがあるとも考えられるのです。
「今日は新月だ」「今日は満月だ」と意識して月を感じるだけでも、脳下垂体の視床下部にあるホルモン分泌のスイッチが入りやすくなるそうです。そうであれば、旧暦の書かれたカレンダーや手帳を使って、月を日々、意識してみるのもいいですね。
太陰太陽暦に従って育てられたバイオダイナミック農法による原料使用
《豆知識》
バイオダイナミック(ビオダイナミック)農法とは
哲学者であり、人智学者でもあるルドルフ・シュタイナー博士が提唱した農法です。バイオダイナミック農法で最も重視しているのは「生命力」であり、種や作物、土壌、肥料など、どの研究も生命力を中心に行われています。主な特徴は以下の通りです。
●天体の動きに合わせた農作業
天体の運行(宇宙の自然のリズム)に合わせて、農作業が行われます。太陽や月、またその他の太陽系惑星や星座の位置関係で、地球に注がれるエネルギーの質や流れを図った上で農法が実践されます。具体的には、宇宙から最もエネルギーが注がれる満月の日に種蒔きをしたり、堆肥を与えたりします。収穫も、それぞれの作物とその用途に合わせて、作業日が決定されます。
●循環型の土作り
化学肥料や農薬を使わず、農場敷地内で栽培されているハーブや、飼われている牛などの排泄物など、天然成分を調合した肥料を使うことで、大地の力を引き出します。同じ土地で生まれ育ったもの同志が、補完し活かしあうかたちで、自然循環型の土づくりをしています。
●動物たちとの共生
農場の敷地内や近辺に住む野生動物たちとの共存や、動物たちの生命への尊厳を重要視しています。
(2)地球と月
潮の満ち引き
地球の約7割は海です。海の高さは一定ではなく、規則的に、1日2回、ゆるやかに高くなったり低くなったりしますね。これが、いわゆる潮の満ち引き、満潮、干潮です。この現象に月の引力が関係していることは、皆さんもご承知の通りです。
月に面した海は、その引力により、いつも満ち潮です。その反対側は月の引力の影響こそ弱いものの、地球の自転による遠心力により、こちらも満ち潮になります。
「大潮」は月と太陽の関係で起こる
ひと月に一度、新月と満月の日には月と太陽と地球が一直線に並びます。「太陽・月・地球」という並び方をする新月の日には太陽と月の引力が重なり合うことで、また、「太陽・地球・月」という並び方をする満月の日には太陽と月が強く引っ張り合うことで、海面の高低差が最も大きくなり、大潮となります。
地球を軸にして月と太陽が直角になる上弦の月、下弦の月の日には、その位置関係から干潮の領域が太陽の引力によって引っ張られるため、海面の高低差が一番小さくなり小潮となります。
満月や新月の日に
この潮の動きは、海中の生物にも大きな影響を与えています。釣りをする方ならご存知かもしれませんが、潮位によって釣りの成果が大きく異なるそうです。また、海の生物は、満月や新月の時に生殖活動を行う場合がよくあります。ウミガメやサンゴの産卵は、満月の夜に行われると聞いたことがある方も多いはずです。小魚や、貝、カニたちの生殖活動もまた、満月や新月のときに行なわれることが多いそうです。
人間も例外ではありません。新月や満月の時には出産件数が増え、満ち潮の時に赤ちゃんが誕生し、引き潮のときにご年配者が息を引きとる傾向がみられるように、月は人の生死のタイミングにも影響を与えていると考えられます。
《豆知識》
手術やワクチン接種のタイミング
月が人に及ぼす影響について学んでいる人たちの間では、新月のころの手術は、成功率が高く、回復期間が短くてすみ、一方、満月のころの手術は、傷口からの出血が多くなる傾向にあり、普段よりも水分が体に吸収されやすく結合組織が柔らかくなっているため、傷跡も残りやすいと言われているそうです。ワクチン接種についても、満月の日の数日前から避けた方が無難で、特に適さない日は満月の日と囁かれています。
羊水の海に抱かれて生まれてくる赤ちゃんたちへ
\洗剤・石鹸類/
\スキンケア/
\ベビーフード&おもちゃ/
(3)満月と半月
月には基本的なリズムがある
アーノルド・L・リーバー博士が提唱する「バイオタイド理論」をご存知ですか。海水の塩分濃度と人体の塩分濃度はほぼ同等であり、海が月の影響を強く受けるのだから、人体にも大きく影響するのは必然だという考え方です。
リーバー博士はもともと精神科の医師です。彼は、病院での臨床経験から、月と人間の精神状態や身体の状態などの関連が単なる迷信でないと確信するようになり、さまざまな事例を集めて、統計的に分析を行いました。分析、研究の結果、「満月や新月のときは心身の緊張が高まり、半月のときには弛緩する。満月や新月のときには生命力が高まり、半月の時には弱まる」という基本的なリズムがあることを発見したのです。
(4)満ちていく月・欠けていく月
満ちていく月・欠けていく月の特徴
具体的に、月の様子とそれに呼応するエネルギーの特徴を挙げてみましょう。満月から新月に向けて月が欠けていく時は、新月に近づけば近づくほど、「解毒」「洗浄」「発汗」「発散」のエネルギーが強まっていき、新月でそのエネルギーのピークを迎え、一方、新月から満月に向けて月が満ちていく時は、「補給」「摂取」「保護」「休養」のエネルギーが強まっていき、満月でそのエネルギーのピークを迎えると言われています。
この特徴をうまく使って、毎日の生活をもっとリズミカルに、かつ、もっと健康的に過ごす工夫をあなたの暮らしにも取り入れてみませんか。
月の様子
チカラ
その時期の特徴
人の体への影響
-
- 解毒
- 洗浄
- 発汗
- 発散
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- 掃除、洗濯のしどき。汚れがよく落ちる。
- 庭の剪定。
- 芝刈り。
- 雑草退治。
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- 取り込む力「弱」。
- 多少食べ過ぎても太りにくい。
- 出血しにくくなる。
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- 補給
- 摂取
- 保護
- 休養
-
- 種まき。
- 芝張り
(水の吸い上げ力大・あげすぎ注意)。 - ビタミン・ミネラルの吸収力が増す。
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- 取り込む力「強」。
- 吸収しやすく太りやすい。
- 出血しやすくなる。
《豆知識》
満月の日のガーデニング- 虫は満月時に産卵する傾向にあるため、害虫駆除をする場合は孵化直後を狙って満月の数日後に行うのが効果的と言われています。
- 満月の2日前あたりに種を蒔くと発芽率が良くなる傾向にあるそうです。果樹の樹勢を抑え結実を進めたい場合は、満月期に剪定するとよいとも言われています。
- 新月のころは、水分が土中の奥深くに沈んでいる状態です。新月の前後1~2日に植物を植えると水分不足により木質化する可能性があるので避けた方がよいと言われています。
月が欠けていく時(満月から新月へ) ~浄化力が強まるとき~
月が満ちていく時(新月から満月へ) ~吸収力が強まるとき~
\ぐんぐん芽を出す 楽しい種まき/
\栄養補給を積極的に/
(5)満月には「瞑想」を 新月には「意乗り(祈り)」を
満月には瞑想を
満月は、「サクセスムーン」とも呼ばれ、交渉ごとに適する日とされてきました。ニューヨークのビジネスマンは、満月の日は、商談が成功しやすい日と信奉しているそうです。普段より意識が高揚し、大胆な企画も通りやすいのだとか。
また、満月の日は、大いなる大自然の力と人間が結びつきやすいということから、古来のインドに伝わるハタ・ヨーガ瞑想法では、満月の夜の瞑想が重視されてきました。
状態・エネルギー
キーワード
状態
- 陰のエネルギー
遠心的なエネルギー
「拡散していく」
結ぶエネルギー
「融合する」
「合体する」
「受け入れる」 - 冷やす
ゆるめる
溶かす
膨れる
水が多い
上昇
- 体の陰陽
陰性=「気・血・水」が上半身に集まる=のぼせ状態
・熱が上気することで足腰が冷える。
・顔がむくみやすい。
・のどが渇いて水を欲する。
・人体が水けを多く含み細胞が膨張する。
この日に収穫された野草・野菜・種子類には、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富(植物の葉や花、実にエネルギーが蓄えられているため)。
心が活性化
人の心が活性化=人と人とを結びつけるコミュニケーションが深まる
・恋愛に花が咲く。
・交渉ごとに適する。
・自分の表現力が増す。
・意志や感情の伝達がうまくいく。
・瞑想に適する(古代インドに伝わるハタ・ヨーガの瞑想法)。
《豆知識》
満月には感情のコントロールを意識して
意識が高揚することがマイナスに働くと、感情のコントロールが難しくなるということが起こるようで、満月の日には事故やトラブルが多いとも言われています。人と会う予定のある方は調和を、車で出かける予定のある方は安全運転をこころがけてみてください。
安全運転にも、リラクゼーションにも役立ちます。
満月のエネルギーを味方につけて
《豆知識》
ちょっとおまじない感覚で「お財布フリフリ」
満月の日に、お月さまに感謝しながら財布や通帳を振ると臨時収入がある!? 「金運アップ法」として毎月、満月に向かってお財布をフリフリする、という方がいらっしゃるそうです。 これは、月の引力パワーを味方につけ、運気を引き寄せ願望を成就させる方法なのだそうです。ホントかウソか、おまじない感覚でやってみるのも楽しいかもしれません。こんなお財布でフリフリしてみてはいかがでしょうか。
杉山ニット工業「ざしきわらし巾着袋」
家に富をもたらすなどの伝承を持つざしきわらしは、座敷又は蔵に住む守り神。
満月の夜にヨガ・瞑想を
新月には意乗り(祈り)を
今日のお月様は?
状態・エネルギー
キーワード
状態
- 陽のエネルギー
求心的なエネルギー
「収縮していく」
「かためる」
「きりわける」
「すえる」
「動じなくなる」
「始める」 - 温める
固める
縮める
恰好
- 体の陰陽
陽性=「気・血・水」が下半身に集まる=頭寒足熱状態
・熱が下気することで足腰が温まる状態。
・足がむくみやすい。
・地に足ついて安定した状態。
この日に収穫された根菜類は、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富(植物の根にエネルギーが蓄えられるため)。
体が活性化
人の体が活性化する=身の回りのエネルギーを集めることができる
・祈ると思いが現実化しやすくなると言われている(体が陽性化することで、求心力が働き、身の回りに現象化のエネルギーを集めることができるため)。
・分離や独立など、新しいことに着手したり習いごとをはじめたりするのに適する(不要物の処分、大掃除、会社設立、新しいプロジェクト着手など)。
新月の夜に意乗り(祈り)を
(6)満月と新月の日に「プチ断食」と「塩浴」のすすめ
お月様のリズムにあわせた食事法
満月と新月の日の特徴をよく知って、食事の仕方に活かしましょう。知っているだけで得することがたくさんあります。
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満月の日は、からだの吸収力がピークに達する日と言われています。
この日は、普段以上に何でも吸収しやすいそうなので、ローカロリーな食事を心がけてください。体に有害な食品添加物や農薬、有害貴金属などまでなんでも吸収してしまう時なので、食べ物を吟味する必要がありそうです。
ポイント- この時期は、脂肪や糖分をどんどん吸収し、太りやすい時期のため、脂肪・糖分を控えた食事を心がける。
- ビタミン・ミネラルなどをたっぷり摂取するよう心がける。
- 吸収力が高まることでプラスのエネルギーも高まるので筋力アップなど強めの運動を併用すると効果的。
おすすめの食事法- プチ断食をする
(プチ断食中に生姜湿布をおなかに当てる手当の方法を実践すると、おなかのごみ処理がスムーズに)。
おすすめ食材- ビタミン、ミネラルが豊富な食材を摂る ex.)ほうれん草、春菊、にら、にんじん、アボカド、カリフラワー など
- カロリーが低くて栄養豊富な食材
きくらげ、マッシュルーム、しいたけ、しめじ、こんにゃく、おかひじき、など
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新月の日は、からだの浄化力がピークに達する日と言われています。
この日は嗜好品への禁断症状があまり強くないそうなので、甘いもの、コーヒー、アルコール、たばこなどを絶つのにぴったりです。この日は、体外に出す力がもっとも高まっている時なので、体の浄化スピードが加速されるそうです。
ポイント- デドックス効果のある食材や、お米、ジャガイモ、アスパラガスなどの、栄養とともに水分が多く含まれる食材を摂取する。
- 水分を多めに摂ることを心がける。
- ウォーキングや水泳などの有酸素運動を併用すると効果的。
おすすめの食事法- プチ断食をする
(プチ断食中、生姜湿布をおなかに当てる手当の方法を実践すると、おなかのごみ処理がスムーズに)。
おすすめ食材- 毒や排水を促す食材を摂る
ex.)お米、じゃがいも、かぼちゃ、ごぼう、さといも、れんこん、切り干し大根、アスパラガス、なす、レタス、白菜、きゅうり、パセリ、しょうが、たまねぎ 大豆、ひじき、など
満月・新月にはプチ断食がおすすめです
プチ断食には、いくつか方法があります。
どの方法を選ぶかは、皆さんご自身に合った方法が一番ですが、いずれにしても、満月と新月の日にプチ断食をすると、体が元気になるそうです。
満月の日は、からだの吸収力がピークに達するので、太りやすい日と言われています。ですから、この日にあえてプチ断食をすることで、ダイエット効果が上がるとのこと。このときに、栄養価の高いもの、生命力のあるものを摂り入れながら実践すると、体がとても喜ぶそうです。
新月の日は、からだから余計なものを出す力が強まる日と言われています。この日にプチ断食をすると、その力がより強力になり、体内の浄化力が高まるそうです。
このように、月のエネルギーに呼応した食事法を実践することで、効率のよい健康促進が期待できます。
プチ断食で一番手軽にできる方法は、「夕食を抜く」という方法です。胃腸が休む夜に食事を抜くと、消化によって発生した活性酸素などの老廃物を処理する肝臓や腎臓の働きが良くなるそうです。また、血液がきれいに浄化されるため、酸素や栄養をたっぷり含んだきれいな血液が、臓器や細胞に供給され、からだがイキイキしてきます。
食事を生ジュースに置き換えて行う方法です。体に負担をかけずに体のゴミの排泄をうながしつつ、必要な栄養素がたっぷり補えるため、体調が良くなること期待できます。フルパワーで働き続ける各器官をゆっくり休ませ、体内に蓄積している毒素や老廃物を分解・排泄し、すべての細胞が効率よく働ける状況をつくります。満月、新月の日は「生ジュースオンリーDay」と決めて実践してみてはいかがでしょうか。
食事を酵素飲料に置き換えて行う方法です。ダイエットで話題の竹下登美子さんによる「らくなちゅらる通信」連載バックナンバーが大変、参考になりますので、ご関心のある方はお読みください。
食事を玄米甘酒に置き換えて行う方法です。1食に約200ミリリットルの甘酒を飲むことで、良質な栄養をたっぷり摂りつつ、飢餓感を持たずにプチ断食を実践できます。
《豆知識》
飲む点滴といわれる「玄米甘酒」
「甘酒」といえば、多くの方がひな祭りを連想されることでしょう。甘“酒”とは言うものの、アルコール分は入っていません。自然な甘さをもっており、お子さまでも安心して飲める栄養豊富な健康飲料です。
甘酒は自宅でも作れます。蒸し米と麹菌を混ぜ合わせ、保温して一晩寝かせるとできあがります。甘酒には、ビタミン、ミネラルがたっぷり含まれているだけではなく、微生物や食物繊維も含まれています。昔は、栄養があるため、赤ちゃんにも与えていたそうです。
また、寒い日だけに飲むイメージがある飲み物ですが、実は、江戸時代には夏バテ対策としても飲まれていたそうで、夏の季語にもなっています。発酵学で有名な小泉武夫先生によると、アミノ酸やビタミンB群、ブドウ糖を多く含む甘酒は、衰弱時に受ける点滴とほぼ同じ成分で、「飲む点滴」とも言えるそうです。
満月・新月の日に効果的なプチ断食
満月・新月には塩浴でさらに浄化力をアップ
月の引力を介して、人間にもっとも影響力が強いと言われるのが満月と新月の日であり、これらの日に塩浴すると、心身の浄化力がアップすると言われています。現に、神社では、禊(みそぎ)に水と自然塩が使われていますね。昔の人は、水と塩の清浄な力を感じていたのでしょう。
満月は上半身 新月は下半身から
満月と新月には、どこから浄化されていくかに違いがあります。頭上に月が来る満月のときは、上部からの引力により、上半身から、逆に、新月のときは、地球の裏側から引力を受けるため、下半身から余計なものが浄化されていく傾向にあります。満月、新月の日のプチ断食と塩浴の相乗効果をもってすれば、あなたの体からは余計なものがフルパワーで出ていくことでしょう。
※お風呂のお湯に対して1%の自然塩が目安です。バスタブの容量は、だいたい200リットルですので、その半分ぐらいに水を張り、そこに自然塩を1キロぐらい入れると1%になります。あるいは、<自然塩500g>+<重曹500g>でもいいでしょう。ゆっくり浸かるのが理想的です。
《豆知識》
音の癒しでさらに浄化のパワーアップ
音楽の音色は振動であり、エネルギーです。音は古来より、感情、思考、霊的レベルにまで深く触れるとも言われています。耳から入る音波は、体の浄化とリラックスを助けてくれるはず。優しい音楽や、モーツァルトのように高周波が含まれる音楽などを聞きながらお風呂に入ると、より浄化の力が働きやすいでしょう。
満月新月の夜はお風呂にひと工夫
(7)月と女性
古代から人は月と女性の深い関係を感じていた
人類は、月の周期と生理現象の一致を古代から感じていたようです。
旧暦は人間の生理機能に直接かかわる生理カレンダーでもあります。
特に女性の場合は、満月と新月の日にホルモン分泌が増えると言われていますし、約29日周期(旧暦のひと月)で地球の周りを回る月のリズムは女性の生理のリズムでもあります。
日本では、生理を「月のもの」「月経」と言い、英語では「メンストルエイション」と言いますが、これは月を意味するラテン語の「メンシス」を語源としています。
生理の状態
生理とからだの変化
食事アドバイス
生理前1週間
心身ともに一番、不安定なとき
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乳製品、動物性食品、甘いケーキや添加物を控えて、穀物と野菜中心の食事に。
<おすすめ>
●煮物やおひたしなど、あまり油を使わないお料理。
●梅肉エキス、クコの実、あんず、すももなど、酸っぱい果物。
生理中
体を温めることを気にかけるとよいとき
-
卵やハム、ソーセージ、魚介類、など動物性食品をできるだけ控える(血液をかためる作用の強いため)。薄味のお料理に。
<おすすめ>
●シイタケ料理、大根料理、海藻料理、野草料理など、脂の排出を担う食べ物。
●生姜湿布。
●プチ断食。
生理後から排卵まで (目安:生理初日から排卵日まではだいたい2週間)
新しいエネルギーを作りだす準備のとき
(このとき女性は一番輝き、こころも体もリラックスしています)-
生命エネルギーの高いものを摂取する。
<おすすめ>
●かぼちゃ、キャベツ、白菜など土の上で丸まってできる陽性な果菜類と葉菜類。
●玄米や雑穀など、生命エネルギーの高いもの。
●プチ断食。
排卵する時期 (目安:生理初日から排卵日まではだいたい2週間)
体にもっともエネルギーが必要なとき
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根菜類を中心にエネルギー蓄積が多い食べ物を摂取。
<おすすめ>
●くずや自然薯、高麗ニンジンなど
●プチ断食。
《豆知識》
女性のこころと体
女性は、生理のリズムに合わせて、こころと体に変化が生じます。
その月の生理が終わると、女性の体は比較的落ち着きます。そして、月経から1週間過ぎたころに排卵期を迎え、胸が張ったり、体温が上がったりするなど体の変化があります。気持ちの上でも、男性に対して、好意的、肯定的に受けいれる気持ちが強くなり、好きな人のすべてがよく思えてきたりします。これは、体が受精の準備をしているためで、精神的にもそれを求めるようになるからなのだそうです。
しかし、排卵期を終えると、そこから1週間ぐらいは、異性を受け入れても受胎に結びつかないことから、異性に対して冷淡、否定的な気分になります。相手の欠点がひどく気になることも。その傾向は、生理の期間も続き、やがてまた落ち着いてきます。「これはある程度自然なことだ」とあらかじめ認識しておけば、同じ相手に対して、好意的になったり冷淡になったりする自分に深く悩むこともなくなるでしょう。
月のお客様を爽やかに
生理の時も元気・爽快でいるために
(8)月とヒラメキやシンクロニシティー
ヒラメキとシンクロニシティー
月のリズムを意識した生活はヒラメキやシンクロニシティー(偶然の一致;思っていたことがすぐに現実化すること)が起こりやすくなると言われています。
ヒラメキやシンクロニシティーは、目に見えないエネルギーとの共鳴現象と言えます。
満月や新月を感じることで
メラトニンというホルモンは、体を癒すホルモンとして知られています。ポジティブな感情を引き起こし、自律神経のバランスを調えてくれるホルモンです。このホルモンが血中に放出されると、脳の温度が下がり、睡眠が誘発されます。メラトニンが夜の間しっかり分泌されていると、体が夜の間に浄化・修復されやすくなります。翌日も元気に働け、体内時計も調います。
このホルモンを分泌する松果体は、満月や新月を意識することで刺激され、ヒラメキやシンクロニシティーが起こりやすくなると言われています。昔の人は感覚的に、お月見には、体をリラックスさせ、生命のエネルギーを高める力があることをよく知っていたのでしょう。
《豆知識》
珪素とヒラメキやシンクロニシティーの関係
半導体としてパソコンのメモリーチップの基盤を形作っているのは、シリコンです。シリコンはそもそも珪素をもとにして作られた樹枝状の化合物です。その結晶は松かさ状なのですが、「第三の目」といわれる人間の眉間のところにも、同じような形をした磁気センサーに相当する器官があり、それを「松果体」と言います。
実はこの松果体にも珪素が集まっているそうなのです。
宇宙からの情報として捉えることのできる、ヒラメキやシンクロニシティーのグレードアップは、珪素を多く含む食品を体内に取り入れることで期待できそうです。