農家、消費者、環境を裏切らないものづくり「光食品」
有機や国産の原料にこだわったていねいなものづくりをする光食品のソースやケチャップ、ポン酢、ジュースなどを多数取り揃えています
日本の農業は農業用機械の高騰や家族の高齢化など
大変厳しい状況におかれています。
光食品では、貴重な国産の有機JAS認証の野菜・果実を今後も確保するため、
確実な手段として自社で有機野菜・果実を栽培し、
原料の一部として使用することにしました。
耕作放棄地が増えている中、
農地としての保全、また生態系を守る環境負荷をかけない農業に取り組んでいます。
農家、消費者、環境を裏切らないものづくり「光食品」
満々と水をたたえる吉野川のほとりに光食品は工場を構えています。自然豊かな環境の中で、できる限りオーガニックや国産原料にこだわり、おいしくやさしい食品づくりをしています。先代の社長は「光(ひかり)」という言葉が好きでこの社名にしたのだとか。
美味しくて安全な食品を作りたいという一心からスタートした光食品。美味しくて安心・安全に加えて、環境に優しい食品作りを行っていきたいという想い、光食品では有機農業の普及や発展に貢献したいという想いから2001年に社内に農業部門を立ち上げました。
自社農園
光食品は、地元徳島の耕作放棄地などを利用して有機JAS認証の農場を作り、有機野菜・果実の栽培を行っています。また有機農家が豊作の時に余らせてしまった有機野菜や果実などがあればできるだけ仕入れて社内で加工・保管しておくことにより、天候に左右されやすい有機農産物もなるべく安定的に使用することができ、また新しい商品開発のきっかけにもなっています。
有機原料の仕入れや製造面では苦労をすることもありますが、販売面では宣伝費用等を使わず、パッケージ等も不要なコストがかからないようにしており、有機でありながらも毎日食べる食品を手頃な価格で提供できるよう努力しています。
自社農園でつくられている野菜や果実
有機トマト
有機たまねぎ
有機にんじん
有機レモン
このほかにも、有機ゆず、有機すだち、有機ゆこうを作っています。
工場案内
光食品では有機野菜・果実の一次加工から、調味料の調合・充填まで自社で行っています。充填ラインについてはなるべく自動化することにより、人の手がかからず、衛生的でより効率が良くなるよう設備を導入しています。
対して、野菜の一次加工や調合の段階ではすべてをオートメーション化してしまうと、多種多様な形状で仕入れる有機野菜・果実やこだわりの原料を使用することが難しくなり、添加物や非有機の原料を使用しなければならなくなることがあります。例えば果糖ぶどう糖液糖や香料、エキス等を使用すれば製造が楽になりますが、光食品ではあえてそのような原料を使用せず、安心安全と有機という原料にこだわった食品作りのため、すべてを機械だけに頼らない製造を行っています。ただ効率を求めるのではなく、妥協せず、手間を惜しまず、全てを自動化させずに手作りの良さを残した製品作りを行っています。
環境保全型工場を目指して
野菜洗浄室
自社農園で生産された野菜などの一部の原料は自社で洗浄、加工を行っています。野菜の洗浄は工場内への土壌菌や虫等の侵入を防ぐため、製造室等とは隔たった場所にて行われています。
真空濃縮機
トマトからトマトピューレーを製造する際に、添加物を使わず、低温で熱負荷を少なくすることができる液体流下型真空濃縮装置などを設置しています。
充填室
充填室は清潔なクリーンルーム。充填の際にはろ過機やマグネットフィルターを使用して異物の除去を行っています。メインの充填機は1本1本の重量を測って充填し、スクリューキャップタイプの瓶については、キャップを閉める力を1本1本制御し、その記録が残るようになっています。
チューブ用充填ライン
有機トマトケチャップやお好みソースを充填しているチューブ用充填ライン。
ここ数年のコロナ禍の影響やオーガニック商品の需要増により増加している販売量に対応するため、また今後の人手不足の時代への対応も見据え、ラインを拡充しました。