【期間・数量限定】自宅で追熟 数量限定・宮古島からお届けする房ごと有機バナナ
小ぶりで可愛い。酸味のある宮古島の島バナナ。農薬、化学肥料不使用で有機JAS認定。
宮古島プロジェクトから発信する熱帯果樹 第一弾 商品
オルタナティブファーム宮古では、
「宮古島ならでは」の各種熱帯果樹に取り組み中ですが、
今回第一弾商品として、限定数ではあるものの、
希少な有機バナナをお裾分け・お届けできることを嬉しく思います。
ここ宮古島、オルタナティブファーム宮古の3カ所の圃場では、台風にあおられてもなお、力強く生き抜いてきたバナナたちが完熟を迎えようとしています。生命のバトンを引き継いで、自然に完熟していく過程をご自宅で見届けるところから、バナナを楽しんでみませんか?
「この緑の硬いバナナが、本当に食べられるようになるの!?」
「どれが一番初めに黄色くなると思う?」
バナナの周りにさまざまな話題が増え、ワクワク・楽しみが広がること間違いなしです。
「バナナってどんな風に木にぶら下がっているんだろう?」
「どうやって、段々に実をつけていくんだろう?」
などなど、興味・関心が深まって、バナナを丸ごと楽しんでいただければ、何より嬉しく思います。
オルタナティブファーム宮古
松本克也
ひとことでバナナと言っても…
意外と知らない身近なバナナ
皆さんがよく口にするバナナはどこの国のものが多いですか。
スーパーでよく見かけるのは、フィリピンやエクアドル、台湾産などでしょうか。「本物のバナナの木を見てみたい」、「木から直にもぎ取ったバナナを食べてみたい」と思っても、なかなか叶わないのが現実です。熱帯果樹園に行って、はじめて「ああ、バナナってこんな風に生っているんだ」と思われた方もいるでしょう。
輸入バナナは加工室内で黄色くなる
日本では、植物防疫法によって、バナナが熟した状態では輸入できません。害虫の侵入を防ぐためです。輸入バナナはまだ青いうちに収穫し、定温輸送船などで日本に運ばれています。日本に到着後は、植物防疫法や食品衛生法などの手続きを経て輸入通関し、バナナ加工業者の所有する加工室内で、エチレンガスと温度、湿度調整によってバナナを熟成させます。
ワイワイ家族で楽しめるバナナがあるんです
大半のバナナが海外から輸入され、室内の加工によって追熟される中、自宅で家族とワイワイ、完熟するのを待って食べるバナナがあること、ご存じですか。それがオルタナティブファーム宮古がご提供する「島バナナ」。農薬や化学肥料を一切使わず、宮古島のミネラル豊富な大地で逞しく育ちます。
島バナナは青い状態で収穫し、自宅で追熟させます。時間がたつと、見事に黄色く熟し、いい香りがしてきます。シュガースポット(黒い斑点)が出てきたら食べごろ。完熟バナナのできあがりです。
「島バナナ」や「三尺バナナ」ってどんなバナナ
強い甘みと適度な酸味を持つ「島バナナ」
バナナの品種は約300種類ほどあります。
バナナというと、「甘い」というイメージをお持ちになる方が多いと思いますが、島バナナは違います。強い甘みと適度な酸味。香りが良く、濃厚な味わい。食感はもっちりしています。
収穫は初夏から初冬にかけて。大きさは、皆さんが良く目にするバナナの半分ぐらいの小ぶりで、モンキーバナナに似ていますが、同じものではありません。
地元でもめったにお店に並ばないプレミアムフルーツ
島バナナは、生産量が非常に少なく、沖縄県内であっても希少な果物。バナナオサゾウムシなどの虫が芯を食って病気になりやすく、また、台風で全壊してしまうことがよくあるためです。木の特質上、強風に弱く、倒れてしまいやすいことから、生産リスクが大きく、生産農家が多くありません。こういった状況下では、産業化されることが難しく、流通ルートも確立していないため、結果として高値が。
島内では、家の敷地や畑の横などでよく見かけるバナナの木ですが、地元でもめったにお店に並ぶことはなく、たまに売られていても、輸入バナナの数倍から10倍のもの値段で販売されています。
沖縄県内では、島バナナ同様に親しまれている「三尺バナナ」
島バナナとお同様に味はしっかりとしていて濃く、甘酸っぱい味わいが美味です。また、柔らかくフワフワとしていて、とてもクリーミーな食感が特徴です。このため、もちろん生食でも召し上がって頂いても美味しいのですが、冷凍バナナにしてバニラアイスクリームと一緒にミキサーにかけて頂くと、絶品・バナナアイスクリームが出来ます。
輸入バナナと比べると、長さは半分程度と短めで太めの形状をしています。島バナナ同様に、台風には弱く流通量が少ないため、とても希少なバナナです。
※耐台風性は島バナナ同等です。
元気モリモリ バナナの栄養
バナナは栄養満点なフルーツとして知られています。皮を手で簡単にむくことができ、腹持ちも良く、甘くて美味しいので、どの世代にも人気があります。
デンプンやブドウ糖、果糖、ショ糖などさまざまな糖質が含まれており、体内に吸収される時間がそれぞれ異なるので、長時間、エネルギーを補給しつづけることができる優れものです。
特徴
- カリウム、マグネシウム、食物繊維が豊富に含まれている。
- フラグオリゴ糖が含まれている。
- 抗酸化作用が強い。
健康効果
- 消化を助け便秘を改善
- 生活習慣病(高血圧、脳梗塞、動脈硬化)の予防
- 感染症やガンの予防
- 夏バテ対策など
- 考える力のエネルギー源(脳のエネルギー源)
『島バナナ』『三尺バナナ』の美味しい食べ方
京都オフィスでも吊るして食べ頃を待ちました♪
- バナナが到着したら、冷蔵庫に入れないでください。
追熟ができなくなります。 - 常温において追熟させて下さい。
※吊っても・置いても、大して変わりなくちゃんと追熟します。 - 毎日、バナナを観察してください(^^)V
- 温度によって、熟れる日数が異なりますが、だいたい、バナナ到着後10日ぐらいたつと、黄色く熟し、いい香りがしてきます。シュガースポット(黒い斑点)が出てきたら食べごろです。
※農薬や化学肥料を使わずに栽培し、房のほうに多少白カビが発生したりしますが、皮をむくと綺麗です。
焼きバナナ with 黒糖カラメルソース
黒糖を使って「島のバナナならでは!」のおススメデザートが『カラメルソースをかけた焼バナナ』です。是非お試し下さい。
バターでバナナの両面をじっくり焼きながら、途中で黒糖(蜜)を加えて黒糖ソースを作って絡め焼いて、最後にシナモンパウダーを振ります。
バニラアイスやフルーツを添えると完璧、おうちでカフェデザートの出来上がりです。
これまで20名ぐらいのお客様に召し上がっていただいていますが、一様に喜んでくださいます。ベタベタ甘いだけじゃないから、広く喜んでいただけるのかなぁと思います。うちの子供たちにも大人気です。
自生のバナナを出荷するまで物語
お届けするバナナは、自生していたバナナの木から収穫したものです。
希少なバナナが皆様のお手元に届くまでの物語をご紹介します。
宮古島から届けたい!自宅で完熟させる島バナナ
スーパーに並んだ状態のバナナしか知らなかった私、松本克也(オルタナティブファーム宮古)は、宮古島に赴任してオフィスの裏庭にたわわに実をつけたバナナの木を見た瞬間、一気にテンションが上がりました。
その後、①バナナが白くかれんな花を咲かせ、だんだんに房(実)をつけていくプロセス、②バナナに適した生育環境(豊富な水・栄養・日当たりを好み、風には滅法弱いことなど)、③宮古島に存在するバナナの品種と味の特徴などについて学び、興味・関心が深まって、愛着をもつようになっていきました。
昔からなぜかバナナ好きで、人からたくさんいただいた時など、1日で20本以上食べたこともあります(笑)。同時に、「オルタナティブファーム宮古から島のバナナをお届けしたい!」と思い続けてきました。
裏庭・試験栽培圃場いよいよスタート
2012年11月11日、素敵なチャンスが巡ってきました。
松本宅の隣に住んでいる方のご好意により、裏庭の土地を試験栽培圃場として活用させていただけることに。
そこにはバナナの木も!まずは、耕起からスタートです。
1)はじめは、ムツウサ(せんだん草)が旺盛で、 ギンネムも雑木とは言えないぐらいに成長していました。
2)バナナの木が50本ぐらい、台風で倒れた状態になっていました。
3)最初に草を刈り払って、枯らしました。
4)倒れたバナナを払って、ギンネムの木も倒して、移動しました。
5)前庭の整備も同時に進めていきました。倒壊したブーゲンビリアのグリーンカーテンも運び出すと、いつの間にか背丈以上の堆肥場が出来上がってしまいました。
6)自家製の微生物資材を投入して、発酵・腐植を進めます。目標は良質の堆肥が1年以内にできあがること。
7)深く耕起して、土中に空気を入れて活性を図り、堆肥作りのために枯れ草を漉き込みました。
微生物資材を投入して、土ごと発酵・腐植を進めて、良い土に変えていきます。
もう一回トラクタで耕起してから、耕運機で畝立てします。
栄養満点の堆肥づくり
果樹類の元肥づくりにも励みました。栄養たっぷりな堆肥ができあがっています。
1)移植初期のバナナの様子です。成長の少ない冬場だったこともあって、移植後しばらくは、3本の大きさはほぼ同サイズでした。。
2)その後の様子です。堆肥場に近い位置に鎮座するバナナの生育は極端に良いことが見て取れます。
3)救出不能なバナナや倒れた木々を堆肥上に積み上げていきました。除草した草やキビの葉、野菜くずもジャンジャン投入。良質の土を作るために積極的に米ぬかを入れたり、自家製の酵素ジュースを散布したり、腐植を促進するために畑の土を投入したり・・・。透明ビニールを被せて蒸らした環境を作るなどの工夫もしました。今では土の色・匂いも良い感じ。堆肥場からは、投げ入れてあったトマトが脇芽を伸ばして実をつけ・・・。投入したバナナは5本以上、新しい芽を出して立派に育っていき・・・。クワズイモもこんなに成長してしまいました。移植・定植後のバナナやドラゴンフルーツ、パパイヤの株下に、元肥としてこの堆肥を使用しています。
生育中のバナナの観察が面白い
植え直したバナナは、興味深い成長を遂げていきます。その様子を見守ってきました。
1)木の真中てっぺんにできた「花苞(かほう)」。色・形はラグビーボールに近く赤茶です。
2)「花苞」はラグビーボール大ぐらいに大きく膨らんだら、1番外側の「皮」がめくれ、中から20コ程度の白色のつぼみが上下2段に並んで顔を出します。
3)中に鮮やかな黄色い雄しべと白色の雌しべをもった白いかれんな花が咲き、わたしたちの圃場の場合は自然にハチが集まってきて受粉してくれます。
4)花の根本側に結実し、日に日に実を太らせていきます(花を風などから守る役目を果たしていたように見える)。赤茶色の外皮はその途中でポロリと外れ、先端の花も枯れて自然に落ちていきます。
5)そうしている間に「花苞」は皮をまた1枚めくって中から同様に整列した花をのぞかせます。
6)その後のプロセスは(2)~(4)の繰り返しで、180度互い違い、向かい合うように段々にバナナの房をつけていきます。生育の良いものでは10段以上も房をつけます。
7)成長期の子供もビックリ。目を見張る速度で、日に日に実を太らせていきます。
8)畑の概観はこんな感じです。競い合うように、励まし合うように、立派なバナナの木が並んでいます。
宿命の台風も乗り越えて
その後、株の整理などをしながら、バナナの木を見守りを続けてきました。しかし、成長途中で、この島の宿命ともいえる台風に見舞われることも・・・。例えば、2013年は、暴風域に入る台風を2度経験しました。2013年07月17日。結構大型だった台風7号の風の吹きっぷりは上等でした。
1)バナナは10本程度倒されました。一番生育の良かった、堆肥場近くのバナナも倒れてしまいました。
2)風にあおられにくいように、下葉を落としたのですが、それだけでは間に合わず、特に大きいものが選択的に倒されました。
3)でも、バナナの木は自分では手をついて起き上がり、根を張り直せないだけ。勿論、まだまだ生きているんです。植え直せば復活するだろうと思って、台風後に移植しました。『オレ、昔っからここにいたんやけど』というような感じで、まずは安心。
4)支柱で対策をしていたものは、バッチリすべて守ることが出来ました。良かったねぇ!
5)バナナもキビも野菜もすべて、台風で巻き上げられた海水を上から被っているので、水で洗い流してあげる「除塩」作業が必要です。台風が過ぎた翌朝から、500Lタンクを何度も往復して散水を続けます。手が回らない木は、葉が黄色く変色して、葉を落とし始めました。手をかけてあげなくっちゃ。
逞しく育ったバナナがついにみなさまの元へ
三尺バナナ
島バナナ
葉っぱを落としたことが原因で台風の影響は色濃く残り、生育は非常に遅く、いつまでもバナナが木にぶら下がった状態で、じんわりじんわり大きく育っていきました。皆さんのお手元にお届けするバナナは、このようなプロセスをたどった希少で生命力にあふれるバナナです。限定数ですが、皆様にお届けできることをとても嬉しく思います。
生命をつなぐ 親の血を引き継いだバナナ
そして、現在の圃場の様子です。
現在では、500本以上のバナナを株分けして育てています。
(一部は先輩農家さんからのもらい子です・・(笑))
2017年9月13日に宮古島を襲った台風の影響により、「島バナナ」も壊滅的な被害をうけました。
楽しみに待っておられた方には大変申し訳ございませんが、しばらくの間、ご注文の受付を中止させていただきます。