陰陽調和「いんやん倶楽部」のお手当て食・書籍ほか
原点はお料理教室。「真の健康」をサポートするいんやん倶楽部のお手当て食&家庭の料理
家族みんなで、楽しくお食事したい。
家族みんなで、毎日健康に過ごしたい。
いつだって、「家族みんなで」が大切なのは
やっぱりあなたが「お母さん」だから。
「家族みんなで楽しく続けられること」
そんな想いひとつでスタートした、お母さん達による、
お母さん達のための健康料理教室があります。
「家庭で続けられないようではお料理教室の意味がない」
と、誰もが継続できることを、継続できるように指導する
「いんやん倶楽部」のお料理教室から、
家族の笑顔がいつも一番大切だからこそ
家族の健康をあずかるお母さん達自身も、毎日元気でいて欲しい。
という、いかにも「お母さん達らしい発想」をもとに
愛情いっぱい、手間ひまいっぱいかけた、
「あなたの家族と、あなた自身のためのお手当て食」
が誕生しました。
真の健康を追求し、「日本人のための食」を提案するいんやん倶楽部
毎日の食事はまさに積み重ね。これこそが家族の健康をつくり上げるのです
季節の流れを食卓へ
日本には四季があります。だからこそ、ごく当たり前なこととして昔から日本人は、食卓に“旬を盛る”ということをしてきたのです。“旬を盛る”というのは、季節の流れ、自然の流れをからだのなかに取り入れること。旬のものを口にすることで、その時々からだが本当に必要としているものが自然と摂取できるのです。
日本人に合った食を
普段の家庭での食のベースは、“和食+香のもの”。特に、ごはん、汁もの、主菜(煮物など)、副菜(あえものなど)といった「一汁二菜」の構成はバランスもよく、日本人のからだに合っていると言えます。からだを丈夫にしたり、トラブルを未然に防いだりするためには、普段の食事を見直すことが、一番の近道だと言えるのです。
「おいしい!」も大切
そして、もうひとつ大切なのは“続けること”。毎日の食事は、まさに積み重ね。これこそが、家族の健康をつくり上げるのです。
普段の食には、“季節”と“風土”を取り入れましょう。日々家庭で実践される“身土不二”によって、本当のおいしさが生まれます。食べものへの感謝の気持ちをこめて、「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶を!よく噛み、楽しく団欒を!
「家族で囲む普段の食卓から健康をつくる」 健康料理研究家 梅崎和子先生
もとは病院で勤務する栄養士だったのですが、机上の計算ばかりの現代栄養学に疑問を感じ、陰陽調和の料理を学ぶこととなりました。
「子供を健康に育てたい」と願う妊娠期・授乳期のママたちのために、よい母乳を出すための料理教室を自宅で始めたのが、いまから25年ほど前。それがきっかけで、1987年、教室で出会った仲間たちとともに「いんやん倶楽部」を結成しました。それから20年以上にわたって、私たちは子を産み育てながら「食」について考え、実践してきました。
その間、食や自然環境をめぐる状況は厳しさを増すばかり。アトピーやアレルギーも一層複雑になり、アレルゲンとなる食べ物を除去するだけでは解決しなくなってきています。また、さまざまな生活習慣病も増加してきました。現代病といわれるアレルギー疾患や生活習慣病は、現代社会のライフスタイルや環境問題を抜きに考えることはできません。ですから、家族全員で食生活を含むライフスタイルを見直すことが大切なのです。
私たちは、家族みんなが心身ともに健康に生きられるようなお手伝いをさせていただきたいと思っています。
いま、私たちが合言葉にしているのは「健康は毎日の食卓から」ということ。「家族で囲む普段の食卓から健康をつくる」をテーマに、料理教室、商品の開発・製造などを通じ、自分自身を、そして大切な家族を健康にできる方が一人でも増えていくことを願っています。
かつて日本の食卓には、お米のごはんを中心に、季節のものを調理した惣菜料理が並んでいました。しかし、今は海外からの素材が大量に輸入され、旬も失われてきています。日本の田畑で収穫されるお米や旬の野菜こそ健康づくりの源。それに近海で採れる海草や小魚を少量食べるというのが日本人にふさわしい食生活です。そんな日本人の食性に合った食べ方を基本に、家族揃って楽しくいただくというライフスタイルを取り戻したいものです。
「陰陽調和」の考え方は東洋思想の基本であり、私たちに自然の摂理を教えてくれます。それは、現代人が忘れてしまった「健康の知恵」でもあります。その摂理にしたがって調理すると、自然に育まれた穀物や野菜は旨みが引き立ち、とてもおいしく仕上がります。こんな陰陽調和料理の原則を身につけ、毎日の食事に生かしていくことで、自分自身の健康と家族の健康を積極的に管理していきましょう。
「家族みんなで」が合い言葉のラインナップ
商品の開発・製造にも、“自然の力”を取り入れています
いんやん倶楽部のお料理教室では、れんこん湯や梅醤番茶といった家庭で出来るお手当て食の作り方も学ぶことができます。大切な家族の健康のためですから、お母さんの愛情をいっぱい詰め込んだ手作りのものでケアしてあげたいですよね。
とはいえ、旬のお野菜を使ったお手当て食となると、季節によっては必ずしも良質の素材が手に入るとは限りません。さらには、お母さん自身がお手当て食を必要とする状況になってしまったら???毎日お仕事で忙しいご主人、まだ小さな子どもたち・・・そんな家庭の中では一体誰がお母さんのためにお手当て食を用意してくれるでしょうか。
そんな場面も十分あり得ることを考慮した商品開発は、さすが、お母さん達が組織するいんやん倶楽部ならでは。その「お母さん的発想」は各製品の特長にも現れています。例えば、酸味が強い『梅肉エキス』。自然の甘みが加わって、小さい子どもたちにもとても食べやすく仕上がっています。
食の基本を踏まえて開発しつつも時代性を十分に反映した、いんやん倶楽部の各種お手当て食。ベースになるのは、優しい甘みが特徴の『れんこん湯エキス』です。健康効果の高い吉野葛を麦芽で糖化したことで、非常に吸収されやすいものになりました。お料理教室でお手当て食の作り方を指導をする梅崎先生さえも、「十分に分解されているので手作りよりも吸収がいい!」と自ら愛用するほどの、大変効果的な『常備お手当て食』です。ご家庭でご愛用の梅肉エキスが酸っぱすぎるようであれば、この『れんこん湯エキス』を甘味として加えるとさらに効果的です。
(『れんこん湯エキス』の甘みは麦芽の甘みではなく、麦芽によって分解され、水飴になった吉野葛由来の自然の甘みです)
また冬場にかかせない『しょうが湯エキス』も、風味の違いが歴然!粉末原料ではなく、有機栽培された生のショウガをすり潰して絞ったショウガ汁を使用しているからです。このように、最大限のパワーを発揮できるように手作り並の手間と思いを込めて作られた、手作りにも勝るスーパーお手当て食。いざというときのためにお家にしっかり揃えておきたいですね。
ここが違う!いんやん倶楽部の「お手当て食」
いんやん倶楽部は「お手当て食」などの食品類だけでなく、「敏感肌でなかなか自分の肌に合うものが見つからない」という方におすすめできる、スキンケア製品も開発しました。すべての製品に通じるコンセプトは、『家族みんなで』。食品もスキンケア用品も、家族みんなで使えることが大前提なのです。
いんやんの原点、陰陽調和料理教室
陰陽調和料理教室とは
陰陽調和料理とは「いんやん流マクロビオティック」
ちょっとむずかしそうだけど、実はとても簡単な料理法。野菜不足で不健康な現代人が肩肘はらず、自然体で毎日実行できる料理です。
陰陽調和を学びましょう
陰陽調和料理教室に行ってきました!
陰陽調和の料理教室には、母から子へ受け継がれる食養生の風景がありました。
プレマではお料理担当になっている私(WEB制作スタッフ:宮崎)。
もちろん食べるのも大好き♪
取材という名の下、「カラダが喜ぶお料理が食べられる?!」というなんとも邪な期待をこっそりいだきつつ、山下突撃隊長と共に、いんやん倶楽部さんの陰陽調和料理教室に参加してきました。
もちろん、取材も頑張りますよ~!
私たちが参加したのは、健康本科と呼ばれるコース。
1時間ほどの講義と、調理実習、そして、ごはんをいただく時間があります。
健康本科コース
自分で健康を管理するための、総合的な知識が取得できる教室。
幅広い献立や、不調を感じたときに、身近な食べ物で身体を手当てする方法など実習を交えて学べる。
第一回講座ということで、梅崎先生からは「陰陽」や「マクロビオティック」の基本的な考えについて講義がありました。
ヒトの進化の過程や、マスメディアの煽動を受ける現代の食生活、増える生活習慣病やうつ症状などを見ても、
今の私たちは「動物としての自然な生き方」ができていないのだということを、非常にわかりやすくお話いただきました。
少し具体的に・・・
ヒトの歯は全部で32本
※図-1.歯の構成から見るヒトの進化と食物
臼歯20本(五穀・準穀物)、切歯8本(野菜・芋・海藻)、犬歯4本(魚介類他)の5:2:1で構成されています。
歯は38億年という生物の長い進化の結果であり、その生物が食べるべきものを表していると言われます。
歯の構成から見たとき、私たちは穀物を中心とした食をすべき生き物であり、肉食過多の生き物には進化していないことがよくわかります(図-1)。
長く続いた飢えの時代
いつでも食べるものがある、そんな時代になったのは歴史のなかでほんの最近に過ぎません。長く続いた飢えの時代を生きてきた私たち人類の体は、余剰があればそれらを蓄え、次におとずれるであろう飢えに自然と備えるようにできています。
余剰となった砂糖や油は身体に蓄積されていくため、生活習慣病を招きやすいのです。そういった観点からも、砂糖や油の摂りすぎを避ける必要があるのです。
大脳新皮質の時代
興味深い話がテンポよく繰り広げられます。1時間と言わず、もっと勉強させてください!自ずとそんな姿勢になります。
本能や直感ではなく、知識・情報といった“脳”で生きる時代に入り、食生活や食文化について私たちはメディアから情報を取り入れることが増えています。
しかし、メディアは資本のあるものと結びついているのが常であり、私たちが本来何を食べるべきなのかまでは教えてくれません。
現代の食文化はマスメディアの煽動を強く受けてしまっています。
文化的変化・脳的変化のめまぐるしさと、38億年の歳月をかけてゆっくりと変わってきた生物としての変化、この動きの差にストレスを感じうつという症状が増えているのでしょう。
「生き物として食べるべきは何か」ということを忘れずにいないといけません。
単に「陰と陽」ではなく、生物的な観点や歴史、現代に広がっている問題にまで視点が向けられた講義は、興味深く勉強になります。
人間は特殊でもなんでもなく、ヒトであり、大空から見たとき、私たちはこの世に生きる一動物に過ぎないのだということを改めて感じる1時間となりました。
「動物としての自然な生き方」を心がけたいものです。
調理実習では、講義の内容を踏まえ、
「えんどう豆ごはん」
「若竹の味噌汁」
「えんどう豆のあられ煮」
「春の胡麻醤油和え(おひたし)」
以上4品に挑戦!
といっても、盛りつけ以外は梅崎先生がちゃっちゃとお料理してくれちゃいました。笑
この日は少人数かつ、初めて講座に参加する生徒さんの割合が多く、「(具材を)切ってみたい人はいますか?」との梅崎先生の問いかけにすら、皆もじもじ。
取材でお邪魔している我々が手をあげるのも、いかがなものか・・・と、じーっとしていると
陰陽の調和を考えた素材の重ね方を説明する梅崎先生(左)
「初めてだし、皆さん見ている方がいいかしら」と梅崎先生すぐにクッキング開始!
講義のときも感じていましたが、いや~実にチャキチャキしてますね。
自分がカメさんでなかなか決断のできない性分なだけに、梅崎先生のこのチャキチャキ感が爽快で気持ちいい!
献立は、全て旬の食材を使ったもの。
えんどうやたけのこは、実家高知でも収穫時期を迎えていて、間違いなく旬!
まさに、いんやん倶楽部で大切にされている「旬を盛る」です。
今やスーパーには季節感なく様々な野菜が並んでいますが、その季節にその土地でとれるものがやっぱり美味しい。
私たちがそれらを美味しいと感じるのは、からだが本当に必要としているエネルギーをたくさん含んでいるからなのかもしれません。
えんどう豆ごはんは、用意した材料(米・もちきび・えんどう)と分量の水・塩を加えて、炊飯器のスイッチをオン。
あれれ?圧力鍋じゃないの???それだけでいいの??
「自然食=ご飯を炊くのは圧力鍋や土鍋」という意識があり、やや衝撃を受けるも、その理由はすぐに明らかになります。
若竹の味噌汁やえんどう豆のあられ煮も、実に手際よく材料が切られ、鍋に並べられていきます。
もちろんお鍋の中では陰陽の調和を考えた重ね方がされています。
素材の重ね方や、火加減、味付けのタイミングなどを説明しながら手際よく料理を教える梅崎先生の姿は、まるで台所に立つお母さんのよう。
お母さんの横に立って、包丁の使い方や火加減、味付けを教わっていたころを思い出します。
みんな真剣。お家に帰ってすぐ実践できるよう、ときにはメモもとりながら梅崎先生の動きを見つめます。
そして、料理をする中で何度も梅崎先生の口から出てきたのが、「大事なのは毎日続けられること」という言葉。
料理教室に通っている間はできても、実際の生活の中で実践できないのでは、意味がない。
働くお母さんが多い時代、忙しいお母さんたちにゆっくり料理をしろなんて無理。だから短い時間でできることが重要なのよ。
と梅崎先生はおっしゃいます。
これが、先ほどの炊飯器でご飯を炊く理由なのです。
「食養生」とは、特別なことではなく、日々元気でいられるための毎日の食事のこと。
毎日続けることに、大きな意味があるのです。
「身体のためにも自然食を続けないと」と、いつしかお料理が大変になっていたり、自然食をちゃんと実践できない自分が嫌になっていたりしませんか?
好んで食べてくれない相手に「どうしてわかってくれないの?」なんて思っていませんか?
相手にわかってもらうことや、難しく考えたり形式を追うことばかりが自然食(食養料理)の目的でしょうか?
私たちが生活に自然食を取り入れようとするのは何故だろうと、ふと立ち止まって考えたとき、食養料理の本来の姿が見える気がします。
愛する家族が健康で笑顔でいられること
これが自然食を始めるときに根っこにあった想いではないでしょうか。
家族がお母さんの料理おいしいね!とごはんを食べてくれたら、嬉しいですよね。
そのためには、まずお母さんが楽しくないと。難しい顔をしていては、お料理にも空気にもそのエネルギーが伝わってしまいます。
だから、忙しいお母さんでも毎日続けられる、そんな食養料理の存在も必要なのです。
食養生は、昔は母から子へ自然に受け継がれ、決して難しいものではなかったのに、今は“特別に学ばなければいけないもの”になってきてしまっているとも梅崎先生はおっしゃっていました。
「料理教室でも、なにも難しく教えることはないのよ」という言葉のとおり、いんやん倶楽部の陰陽調和の料理教室は、まるで母から子へ食の知恵が伝えられる、どこかの家庭の一場面、そんな空間でした。
完成した本日の献立4品。それぞれが「私から食べて~」とアピールしているかのうよう。大事にいただきますね。
※図-2.こんな風に、どの順番で食材をお鍋に入れていけばいいのか一目でわかる絵がレシピに添えられています。「えんどう豆のあられ煮」は、干し椎茸、えんどう、玉ねぎ、人参、高野豆腐の順にお鍋に重ねていきます。
今回教えていただいた料理の中で、山下隊長と私の心を最もつかんだのは、えんどう豆のあられ煮♪
材料(戻した干し椎茸・えんどう・玉ねぎ・人参・高野豆腐)を、えんどう豆の大きさに合わせて切り揃え、陰陽の調和を考え、順にお鍋に敷き揃えていきます。
いんやん倶楽部から出されているレシピ集やテキストで嬉しいのは、食材の重ねる順番を絵にしてくれている点(図-2)。
上へ伸びる性質のある「陰」の食材はお鍋の下に、下へ伸びる性質のある「陽」の食材がお鍋の上に・・・が基本の「陰陽調和の重ね煮」ですが、とは言っても慣れないうちは「どれが陰でどれが陽なのか判断がつかない」のが正直なところだと思います。
そんなとまどいも、この絵を見れば即解決♪えんどう豆のあられ煮の絵を参考に載せましたが、一目で重ねる順番がわかりますよね。誰もが簡単に食養料理を生活に取り入れられるよう、レシピやテキストに工夫が施されています。ここにも、初めて自然食に取り組む人や、忙しいお母さんたちへの優しさが詰め込まれています。
陰陽の判断が難しいうちは、絵を見ながらお料理して大丈夫。慣れてきたら考えながらお料理してみましょう。
材料を敷き揃えたお鍋に分量の水を加えてコトコト炊き、塩と醤油で味付。仕上げに水溶き葛をからめれば、もう出来上がりです。
葛を加えるだけで、たまねぎもえんどう豆もつやっつや♪さらに野菜の旨味・甘味をたっぷりと含んだ汁が、とろみと共にコロコロした具材たちに絡まり、いい具合。口の中にも、素材の旨味と甘味が広がります。
短い時間でこんなに美味しい料理をいただけるとは、感動ですね。
美味しいものを食べるとついつい満面の笑みになってしまって。。照 やっぱり、おいしい・楽しいが嬉しいです♪
「葛っていいですね!梅崎先生の料理講座を受けて、お料理が一段と楽しくなってきました。今日かもしくは明日にでも(こら!笑 そんなてきとうな決意でいいんか~い)あられ煮つくってみようと思います。お料理も続けますね。」
そんな宣言をして、いんやん倶楽部さんをあとにさせていただきました。
その後自宅でちゃ~んと、作りましたよ♪えんどう豆のあられ煮。丁寧なレシピに感謝・・・♪
おいしい・楽しいを感じながら、これからもお料理を続けていきたいですね。
季節の健康お料理
春のレシピ
夏のレシピ
干ずいきの煮物
昔は、救荒食物であった干ずいき。食物繊維の宝庫です。根菜の少ない夏に重宝な乾物です。うす揚げ、厚揚げとよく合います。
[つくり方]
- 干ずいきを軽く水洗いし、1~2時間ひたる位の水の中で落し蓋をし、もどしておく。
- 1. をそのまま鍋に入れ、3分位ゆがく。(ゆで汁はとっておく)
- 2. をしぼり、3~4cm長さに切る。(太いものは縦にさく)
- 鍋に油を熱し、3. を炒め、糸こんにゃくを加えてさらに炒める。
- 4. の上に、人参、うす揚げ、ちりめんじゃこと重ね入れのゆで汁(又は水)を1カップと梅酢を加え、フタをして煮る。
- 野菜が煮えたら、みりんと醤油を2~3回に分けて加え、弱火で煮含める。
秋のレシピ
秋の吹き寄せ煮
実りの秋、だんだんにうまみの増す根菜類と旬のきのこの炊き合わせは、滋味があふれます。汁も一緒に秋を丸ごといただきます。
[つくり方]
- 鍋にAを下から順に重ね、分量の水を加え、ふたをして中火で煮る。
- 煮立ったら弱火にして、野菜が八分どおりやわらかくなるまで煮る。
- 塩と醤油を入れて、すまし汁より濃いめに味をととのえ、3分くらい煮含める。
- 水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
- 具と一緒に煮汁も器に盛り、ぎんなんを添える。
冬のレシピ
ホタテクリーム煮
豆乳のクリーミーな味がホタテの旨味で生きてきます。
[つくり方]
- 鍋にホタテ、ブロッコリー、しめじを重ね入れ、水1/2カップとかくし塩をし、蓋をして、強火にかける。
- 煮立ったら、火を弱め、ブロッコリーが煮えたら、塩、醤油、こしょうで味をととのえる。
- 2. に、豆乳でデンプンを溶いたものを入れ、とろみが出たら、出来上がり。(煮過ぎない)
【毎月更新♪】季節のけんこうレシピはいんやん倶楽部のサイト内で紹介中です。
いんやん倶楽部の【季節のけんこうレシピ】へGO!(別ウインドウで開きます)
プレマスタッフのレポート!
「いんやん倶楽部」お料理教室顧問の梅崎和子先生コラム
継続の秘訣は、できることを学ぶこと
21世紀は腸の時代と言われ、連日のようにマスコミでは「腸内環境を整えることが、ガン、糖尿病、肥満、うつ、認知症まで様々な疾病予防、改善につながる」と取り上げられています。
自然界の一員であるヒトは自然界から与えられる食べ物を糧として生かされています。ヒトの身体の中心には口から胃、腸、肛門と貫く一本の管があり、外なる大地のエネルギーをもつ食べ物を消化吸収することによりエネルギーを頂き、身体にそのエネルギーをめぐらせることで生かされています。
身体の外なる自然界と小宇宙と言われる人体をつなぎながら同時に、腸は身体の中にありながら外界とつながっているので、自己と他のモノを区別し、外部からの侵攻を防御する役割を担っています。腸には免疫機能の60%以上が集まっているといわれ、役割を証明しています。
進化の過程においても生物の内部に最初に作られた臓器は腸であり、ヒトもそれに同じくであります。
その腸の中には太古の時代からたくさんの腸内細菌が共存しています。
それは毎日の排便が物語っています。便の80%は水分ですが、それ以外の固形物の1/3は食べかすで1/3は腸粘膜の剥がれたもので、1/3は腸内細菌であり、便1gあたりに600兆個の腸内細菌があり、その種類は1000種にも及ぶと言います。
ここにはビフィズス菌のような善玉菌が20%、ウェルシュ菌のような悪玉菌が10%、日和見(ひよりみ)菌が70%が住み、それぞれの菌は小さな集団を作り、まるで花畑のような様子から「腸内フローラ」と呼ばれています。
その細菌叢は体調や食べ物で変化し、腸内細菌は免疫を調整する物質を活性化したり、幸せホルモンと言われるドーパミンやセロトニンの先駆体をつくったり、ビタミンを合成してくれています。
昔のヒトはこれらの働きを現在のように科学的実証の無い時代より体験によって「胃腸の弱りは万病をつくる」と、今に伝え常に胃腸を冷やさず、暴飲暴食を控える、腹八分目に我欲を抑えることを戒めてきました。
また、ヒトの魂もへそ下10センチの臍下丹田にありと言い、東洋医学でも丹田は生命の中心とされ、武道の世界においても丹田(腰筋力)を生かし肛門を引き締め、下腹部に意識と力を集中することによって生理的、精神的統一を図ることをしてきました。
ことわざにも「腹が立つ」とか「腹わたが煮えくり返る」と言うように、感情面をお腹にあるがごとき表現をします。
現在でこそ腸内細菌の働きとして、脳疾患や精神疾患に関与していると言われていますが、昔の人はこれらを体験的にまた感覚的に理解していたのです。
胃腸は肝臓や腎臓のような臓器と違い、食べ過ぎや空腹、そして悪いものを食べたときの吐き気や痛みとしてすぐ反応して、私たちにその結果を自覚させてくれる一番の内臓です。
ですから、脳の命令とは別に胃腸は独自に判断する「腸は第二の脳」と言われる所以でもあります。
ですから昔の人も自分でコントロールしやすかったのではないでしょうか。それが養生文化として、胃腸にやさしい食品を生み出してきたのです。
食においての養生食は胃腸を回復するものが中心になっています。現在は兎角この腸内環境を改善すると言うことで発酵食品が薦められ、ヨーグルトが注目されていますが、この温暖多湿なこの地に生かされている私たちが何より優先すべき食品なのでしょうか?
日本人が伝統的に日々の食卓に用意してきたご飯、具沢山の味噌汁、漬物(発酵食品)の基本のパターンの中には、自然体に発酵食品や食物繊維を含む食品を豊富にとれるように、胃腸を快適に働かせるように仕組まれています。
味噌、醤油、酢、漬物、納豆、梅干などの伝統的な調味料や発酵食品は、日本人が代を重ねて身体になじみ共存してきた植物性乳酸菌をたっぷり含み良い栄養も豊富で身体に優しい養生食と言えるのではないでしょうか?
先人から生きる知恵として伝わってきたそんな素晴らしい養生文化を大切にし、次世代につなぐことにいんやん倶楽部は胃腸にやさしい「食品」の普及拡大に精進していきたいと思っております。