有機で始める家庭菜園・ガーデニング

今日食べる野菜を、その日のうちに。産地直送、地産地消の極みが家庭菜園です。

有機家庭菜園特集

もぎたてのトマトは、お日様の味がします。
つみたてのホウレンソウは、柔らかく肉厚です。
冬に食べるレタスも格別です。

土にふれ、植物を育て、収穫し、食卓に並べる。
自分で野菜を育ててみれば、
夢のように贅沢な味わいで、
毎日が満たされます。

自然と自分をつなぐ

キッチンと繋がる庭

田舎風景・きゅうり

かつて多くの日本人が持っていた豊かで微細な感情表現の多くは、四季の変化にあわせ日々の変化を見つめた生活から生まれています。

土をつくり、たねをまき、水をやり、育て、収穫し、調理する・・・

庭と台所が繋がると、その時々の野菜の旬を肌で感じ始めます。摘み立て、もぎたての大地の滋味と恵みが食卓と自然界をつなぎ、ひとと季節をつなぎます。
朝露を被ったままのトマトの甘さ、早朝もぎたてのトウモロコシをゆでてかぶりつく幸せ、青臭いキュウリや、独特の風味を持つニンジン・・・スーパーに並ぶ多くの「綺麗」で「形の整った」野菜たちとは違い、自由奔放に育った家庭菜園の野菜たちは見栄えが良くないかもしれませんが、風味や香りは色濃く、なにものにも代え難い味わいがあるでしょう。

植物のある環境

農作業風景

近年「園芸」は、高齢者施設や学校などでも、ヒーリングや教育の一環として取り上げられるようになりました。身体の働きを総合的に公園に多くの植物が植えられているように、植物のある環境は人の心を和ませ、季節の変化をより一層身近にします。

多くの野菜が季節を問わず店頭に並ぶ現代。
いつでも好きな野菜が味わえる便利さを手に入れた反面、野菜をとおして季節を感じる機会が少なくなってきました。
植物である野菜たちが一番自然に育つ「旬」と呼ばれる時期。
一番うま味がたっぷり蓄えられた時期でもあるこの「旬」の感覚も、季節感の消失とともに縁遠いものになっているのではないでしょうか。実際に「いちごはいつできるの?」と問われた子どもが、「クリスマス!」と答えたりすることもあるのだとか。

ゴーヤ

便利な街中に暮していると、自然が見せる風景の変化から無意識のうちに季節を感じ取る機会も少ないかもしれませんが、自分の手で野菜を育て始めると、野菜の旬を身近に感じられるようになると同時に、日々の暮らしにも季節感が生まれます。

またキッチン・ガーデンには、私たちの暮しには欠かせない様々な生活要素が息づいています。
しゃがんだり、水を運んだり、土を耕したり。
園芸に関わる数々の作業は、全身の運動機能を刺激します。さらには、美味しい、嬉しい、かぐわしい、気持ちいいという五感をともなう様々な感覚・感情を刺激します。たね蒔きから収穫に至るまで、時間と季節の流れにそって数々の作業を進める計画性、天気や温度、植物の育つさまを観察する力も養われてきます。

植物を育てる、心を育てる

チェリートマト

植物を育てることは、小さな気づきの連続です。
芽が出た、花が咲いた、実がなった。
特に小さな子どもにとっては、ひとつひとつの出来事が驚きや嬉しさにも繋がります。太陽が昇れば植物も目覚め、水が涸れれば植物もまた枯れる。自然には多くの生き物が生息し、育てている野菜にも虫がつく。大人にとっては当たり前の自然の営みも、子どもたちにとっては驚きと発見の連続です。土を耕し、植物を育て、収穫し、料理し、味わい、残ったものは土へと還す。植物を育てる営みは、単純な繰り返しでしかありませんが、子どもたちはその営みの中から無意識のうちに様々な気づきを得ます。また日々食卓に並ぶ野菜が、いったいどこからやってくるのかを全身で学ぶことでしょう。子どもたちの学びは、本当は、「当たり前」に浸りきった大人にとっての新たな学びなのかもしれません。

ベビーリーフ

植物を育てることは、いのちを育むことでもあります。
同時に、自分がそのいのちに責任をもつことでもあります。

子どもだけでなく、大人であっても。
大地に触れ、植物を育てるその一連の繋がりは、薄れてしまった季節感をもう一度意識する方法のひとつです。植物を育てる充実感だけではなく、収穫し家族と友人と共有できる喜び。友人や家族がその滋味深さに驚き喜べば、作り手の喜びはなお一層膨らみます。

植物を育てることは、人の心を育てること。
そして、人と人との関係を育てることでもあるのかもしれません。

野菜を育てる、安心を育てる

消費者から生産者へ

食品の安全性を確保したいと強く望む消費者が増えている今、産地や生産者と消費者を繋ごうとする動きが一層盛り上がりをみせています。

農産物や加工食品が、どこから来てどのように手元に届くのか。
販売者側もこの一連の流れをより明確にするために、商品が「消費者の安心」に結びつく様々な工夫を凝らしています。ラベルに生産者の顔写真を掲載したり、二次元バーコードから生産者・販売者の情報をその場で確認できるようにしたり。経済の成長と共に販売者主体へと変化し「一方通行」となったものの流れが、生産者や流通者などの細かな情報が明らかにされはじめたおかげで、消費者が販売者、生産者を辿ったうえで、「選び」「購入する」逆の流れを生み出しつつあります。

100%トレーサビリティ

100%トレーサビリティ

農産物直売所や野菜直売所。
農家が生産物を持ち込み、販売する「朝市」。
近年盛り上がりつつある地産地消の流れにのって、生産者自らが販売出来る場所が全国各地で増えつつあります。遠隔地から長時間揺られて届く野菜とはまた違った、近郊野菜のうま味や新鮮さや価格はもちろんですが、作り手がその場で販売し消費者と繋がる安心感は、写真やバーコードにはないより深いつながりを生み出すのでしょう。

顔が見える関係は、信頼のひとつのかたちです。

植物が育ち、手入れするひとがいる。そしてそれがよく知った相手であれば一層、手に取った野菜にも不思議な愛着が生まれるものではないでしょうか。


農作業風景

作り手と売り手が同じである安心感は、生産者と消費者の密な関係へと転換しつつもあります。消費者が生産者を訪れ農作業を手伝う援農は、若い世代の間で「週末援農」という一つのライフスタイルを創りつつあります。また郊外に増えている「貸し農園」は、「援農」だけでは満足できなくなったひとたちや、新しい余暇の過ごし方を求めるひとたちの受け皿にもなっています。





野菜

稲を育て、野菜を育て。植物の育つ時間の流れに心を沿わせ、土と自然に戯れる。いつの間にか限られた地域へと追いやられてしまった日本の当たり前の風景が、かたちを変えてゆっくりと現代に戻りつつある今、土やたねやプランターなどの選択範囲が広くなり、こだわって「野菜を育てる」ことは以前ほど難しくはなくなりました。

援農や貸し農園にまで踏み込まなくとも、観葉植物の代わりに目の届く範囲で少しだけ、野菜を育ててみる。自分自身が育てる野菜は、バーコードや顔写真が必要のないトレーサビリティ100%の身元が知れた農産物です。

環境に配慮する=先人の知恵を借りる

家族に、友人に、美味しい野菜を届けたい。少しでも安心して食べられるお野菜を。

家庭菜園を始めるきっかけは人それぞれです。きっかけが何であれ、同じ育てるのならより美味しく育てられれば、収穫の喜びも増すのではないでしょうか。

先人たちは、肥料にしても虫除けにしても、自然にあるものをあるがまま使っていました。全てのものは大地から生まれ、大地に還る。先人たちの農業は、循環サイクルを害さない自然の営みにそったものであったといいます。このような方法で育てられた農産物は、自分自身と自分の家族、食べる人の身体を守り育む礎でもあったのかもしれません。

より収穫量を上げるため、より価値の高い農産物を育てるため、より市場うけのよい形の揃った農産物を創るため、農家の、そして消費者の様々な欲求を「形」にしたいと様々な創意工夫を経て辿り着いた現代の農業。ですが、家庭菜園では、「収穫量」を上げる必要もなければ「形」を揃える必要もありません。

有機農業とは、自分自身と食べる人の健康を守る農作物をつくること。
自給自足(じきゅうじそく)とは、生活に必要な物資をすべて自ら手に入れる生活のありかたのこと。

野菜の栽培に、費やす時間や労力は同じです。
より安心で滋味深い野菜は、土やたね、育て方の選択できまります。

有機栽培は環境に配慮した栽培方法

◆環境(土壌)に配慮
有機物の投入による豊かな土作りを行うことで、土の中の有効微生物が繁殖し種子や野菜苗に優しい環境を作るとともに、植物が必要とする肥料成分を保持する働きをして地下水などの汚染を軽減できる働きがあります。
◆育てる野菜に配慮
有機の肥料は、種子や野菜苗が大きく育つ主食(チッソ成分)として、アミノ酸で構成されています。
根からアミノ酸で吸収された場合、赤ちゃんの母乳と同じで野菜苗に負担を掛けずに栄養分として蓄積されます。
◆収穫する野菜への配慮
有機肥料は土壌中の微生物の働きによりゆっくり根から吸収されるため、野菜苗がゆっくり健康的に育ち、結果として歯ごたえがある身の締まった野菜が収穫できます。
健康的に育った野菜は、成分バランスも良く日持ちも良いのです。
◆野菜を消費する方々への配慮
生きるために必要な栄養素として、3大要素(炭水化物、たんぱく質、脂質)に加え、ビタミン・ミネラルを加え5大要素といい、食物繊維・水分を加え7大要素といいます。
近年、食文化の多様化で食生活の欧米化(脂質摂取過多)が進み、野菜の摂取比率が下がっています。
健康的に育った野菜は、食感が良くコクがありビタミン・ミネラル・食物繊維がバランス良く蓄積されているため、食生活に多く取り入れることで体内のバランスを整える働きがあります。

土にこだわる

土にこだわる

土とは土壌のこと。気候や周辺環境を映し砂礫や火山灰、泥炭など無限の組み合わせと配合により地球の表面を覆っている土壌は、そこに住まう種々様々な微生物や生き物によって彩り豊かに変化しています。

農家のいのちは土だといいます。
粘りの強い土地では、根のとおりやすい土へ。酸性が強い土地では、野菜がより好む中性、アルカリ性の土へ。籾殻を蒸し焼きにし、草木を燃やし、竹炭をつくり、コンポストで草木を発酵させ・・・栽培する野菜に適した土をつくるため、創意工夫を繰り返し、時間を費やしています。肥料を与えれば、美味しい野菜が育つのでは?という疑問が浮かぶかもしれませんが、肥料はあくまでも「土壌」の不足を補う「栄養剤」でしかありません。また、肥料の適量を知るのは、土をつくる以上に難しいことだともいわれます。

木酢液や竹酢液、EM製品

農家のような土壌作りは簡単ではありませんが、毎日出てくる野菜かすなどを使った「コンポスト」で肥料をつくるのも楽しいかもしれません。発酵臭が気になる方は、先人の知恵と現代の技術を少し拝借。木酢液や竹酢液、EM製品など、「コンポスト」での肥料づくりをより快適にする知恵や技術が存在します。木酢液や竹酢液は「コンポスト」以外でも、園芸全般にわたり広く活躍する優れものです。

お庭で、ベランダで。
わずかなスペースでエコに、けれどもちょっと本格的に、農家を疑似体験しても楽しいかもしれません。

色々あります、土作りの強い味方!!

EM生活園芸用品シリーズ
EMセラミックスパウダーLeaf
シリンゴル重曹・クエン酸
紀州備長炭最高級木酢液
木酢液
竹酢液

今日、今すぐ家庭菜園を始めたいと思い立ったときには、土作りはプロにお任せする方法も。
「有機家庭菜園の土」は、土づくりの大切さを身体で感じて頂けるよう有機農業指導員歴40年以上の金山先生に土の配合をお願いし、はじめて野菜を栽培する方にも育てやすい有機肥料たっぷりでバランスのよい培養土を実現しました。
初心者でもある程度まで植物が生育できるよう窒素・リン酸・カリ(N・P・K)成分を配合し、PHも適度なアルカリ土壌を実現したオールインワン培養土です。紀ノ川の赤土をベースに、ココピート、パーライト、有機質100%発酵堆肥 (コーヒーガラ、茶殻等)、もみがら薫炭、バーミキュライト、草木灰、有機石灰、ゼオライト、グアノリン酸をブレンド。発酵堆肥はコーヒーガラ・茶ガラを原料にしています。

またなるべく臭いを抑えた配合だから、屋内のキッチンガーデンにもより使いやすい土に仕上がっています。有機種子の栽培にも最適です。

ブレンド(配合)内容

和歌山県の赤土をベースに、ココピート、パーライト、有機質100%発酵堆肥 (コーヒーガラ、茶殻等)、もみがら薫炭、バーミキュライト、草木灰、有機石灰、ゼオライト、グアノリン酸をブレンドしたオリジナルの培養土です。発酵堆肥はコーヒーガラ・茶ガラを原料にしています。

赤土

和歌山県は、梅や桃そして有田みかんなど、果樹が大変よく育つ土壌として有名です。 その土壌は、粘土質ではなくサラサラで水はけ抜群のうえに、保肥力・保水力が非常によく果樹の生育に最適です。
【原産国:日本(和歌山)】

グアノリン酸

野鳥の糞が繁殖地や営巣地で何千年、何万年分も堆積したものです。
リン酸(P)成分としてブレンドしています。
【原産国:フィリピン】

ココピート

ココナッツの繊維を3年から5年ほど堆積、醗酵させたエコロジーな天然資源です。
堅く多孔質構造の繊維で、給排水がスムーズで微生物の棲み家としての役割も果たします。
【原産国:スリランカ】

ゼオライト

高い陽イオン交換量と、結晶構造中に気泡のある沸石です。
保肥力と通気通水性の改善といった土壌改良効果が期待できます。
【原産国:中国】

 

バーキュミライト

蛭石(ひるいし)を800℃ほどで焼結処理し、圧力をかけて発砲させたものです。
多孔質で重量の約6倍もの吸水能力をもっており土壌改良効果が期待できます。
【原産国:中国】

バーライト

真珠岩を高温で熱処理し発砲させたものです。
保水力があり、土壌改良効果が期待できます。
【原産国:中国】

もみがら

イネのもみがらを蒸し焼きにして炭化させたものです。
多孔質なので通気性を改善したり、微生物の繁殖を促します。またアルカリ性なのでPH調整にも役立ちます。
【原産国:中国】

草木灰

草や木を燃焼させた後の灰です。
カリウム(K)成分として、またアルカリ性なのでPH調整としてブレンドしています。
【原産国:日本(兵庫県)】

有機石灰

カキ・ホタテの貝がらや卵の殻を粉砕した動物質由来のカルシウムが主成分の石灰です
速やか、穏やかに、酸性土のPH調整ができるのが特徴で、また土中の微生物の活性化も期待できます。
【原産国:日本(愛知県)】

有機堆肥

コーヒーガラ・茶殻が原料の有機質100%発酵堆肥です。
発酵によってできる腐植酸は、発芽、発根にとって大変重要な栄養素です。
【原産国:(コーヒーガラ) ブラジル、(茶殻) 中国】

 

たねにこだわる

有機のたね

十分に満足できる有機の土には、有機のたねが最適です。
植物のたねは、命のみなもと。
手塩にかけて育てられ採種された有機のたねは、植物が本来持っている生命力に満ちあふれ健やかないのちを繋ぎます。

完全な有機農法で育てられた作物から採種し、種子消毒をしていない有機のたねで、野菜の力強い味と香りを楽しみましょう。

もっと簡単、スプラウトを育てよう!

有機家庭菜園セット

植物の新芽の総称である「スプラウト」は、非常に栄養価も高くヘルシーな食材として、古くから私たちの生活に身近に存在していました。日本人には馴染みの深い「かいわれ大根」や「大豆もやし」も、実はスプラウトの一種です。
ブロッコリー、レッドキャベツ、マスタード、豆苗、そばの芽、アルファルファ・・・など、健康志向の高まりと共に、最近ではスーパーでも種々様々なスプラウトを普通に見かけるようになりました。

スプラウトは、タネから生まれたばかりの植物の赤ちゃんです。
これから成長するぞ!という力に満ちたスプラウトには、生きていくために必要な栄養素が凝縮されており、成熟した野菜よりも更に豊富な栄養素を含んでいます。その栄養価は、成熟した野菜の数倍~数十倍!スプラウトに特に多く含まれるといわれるアミノ酸やビタミン、ミネラルの中には、発芽の過程で生成されている栄養素もあります。まさに成長の途上にある植物が、活発な細胞分裂を支えるために栄養素を生成しているのだと考えると、スプラウトが「パワフル」なのは当然なのかもしれません。

「天然のサプリメント」とも呼ばれるスプラウトは、徐々に注目を集めつつある「ローフード」でもとても重要な食材です。

ローフードといえば、キーワードのひとつに「酵素(エンザイム)」があります。
生命の営みは、体内におけるあらゆる化学反応によって維持されていますが、それらの生化学反応の仲立ちをする物質のひとつが酵素であると考えられています。
酵素は体内でも生成されていますが、実は生の植物にも豊富に含まれています。
この生の植物から生きた酵素を取り込もうとする食事法が「ローフード」であり、中でもスプラウトは、酵素を多く含む食材として重要視されているのです。

スプラウトの良さは、生で食べられる手軽さです。
そして、それぞれの野菜が持つ滋味もたっぷりです。サラダはもちろん、夏の暑い時期には冷奴やそうめん、冷やし中華などの麺類にも、サラダを食べるにはちょっと辛い寒い冬でもお鍋や麺類にさっと添えるだけで、フレッシュな味わいが加わります。

お手軽に食べられて、おまけに酵素や栄養素もたっぷりなスプラウトは、食卓の救世主。また同時に、一番栽培しやすい野菜です。

家の中に土を持ち込むにはちょっと・・・と感じる方でも、スプラウトなら簡単。
天然のサプリメント、スプラウトを自宅で栽培してみませんか?

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