コシが違う!『島原手延べそうめん』
パンに使う強力粉を使ってとってもコシのあるそうめんが出来ました。
そうめんがのびにくく、コシが違う!
粉は100%国内産小麦を、塩は九州の天塩を使いました。
そうめん通の方々から九州・島原で製造したそうめんは、
「のびにくく、そうめんは島原で作った物に限る」と言われています。
パンに使われている国内産強力小麦粉、五島灘海水塩を使って
コシの強いおいしいそうめんが出来ました!
共同連共通商品
共同連共通商品とは?
全国各地で、積極的に社会参加を望む障害者を中心に障害者・健常者が、いっしょになって働いたり生活したりする場が自主的につくられています。中でも障害者が訓練される場、職員が指導する場ではなく障害者も健常者も同じ仲間として生き、働く場が続々と生まれてきてます。
こうした場が横につながり合い各々が小規模でやりくりに精一杯の状態を脱し、互いに発展していこうと1984年10月に生まれたのが、共同連です。
私たちは各地に生き生きとした生活や労働の場をつくりあげつつ、その場を真に障害者が地域で生きるための解放的な拠点にし、障害者の自立をめざす活動を進めています。
共同連が1984年に誕生して各地の作業所でそれぞれ独自のパンやクッキーを作る中、大阪においてもその方向性で活動が始まり、他とは違うオリジナルで当時としては珍しい(外麦が多い中)内麦粉にこだわり、北海道産小麦使用グルテンは使用しない(無添加)、しかも安価で提供してくれる製粉会社を探していたところ、九州福岡の東福製粉(株)を紹介され、以来今日まで永いおつきあいをさせて頂いておりますが、そんな中夏場の共通商品としてジュースや花火以外に「そうめん」も作れないかという話がもちあがりました。
各場でパンを作っているところが多くあり、その多くが共通の内麦強力粉を使っているのでその内麦強力粉を使用して、島原で手延べで(当時は機械にて一部製麺をしていたようです)作ってほしいと・・いろいろ試行錯誤はありましたが、共同連共通商品の「北海道産内麦・手延べ・塩・油」のこだわりを一貫して貫き通す精神は今日まで変えておりません。
島原「そうめん」といえば全国一、二を争う産地で、共同連がお願いしているそうめんは360年の伝統を受け継ぐ島原雲仙農業協同組合西有家で作られています。
内麦強力粉で作られる手延べそうめんは朝コネて夕方には仕上げるという技があります。ですから最初からコシがあり、「そうめんはひねものが良い」といわれるなか、作りたてが美味しいといわれます。
毎年東福製粉(株)から粉を提供していただき、製麺して限定販売をしています。今年も作りたての美味しいそうめんを是非ご賞味頂きたいと思います。
※内麦:国産の麦 外麦:外国の麦
2005年6月 共同連大阪事務所 山野久恵
●皆様にご好評いただいている弊社の無料プレゼント「紀州南高梅梅干」も、弊社本店の裏にあります女性だけの障害のある方のための共同作業所「やまぶきの会」の皆様に お手伝いをいただきながら準備をいたしております。
島原手延べそうめんとは?
小麦粉をこね細く引き伸ばしたもの
島原半島内の有家町、西有家町は全国的に有名なそうめんの生産地で、JAにも生産者で作る素麺部会があるほどです。両町のある島原半島東部は、手延そうめんの生産量が兵庫県に次いで第2位です。
同地区のそうめん作りの歴史は、今から約360年前にさかのぼります。島原の乱(1637年)で、同地区周辺の人々は全員討ち死にしたため、幕府の命で荒廃した島原南部の農村を復興させる強制移民策による住民総入れ替えが行われました。
特に幕府直轄地で讃岐の小豆島からは二・三男の移住を要請し住民召致の政策がとられ、その小豆島から移住した人々が自家消費として製造していたものが、現在の島原そうめんのルーツとなりました。
藩政時代には酒造・精殻粉・製蝋と並び同地区を代表する屈指の商品となり、島原の温暖な気候、豊富な湧水、良質な小麦に恵まれ島原手延そうめんは360年余の伝統を今日に受け継いでいます。
※JA島原雲仙ホームページより転載しました
「島原手延べそうめん」との出会い
弊社商品課 河原レポート
ある日突然“共同連・大阪事務所”というところから、1通のお手紙をいただきました。たくさんの企業様から商品のご提案をいただくのですが、「障害者と健常者がいっしょになって働く場」という文言に強烈に心ひかれ、事務所を訪ねてみました。
ドアを開けると、1階はパン工場。焼きたてパンの香りが漂う中、5~6名の方が忙しそうにパン種をこねておられました。
「こんにちは~。事務所の山野様にお目にかかりたいのですが・・」と声をかけると、満面の笑顔で「2階へどうぞ」と教えて下さった森本さん。お身体が不自由でいらっしゃるのですが、外出先からちょうど戻られたご様子で、汗びっしょりでとても健康的です。
2階にお邪魔して、山野さんにお話を伺いました。
- 河原
-
「障害者と健常者が一緒に働いたり、生活をしたりする場」とお聞きしましたが、どのようなことをしていらっしゃるのですか?
- 山野さん
-
ここの1階でパンを焼いて、障害者授産施設や自然食品販売店などにパンの販売をしています。下で働いているうちの3名は知的障害者で、身体障害者1名が事務所で働いています。
ここで焼いているパンの収益だけでは、この事務所の運営もままならないので運営資金の一部になればと思い、品質の良い商品を『共同連共通商品』として販売しているのですが如何せんまだまだ未知の団体であり、商品ですので、多くの方々に知っていただく場がないというのが現状です。
- 河原
-
今回ご紹介いただいた「島原手延べそうめん」は、どのように結びつくのでしょうか?
- 山野さん
-
パンの素である「強力粉」を使って何か新しい商品ができないかと、東福製粉さんにご相談し、共同で開発したのが「手延べそうめん」なんです。一般に売られているそうめんは薄力粉か中力粉でつくられているんですが、強力粉を使うととてもコシがあり、のどごしのさわやかなそうめんができあがったんです。お客様からの評判も非常によくって・・・。河原さん、一度食べてみて下さい!
- 河原
-
あ、いえ、よろしいんですか~?!
- 山野さん
-
ちょっとゆでますから・・・
とそこへ、先ほど1階で案内してくださった満面笑顔の森本さん。電動車いすで2階に上がっていらっしゃって、熱く語ってくださいました。(焼きたてのパンもいただいちゃいました!)
- 山野さん
-
共同連は、障害者が訓練される場、職員が指導する場ではなく、障害者も健常者も同じ仲間として生き、働く場として全国各地に自主的に生まれたグループが、横のつながりをもち互いに発展していこうと生まれた団体です。しかし、商品を販売しても5%くらいの利益にしかなりませんので、どの事務所でも運営がきびしい状態なんです。不躾で失礼かと思いましたが、手紙を送らせていただきました。話をきいてくださって本当にありがとうございます。
そして「島原手延べそうめん」のお味は・・
めんつゆなしで食べてみると、 いつものそうめんに比べて味わいがあり、コシと粘りもしっかりで、おいし~い!めんつゆにつけてみると、う~ん、のどごしスッキリでクセになりそう。。
このそうめんなら、きっとお客様にもお喜びいただけると確信。ただ残念なことに、今季分の生産量はあまり多くありません。。
生きる力みなぎるそうめんを是非お早めにご賞味ください!
助けが必要なときには手をさしのべることが必要ですが、何から何まで健常者と分けて考えることが不自然なことで、障害者と健常者が共にいきいきと働ける場を確立することが本当の自立支援なのだと思います。
森本さん、移動する時も大変だろうなぁと私などは思ってしまうのですが、ご本人はニコニコ笑顔でスイスイと移動されますし、言葉も心をこめて紡ぎ出されます。今ここに生きていることがうれしくて仕方がないというような明るい表情でいらっしゃいます。私も頑張らなくっちゃ!と“生きる力”を分けていただいたような気がします。
そうめんの試食大会!
さらにおいしくいただくために、めんつゆにこくでーるを投入!
おいし楽しうれし~!島原手延べそうめん試食大会しちゃいました。
ムシムシ蒸し暑い日が続き、食欲も減退・ダレダレな毎日だったある日、突然「そうめん試食大会開催」の指令が発令されました! やった~!と喜ぶスタッフ一同。さっそく「島原手延べそうめん」をゆがいて食べてみました!
この「島原手延べそうめん」の一番の特徴は、強力粉を使ったコシの強さとおいしさであるとの事。 どれどれ、こくでーるを入れためんつゆにつけてつるつる~と食べてみますと、お~麺がしっかりしてて、のどごしスッキリ! さっぱりしていていくらでも食べられそう!(食欲減退はいずこに?) スタッフ一同おなか一杯いただいて、特に独り者チームは1食分浮いちゃった大満足の試食大会なのでした!
おいしいものは、なぜか人を寡黙にします。いつもは饒舌なこのお2人もひたすら食べてます!
おそうめんってやっぱりいいですよね~保存がきくので、あ~今日はご飯がない!って時のお助けメニューにもなるし、 ゆで時間も2~3分ととっても早いのも助かります。トッピングに野菜などを加えたり、めんつゆの他にごまだれ等違うものをかければバリエーションも色々広がるし、やっぱり日本の夏はそうめんがなきゃ始まらない!ですね。
一般的なそうめんは「ひねもの」といって、作ってから2~3年たったものがおいしいといわれてますが、 この「島原手延べそうめん」はできれば今年中に食べていただきたいというめずらしいタイプ。ぜひ今年の夏は「島原手延べそうめん」をお楽しみくださいませ!