おいしい!天津甘栗
生産・製造・出荷まで徹底管理、安心のJAS認定の天津甘栗ほか、丸成商事の厳選食品
甘い!美味しい!安心!
厳選された甘栗をご家庭にお届けします
こんにちは、突撃隊長改め、ご試食隊長、山下でございます。
丸成商事さんのご来社は、毎回とっても楽しみなんです。
焼きたての天津甘栗と、興味深い甘栗ネタをいつもお土産に持ってきて下さいます。
初めてプレマにお越しいただいたのは3月。ちょうどサン・スマイルの松浦さんがこだわりのお豆について熱く語って下さった翌日のことでした。
私の気分はとってもオーガニック!だったので、丸成商事さんのお話もこれまたドキドキワクワクしながら聞かせていただいたのをつい昨日のことのように覚えています。
丸成商事さんは、原料である栗の栽培地を厳選し、常に現地生産者との連携を取りながら原料の品質管理を徹底的に行っています。
栗の産地で有名な中国河北省でも特に評価の高い青龍と遵化。その中でも「有史以来農薬の影響を絶対に受けていない地域の栗」にこだわります。
たとえば、栽培地付近に流れる川の上流地域においても徹底的に調査するのです。そして、上流で農薬の使用形跡があると、その地域より下流地域はどれだけすばらしい栗が採れても丸成商事の栗としては対象外となるわけです。
「今まで通り、普通に栽培を続けてくれたらだいじょうぶですよ。」
と、生産者を励ましながらも、栽培に関する指導のみならず、ゴミや排泄物の処理方法など栽培地の環境を維持・向上させるための教育などもとことん行います。丸成商事の社員さんが交代で現地に訪問する日数は、年間平均100日。3、4日に1人は、現地調査をしていることになります。
ありがちな現地任せの同業者に比べ、非常に諸経費がかかってくるのですが、だからこそ、自信を持って安全でおいしい甘栗をご提供いただけるんですね。
さて、このようにして徹底した管理で育った栗は現地でしばらく熟成された後日本海を渡るわけですが、ここでさらなる難関が待ち受けているのです。
シーズンに出遅れることを覚悟で、実が自然に落下するまで辛抱強く待ち、木でしっかりと成熟した甘味の深い栗ですが、日本に到着して検疫を受ける際にたったひとつでも虫食いが見つかりますと、そのコンテナ丸ごと燻蒸処理を受けてしまうのです。すなわち、有機育ちの栗が、すべて日本の港で有機でなくなってしまうわけです...。
秋になると、「有機の新栗はいつ出るの?」という質問がたくさん寄せられるそうですが、さっきまで有機だったものが有機でなくなってしまうのですから、まさしく神のみぞ知るといった感じですね...。
「最後の砦をくぐり抜けて入荷しましたら、すぐにお知らせしますね。」いつも対応の早い営業の井上さんも、こればっかりは約束できないようです。
その後もちょくちょくと訪ねて下さっては、おいしい甘栗をおいて帰られました。3月にご提案をいただきながらも、手持ちの夏向き商材のページ制作に追われてしまい、なんとなく心の隅には申し訳ない思いが常にあったのですが、どうしても後回しにせざるをえない状態のまま、ふと気が付けばカレンダーは9月、スーパーの食品売り場にも生の栗が並ぶ季節を迎えてしまいました。
あまりのご無沙汰なので、電話をかけるのもドキドキ。
「井上さん(丸成商事の営業さん)、すみません!」
まずはひたすらお詫びをしなくては...。
「いえいえ、ちょうど、9月発売の新しい商品の提案をと思ってたところですよ。」
えええっ、丸成さんの新しい商品~?
きゃ~楽しみ~!!
またまた私は、ドキドキワクワク、よだれタラタラ、パブロフの犬状態。。。
というわけで、丸成商事さんがとことんこだわって作る天津甘栗、プレマも負けじと徹底的に紹介します!
天津甘栗は果肉がよくしまっており小粒で甘く濃い味です。
有機栽培の栗を、有機JAS規格の認定工場で熟練した甘栗職人が厳正な管理のもとに作り上げたので安心していただけます。
中国河北省の広大な栗産地の中でも燕山山脈の麓、万里の長城の付近が美味しい天津甘栗の故郷です。
夏は38度冬はマイナス20度にもなる温度差の激しい過酷な気象条件と鉄鉱石などを産出する山地で、ミネラルが豊富な土壌が風味豊かな栗を育む条件です。このような条件に合った産地で信頼できる生産者と産地の栗林やその周辺を実際に隅々まで見て歩き農薬などの環境汚染がないことを自らの目で確認しています。
美味しくて安心できる天津甘栗を皆様にお届けします!
果物の王様、天津甘栗
中国において栗の歴史は大変長く、呉国(西暦222~280年)の時代には栗を栽培していた記録があり、さらに推定6千年以上前の新石器時代の遺跡からもたくさんの栗谷と栗の化石が発見されています。
日本でも縄文時代の遺跡から発掘されています。また、縄文人は栗を栽培していたとも言われています。
中国で栗は「栗子」「板栗」といい、“千果之王”と賞賛されているのだそうです。つまり果物の王様ということですね!
栗の産地と名前の由来
天津甘栗の産地は実は天津ではなく、河北省にある燕山山脈を挟んだ地域で収穫されています。なかでも寛城、青龍、遷西、興隆、遵化の地域で採れるのがとくに美味しい栗とされています。そしてそれらの地域から収穫された栗は主に天津港から出荷されます。
つまり、“天津甘栗”とは、天津港から出荷されることからその名が付いたのです。
甘栗のおいしい匂いって??
みなさん、これはご存じの方は少ないと思います。プレマスタッフも全員驚きでした。実は店頭で甘栗を焼いているときに周囲に漂う香ばしい香り、あれって甘栗の匂いじゃなかったんです。
栗を炒ると栗の水分が飛んでいき、皮と石との摩擦によって皮がボロボロになってしまいます。それを防ぐために潤滑油ならぬ、潤滑水飴を少し落とすのだそうです。つまり、甘栗の匂いだと思っていたのは実は水飴が焦げる匂いだったんですね。あの香りにだまされてついつい買ってしまったという覚えがある方(プレマにも数名おりますが)、次回機会があればよ~く観察してみましょうね。
(この水飴は甘味を調整するための目的で使われているわけではありません。皮の表面には付着しますが、栗の皮は通り抜けません。)
- 栗って果物なの?
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農林水産省では、『樹』に実がなるものを果物と定義しています。
一般に、野菜は葉・根・実・茎など様々な部分を食べるのに対して、果物は実だけを食べるのが特徴です。
野菜は、それぞれの収穫が終わると畑を新たに耕し、次の収穫を待つのに対し果物は多年生の木になる実のため、何年も続けて収穫できます。
このことから、栗は「樹」に実がなり、複数年に渡って収穫ができるので、果物として定義されています。しかし、農林水産省の定義や農学と植物学、食べる人側、栽培する側に立つといろいろな解釈や見解が成り立つこともあるので、完全な分類は困難になってしまっています。
有名なところではスイカが例に挙げられるところですね。食べる側(自分だけでしょうか?)に立つと、スイカは果物だーと思ったりしてますが、農学やら植物学やら絡んでくると野菜に分類されている……。確かにスイカの皮を漬物にしたりもしますけど…(うちのおばーちゃんがもったいないって言って漬物にして、家族で食べたこともあります)
面白いところでは、トマトを果物として扱っている国もあるようです。
日本にもフルーツトマトというトマトがあり、糖度が普通のトマト3~4度なのに対し、フルーツトマトは7~9度とまるで果物のような高いものもありますしね。
(私も食べたことがあるのですが、本当に甘いトマトでした。特にトマトの皮の部分が甘かったです。)
また、日本では果物として扱われているものでも、海外では野菜として扱われていたり、その逆もあります。
南国では、パパイヤ、マンゴーが野菜として売っていたりすることもあるんです。
まだ熟れていない時に細切りにして、サラダや炒め物、漬物などに使ったり、塩と赤唐辛子で作った調味料に青いまま振りかけて食べたり、小さい小さい川えびを発酵させたものと、砂糖と赤唐辛子を煮て作ったタレに付けて食べたりもするんです。
天津甘栗の産地紹介
「天津甘栗」といっても、その栗の産地は天津ではありません。
河北省に連なる燕山山脈(えんざんさんみゃく)を挟んだ地域で収穫される栗が「天津甘栗」です。なかでも寛城・青龍・迂西・興隆・遵化が河北省の栗の産地です。
これらの地域で収穫された栗は秦皇島や天津港から船積みされ輸出されます。天津港から海外に旅立った甘栗が「天津甘栗」と呼ばれ日本でも親しまれるようになりました。
JAS有機天津甘栗の産地
中国河北省の有機農園場と万里の長城
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かほくしょうとうざんしせんざいけんたいへいさいちんにしみぞむら
河北省唐山市遷西県太平塞鎮西溝村 -
書記の岳さんと村長の劉さん
小高い山で育っています
品質向上のため調査もしています
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かほくしょうとうざんしせんざいけんぎょとさいごうとうすいよくむら
河北省唐山市遷西県漁戸塞郷東水峪村 -
左側が村長の韓さん。右側は書記の劉さん
見渡す限り山に囲まれ、栽培しています
昔話に出てきそうな小さい小屋
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かほくしょうぞんかしたしこうむら
河北省遵化市達志溝村 -
村長の田桂江さんと書記の張福満さん
大地の恵みを受け、美味しくなります
人手を駆って収穫がはじまります
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一説には万里の長城建設のため山奥に召集された人々の一部が残りその地に移住して栗の木を育てたといわれています。
天津栗と河北省万里の長城 -
いつの時代も底知れぬ野心と力が
広大な自然に挑戦し続ける
そして自然の素晴らしさに驚愕する
- 天津甘栗はなんで皮がむきやすいんだろうって思ったことあります?
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天津甘栗は加工する際、皮をむきやすいように何かしているのでしょうか?
いいえ、違うんです。
中国の栗と日本の栗は、種類が違い、日本の栗は、渋皮の部分に「フェノール」という物質が合成され、それが接着剤のような役割をして、実と渋皮を放れずらくしているのです。
天津甘栗は、日本のものと比べると小粒ですが、水分が少なく、味が濃く、甘味も強く、また渋皮がむきやすいのが特長です。
日本で買う日本産の栗は鬼皮は比較的簡単に取れるのですが、渋皮が取れにくいので、むくのに一苦労しますよね。無理やり渋皮をむこうとして実がポロポロ取れてしまう悔しい経験をした人も多いのでは?