オルタナティブな代替乳を提案します
プレマ株式会社 代表取締役 中川にインタビュー
代替乳が必要とされるとき
スタッフ 河村:
エコミルは、代替乳としてご提案する製品なのですが、その必要性はやはり増しているのでしょうか。
弊社代表 中川:
まずは世界における代替乳製品の現状についてお話ししようと思います。
アメリカやヨーロッパでは、オーガニックショップなどに行くと必ず代替乳のコーナーがあり、さまざまな製品を選択することができます。
代替乳が求められる背景には、弊社サイトでもご紹介しているように、現代における牛乳の害というものがあります。
そもそも私たちがお伝えしてきたのは、日本人はあまり牛乳を飲まない方が良いということだったのですが、今は、伝統的に乳製品を食べてきた欧米の方が、牛乳に対する信頼性が揺らいでいます。これは大きな流れです。
伝統的に食べられてきたものでも、体に良くないことがあるのでしょうか。
もともとは牛乳に害があるわけではありません。
たとえば、インドの知の大系であるアーユルヴェーダにおいては、牛乳は非常に清浄な食品とされています。ただしそれは、はるか昔の太古の時代、神の使いとされる牛が、自然なものを食べて自然に出したお乳についてです。
人間でもそうですが、お乳というのは、お母さんの体の状態や、お母さんが食べたものがそのまま出てしまいます。残念ながら現代では、ずっと狭い牛舎に入れられて、人工的なエサを食べ、お乳を多く出すためにホルモンを投与され、搾乳機で無理に搾られた牛乳というのがほとんどです。
そんな牛乳を飲めば当然体に悪影響を与えますよね。
質の良い自然な牛乳なら話は別ですが、そのような牛乳はごく稀です。結果、栄養学的な問題以前に、体感として乳製品を摂らないほうが体の調子が良い、という人が増えています。
日本では戦後、GHQの指導により、乳製品は現代人にとって必要なものだという考えが広まり、学校給食を軸にして積極的に乳製品を摂るようになりました。けれどもそれが質の良くない牛乳であり、そもそも日本人は積極的に乳製品を摂ってきたわけではなかったため、乳製品を原因としたアレルギーが増えてしまったのです。
それでも日本では、牛乳に対する信頼というものがまだまだ強いわけですよね。
私たちとしても、真面目に取り組んでおられる酪農家さんを困らせるのは本意ではありません。
何が何でも牛乳が駄目だというわけではなく、牛乳で問題が出ている人、それをどうにかしたいと思っている人のために、いろいろな選択肢をご提案したいのです。
日本や欧米以外の国ではどうなのでしょうか。
今の中国ではかつての日本と同じことが起きています。中国でも牛乳を飲むという習慣はもともとなく、10年ほど前まではほとんど売られていませんでした。ところが今の中国では、現代栄養学の影響なのか、牛乳は完全栄養食だという偏った知識が広まってしまい、どんどん牛乳を飲むようになっています。
世界的に見ると、牛乳というものは発展途上国では推進され、先進国では回避される傾向にあります。
豆乳はヘルシーではない?
日本で牛乳の代わりというと豆乳が一般的ですよね。
豆乳は、オルタナティブな選択のひとつであり、日本における代替乳の代表ですね。コーヒーショップでも、ミルクの代わりにソイで頼むことができるくらいです。
しかし、豆乳にもいくつかの問題があります。
ひとつは、GMO、つまり遺伝子組換の問題です。
豆乳の原料は大豆ですが、穀物メジャーといわれる世界的に食料を押さえている大資本が、害虫の害を受けないような非常に強力な遺伝子組換の大豆を作り、アメリカやオーストラリアなどで大量に生産しています。それは今後さらに広がっていくでしょう。実際、遺伝子組換でない大豆というのは手に入りにくくなってきています。
別の問題としては、豆乳を大量に飲むとういう習慣が、これまでの歴史になかったということです。大豆アレルギーがあるぐらいですから、豆乳も飲み続けるとアレルギーの原因となる可能性があります。アレルギーを避けるために牛乳から豆乳に切り替えて、自覚なく大豆アレルギーになっている人もいるのではないかと思います。
豆乳が飲み物として飲まれるようになったのは最近のことですよね。
豆乳はそもそも豆腐のもとなので、昔からあるものではありますが、飲まれるようになったのはここ20年ぐらい、ブームになったのはここ4、5年です。
多くの方が健康に良いと思って豆乳を飲まれていますが、日本の食事にはもともと大豆製品が多くあります。たとえば豆腐や揚げ、調味料には味噌や醤油があって、その上豆乳を飲むとなると、あきらかに大豆の摂り過ぎですよね。
実は豆も、体に合う、合わないがあります。
アーユルヴェーダにおいては、ピッタ、ヴァータ、カパという3つの体質分類があり、この中で少なくともヴァータ体質の人は、あまり豆を食べない方が良いのです。この体質の人が豆を食べると、お腹が張ったり気持ち悪くなったりすることがあります。
豆乳が体に悪い影響を与えることもある、と知っている人は僅かだと思います。
体質に合う人は問題ないのですが、それでも極端に大豆製品ばかり摂るのは良くありません。
世界における代替乳の現状を見たときに、先進国においてはオルタナティブな選択がさまざまにあるのに、日本には豆乳ぐらいで、それ以外の選択がほとんどないわけです。
アーモンドの魅力
豆乳の他にはどのような代替乳があるのでしょうか。
アメリカやヨーロッパにおいては、豆乳はあまり一般的でなく、その代わりにさまざまな穀物乳があります。
今回私たちがご紹介するのは、そのなかでも代表的なアーモンドミルクです。
日本でアーモンドというと、ローストして塩をかけたおつまみのイメージがありますが、アーモンドは実は、ナッツではなく果物だといわれるぐらい、栄養価が高く健康に良いものとされています。
エコミルのアーモンドミルクは、生のアーモンドを粉砕して乳製品のように仕立てたもので、果物のミルクともいえるのです。
アーモンドにアレルギーはないのでしょうか。
アーモンドはアレルゲンになりにくいといわれています。インドの権威ある医学者においては、アーモンドは毎日食べるべき食品のひとつとされているぐらいです。
アーモンドミルクは多くの国で飲まれており、非常に優れた食品として、ヨーロッパでは盛んに研究されていて、文献もたくさんあります。それにも関わらず、なぜか日本にはまったく入っていないので、ぜひとも弊社が進めていかなければならないと思っています。
エコミルのなかではアーモンドミルクが一番おすすめでしょうか。
栄養価の面でいうと、アーモンドミルクをメインに使っていただきたいですが、何よりいろいろな製品を楽しみながら、健康に役立てていただきたいと思います。
お子さんからご年配の方まで、幅広い世代の方に楽しんでいただけそうです。
植物性なのでお年を召した方にも優しいものですし、女性にとっても男性にとっても健康に良いものです。ただし、まれに体質に合わないという方もいらっしゃるかもしれませんので、その場合は、別のものをお試しください。
その際、注意していただきたいのは、一般に販売されている穀物ミルクのなかには、成分のほとんどが油というものも少なくないので、成分表示をきちんと確認しておく必要があります。
油を入れるとおいしいように感じてしまうのです。
エコミルに油は入っていないのでしょうか。
アーモンドミルクのパウダータイプには、少しですが入っています。
これは風味を補うためのもので、質の高いアーモンドオイルを少し入れてあるだけですので、ご安心ください。
アーモンドミルク、日本初上陸
ブリックとパウダーではどちらが良いのでしょうか。
パウダーの方がダイレクトな素材ですのでよりおすすめです。
またブリックは重量の大部分を水が占めています。つまり輸送するとなると燃料を使って水を運んでいるようなもので、環境のことを考えるとパウダーを選択していただきたいと思います。
エコミルの製造元であるヌートリオプス社も、エコフレンドリーかどうかという点を重視しています。
ただ、ブリックをご用意することで、アーモンドミルクという日本の皆さんにとってなじみのないものを、まずは気軽にお試しいただけるのではないでしょうか。
まずはお試しいただくのが一番ですね。
日本にはこれまでアーモンドミルクがなかったので、生のアーモンドから自分で作っている人もいたそうです。けれども生のアーモンドというのは、非常に手に入りにくいものですし、手間もかかりますよね。エコミルのアーモンドミルクなら簡単に飲んでいただけます。
原料のアーモンドについては、アーモンドの原産国であるスペインで専用にオーガニックで作っています。
そんなアーモンドミルクの魅力を今後どのように広めていこうとお考えですか。
アーモンドミルクの魅力は、知識が少しずつ流布することで理解されるようになると思っています。急いでも仕方がないので、こつこつと事実をお伝えするしかないですね。
どのような分野でも、一流といわれる方ほどこういった知識をお持ちです。
そういう方にもぜひアーモンドミルクの魅力を広めていただきたいと思います。
健康維持にはもちろん、お料理やお菓子の材料にも楽しめそうです。
パウダーに関しては濃度調整が効きますので、より用途の幅が広がります。
お客さまからレシピを募ることも考えていまして、協力してくださる方には、アーモンドミルクを安くお譲りする期間を設定したいとも思っています。
お客さまに魅力を発見していただかないと、せっかく良いものも広まらないですからね。
ぜひご協力をお願いいたします。