衣は、私たちの日常になくてはならない、とても大切なもの。身に着けるものが違えば、心も体も違ってきます。

やさしい肌ざわりのものを身に着けると、なんだかほっとして、その日1日おだやかな心で過ごせたり、なんとなく気分が落ち込んでいる日、明るい色の服を身に着けると、気持ちもぱっと華やいだり、楽しみにしていたお出かけの前日、「明日は何を着ようかな」と、未来に想いを馳せてみたり…。

人類が、進化にともなって衣類を身に着けるようになったように、私たちは毎日、身に着けるものによって、心も体も育むことができるのではないでしょうか。そしてときには、まるで薬のように癒してもらうことすらあると思うのです。どんな1日でも肌の近くにあるものだから、心にも体にもとびっきりやさしいものを。

ナチュラルスタイルのものづくり、その根底にあるのは「人にも地球にもやさしいこと」。お肌に近いアイテムだからこそ、心地よさにこだわるのはもちろん、染色、編み立て、織り、型、縫製と、たくさんの日本の職人たちの手でつくられています。
例えばひとつのショーツを作り上げるのにも、ひとりの職人の手でつくるのではなく、たくさんのミシンを使って、たくさんの手を介して作る。そうして、たくさんの人たちのやさしさやぬくもり、その人がもつエネルギーまでもがぎっしりつまって、ふれるだけでホッとするようなものになるのです。

ナチュラルスタイルの製品たちは、すべてメイドインジャパン。自分たちの目の届く範囲で、納得のいくものづくりをしています。縫製工場は、奈良や大阪など、ナチュラルスタイルのオフィス近くに位置しています。縫製工場と確固たる絆でつながり、常に、縫製のプロフェッショナルの意見を聞くこと。日々勉強を重ね、さらなる向上を目指し、made in Japan（メイドインジャパン）を守り続けること。それがナチュラルスタイルの使命だと考えています。

今般の衣料業界では、製造した量の60％もの衣類が販売されずに余剰在庫となり廃棄されている、ということをご存知でしょうか。ナチュラルスタイルでは、この問題を憂慮し、貴重な資源であるオーガニックコットンを無駄にすることのないよう、必要以上に作り置きをせず、在庫を最小限におさえることで、エコでエシカルなものづくりに努めています。

私たちはナチュラルスタイルのこの理念に共感を覚えました。 今、環境保護が強く叫ばれるなか、廃棄になるとわかっているほど多くの量の衣類をつくる必要がはたしてあるのか。本当に必要なものを、必要な分だけつくる。それが本来のかたちではないでしょうか。

これは、SDGs（持続可能な開発目標）の17の大きな目標のうちのいくつかを達成するうえでも非常に重要なことです。いつでもすぐに手に入るのは便利だけれど、だれもがほんの少しずつ心にゆとりを持つ、そうすることで変わる未来があるはずだと、私たちは信じています。

このような理由から、ナチュラルスタイルの衣類たちは、ご注文をいただいてからお届けまでにお時間をいただくこともございますが、職人たちが想いをこめて丁寧につくりあげた製品は、お手元に届いてから毎日、あなたのお肌をやさしく包み守ってくれるはずです。楽しみにお待ちいただけるとうれしいです。

オーガニックコットンの有機認証というと、大きく2つあります。

そのコットンが正しくオーガニックな農法で栽培されたかどうかを確認するための認定（農業分野＝畑から原綿まで）と、オーガニックにふさわしい環境負荷の少ない加工をしたかどうか、原料のオーガニック繊維が正しく使われたかどうかを確認するための認定（テキスタイルの製造加工分野＝紡績から製品まで）です。

ナチュラルスタイルでは、アメリカ合衆国州法により制定され認定された「オーガニック農法規定」のもとに栽培されたオーガニックコットン（有機栽培綿）を使用しています。オーガニック農法規定を満たすためには、以下の厳しい基準をクリアする必要があります。

ナチュラルスタイルの製品には、オーガニックコットンそのまま（原綿）のカラーである生成やブラウンに加え、「彩土（ハニ）染め」と呼ばれる古代の染色方法を現代によみがえらせた方法で色付けしたピンクとグレーがあります。

そのほかにも、「五倍子（ゴバイシ）染め」という草木染めで染め上げた、黒にも紫にも見える美しいチャコールグレー、kusa kanmuriというブランドでは、ログウッドの木を使って染め上げたブラックもあります。