Liv:ra(リブラ)のオーガニック&エシカルアンダーウェア
自然の美しさをそのままに再現できる新技術「新万葉染め」を使ったカラフル&エシカルなアンダーウェアです
花の命を着る。
茜、藍、マリーゴールド…
古くから親しまれてきた草木染めを
環境にやさしく、植物の力をより引き出せるように改良。
気持ちよく伸びるやわらかなオーガニックコットンに閉じ込めました
着るたびに生きた植物たちのパワーを感じる
癒しのランジェリーは、
あなたの心とからだを
大切に、慈しむように包んでくれます。
伝統的、なのに新しい 革新的な草木染め「新万葉」
草木染めについて
目的は色鮮やかさだけではなく、身体を守ることにも
皮膚は人の身体の中で最大の臓器であり、極めて重要な役割を果たしています。私たちの健康を考える時、「食」と並んで皮膚を包む「衣服」はとても重要です。 食の質や安全性に関心を持つのと同じように、身にまとう衣服の質や安全性に関心を持つ事は、私たちの健康を考える上でとても大切な事なのです。
「服用」という言葉は昔は薬草で染めた衣をまとって体を整える事ではなかったかと思われます。
古の人々にとって「衣を身にまとう」という事は、寒さや暑さをしのぐだけではなく、命にかかわる非常に大切なことだったと思われます。
従来の天然色材染めとの違い
「自然そのままの色」といって何を思い浮かべるでしょうか? これまで、私たちの目にうつる自然はとても鮮明な色彩を持っているのにも関わらず、 「天然染料染め」というとどこかあっさりとした色合いのものがほとんどでした。
勿論渋い、落ち着いた色合いは草木染めの魅力でもあります。 しかし一方、原色のようにカラフルなものが欲しい人は合成染料を使ったものを選ぶしかなく、それは肌の弱い方には難しい選択肢でもありました。
また、従来の植物染料染めのもうひとつの問題として、植物を多く必要とするという環境の問題がありました。
たとえば草木染めで煮出す草木というのは染める布とおおよそ同じ量が必要で、
1kgの衣服を染めたければ1kgのヨモギが必要...
個人で服を数枚染める分には問題ありませんが、企業が流通のために採集すれば十分環境破壊になりうる量です。 それでも色は十分には付かないので何度かの染め重ねが必要なのですが、 その過程で植物の煎じ液の中に植物の雑多な成分(渋み成分のタンニンなど)の成分が混入していき、それが原因で染め上がりの色調がどんどん冴えなくなっていくのです。
工学博士であった木村光雄先生は従来の天然色材染めのこうしたデメリットを解消すべく、染料に関する研究を重ねて「新万葉染め」を開発しました。 「新万葉染め」はそれぞれの植物材料を細胞と同じくらいの小ささにまで微粉砕し、色素を壊さない温度を保ちながら処理することでより鮮やかに、より少量でエコに、そしてより落ちにくくする事を可能とした画期的な新技術です。
植物の色素を壊さないので鮮やかな発色が可能に
通常の天然色材の染色の際は100℃以上の高温で処理しますが、新万葉染めでは材料加工の過程でも熱を加えないよう細心の注意を払って行われます。 その結果、色素を変色させることなく染色に使うことができ、草花の色をそのまま布に染め付けることができます。
こうして熱を加えないように注意深く(植物細胞の大きさに近いところまで)微粉砕された植物材料が「新万葉染め」の染色には欠かせません。 ここまで手をかけているからこそ、少量でより早く、鮮明な色彩がそのままに現れるのです。
材料の下ごしらえ
染色に使用する部位(花や木など)を取り分けて、切ったり砕いたりとできる限り細かくして、陰干しで乾燥して素材料とします。乾燥の際直射日光やオーブンは使用できません。
できるだけ熱をかけないよう、石臼などで少量ずつ細かく粉砕していきます。 その後、色々な大きさの粒になった色材を、染まりやすいよう均一の細かい粒にするためにふるいをかけます。こちらも手作業の方が適しています。
ふるいわけが終わると植物は細胞膜が破壊され、天然色素が抽出された状態です。この色材は生鮮食品のようなものなので、できるだけ早く染色に使わなければいけません。
従来の天然色材染めの3%程度の量で染まります
従来の天然色材染めではおおよそ布と同量の植物を必要としていましたが、微粉砕した植物色素を溶かした液体(抽出液)を使用して染めるので、染料は従来必要としていた量の3%で済みます。
また、はじめから濃い色で染められるので、何度も染め重ねる必要がありません。
- 新万葉染めの生みの親 木村光雄氏
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1993年、大阪の繊維問屋の次男として出生し、研究者の道を歩み染料合成に明け暮れていた木村氏。彼は共同研究員として出張した先のスイスで大きな問題になったライン川の染料合成廃液投棄をきっかけに、合成染料に対する疑問を感じるようになったといいます。
帰国後は製紙残滓を染色排水処理材に利用する研究に着手し、京都に着任ののちは天然色材の研究に方向転換。「天然色素による染色の機構に関する研究」をはじめました。木村氏は惜しくも2014年に逝去しました。しかし、彼が開発した「新万葉染め」と天然色材に対する強い想いは今、 共同研究をされていたカワバタプリント様に引き継がれています。
『著者がこの新技術にかけた想いは記紀万葉の古人が、植物材料から煎出した色素による浸染法に 初めて出会った時の想いと相通じるものがあるように考えています。したがって、 この新しい染織技法の理念は萬葉期と同じ想いいれながら、全く異なった次元のものであるということから「新萬葉染め」と命名した次第です。』
木村光雄『新萬葉染め』より引用
染めの元になる植物たち
新万葉染めではこれら3つの植物を使って色を出しています。
3色=3つの色というわけではなく、染料同士の混色の分量や配合、染める時間などで多種多様な色合いを表現することができます。
- マリーゴールド
~若返りのハーブ~ -
キク科コウオウソウ属のお花。聖母マリアの黄金の花という意味を持つ。
古代エジプトでは若々しさの象徴でした。またインドのヒンドゥー教徒は祭壇をこの花でかざります。
17世紀には様々な病気に効く滋養分の高い食品として使用されていました。
ハーブティーなどでも人気で、様々な有用性があると言われています。
イエローに染まります。
- 茜(アカネ)
~寒さ対策、温活、リラックス~ -
アカネ科のつる性多年生植物。
古くから浄化の花と言われ、悩みの多い女性の下着の染色に使用されてきました。
また、活性効果や保温性、リラックス効果があるとも言われ、女性だけでなく多くの人々に愛されてきた植物です。ピンクやオレンジに染まります。
- ログウッド
~スピリチュアル・パワー~ -
ブラッドウッド「血の木」。アステカのマヤ族が伝統的に使っていた聖なる木で、邪気を払うと言われています。
軍服や着物などの衣類だけではなく革や木材の染料としても使用されてきました。
また、青く染まる色素「ヘマトキシリン」は、医療の現場でも組織細胞を染めるために使用されています。
紺色やパープルに染まります。Liv:raではメキシコからチップで輸入したログウッドを使用しています。
染色堅牢度試験
新万葉染め染色堅牢度試験成績書
クリックするとPDFが表示されます
新万葉染めで染色堅牢度試験を試した結果です。
オーガニックコットンについて
厳格な基準を守ったふわふわオーガニックコットン使用
オーガニックコットンは、オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2~3年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことです。
オーガニックコットンは、紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの製造工程を経て最終製品となりますが、この全製造工程を通じて、オーガニック原料のトレーサビリティーと、含有率がしっかりと確保され、化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に抑え、労働の安全や児童労働など社会的模範を守って製造したものを、オーガニックコットン商品といいます。
『HighLogic』代表 小森優美氏インタビュー
「自然そのままのカラフルさを身にまとって、自分も回りも気持ち良い社会にしていこう。」
とってもシンプルで明快、そして力強くて明るいLiv:raのモットーはそのままデザイナー兼代表の小森優美社長の理念にも通じています。 こんなに革新的なものを生み出すLiv:raのデザイナーとはどんな人なのか、どんな思いでこんなに素敵なブランドを作り上げたのか...
シェアオフィスのオシャレな雰囲気に少しだけ物怖じしつつ、でもワクワクを抑えきれないまま、京都市左京区にあるHighLogicの本社にお伺いしました。
Liv:raデザイナー/テキスタイルデザイナー/イラストレーター/ライター
小森優美 さん
大阪モード学園卒業後、ファッションデザイナーとして企業で働く。
2009年独立、2010年株式会社HighLogic設立。
ファストファッションの通販を開始するが、震災後、薄利多売の商売に疑問を感じ、2013年エシカルブランド”Liv:ra”を立ち上げる。 オリジナルの手描きテキスタイルやカラフルな発色でエシカルながら独自の世界観を創り出している。
Q 社長がここに至るまでの経緯をよければ教えてください。
以前からオーガニックや社会貢献に興味があった訳ではなく、元々はファストファッションを中心に扱うネットショップを経営していました。 中国などから商品を安く買い付けて通販モールで販売する、という形態でとても好調だったのですが、先の震災を経験してから私の中で心境の変化が生まれて、今自分がやっている薄利多売の商売に対して「これでいいのだろうか?」という思いが膨らんでいきました...
そして「誰が作っているのかしっかりとわかる商品が欲しい」という思いから、 オーガニック製品や生産者の顔が見えるものなどへの興味がわくようになり、自分でもそういうものを好んで利用するようになっていきました。
すると不思議なもので、特に何かを変えたり手を抜いたわけではないのに、お店の売上がどんどん下がっていったんです。
売っている商品は他のお店と同じなのに、なぜか私の店だけ「こんなひどい服」といったレビューを書かれたり。理由も全然わからなくて、「なんで私だけ?」という思いでいっぱいでした。
そして、お店がうまくいかなくなった理由を考えたときに気づいたんです。「こんな服なんて」って思ってるのは私自身だって事。
私自身が売ってるものを愛せていない、「こんな愛のないお洋服なんて」って思ってるその気持ちがきっとお客様にも伝わっているんだろうなって...
そこから「私がいいと思うもの、生産者に配慮した商品を作ろう!」と思い、Liv:raを立ち上げました。
Q 常人では真似できない行動力ですね。
元々ファッションを学んでいたし、ファッションデザイナーとして働いていた事もあったので土台はあったんです。
ただ、使命感に突き動かされていました。あの時の勢いはもう一生出せないだろうな、と思います(笑)
Q まさに一世一代のチャレンジと。新しい世界へお一人で飛び込むことは怖くなかったですか?
チャレンジ、というと今もチャレンジです。起業してからずっと新しいことの連続で、そういう意味では今も、常に怖さは私のそばにいます。 でも、ずっと一緒だと慣れる...というかそれが当たり前になるんですよね。怖さはお友達です。これからもずっと一緒だと思います。
Q 「HighLogic(ハイロジック)」という社名の由来を教えていただけますか?
「直感」という意味の造語です。 一番ハイ(高度)なロジック(論理)って実は直感なんです。
そして、自分の好きなものを日々楽しんでいたら直感ってどんどんよくなっていく、研ぎ澄まされていくんです。そういう、自分の直感を大事にしたものづくりをしていきたくて社名にしました。
Q カワバタプリントさんとの出会いを教えてください。
HighLogicとして起業した当初、お仕事のパートナーを探している時に、新万葉染めをされているカワバタプリントさんのfacebookページを偶然見つけました。 自然のものを使って環境に配慮されながらものづくりをしている事もですが、何よりすごく発色が綺麗で、「是非使ってみたいな...」と思って「いいね!」を押したんです。 すると川端社長直々にすぐにお返事を下さりました。 そこで自分がブランドを作ろうとしていることを話したら、川端社長と意気投合して、「ぜひ新万葉染めを使ったプリントを」というお話になって今に至ります。
Q 新万葉染めに使われている植物は今のところ「マリーゴールド、アカネ、ログウッド」の3種類ですが、この他の植物を使って染められる予定はありますか?
もちろん沢山の色で染めてみたいです!世界には本当に沢山の色がありますから、それこそ無限の色が出せると思っています。
※「新萬葉染め」では、数多の植物の中から色素の抽出し易さのほかに、色材としての実用性(繊維への適用性、染色した繊維上での各種堅牢度、汎用性など)を検証した結果に基づいて、天然色材のラインナップを決めています。しかし、未だ膨大な種類の種類の植物や多種多様な天然色素のほんの一部を検証しただけですから、小森代表の言うとおり、まだまだ染色に適した新しい色材は世界中に埋もれているはずです。
Q 小森代表はWEBマガジン「エシカルファッションジャパン」に寄稿されるなど、エシカルファッションの普及にも熱心です。 「お買い物で社会貢献を」というのがエシカルコンシューマリズムのテーマですが、小森社長は社会貢献という事についてどうお考えですか?
社会のために何かをする事は勿論、良い事だと思っています。私もそうしたくてエシカルファッションのブランドを立ち上げましたし。 でも、それって「しなきゃいけない」では続かないと思うんですよね。いくらいい事でも正しいことでも、しんどいと長続きしない。結局楽しくなくちゃ、続かないんです。 なのでお客様にも好きなお洋服を素直に楽しんで頂きたいですし、私自身も「どれだけ楽しく続けるか」が勝負だと思っています。 自分もやっていて楽しい、続けられることを...それを一番にしたものづくりは私のモットーです。
Q Liv:ra(リブラ)の下着はそのカラフルさを引き立たせるような元気な柄も特徴的です。普段からインスピレーションを受けているものなどはありますか?
インスピレーションが欲しいときは散歩をしたり本を読んだりします。ちょうど近くに哲学の道があるんです。あと、作品や人でいうとトリシア・ギルドの写真集。これにはすごく影響を受けています。有名ですがイラストレーターの中村祐介さんも大好きです。
Q 確かに鮮やかな色遣いなどや元気さなど、通じるものがある気がします。食生活や日常の生活などで気をつけられていることはありますか?
そうですね……これは食だけではなく生活全体に繋がるんですけど、「こうしなければいけない」というものを減らしていきたいな、と思います。 たとえばスーパーの棚にオーガニックとそうでないものが並んでいれば、私はどちらかを選ぶならオーガニックの商品を選びます。でも「絶対にオーガニックしか食べない!」という訳ではないんです。「これ以外はダメ!」と自分が許せるものを狭めてしまうと結局どんどん自分が苦しくなっていく。先ほども言いましたが、やっぱり楽しくなければ続かないと思うので。 今はオーガニックやエシカルなんて一部の人しか興味がないけれど、それこそスーパーの棚に二つ並べて陳列されるように、服も食品も「どちら」を選ぶか気軽に決められる世の中になればいいな、と思います。
Q 気負わずにより良い選択肢が選べる...素敵ですね!弊社もそのために尽力していきたいと思います。
最後にLiv:raやHighLogic社、そして小森代表ご自身の、今後の展望のようなものはありますか?
そうですね、Liv:raの存在もそうですが、まずはエシカルファッションというものが認知されていけばいいな、と思います。 そして、「こちらの方が正しいから」「肌に優しいから」とやせ我慢みたいにオーガニックの品を選んでいた人たちがいれば、そうじゃないよ、我慢しなくてもいいんだよと教えてあげたいです。普通のファッションと同じように、買われる方々も心から楽しみながらエシカルなものを選択できるようになっていければと思います。
受賞歴・メディア掲載
- 2015年ソーシャルプロダクツ賞受賞(経済産業省後援)
- Ethical Fashion Japan(エシカルファッションジャパン)推薦ブランド
- Fashionsnapが選ぶ国内ランジェリーブランド選出
- クラウドファンディング記事Yahoo!ニュース掲載
- 店舗OPENのYahoo!ニュース掲載
- 中目黒蔦屋書店トークイベント出演
- ラジオ日本「エシカルWAVE」代表出演
- ベルリンエシカルファッションショー出演
- 他 NHK、繊研新聞一面、MYLOHAS etc...
取り扱い上のご注意
- お洗濯は手洗いか洗濯機ネットで
- お洗濯は弱酸性の石鹸洗剤をご利用ください。手洗いが一番長持ちしますが、洗濯機ネットでも可能です。
(※洗濯機の場合は、必ずネットに入れてください)
- かならず日陰干し
- 草木染めは長時間の紫外線にあまり強くありません。お洗濯後は、日陰干しで乾燥させてください。
草木染めランジェリーは"着る和漢"
草花の成分のギュッとつまった草木染めランジェリーは24時間からだを守ってくれています。 草木染めは昔は和漢やハーブを取り入れるのと同じ感覚で使用され、とても身近な物でしたが、近年の化学染料の普及により、その存在が忘れられていました。 しかし現在、様々な研究の元、その有用性が見直されつつあります。
また、新万葉染めは通常の草木染めよりも色落ちがしにくい技法ではありますが、完全天然のためどうしても色の変化が起こることがあります。それには実は原因があります。 草木染めは強い紫外線と強酸性、強アルカリなどの高いPhに弱いです。
汗は通常は弱酸性でさらさらしているものですが、一般的に、不純物を多く含むほどベタベタになると言われています。
過度な緊張やストレス、運動不足などにより汗腺の働きが鈍ると不純物が増え、不純物でベタベタになった汗はPhの高いアルカリ性になり、お肌によくなく、同時に草木染めの色落ちにも繋がります。
このように、草木染めはお肌と同様に心やからだの状態に非常に影響を受けています。
ご使用中の草木染め商品に色落ちがあった場合は、草木染めランジェリーが"着る和漢"としてお役目を果たしたことであり、同時にリラックスを心がける、運動をするなど、心とからだの安定をとるタイミングと考えていただければ、草木染め商品は健康管理のめやすになり、健康の頼もしい相棒として永く付き合うことが出来ます。