フロー・エッセンス+(プラス)を届けるために
大石社長のこれまでの軌跡を振り返りながら、健康デザイン社の取り組みを紹介いたします
インタビュー
フロー・エッセンス+(プラス)を届けるために
2010年2月、弊社は10周年を迎えました。そしてその記念すべき年にご縁をいただいたのが、弊社と同じく2000年に設立された『株式会社健康デザイン』という会社です。
健康デザイン社は、カナダのフローラ社で製造される『フロー・エッセンス+(プラス)』というハーブティーを日本に輸入するために大石芳子という女性社長が設立した会社です。その社名には、「自分の健康は自分でデザインしよう」という大石社長の真摯な想いが込められています。
そして、この想いの根源にあるのは、大石社長自身の大いなる経験と学び、そして自らが選んだ使命にほかなりません。
もともとは自らの健康を願う愛用者のひとりに過ぎなかった女性が、「健康を切望する日本の人たちにこのハーブティーを届けなくては」と立ち上がるまでの経緯、さらにその決意と信念の先に描かれた未来の姿・・・。大石社長のこれまでの軌跡を振り返りながら、健康デザイン社の取り組みを紹介していきたいと思います。
予期しなかった闘病生活
これまでの人生と「フロー・エッセンス+」、そして「健康デザイン」は切り離せない関係があると語る大石社長には、乳ガンを患った経験があります。
46歳当時、広告代理店を経営する大石社長は、女手ひとつで二人の子どもを育てるシングルマザーでもありました。いまでこそ、「徹底的な健康オタク」と自己評価する大石社長ですが、バブルを極めた時代の広告業ですから、当時はまさに死にものぐるい。極めて多忙な毎日の連続に、健康維持どころか三度の食事にも気配りする余裕など皆無でした。
週末になると気がゆるんで熱を出し、体調がすっきりしない日々を送りながらも、からだが発するそういった危険サインから大石社長は意識を背け続けてきました。しかし、「病気になれば病院に行けばいい」程度にしか考えていなかったしっぺ返しはあまりに大きく、あまりにショッキングなものでした。そしてついに、生命に関わる重篤な状態で強制入院させられることになりました。そのとき、二人の子どもたちはまだ小学生だったといいます。
「せめて子どもたちが大きくなるまでは生きなければ」という思いひとつで、また幸いにも加入していた保険があったので、民間療法でもなんでも、ときには法外とも言える高額な健康食品さえも、効果的と耳にしたものは手当たり次第に取り入れていきました。そんな経験をふまえ、これからの人生を健康に生きるためにはどのように自分の人生をデザインすればよいかと考え始めていた時に、航空会社に勤める友人が紹介してくれたものが、北米先住民の伝統のお茶「フロー・エッセンス」だったのです。
フロー・エッセンスとの出会い
「元々、きれいなものを見たり表現したりするのが大好きで、それを仕事にしてきたということもあり、清潔感あふれるボトルデザインにとても好感を持ちました。それまでの健康食品の概念を覆されたようでした」と、大石社長。
実際に口にしてみたフロー・エッセンスは、その清楚なイメージがそのまま伝わってくるような、やさしさあふれるハーブティーでした。
日本ではほとんど知られていないものでしたが、アメリカやカナダではどこにでも手に入り、多くの人々が愛飲しているというフロー・エッセンス。飲み始めて数日のうちに、それまで摂ってきたものとは明らかに違うことが分かりました。それは、このハーブティーが、「肉体よりもまず、精神に働きかけている」ということです。それまでは健康の不安があったのに、フロー・エッセンスを飲みだした途端、とてもリラックスした気持ちで夜を迎えられるようになったのです。
ありとあらゆる健康法や健康食品を試してきましたが、「心に作用する」という経験ははじめてのことでした。「私や家族はこの先どうなってしまうのだろう・・・」という、不安の極みのようなピリピリとした緊張状態から日に日に解放されていきました。
心が健康を取り戻しはじめると、体の調子もすこぶるよくなり、エネルギーが満ちあふれてくるような変化と、自分自身がとてもよいサイクルに入ったことを実感。まさしく、「これだ!」と思えるほんとうの出会いでした。
ただ、ここでひとつの問題がありました。心身のよりどころとなったフロー・エッセンスは、当時日本には正規輸入されておらず、個人輸入されたものが驚くほど高額な価格で闇売買されていたのです。インターネットもまだまだ黎明期、都内の小さなお店の片隅でひっそりと、しかし法外な価格で売られているフロー・エッセンスの姿が、「とても不憫に思えた」と大石社長はいいます。自分自身は保険でまかなえてはいたものの、月に7~8本ともなるとかなり覚悟のいる出費でもあったに違いありません。 しかしこの段階ではまだ、自らがフロー・エッセンスを輸入しようという発想には至っていなかった大石社長に、衝撃的な転機がまもなく訪れることとなりました。
必要な人に、適正な価格で届けたい
「その頃、私の知人も同じ悩みと不安を抱えていたので、フロー・エッセンスをお見舞いに持って行きました。ところが友人は、よいと思うけど高すぎてとても続けられないといいました。残念ながら、その友人とはその後、永遠に会えなくなってしまいました。」
と、当時の無念さを大石社長は語ります。
「絶対にこのままではいけない」と、心の底から強く思った大石社長は、あらゆる人脈を頼って、半年がかりでカナダのフローラ社に連絡を取り続け、「フロー・エッセンスを必要としている人が日本でも適正な価格で購入できるように、正式に輸入をして販売をしたい」という思いを伝えました。
会社経営者とはいえ、まったく畑違い。輸入どころか、健康食品の販売経験すらありません。それでも、気づいたときにはもう行動を止めることはできない状態でした。「フロー・エッセンスと出会ったことで、生きようとする遺伝子が完全にオンになったんでしょうね」と、大石社長は当時の奇想天外な自らの行動を振り返ります。「カナダ産だから・・・大使館!と、一番はじめに問い合わせたのがカナダ大使館だったんですよ。女性らしい発想ですよね(笑)」。
しかし、その発想と次の行動があったが故に、いまこうしてフロー・エッセンスは、日本向けのスペシャルブレンド「フロー・エッセンス+(プラス)」として、私たちの手元に存在しているのです。
フロー・エッセンスは日本で販売できない
フローラ社の回答は、「日本には輸出できない」というものでした。その理由を聞くと、「大黄(だいおう)」という漢方薬の成分が入っているため、日本では医薬品として扱われるものであるとのこと。日本で販売するには、臨床試験を行って特定の症状に効果があることを証明せねばならず、10年、10億円という時間と費用がかかるとのことです。これまでにも複数の商社や企業が日本への輸入を希望してきたそうですが、大手の製薬会社でもないかぎり、とても手におえるものではなかったのです。
ところが、このときすでに、負のサイクルは、完全にポジティブなサイクルに切り替わっていました。輸入の道をいったん絶たれた大石社長は、「なんとしても手に入れないといけない」という揺るぎない使命感によって突き動かされることになったのです。
大黄の入っていないスペシャルブレンドを
担当者レベルでは埒があかないと判断した大石社長は、フローラ社の代表者に直談判を試みました。担当者はまったく取り次いでくれず、また長い時間とさまざまな労力が必要になりましたが、「私の熱意を直接伝えるしかない」という大石社長の決意は実を結び、ついにトーマス・グレイザー代表に会えるときがやってきました。
ビジネスの話というよりも、自身がフロー・エッセンスに出会った経緯と、自分と同じようにフロー・エッセンスを必要としている人が日本にもたくさんいることを伝えたかったという大石社長は、もはや何の迷いもなく、「大黄の入っていないものを開発してほしい」「適正な価格で流通させるために、日本での販売権を私に与えてほしい」と、トーマス氏に向かってまっすぐに要望しました。 トーマス氏はおそらく、日本から単身で乗り込んできた大石社長の一途な姿勢に心を動かされたのでしょう。「この女性であれば、フロー・エッセンスを真の愛情をもって普及してくれるだろう」と、その要望を承諾してくれたのです。
とはいえ、北米先住民伝承のレシピを受け継いできたフローラ社にとって、大黄抜きでも有用性の変わらないフロー・エッセンスを作るという大石社長の提案を実現することは容易なことではありません。月日はどんどん過ぎていきましたが、並々ならぬ努力と試行錯誤の甲斐あって、ついに大黄抜きでも効果は同等の日本仕様のハーブティーが完成しました。従来のフロー・エッセンスに勝るかもしれない品質だと開発スタッフも太鼓判を押すこのハーブティーは、トーマス氏によって、「フロー・エッセンス+(プラス)」と名付けられました。それだけの自信と確信にあふれた製品を、いよいよ適正価格で届けることができる。日本の人たちにずっと飲み続けてもらえる・・・。大石社長の感動は筆舌に尽くしがたいものであったに違いありません。
このようにして、フロー・エッセンス+は誕生しました。フロー・エッセンスの正規輸入という目標のために行動をはじめてから、すでに2年半が過ぎていました。
「健康デザイン」の誕生
フロー・エッセンスをきっかけに出会ったフローラ社は、植物の偉大な力を信じ、「心身の浄化」を基本理念に据える誠実な企業です。そのフローラ社から信頼をもって託されたこの製品の販売を人任せにすることなどできません。「適正な価格で必要な人に届ける」という使命を貫くために、大石社長は本業である広告代理店のオフィス内に、フロー・エッセンス+の輸入・販売の窓口となる会社を新たに設立することにしました。
健康デザインという社名には、「自らの健康は、自らがデザインしていくもの」という想いが込められています。決して人任せではなく、自分自身が責任を持つこと。それは一見簡単なようでいて、実はとても難しいことです。覚悟を行動にうつすことで、プラスのスイッチをオンにすることができた大石社長だから言える言葉なのかもしれません。だからこそ、その覚悟と行動が必要な人に寄り添い、彼らの心の支えになりたい。いつか一緒に、生きることのすばらしさを分かち合いたいという想いを、大石社長は人一倍強く抱いているのでしょう。自らの心安らかな人生への切望は、さまざまな経験や出会いを経て、いつしか、人々の心を支える存在に大きく変容していたのです。
「植物の力を信じてきた10年でした」。
大石社長はそういって、フロー・エッセンスと出会ってからの歩みを振り返ります。
フロー・エッセンス+を輸入するために設立された健康デザイン社は現在、フローラ社のその他の製品をはじめ、ドイツのサルス社の製品なども扱うようになりました。理念に満ちたすばらしい製品を日本の皆さまに自信をもって紹介できることを心から嬉しく感じていると、大石社長はいいます。
(プレマ株式会社 経営企画室 山下喜代己)
ズバリ!大石社長にインタビュー
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大石社長の使命とは何ですか。
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「絶対にあきらめなくていい」というメッセージを、伝え、届け続けることです。 私は、いったい何を皆様から求められているのかということをいつも考えています。おそらく、「病気になってもあきらめなくていい」という気持ち、つまり生きる勇気をもらいたくて付き合ってくださっているのではないかと思っています。病気を治す方法は西洋医学だけではありません。私の場合、限界を感じ、自分の心や体の声を信じ、自分自身の健康を命がけでデザインしてきました。だから、私はまだ死ぬわけにはいかないんです。私がいま死ぬことは許されないし、死ぬまで“とことん生きて”いたい。「ガンを経験していても死にはしない」ということを、この身をもってお伝えすることだと思っています。 自分の細胞をいつも元気にしておけば、冷静に病気と向かい合い、自分のデザイン通りの治し方ができることを学びました。自然治癒力を高める努力、そうすればからだ自身が治し方を知っています。「あきらめないで」という想いを絶えず送っていますし、外れないように取り組んでいます。それがフローラ社のトーマス氏との約束でもありますから。 なによりも、「伝える」ということに本気で取り組まないと、トーマス氏との約束を果たすことはできません。でも、まだまだ想いを届けられていないですね。十分に届けきれたら、私のお役目は終わるかしら。とにかく、届け続けることが私の使命ですね。
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フロー・エッセンス+の役割をおしえてください。
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家を建てる際には、石ころなど不要なものを除去してコンクリートで固めますよね。土台がしっかりしていないと、どんな立派な建物も建てることはできません。建てたとしても、ちょっとした衝撃ですぐに壊れてしまうでしょう。土台ってほんとうに大事ですよね。
フロー・エッセンス+は、家の土台と同じだと考えています。まず必要なのは、不要なものを取り除いてきれいにして、頑丈な土台をつくってあげることです。つまりフロー・エッセンス+はマイナスの健康法ですね。 しっかりした土台ができてから、そのあとで栄養です。オイルであったり、鉄分であったり、からだの声を聞きながら、自分に足りないものを取り入れて、自分なりにデザインしていくんです。私たちはそのお手伝いをしたいと思っています。
若い頃は気力も体力もあるので、つかの間の休息がとれたら、多少のハードワークも乗りきれるものです。「なんとなく元気がない」「なんとなくよどんでいる」といった不定愁訴を日常的に感じるようになるのは40代くらいからでしょうか。ギリギリの状態から回復できなくて、いつもよどんでいる感じです。
ここでガス抜きが正しくできるかどうかは、この先の健康状態を大きく左右します。まだ若さは残っていますし、決して坂を下りきったわけではありませんから、マイナスがプラスに切り替わればパワーはまた出てくるはず。食欲が出て、夜もリラックスできるようになります。顔色がよくなって、もしかすると新しい恋愛もはじまるかもしれません(笑)。
いままでの生活と違うことをすることで、マイナスのサイクルがプラスに回転しはじめることは大いにありえます。そのお手伝いをするのが、フロー・エッセンス+の役割だと考えています。
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健康をデザインするとは具体的にどういうことでしょう。
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「未病」という意識があまりない私たちは「年のせい」「忙しいから」と言い訳をして自分の健康となかなか向き合おうとしません。「未病」とは病名はついていないけれど健康でない状態のことを言います。この未病のうちにからだをリセットできれば、健康を取り戻すことはそんなに難しいことではないといわれています。人間にはたくましい自然治癒力が備わっているからです。でもこの未病を放置すれば健康はいずれ蝕まれます。私は西洋医学の限界を感じ、自分の心や体の感覚を信じ、その中で自分の心身の健康をデザインしてきました。自分の命は自分でしか守れないと気付いたからです。お医者様にかかるだけでも、サプリメントを飲むだけでも不十分です。本当の健康を手に入れるには「お医者様任せ」にせず絶えず自分の健康状態をチェックする習慣が大切だと思っています。
私は会社を経営する立場の人間ですが、スタッフのみんなには申し訳ないけれど、「ちょっと調子が悪いな」と思えばちゃんと休息をとるようにしています。いまは、私が元気に生きることこそが私の仕事だと思っていますから。
自分のからだに対してはとても厳しくしています。基本的には甘いものも控えていますし、食べ物には徹底してこだわります。ヨガやチベット体操を取り入れて、しっかりとからだを動かすようにもしています。
誰かに頼るのではなく、自分の健康は自分でつくっていくと決めたときに、自分で健康をデザインしていくことを義務づけたんです。いまはそれを徹底的に実践しているだけです。作家の桐島洋子さんとは、フロー・エッセンスがきっかけでご縁があって以来、とても懇意にしていただいているのですが、彼女は、「からだをいつも曇りガラスではなく、素ガラスにしておかないとだめ」といいます。 磨き上げられた素ガラスについた手あかは見えますが、曇って汚れたガラスだと手あかも見えないでしょう。大抵の人たちは、からだに否応なくいろんなものを入れてしまっていますから、手あかを見えるようにするにはしっかりと浄化するしかないんです。
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フロー・エッセンス+を飲んでいればいいですか。
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よくお問い合わせをいただく質問です。お気持ちは判りますが私たちは「NO」とお答えしています。「大丈夫!!」と言いたいですがそれだけではないのです。健康になるには浄化は大切ですが、「心」の問題は無視できません。心と体は切り離しては考えられないからです。
極端な言い方をすれば、お医者様に頼っていたものをフロー・エッセンス+に変えただけでは、自己はそこに存在していません。状態が変わらなければ、他人やサプリメントのせいにしてしまいがちです。他力本願では本来備わっているパワーもアップせず、かえってストレスになるはずです。自分のいまの状態を、何かのせいにしてはいけません。それは自分で作ってしまったものなのです。ですから自分が主体性を持って向き合うべきです。。
私は病気を作った環境を変えることが一番手っ取り早いのではないかと気付きました。好きだったものを嫌いになり、嫌いだったものを好きになれば環境は変わるはず、とかなり極端な発想でいろいろなものにチャレンジしました。まさに戦いでした。そんなさなかプロのテニスプレイヤー杉山愛選手の引退報道があり、こんな言葉に出会いました。ダブルス競技では勝てても、シングルス競技ではどうしても勝てないというスランプの時期があったそうです。引退の二文字がちらつき、お母様に相談したら、「やることはすべてやったの?」と優しく諭されたそうです。 お母様はご自身も昔、選手であり幼少時代から杉山選手と二人三脚で歩んでこられ、努力してきた姿を誰よりも知っている方です。 激励や叱咤ではなく「気づき」を与えられたのです。杉山選手は我に返り、初心に戻り、又一から練習を始め、ついにシングルスで優勝、世界大会でもベスト8入りしたのはあまりにも有名な話です。そして最後に彼女はこんな言葉を残しました。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」と。
私は感動しました。15年前ガンに罹り、その5年後に再発した私は、「やるだけのことはやっているだろうか?」といつも自問自答しています。中途半端は自己嫌悪につながりますから徹底的に環境を変える努力をお勧めしています。
「なんで私がガンになったんだろう」って思い続けている人は、どこかでその思考を切り替えないと、どんなにいいお医者様やサプリメントに出会っても、真の健康を手にすることはないと思います。なぜ?と聞かれたら「なぜならあなたが作った病気だから」とそれくらい厳しくお伝えするようにしています。
プラス発想すると、脳内ではからだによいホルモンが作られ、治癒力にも良い影響があるとおっしゃるのはDNA解明の世界的権威、村上和雄筑波大学名誉教授です。又教授は興味深いお話しをしてくださいました。「心の持ち方ひとつで健康を損ねたり、病気を克服したりする。これこそ遺伝子が関係しているということなのです。精神作用と遺伝子の関係はまだはっきりしていないが、自然治癒力を発揮するカギは遺伝子が持っていると考えている。
良い遺伝子のスイッチをONにするには「笑う」「陽気な心を持つ」「感動する」「感謝する」こと。そして物事を良い方向にかえる、つまりプラス思考になり、病気は天から授かった何かのメッセージだ、とうけとめること」だそうです。私にも思い当たる節はあります。思い起こせば発病する数年前から、身体に異変が起きていました。いずれも免疫力が著しく落ちて出た現象だったのですが、病気のサインを「年のせい」「疲れ過ぎ」「寝不足」だからとなぜか自分自身を納得させていました。私だけは大丈夫という根拠のない過信もありましたね。今思い起こせば鳥肌モノです(笑)。ですのでガンを宣告されても「なんで私が?」とそれほど悩むことはありませんでした。それぐらいからだのサインを無視し続けてきたことになります。ですから病気は天からのメッセージとわりとすんなりと受け止められました。
心身の健康のために何かいいものがないかと模索しているときにフロー・エッセンス+に出会ったことも、私の人生をプラスの方向に導いてくれたきっかけだったように思います。
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結局、罹病後もとてもお忙しいですが、以前とは何が違いますか。
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大きな変化は、広告業という分野にまったく興味がなくなってしまったことですね。
以前は、広告をデザインすることがとにかく大好きでした。たとえば、コップを売りたいとすると、「このコップの“売り”になるものは何だろう」と深く洞察するんです。「ああ、この曲線が素敵なんだ」と気づくと、コップ全体ではなくてそのラインを全面に押し出すなど、ちょっと普通とは違う広告をつくってきました。賞もたくさんいただきましたし、なによりも自分の感性を具現化できる楽しさがありました。そんな当時と比べると、いまは歓びの質がまったく違います。お客様がいろいろな報告をしてきてくださるのがうれしいし、元気になったというお声を聞くと、私自身もまた勇気をもらうことができます。
「私がやってきたことは間違っていない」って、お客様が証明してくださる。その歓びというのは、素敵な広告をつくれたとか高く評価されたとかいうのとはまったく次元が異なるものです。
私にはこの仕事のほうが向いていると、いまははっきりいえます。以前もデザイン、いまもデザインですが、全然質が違いますし、いまのほうが100倍くらい幸せですね。実際にやっていることはマーケティングなんですが、いまはただ純粋に、「どうすればもっと届けられるのか」ということだけを考えています。そのときにやはり、「誰に何を届けるのか」ということは、絶対にぶれたり見失ったりしてはいけないことだとスタッフにも自分自身にも言い聞かせています。
そうすれば、ウソはつけなくなるんです。いのちが相手ですからね。他人はごまかせても、自分をごまかすことはできません。自分が嘘をつけば、かならず自分のからだに跳ね返ってきますから。
その信念が結果的には自分自身の健康にもプラスになっていますし、そんな想いを大切にできるということが、健康デザインという会社が私に与えてくれた大きな気づきだと思っています。
名言 その1
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前広告の仕事をしていた時、コピーライターと電話で話をしていた時、私の声があまりにも落ち込んでいたのでしょう、「大石さん死ぬの?」と突然電話口で言われたことがあります。私はびっくりして思わずその突拍子もない言葉に笑いだしたことがあります。
「死なないわよぉ」「じゃあいいじゃない」こんな簡単な会話でしたが、私はずーっとこの言葉を忘れたことがありません。凄く困った時、悲しい時、いつもこの言葉を思い出し勇気をいただいて乗り越えてきたような気がします。死ぬこと以外恐れることはない!と。昨年同じような格言に出会いました。
「死ぬこと以外、かすり傷」
悩み多い人生ですがこの言葉に救われています。
名言 その1
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ある広告主の社長から「信用の定義」は何か?と質問されました。
誠実、勤勉、裏切らないこと、と思いつくまま、答えは違うとわかっていましたが答えました。
予想通りNOでした。「相手に損をさせないこと」「儲けさせること」が解答でした。
確かにどんなに誠実で勤勉な社員でも成果の全く上げられない社員に「信用」はないでしょう。親子関係でも同じ。家庭内暴力を振るう子供や子供を虐待する親子に「信用」は存在しないと思います。儲けさせるということは金銭的な話だけではありません。とても本質的なことです。
私は会社を長年経営してきましたが、この言葉を忘れたことがありません。
私とお付き合いしたことで「損をさせる」ことは絶対にしてはいけないと肝に銘じてお付き合いをさせていただいています。