アサクラのジャム『Radici(ラディーチ)』
化学肥料や農薬に頼らず、植物本来の力と太陽・土の力でつくった作物を昔ながらの製法でジャムにしました
イタリア・トスカーナの自然の恵みがたっぷり!
感動の美味しさです。
こだわりのオリーブオイル「オルチョサンニータ」、「古代小麦パスタ」でおなじみのアサクラから、
イタリア・オーガニック認証(AIAB)を取得したラディーチ農場のジャムが登場!
自然でやさしい味のジャムを是非一度ご賞味下さい。
こだわりのRadici(ラディーチ)ジャム
ムース・コンフィチュール・スプレッド・・・どう違うの?
イタリア語で日本語の『ジャム』に相当する言葉は、
『マルメラータ(marmellata)』、『コンフェットゥーラ(confettura)』
もしくは「コンフィチュール」(仏語)です。
また、『マルメラータ』と呼ぶものは【柑橘】原料に限られていますが、
その【柑橘】を原料とし【砂糖】を加え、
皮と汁のみでつくったもののみ『マルメラータ』と命名出来ます。
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オレンジを丸々一個全て使用しているので(つまり果汁も果肉も皮と実の間の白い部分も)、マルメラータと呼ぶことが出来ないのです。
サンドラの独特なレシピのオレンジジャムは丸々のオレンジで作っているので(つまりホールフード)、かなりトロトロしています。
マルメラータと呼べないので、サンドラが独自に『ムース』と命名しています。
白い部分が入っているため、少々苦味がありますが、これがまた美味。
5種の中で朝倉さんが一番気に入っているのがオレンジムースです。
ちなみにこのオレンジはシチリア産のものを使い、イタリアのオーガニック認証ICEA認証を取得しています。

イタリア語の『コンフェットゥーラ』は、【(果物の)果肉そのものが入ったもの】だけが命名でき、且つ【砂糖】が入っていなければならない、という法律があります。
この中ではあんずだけがコンフィチュールと命名できるのです。
あんずコンフィチュールのやわらかさ加減は割りと固め、
いわゆる『ジャム』ぽいです。
このあんずジャムの香りのいいこと!
そして口に入れるとフレッシュなあんずの味と香りがするのです。
煮込んだとは思えない風味の良さです。
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『スプレッド』とは、「塗るもの」とでも訳すのでしょうか。
本当なら『コンフィチュール』と呼べるところですが、
砂糖不使用なのでコンフィチュールとは呼べません。
また柑橘でもないので、『マルメラータ』でもありません。
オレンジムースと同じく、サンドラが命名したファンタジーの名前です。
砂糖の代わりにぶどう果汁でほんのりと甘みをつけており、本来の野生のブルーベリーの味を味わっていただく為に、5種の中では一番甘みが控えめです。
エミリアロマーニャ県・モデナ地区のブルーベリーが世界的にも栄養価が高いことがわかっており、生産者が『食べるサプリメント』と話していました。
なにせ標高1700m以上の高山にできる野生のブルーベリーが原料です。
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栗のクリーム・オレンジ風味
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栗のクリーム・チョコ・ラム風味
砂糖を使用していますが、【栗】は果物ではないため、この2種には『コンフィチュール』や『マルメラータ』と命名が出来ません。そこで『クリーム』としています。
『クリーム』とは命名していますが、結構トロトロ系です。
トスカーナのプラトマーニョという、それはそれは自然がいっぱいの素敵なところでできた栗を原料にしています。
パンやスコーン・ビスケットに塗っても、そのままスプーンで口の中に入れても、美味しくお召し上がりいただけます。
ブルーベリースプレッドが出来るまで
山頂の色の少し薄い部分がブルーベリー畑です。朝倉さんも向こう側の高い山まで登ったそうです。
山頂はほとんど全てブルーべリー。日本で取れるものはカナダやアメリカ系の品種、イタリアはそれとは全く別の品種、野生のものです。
こんな風に腰をかがめて、先っぽに櫛のついた箱でこそぎとります。
こそぎとっているところのアップ。
ブルーベリーのアップ。8月下旬。ほとんど収穫も終わりの頃でした。
収穫のベテラン。朝5時から歩いて奥の奥まで、昼までの間に50kgのブルーベリーをとりました。若い頃は、この倍はとってたそうです。
かごにぎっしりとってきたばかりの新鮮なブルーベリー。
とってきたものを選別しています。
早速ジャムに加工。ブドウ果汁とあわせ煮詰めます。
煮詰まって出来上がったブルーベリージャム。瓶に手作業で詰めます。
瓶詰めし、滅菌密封してできあがり。
栗のクリームが出来るまで
イタリア中部・トスカーナ。プラトマーニョの山中にビッビアーノの栗の森があります。彼の先祖が栗を植え、それが継承され今は立派な森になっているそうです。
栗の大木。ご先祖様が植えた栗の木。300年以上の樹齢があるとのこと。
森の下は栗のイガでびっしり。こんな風にごろごろ~~自然の恵み!
ビッビアーノと栗の大木。
ビッビアーノはとても素朴。奥さんのサンドラ曰く『ビッビアーノが怒るのはとても難しい』そうです。朝倉さんも彼の情のある話し方にやさしい人柄を感じています。生産品は作り手を反映します。生産者の人柄はとても大事です。イガがこんな風にごろごろ落ちています。日本の栗林も知っていますが、こんなに落ちてない~~すごいすごい!
栗のイガはそんなに痛くない。日本のものよりかなり華奢かも。
大木の割りに、イガが小さく入ってる栗もこじんまり。やはり昔の品種なのでしょう。朝倉さんも、もちろん栗拾いに参加。1時間ぐらいでこんなにたくさん取れました。
とった栗は袋に詰めて運びます。山の斜面なのでコンテナーなどでは無理。
ビッビアーノのお姉さんもお手伝い。やはり温厚な人柄。その彼女、えっちら!と一袋25kgもあるものを担いで下山。いや~驚きです!
記念写真。4人で午前中に8袋ぐらいとったか?
車から栗の森までかなりきつい斜面ですこし遠いので重労働です。
かなり体力を消耗しました。お腹もすきました。家に持ち帰り、なんととった栗は乾燥します。
乾燥しておけば、保存が利き、ジャムにするにも栗粉をつくるにも便利なんだそうです。この辺の伝統的な栗の保存と加工法だそうです。乾燥小屋の下はこのようにストーブがあります。栗の木の薪でストーブを炊き、小屋の中を温めます。薪は栗の木でないとだめだそうで他の種類でやるとおいしく乾燥できないとの事。
小屋の下部分(ストーブのある)の上部はこのようになっています。ざっくりと木で仕切ってありますが上部分の栗に乾燥した暖かい空気が通るようになっています。
上部分はこんな風になっています。外気が通るように窓がついています。
下からの温風が約50℃とのこと、ゆっくりじっくり20日間、水分が10%ほどになるまで乾燥するそうです。
手間暇がかかっています。
(これを皮むき機にかけ皮をむき、それがラディーチ・栗のクリーム類のジャムの原材料になります)