COCOWELLのココナッツ食品&スキンケア
人と地球に優しいココナッツの無限の可能性を求めるココナッツ専門店「ココウェル」がお届けします
使う人たちのこと、作る人たちのこと、そして地球環境のこと・・・
そのすべての幸せを考えたら、ココナッツにたどり着きました。
まぶしい太陽とミネラル豊かな大地がはぐくむココナッツからとれる
上質のココナッツオイルが、スキンケアにも食用にも大活躍します。
ココナッツはちょっと…という人たちさえも「これはいい!」と絶賛する
バージンココナッツオイルの使い心地を、ぜひお試しください。
南国の太陽の下で育つココナッツのパワー
ココウェルが約束する3つの安心
肥沃な火山灰土で育つココナッツ
「ココウェル」は、高品質の低温圧搾バージンココナッツオイルやその加工製品を中心に、ココナッツの価値を最大限に活かした食品やスキンケアなどを日本の皆さまに紹介しています。ココウェルの代表を務める水井裕社長自らが年に何度も現地に足を運び、原料段階から抽出、最終製品化に至るまで、その品質を管理し、皆さまに安心してご利用いただける体制をとっています。
火山灰土の肥沃な土地で育ったオーガニックココナッツ
ココウェルのココナッツオイルは人里離れたフィリピン・ルソン島南部、火山灰土の肥沃な土地で、一切の薬剤を使用せず、太陽と大地の恵みで大きく育ったココナッツを使用しています。
徹底的に品質管理されたこだわりの抽出工程
肥沃な火山灰土で育つココナッツ
天然のものだからこそ品質管理には細心の注意が必要です。ココウェルのエキストラバージンココナッツオイルは品質管理の国際規格「ISO9001」や衛生管理の国際規格「HACCP」を取得した工場で、徹底した管理の下で生産されています。一般のココナッツオイルは抽出工程において精製という処理を行いますが、ココウェルのエキストラバージンココナッツオイルは低温エクスペラー製法を採用しています。水分を0.1%以下になるまで取り除いてから高熱を加えず、じっくり丁寧に抽出しています。オイルに含まれる水分量がココナッツオイルの品質を左右するため、オイルと水が接する時間を短くできるため、劣化しにくいオイルになります。
有機JASを取得 添加物も使用していません
このような丁寧な方法で抽出されたエキストラバージンココナッツオイルは有機JASを取得しています。最終の製品化段階においても香料や酸化防止剤をいった添加物は一切使用していません。安心にこだわったココウェルのエキストラバージンココナッツオイルをぜひともお試しください。
100%天然の力をそのままダイレクトに届けます
南国育ちのココナッツは、強い還元力が特長です
植物由来あるいは動物由来に関わらず、オイルは通常、時間の経過とともに酸化していきます。そのため、酸化防止剤などの添加物が使用されることもあります。しかしながら、ココナッツオイルは酸化安定性が高く、長期間品質が変化しにくいオイルです。強い紫外線が降り注ぐ南国で生育するココナッツには、自らを紫外線による酸化から守るため強い抗酸化力が備わっていると言われ、そのココナッツから抽出したオイルもまた優れた酸化安定性を持ちます。
ココナッツ専門店「ココウェル」は、ピュア&パワフルなオーガニックバージンココナッツオイルをお届けします。ココウェルは、ココナッツの持つ力をダイレクトにお届けするため、バージンココナッツオイルには防腐剤、酸化防止剤、香料、着色料といった添加物を一切使用していません(しかも製造後2年の品質保証つき)。
ココナッツオイルで四季を感じる?
ココナッツオイルは、季節によって姿を変える不思議なオイルです。寒いとカチカチに固まり、暑いとサラサラの液体になります。バージンココナッツオイルに豊富に含まれる飽和脂肪酸は凝固点が高いという性質があり、約20度以下になると固形化するのです。冬には固まっていたオイルが春を迎えると徐々に柔らかくなり、夏になると完全な液体に。そして秋に季節が移ると再び固まり始めます。このような状態変化を繰り返しても、品質上の問題はありません。また、夏場はあえて冷蔵庫で冷やして固めてご使用になる方もおられます。
~ココナッツ専門店「ココウェル」の夢への挑戦~
ココナッツ専門店「ココウェル」の約束
ココナッツの自然の力を最大限に活かしたものづくりを進めます
ココナッツは赤道直下の過酷な環境で農薬にも頼らずに大きく育つ、生命力に満ちた植物です。酸化に強いだけでなく美容や健康に様々な恵みをもたらしてくれます。ココウェルはココナッツ本来のチカラを損なわないよう、シンプルな商品づくりを心がけています。
商品の安全・安心を追い求め、クオリティに妥協しません。
いつまでも安心してご使用いただけるように、ココウェルの商品には着色料や合成香料、保存料などの添加物は使用していません。生命力の強いココナッツだからこそ、添加物に頼ることなく商品化できるのです。また美容や健康の源であるココナッツの恵みをできるだけ商品に込められるよう、副原料も必要最小限に抑え、すべてこだわりの原料を使用しています。
お客様との毎日のやりとりを、心を込めて丁寧に行います
商品の品質はもとより、お客様と気持ちよくお付き合いできるよう努めています。メールのやりとりや商品の発送など、ちょっとしたことを丁寧に。お客様といつまでも、気持ちのいい距離感を保ちたいと考えています。何かお気付きの点がございましたらご指導いただければ幸いです。
生産者を支え、共にココナッツ産業の持続的発展に貢献します
深刻な貧困問題を抱えるフィリピン。その貧困問題解決の切り札と期待されているココナッツ。ココウェルはココナッツ商品の普及を通じてフィリピン国内での雇用を生み出し、貧困問題解決に少しずつでも寄与したいと考えています。また災害復興支援などココナッツ農家の直接支援も行います。
地球を汚さないものづくり・事業活動に努めます
いつまでもココナッツが愛されるように、ココウェルは商品開発・販売等の各段階において環境負荷の低減に努めます。オーガニック原料の使用や梱包の簡素化、事務活動における資源節約などできることはたくさん。また事業活動や社外活動を通じて環境意識の普及も続けていきます。
- ココウェル代表 水井 裕氏より
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学生の頃、途上国の環境問題を学ぶためにフィリピンへ留学をしました。山岳地方のベンケット州にある大学で環境科学部に入り、現地の環境問題を学ぶと共にそれ以上に深刻な貧困問題に実際に触れ、非常に大きな衝撃を受けました。
何かこの問題を解決できることをしたい。。。帰国後もずっとそう思い続けていました。
そしてその答えが「ココナッツ」でした。
フィリピンでは地方の農村において、ココナッツが農家の生活基盤を支えており、フィリピンの3分の1の人々が何らかの形でココナッツから収入を得ているとも言われています。そのために「ココナッツ庁」という政府機関まであるほどです。
ココナッツの木からは捨てるところがないほど様々な製品が生み出され、昔から1本の木で1家族が生活できると言われるほど非常に生産性が高く、また驚くほど神秘に満ちた植物でもあります。
ココウェルはこの「人と地球に優しい」ココナッツの無限の可能性を追い求め、その価値を最大限に活かした、皆様に喜ばれる製品をお届けすると共に、ココナッツ農家を始めとするフィリピンの貧困問題の解決に微力ではありますが、継続的に貢献していきたいと考えております。
2010年12月 株式会社ココウェル 代表取締役 水井 裕
「ココウェル」がココナッツを通じて実現したい夢
ココナッツ農家
ココウェルが実現したい夢。それは、ココナッツを通じて、フィリピンを少しずつ貧困の無い国に変えていくことです。
ココナッツは化粧品や食材、雑貨など様々な商品に生まれ変わり、私達の生活を豊かにしてくれるのと同時に、 フィリピンの貧困地域に住む人々の生活の大きな支えにもなります。ココナッツは貧困地域を含めた広い地域で自生するため、多くのフィリピン国民(人口の3分の1!)が何らかの形でココナッツから収入を得ています。ココナッツ商品が普及することでフィリピンの人々の暮らしを変えていくこともできるのです。
ココナッツ農家が時間をかけて育てたココナッツがこだわりの化粧品等に商品化され、お客様のお手元に。商品にご満足いただいたお客様から代金をいただき、それがココウェルを通じてココナッツ農家の収入となり、生活を支える。そのお金で農村の子供たちが学校に行くことができて、大きくなってココナッツ産業を支える。ココナッツという植物を通じて、将来、そんな循環が生まれるかもしれません。
その夢を実現するためのステップとして、ココウェルはフィリピンに自社直営のココナッツ農園を持ちたいと考えています。自社農園を持つことによってフィリピン国内で直接雇用を少しでも生み出し、深刻になる貧困問題解決に寄与することができます。またココナッツの研究拠点としての役割も果たします。
商品の普及だけでなく、災害復興基金の創設などココナッツ農家の直接支援も計画されています。エルニーニョや台風等の自然災害はココナッツ栽培や農家の生活に大きな影響を及ぼします。お客様からお預かりした商品代金の一部は災害復興基金としてココナッツ農家に還元するプロジェクトが進められています。
灼熱の太陽が生みだすココナッツの魅力
紫外線にも海水にも負けないココナッツ
ココナッツはどこにある?
海水を好むココナッツ
ココナッツというとどんなイメージが思い浮かびますか。青い海と青い空がきらめく南国の砂浜にずらっと並ぶココナッツの木・・・。やっぱりなんといっても、ココナッツには南国の景色がぴったりですね。
ココナッツの分布図を見れば、フィリピンやインドネシア、スリランカ、インド、コスタリカなど、赤道をはさんで南・北緯それぞれ約25度の間に広がっていることが分かります。ココナッツが元気に育つには、年間平均気温が20度以上であることが条件です。25~27度くらいあれば良い実ができます。日照時間も重要で、年間2000時間以上あればよいと言われています。また降水量も年間約1500ミリ以上、定期的に降るところが適しています。そのため東南アジア等の熱帯地域によく見られるのです。
海水を好むココナッツ
ココナッツの実をつけるココヤシは、他の多くの植物と違い、海水に強いという特徴があります。適度な塩分がココヤシの成長を促すと言われていて、内陸地に育つココヤシにはわざわざ食塩をまく地域もあるくらいです。ココヤシが海岸沿いに生えていることが多いのも、そのような特性があるからです。
ココナッツが酸化に強い秘密は灼熱の太陽!
バージンココナッツオイルの大きな特長のひとつは、「酸化安定性が高く、長期間日持ちする」こと。その酸化安定性を生み出したのは、まぎれもなく自然の力です。ココナッツが生育する南国では年中強い紫外線が降り注いでいます。その紫外線による酸化から自らを守るため、ココナッツ自身に強い酸化安定性が備わったと言われています。 だから、ココナッツから抽出したバージンココナッツオイルも酸化安定性に非常に優れているのです。
みんな食べてる?ココナッツ
こんなところにもココナッツ
ココナッツは、クッキーやアイスクリームなどのお菓子、香水や芳香剤、ココナッツカレーなどの料理、お酒等々、様々な食品に使われています。ココナッツチップやココナッツミルクといった分かりやすいものだけでなく、コーヒーに入れるフレッシュ(ホワイトナー)やチョコレート、マーガリンやアイスクリーム等にもココナッツオイルが使われています。特にチョコレートとの相性は抜群です。昔はチョコレートを作るための油脂としてカカオバターが使われていました。カカオバターは常温では硬く、体温付近になると急速に溶ける性質があります。また薄く加工することができるので、チョコレートを色々な形に成形することができます。カカオバターのこういった性質は他の油脂にはほとんど見られないものでしたが、高価であることが最大の難点でした。
しかし現在では、ココナッツオイルやパームオイルがカカオバターの代替原料として使われています。ココナッツオイルやパームオイルからは、常温で完全に固体になる融点の高い油脂、常温では液状になる融点の低い油脂など、分別の方法によって様々な融点の油脂成分を抽出・配合することができます。カカオバターと違って、融点を数度の幅で調節できるので、暑いときは融点を高めて溶けにくいチョコレートを、寒いときは融点を下げて溶けやすいチョコレートを、というように季節によって最適なチョコレートを作ることができるのです。
- ココナッツはあなたのそばにもきっとある?
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抗菌性に優れたココナッツの繊維
このように最近は食品を中心に、ココナッツ製品をよく見かけるようになりましたが、実はこのココナッツ、昔から日本の生活に無くてはならないものだったのです。たとえば台所。食器洗い洗剤には昔からココナッツオイルが使われてきました(*)。亀の子タワシは、ココナッツの殻の繊維(中果皮)から作られています。「コヤファイバー」と呼ばれるこの繊維部分は抗菌性に優れていることから、タワシのほかに、車のシートや足拭きマットなどにも利用されています。
*洗剤や石けんに使われるココナッツオイル: 石油などから工業的に作られた洗剤の分子は、炭素原子が多くの分岐鎖をもって結合しているため自然界で分解されにくいのですが、生物系の油脂から作った分子はだいたい直線の鎖で炭素原子が結合しているため、石油系のものよりもかなり分解されやすくなります。ココナッツオイルに約50%含まれるラウリン酸は、生物系の油脂のなかで洗浄力が最も高いとされ、台所用洗剤や石けんなどに使われています。
ヤシ殻活性炭
そして、洗剤で食器を洗った水は、排水溝を通って浄水場に流れていきますが、浄水場で水を浄化するために古くから使われてきたのもまた、ヤシ殻を使った活性炭なのです。活性炭の主な原料は、おがくず、石炭、ヤシ殻等ですが、そのなかでもヤシ殻は硬さの点で特に優れていて、主として粒状炭に使用されています。また空気中の有害物質を吸収する性質を利用して、たばこのフィルターや冷蔵庫の脱臭剤などにもヤシ殻由来の活性炭が使われています。
ココナッツは環境にも人にもやさしい
地球にやさしいココナッツ
99通りの利用法
ココヤシの葉で作った屋根
スリランカの人々が「ココヤシには99通りの利用法があり、100番目の利用法もやがて間違いなく見つかるだろう」と言うくらい、ココヤシは果肉の部分だけでなく、その殻も葉も樹木も様々な使い方ができます。ココナッツオイルやヤシ殻活性炭だけでなく、各産地ではさらに多様な用途に使われています。
ココナッツジュース(実のなかに蓄えられた水分)は、酢酸菌を培養することで寒天状の物質が得られ、これがナタデココとなります。果肉からはココナッツオイルやココナッツミルクが生産され、その搾りかすを乾燥・粉砕すると食物繊維豊かな食材「ココナッツファイバー」になります。
大空に大きく伸びた葉は、編みこんで屋根を葺くのに使われます。編む前に葉を水に浸け込むのですが、2日浸ければ2年もち、3日浸ければ3年もつと言われています。また海水にも強いので、漁のとき使う魚を集める道具の原料にもなります。
ココナッツは殻も花蜜も大活躍
ココナッツの殻は、一番内側の硬い部分(内果皮)、繊維質の柔らかい部分(中果皮)、一番外側の表面部分(外果皮)の3層に分かれています。
内果皮はその硬さを活かして活性炭や皿・スプーンなどの食器、アクセサリーなどに加工されます。中果皮は繊維質の柔らかさと抗菌性を活かして足拭きマットや自動車のシート、ロープや防音壁材などに利用されています。また、ココヤシの幹は塩に強いため、船の桟橋や橋げたにも使われています。
竹を使い花序から蜜液を集める
花序(花が咲く部分の茎)を切ると、切り口から蜜液が流れ出ます。これは「ココナッツハニー」や「ココナッツネクター」と呼ばれ、健康食品や蜂蜜代わりに利用されています。この花蜜を煮詰めて水分を蒸発させたものが、血糖値が上がりにくい「低GIシュガー」として注目されている「ココナッツシュガー」です。
ちなみに、花蜜を発酵させるとヤシ酒になります。フィリピンでは「トゥバ」と呼ばれ、人々ののどを潤しています。
車も走らせるココナッツ
ココナッツオイルは美容と健康に良いだけでなく、環境負荷を減らすバイオディーゼル燃料としても注目されていて、自動車のガソリンに添加することで窒素酸化物や硫黄酸化物といった大気汚染物質の発生を抑えるものが開発されています。このようにココナッツには捨てる部分がほとんどなく、そしてまだまだたくさんの使い道があります。まるごと有効に利用でき、廃棄物も少ないことからココナッツは環境にやさしい植物資源と言われています。
ココウェルのココナッツは地球も汚しません
ココウェルが原料として使用するココナッツは、農薬を一切使わずに育てているので土壌汚染の心配がありません。
またココナッツは海辺に生えていることが多いので日当たりと風通しが良く、害虫が住みつきにくい環境とも言えます。
しかしながら、害虫対策はまったく不要というわけではありません。薬剤を使わない生物防除の好例として、例えばタイワンカブトムシの駆除には、麹菌とおがくずなどを混ぜた温床の罠を作る方法があります。タイワンカブトムシはおがくずが好物なので引き寄せられますが、そこでふ化した幼虫は麹菌にやられて全滅します。
人にもやさしいココナッツ
貧困問題とココナッツとの関係
ココナッツは貴重な栄養源
ココヤシは環境にやさしいだけでなく、現地に住む人々にもやさしい植物です。フィリピンは貧富の差が激しく、定職に就けない人や教育を受けられない子どもたちも多くいます。国家資源が乏しく、国内産業に乏しいことが原因の一つとして挙げられます。特に産業の乏しい地方の貧困は厳しく、仕事がないため首都圏に流れ込む人々が年々増加しています。しかし、首都圏でも十分な職があるわけではなく、定職を見つけられない人々が劣悪な生活を強いられ、また犯罪の増加の一因にもなっています。
そんななか、フィリピン政府はココナッツを重要な国家資源の一つと考え、ココナッツ庁という政府機関まで設けてココナッツ産業の振興を進めています。フィリピン政府は、ココナッツ産業が発展することが、フィリピンが抱えている貧困問題の解決につながると考えています。
換金目的だけではありません
ココナッツの木は、貧しい人たちが多く住む郊外の地域にも自生していて、たくさんの実をつけます。ココナッツはバージンココナッツオイルやココナッツミルク、タワシなどに加工されますが、単なる換金作物(外国に輸出してお金に換えるために生産された作物)ではなく、繊維や食べ物、飲み物などの形でも現地の人々の実生活を支えています。
ココナッツは貴重な栄養源
換金作物の場合、需要が少なくなると売れなくなったり、値段が下がったりします。十分なお金に換えられないと、作っている人たちの生活は不安定になります。しかしながらココナッツは、その繊維でロープを作ったり、樹液から酒を作ったり大きな葉で屋根を葺いたり、ココナッツシュガーやココナッツミルク、バージンココナッツオイルで栄養素を摂ったりと、人々の毎日の暮らしを直接的にも支えているのです。
人口の3分の1を支えるココナッツ
フィリピンでは、「ココナッツの木が1本あれば一家4人が暮らせる」と言われてきました。例えばアブラヤシから採れるパーム油は、世界中で使われている有用な油ですが、アブラヤシはこの油を採るためだけに栽培されています。その殻の一部は、灰にして肥料に使われますが、ココヤシほど多様な用途のあるものではありません。「ココナッツ産業が活性化すれば、貧しい人たちも暮らしていける」と、ココナッツ庁の担当の方は話します。現在、フィリピン人口の3分の1が、何らかの形でココナッツから収入を得ているのだそうです。
- ココナッツ庁はココナッツ専門の政府機関
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ココナッツ庁
「ココナッツ庁(Philippines Coconut Authority)」は、フィリピン農業省の下にある組織です。ひとつの植物が政府機関の名称になるのも非常に珍しいですが、それだけ国家としてココナッツ産業の発展に力を入れているということの表れなのでしょう。
国家資源の少ないフィリピンにとってココナッツは非常に重要な資源です。ココナッツは地方の貧困地域でもたくさん生育しており、ココナッツ産業が発展するで人々は仕事を得て、安定した生活ができます。ココナッツ庁では車両用燃料としての利用など、新しい用途開発に取り組んでいます。
ココナッツフェスティバル
ココナッツ庁は、国内のココナッツ業者の管理や育成、広報活動なども行っています。「ココナッツ・フェスティバル」というイベントも毎年開催し、新たな研究成果の発表や商品展示などによりココナッツ商品の普及・促進に取り組んでいます。ココウェルも日本で唯一、ココナッツ庁より毎年このイベントに招待されています。
自然と共生するココナッツ
アブラヤシ(パームヤシ)との違い
アブラヤシ(パームヤシ)
アブラヤシ(パームヤシ)はココヤシと同じヤシ科の植物で、中部アフリカや東南アジアで広く栽培されています。商業的には特にマレーシアがさかんで、石けんの原料や食用植物油としてパーム油の生産が大規模に行われています。
パーム油は実を収穫してから24時間以内に搾らないと品質が落ちてしまうので、効率的に生産するために大規模なプランテーションと搾油工場がセットになっている場合が多く、そのために広大な熱帯雨林の伐採が行われてきました。これにより、そこに住んでいたオランウータンが絶滅の危機に立たされたり、ゾウの生息地が奪われたりといったことが起こり、社会問題となっています。
それに対し、フィリピンで行われているココヤシの植林は、森林を破壊するような大規模なプランテーションはなく、また代々受け継がれた農地を地元の小作農が分け合いながら、地域のココナッツ産業を支えています。
様々な植物と混作できるココナッツ
放射状に広がるココナッツの葉
背の高いココヤシの木の下では、他の作物も同時に栽培することが可能です。例えば、バナナとココナッツの混作はよくある光景です。その他にもハーブ類、とうもろこしやタロイモなどの野菜も栽培され、農家の貴重な副収入になっています。
ココウェル勉強会に参加しました!
ココウェル水井社長
経営企画室 保坂
ココウェル水井社長にお越しいただき、ココウェル製品の勉強会が開催されました。テーブルには気になるココナッツ製品がずらり。ひとつひとつ丁寧にご説明いただきました。ココナッツ食品とココナッツ化粧品に分けて、その魅力をレポートします。
ココナッツ食品 ~おいしいが長持ち~
特におすすめのココナッツオイル
ココウェル製品で特におすすめしたいのがココナッツオイルです。食用のココナッツオイルには「エキストラバージンココナッツオイル」と「プレミアムココナッツオイル」があります。その違いは製造方法だそうです。市販品の多くのココナッツオイルは、果肉を一度乾燥させてから、圧搾や漂白などの加工のうえ販売されています。しかし、ココウェルの「エキストラバージンココナッツオイル」は果肉をすぐに搾汁し、そのまま数日置いて自然分離させるそうなんです。すると、上から順にココナッツミルク・ココナッツオイル・水に分かれます。このココナッツオイルがバージンココナッツオイルです。果肉をすぐに搾汁することで、ココナッツの香り豊かな製品に仕上がります。
「プレミアムココナッツオイル」は市販品の多くのココナッツオイルと同様に、果肉を一度乾燥させてから加工されています。ただし、プレミアムと呼ばれることには理由があります。それは、とてもナチュラルな製法で加工されているからだそうです。溶剤を使用する一般的なココナッツオイルとは違い、できる限り栄養素をそのまま残すために天然石灰と活性炭で安全に精製されているそうなんです。
ココウェルのココナッツオイルに私が一番惚れ込んだ点は、酸化に強いところです。92%飽和脂肪酸で構成されているため、酸化にとっても強いんだそうです。だから、揚げ油にも最適!愛妻弁当のコロッケにココナッツオイルが使用されていたという男性スタッフ山口によると、ココナッツオイルを使用した揚げ物は数時間経ってもサクサクなのだそう。朝揚げたコロッケをお弁当に詰めて持っていっても、お昼に口にするときまでサクサク感が楽しめるのだそうです。揚げ物がさくさくって嬉しいですよね。
エキストラバージンココナッツオイルはココナッツの甘い香りが広がるため、南国風のお料理なども楽しめそうです。香りがないほうがお好きな方には、プレミアムココナッツオイルがおすすめです。こちらは精製される段階でほとんど香りが飛んでしまうので、通常のオイルと同様にお使いいただけます。プレミアムココナッツオイルは、エキストラバージンココナッツオイルに比べて、お値段もお手頃なので、お料理に使われる方が多いそうですよ。
そして揚げ物がサクサクおいしいだけでなく、揚げ油が長持ちするところも嬉しいポイントです!ココナッツオイルは酸化に強いので、揚げ油の寿命もぐ~んと延びるそうなんです。水井社長の経験によると、なんと通常の3倍程度長持ちしたんだとか。これは嬉しい。怠けものの私は、揚げ物をするにはちょっと気合いがいるのですが、揚げ油がそんなに長持ちするのであれば、揚げ物のレシピも自然と増えてきそうです。ちなみにココナッツオイルの劣化の指標は、通常のオイルと同じく匂いと色の変化だそうですよ。
ココナッツ食品でもう1つ一目惚れした製品が「ココナッツファイバー」です。大豆で言うところの「おから」ですね。ココナッツ果実の搾りカスなのですが、食物繊維と必須アミノ酸を全て含んでいるという優れもの。食物繊維はおからの3.5倍もあるそうですよ。悩める女性の皆さん、必見ですね。毎日スプーン1杯程度を摂取するのがおすすめだそうです。ただ、このまま食べると粉っぽいので小麦粉に混ぜてクッキーにしたり、衣として使用したり、飲み物と一緒にお試しくださいね。
さっそく私もいただいたココナッツファイバーを使って、ココナッツクッキーを作ってみました!作り方はとっても簡単。材料を混ぜて丸めてあとは焼くだけ。
ココナッツファイバークッキー
- <材料>20枚程度
- <作り方>
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- 材料を全て混ぜ、クッキーの形に整えます。
- 180度のオーブンで20分程度焼いてできあがり。
- <ひとこと>
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さくさく香ばしいクッキーです。ココナッツファイバーが入っているのでボリュームも満点。小腹のすく夕方に、これがあったらもうふた頑張りできそうです。 ココナッツの果肉を乾燥させた「デシケイテッドココナッツ」もおすすめです。ココナッツのおいしいところがぎゅっと詰まっています。
デシケイテッドココナッツ・オートミールクッキー
- <材料>15枚程度
- <作り方>
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- 材料を全て混ぜ、クッキングシートをひいた天板の上に薄くのばして並べます。
- 180度で10分程度焼いてできあがり
- <ひとこと>
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何度でも作りたくなる素朴なおいしさ。噛めば噛むほどココナッツのうまみが広がります。
ココナッツ化粧品 ~しあわせな香りに包まれて~
オーガニックココナッツオイル
オーガニックココナッツオイルをほんの1滴手のひらに垂らしてみました。さら~っと浸透するのを感じるのとともに、ほのかなココナッツの甘い香りが広がります。スタッフ田中が思わずもらした「しあわせの香りがする~」の言葉に納得です。通常のオイルは長鎖脂肪酸で構成されていますが、ココナッツオイルは中鎖脂肪酸で構成されているため密度が細かくお肌にもスーっと気持ちよく浸透します。ココナッツの香りもしばらくすると自然に消えてゆきます。ベタつくこともなく、本当に気持ちよくて使いやすいオイルです。足のつま先から、髪の毛先まで全身にお使いいただけるんですよ。フィリピンではマッサージオイルとして昔からバージンココナッツオイルが愛されているそうなんです。こんなに気持ちよいオイルでマッサージされたら最高だろうな~、と考えるだけで幸せですね。
バージンココナッツオイルを使用したオーガニックココリップもおすすめです。さらっとした塗り心地ですが、しっかりと保湿してくれます。キャップを開けると漂うフルーティな香り。この香りも蒸留法によって抽出した天然の香りなんです。使い心地が良いだけでなく、しあわせな香りに包んでくれる優しい嬉しいリップクリームです。
ココナッツオイルと上手にお付き合いするために
ココナッツオイルは20~25℃以上で液体になり、それ以下では固体となります。形状変化を繰り返しても品質劣化はないそうですので、どうぞご安心ください。固体を手にのせてとろけていくのがたまらない、というお客様は年中あえて冷蔵庫で保管されているそうです。お好みの使用方法にあわせて保管温度を調整してくださいね。
最後にひとこと
水井社長と弊社スタッフ
ココウェル製品は、製造方法も使い心地もとても自然体だなあと思いました。ココウェルさんのお話にもありますが、ココナッツはどんな風にふかれても折れることなく上へ上へと伸びていきます。他の植物の邪魔をすることもなく、ココナッツの木の周りにはたくさんの植物が根付いているそうです。ココナッツの生きることにひたむきなその姿と、謙虚な姿勢にとても心惹かれました。また、そのココナッツを通してその土地に住む人々がより元気になるようにと願って行動されているココウェル社もまた素敵です。皆さまもぜひ手にとって南国の香りと情熱を感じてみてくださいね。
経営企画室 保坂幸音