原田博之社長と山下文江先生に突撃インタビュー

ソフィア・エコ・プランの原点や徹底した製品へのこだわりについて

「ブルガリアンローズについてもっと知りたい!」
ローズフェスティバルでバラの力に魅せられたスタッフ岸が
ソフィア・エコ・プランに突撃インタビュー。

バラは遠い昔からヨーロッパや中国の王侯貴族や上流階級の間で、
「若々しく、元気であるためのエッセンス」として利用されてきました。

とりわけ、女性の心とからだに対しての影響力は大きく、
古来より、その力は、悪いものを取り除き、清らかにしてくれるといわれています。

バラは、女性のさまざまな悩みの根本に、深やさしくはたらきかけてくれる花なのです。

ソフィア・エコ・プランの原点

インタビュー当日は、おしゃれなローズ色のジャケットを着て出迎えてくださった原田博之社長。ご自身の趣味は絵画とのことで、ローズドリナシリーズのパッケージに描かれているダマスクローズ(水彩画)は原田社長ご自身がお描きになったものだそうです。まずは、原田社長に、ソフィア・エコ・プランの原点にまつわるお話をお聞きしました。
インタビュー内容
ソフィア・エコ・プランを設立した理由 ◆ブルガリアのイメージを「ヨーグルト」から「バラ」へ
◆ブルガリアとのご縁
◆はじめは、気軽な気持ちから…
◆中国人は古来よりローズオイルを飲んでいた
発想の原点 ◆元祖カプセル入りローズオイル・発想の原点
◆評判が評判を呼び、便乗で類似品が30種類以上も出回わるまでに
すべては自然の流れの中で ◆こだわり抜いた「いいものだけ」を届けよう
◆いち民間企業がブルガリア大使館でローズフェスティバルを開催できるわけ
◆すべてが自然の流れの中で


ソフィア・エコ・プランを設立した理由
 
q そもそも、どういう経緯でソフィア・エコ・プランという会社をおつくりになったのですか。

ブルガリアのイメージを「ヨーグルト」から「バラ」へ

バラ

実は、会社をつくるつもりでつくったのではありません。以前、いまから何代か前のブルガリア大使が、わたしのところに訪ねてこられました。会話の中で、日本におけるブルガリアのイメージの話が出たのですが、当時、日本人にブルガリアのイメージを聞くと、100%の方が、「ヨーグルト」と答えたそうです。

もちろん「ヨーグルト」というイメージも大変健康的で嬉しいけれども、ブルガリアは「バラの国」でもあり、「もっと“バラ”のイメージが浸透していくとありがたい」と大使はおっしゃいました。ブルガリアには「バラの谷」というところがあって、世界最高峰といわれるローズオイルを生産しているとのことでした。いろいろと話を聞いているうちに、「それは、おもしろいなあ」と感じたのがはじまりです。

ブルガリアとのご縁

原田博之社長

そもそも面識もないブルガリア大使が、なぜわたしを訪ねてきたかというと、よっぽどのお金持ちだと思ったらしいのです。ブルガリアの文化をよく理解している大金持ちと(笑)。

わたしとブルガリアとの接点は絵画でした。わたしは絵画が好きで、ポーランドのワルシャワ大学や、チェコのプラハ大学など、仕事の合間に、芸術大学を訪ねて回っていました。最後にたどり着いたのがブルガリアです。

あるとき、ブルガリアの芸術大学で、学生が勉強をしているところを見せていただきました。すると、包装紙の裏側に水彩画を描いているのです。不思議に思って、どうして、包装紙の裏に水彩画を描いているのか、特殊な勉強方法があるのかと聞くと、キャンバスがない、油絵の具がない、筆はない…。日本に住む私からすると信じがたいことで、非常に驚きました。

そこで、大学側に個人的な支援を5年ほど続けました。絵を描くのに必要なものを送ったり、教授の方々の絵を購入したり、画集を作ったり。しかし、いよいよ、絵画購入については、保管場所に困るほどになったので、絵画を購入するかわりに、ソフィアの街の壁画事業を支援しました。このように、最初のブルガリアとのご縁は絵画を通してでした。

はじめは、気軽な気持ちから…
大使とのお話が進むなかで、ブルガリアは国民総生産GDPの約2%がローズ産業だということを教えていただいたので、「では、それにもっと力を入れたらどうですか?」と提案すると、「力を入れようにも、どういう方法があるかわかりません。何かいい方法はありますか?」と気軽な感じで相談されました。このときのわたしには、ローズを自分のビジネスにするというような気持ちはまったくなく、ほんとうに気軽な会話だったのです。

中国人は古来よりローズオイルを飲んでいた
さらにお話を聞いていくと、「世界の有名香水の80%以上にブルガリアのダマスクローズオイルが入っている」とのことでしたので、「それだけシェアを取っておられたらもう十分ではないですか?」と申し上げましたら、「シェアが高すぎて、増産すると値段が下がるんです」といいます。つまり、いっぱいいっぱいのところにものを供給するとものが余りますから、ローズオイルのデフレになる。ですから、増産するだけの値打ちがないと。

そのとき、「そうだ、中国人が古来より、健康のために高貴なエッセンスとしてローズオイルを飲んでいる」といことを思い出しました。「飲むようにすれば、すぐに消費されるだろう」というアイディアをお伝えしましたら、大使も、「なるほど」と深くうなずかれました。

実際に中国では何百年もの間、健康に良いと言ってローズオイルを飲用しているのだから、まんざら噂でも何でもないとお話しましたら、「では、あなたがこの事業をしてくれませんか?」と、それも気楽に頼まれたのです。

発想の原点
 
q ローズオイルをカプセルに入れて飲むというアイディアはどうやって生まれたのでしょうか。

「カプセル入りローズオイル」の発想の原点

ローズドリナ

わたしは、このとき、らでぃっしゅぼーやの社長を退任して、仕事をしていませんでしたから、ふと、「趣味でやってみても面白いな」と感じました。そこで、実際に、自分が、ローズオイルを飲んでみると、これが大変いい!
                                  
体の調子があれやこれやと良くなっていくのを実感して、つくづく面白いなと感じました。ただ、ローズオイルを、スポイトで飲むと、これはものすごく強い香りがしますから、到底日本人にはあわないということがすぐにわかりました。中国人は平気で飲むんですけどね。

それで、カプセルに入れてみようと思ったのです。このアイディアを形にしましたら、とてもいいものができたので、いろいろな方に試していただきました。すると、みなさん、活力がわいたとか、気持ちがとても穏やかになったとか、こころもからだも潤ってきたとか、加齢によるさまざまな悩みを解消してくれたなど、ほんとうにたくさんの喜びの報告を受けるようになったので、こんなにいいことづくめなら、いよいよ製品化しようという気持ちになりました。

評判が評判を呼び、便乗で類似品が30種類以上も出回わるまでに
それでもはじめの2年ぐらいは、あまり売れませんでした。サプリメントとしては、高かったからです。

しかし、「あれはいい」という噂が徐々に広がった結果、2年を過ぎたころから、よく売れるようになりました。ところが売れるようになったとたんに、安価な類似製品が、わたくしどもの10分の1ぐらいの値段で、出回わりました。「特許をとっておけばよかったのに」とみんなに言われます。元祖であることは資生堂の方が本をお書きになったときに書かれていますから間違いないのですが…。

いずれにしても、年をとるにつれ出てくるお悩みの解消には特に自信がありましたし、それは、中国人の友達もしょっちゅう言っていることでしたから、自信をもって、売り出したんですね。

また、わたしの知り合いには宴席が大好きな友人が数人いるのですが、「宴席の前、このカプセルを一粒飲むと、家族から非難されることがなくなってとてもいい」と好評なんです(笑)。

すべては自然の流れの中で
 
q そこから、製品がシリーズ化していくわけですが、製品開発の方向性はどういったものだったのでしょうか。

こだわり抜いた「いいものだけ」を届けよう
たくさんの喜びの声が聞かれるようになったので、「ひょっとしたら、これは世の中の人のためになるかもしれない」と思い、本気になりました。この間、安いものが普及して競合したのですが、われわれは、当初の方針通り、「いいものだけ」、「含有量の高いものだけ」を作っていこうということを念頭に置き、製品開発をしていきました。

大量仕入れなど、いろいろなことで原価を抑え、よりみなさんが手にしていただきやすい価格設定の努力もしました。中国からの問い合わせも多く、今では、日本よりも台湾での販売数が多いほどです。

いち民間企業がブルガリア大使館でローズフェスティバルを開催できるわけ

さらに、ブルガリアはバラの文化がすばらしい国だということを知っていただきたかったので、ローズフェスティバルを毎年開催することにしました。普通、大使館は民間企業に対して、公邸を貸し出すようなことはしませんが、いきさつがいきさつですから、どうぞどうぞと二つ返事で使わせてくださいます。一度、9.11のテロがあったときは、テロが起きては困るということで、開催を断念しましたが、今年で開催12回目になります。

>>ローズフェスティバルに行ってきました

すべてが自然の流れの中で
このように、はじめは、わりと気軽な会話からスタートし、自然の流れの中で、会社も製品も形になっていきました。たまたまわたしはリタイヤして時間がありましたから、タイミングとしてはとてもよかったのだと思います。しかしながら、なにせ、どのようなところにどのようにして販売していこうという発想がはじめから全然なかったものですから、作って、さあどこに売ろうか、という状態からのスタートだったわけです。


ソフィア・エコ・プランの徹底したこだわり

原田社長の単独インタビューに引き続き、ソフィア・エコ・プランのこだわりに関するお話については、同社、商品企画室の山下文江先生にも加わっていただきお話を伺いました。山下先生は、フレグランスデザイナー&セラピストとしても活躍さています。(フレグランスデザイナー&セラピスト 山下文江先生 公式サイト
原田社長と山下先生の言葉には、製品へのこだわりや妥協のない真剣さがありました。

インタビュー内容
徹底した安心・安全へのこだわり ◆徹底した農薬フリーへの努力
◆安全なものがほしいという方々の期待に応えたい
本質の追求 ◆一貫してこだわっている姿勢すべてが人々の求める「オーガニック」の本質
◆本当に大切なのはこだわりを伝え続けること
◆こだわりのある製品を求めている方々に高品質なこだわりの製品を
こだわりとは最後まで貫いてこそ ◆ピュアな状態でお届けしたい
◆この世にあるすべての農薬を検査
◆最後まで貫いてこそ「こだわり」になる


徹底した安心・安全へのこだわり
 

徹底した農薬フリーへの努力

q 御社では原料となるバラの栽培を化学肥料や農薬を使わずにされていますね。そのあたりのこだわりについて教えてください。

原田社長弊社の製品の原料になるダマスクローズは、スイス有機認証機関IMOの認可を取得したエニオボンチェフ社の農場内にある自社指定農場で栽培され、この原料から作られるローズオイル・ローズウォーターに限定して製品を作っています。

しかし、「オーガニック(有機)」という“言葉”ひとことで、製品を表現することは、できるだけしないようにしています。なぜなら、「オーガニック」というのは、追求すればするほど、ほんとうに難しいことを自社の事業を通じてよく知っていますし、それだけに、安易に「オーガニックです!」という一言では表現しきれないと感じているからです。

わたしたちは、畑を選定して、看板まで上げて、何年かに一回は、現地へ検査に行っています。自分たちの目で安全性を確認しています。しかも、周辺の土地の農薬散布により、農薬が流れてくることも万が一の視野に入れて、広大な土地の中のほんの一部からしか原料のバラを採取していません。

安心・安全なものがほしいという方々の期待に応えたい

q 安心・安全な製品をご提供したいという御社の強い気持ちのあらわれですね。

原田社長たとえば、さくらんぼのようなものは無農薬でやろうと思っても無理なんです。商品価値がなくなってしまいます。大きさが違う。斑点が入る。黒くなる。このようなものは、商品として扱かってもらえないから、どうしても農家の方は農薬を散布せざるをえません。

要するに、本当に大事なことは、農薬散布をどの時期にしたか、何回したかです。わたしがらでぃっしゅぼーやの社長をしていたころにさかのぼって考えても、このような商品に対しては、農薬散布をどの時期に何回したかという表示はしましたけれども無農薬とか農薬散布フリーと言った表現はしたことがありません。

大切なのは、良質なものを求めていらっしゃる方々の気持ちに応えられるよう、より安全に配慮して製品をつくり、うそのない情報をしっかりお伝えするという姿勢です。

q それにしても、「オーガニック」という言葉は、よく耳にしますね。

山下先生わたしたちは、スイスの有機認定機関できちんとした証明書をいただいています。ところが、実際には、何の根拠もなく、簡単に「オーガニック」「有機」と謳っている製品が、非常に多く見受けられます。ほんとうは、農薬や化学肥料を使わずに製品を作るというのは、ものすごい苦労があり、ものすごく大変な作業です。

わたしたちは、先ほどもお伝えしました通り、たとえ自分たちの指定農場が農薬や化学肥料を使っていなくても、周囲の土地の農薬散布による影響があっては困るので、広大な土地の中の一部でしかバラを採取していません。つまり、そういったものすら入ってこないよう最大限の注意を払っています。正直すぎるほど正直な感じはありますが、やはり、嘘になってしまうことがわたしたちはとてもいやなのです。

q では、御社のスタンスとしては、安易に「オーガニック」という言葉は使わないということですね。

山下先生はい、淡々と、信念をもって取り組むというスタンスです。

そもそも、どうしてそんなに「オーガニック」という言葉が、注目されたり、特別視されたりするのかをちょっと考えてみてください。身体に安全なものを食べたいし使いたいという気持ちは誰でも一緒ですよね。そのために、方法論としてオーガニックにしていこうというのが原点だと思います。

本質の追求
 

一貫してこだわっている姿勢すべてが人々の求める「オーガニック」の本質

q 御社は、とことん、ご購入者側の目線で取り組んでらっしゃることがとても良く伝わってきます。

山下先生「オーガニック」を求めるひとの本心は「危なくないものがほしい」ということですよね。そこで、農薬はなるべくやめて減らしていきましょうということになるのだと思います。では、完全無農薬の有機でなければ絶対にいけないかというと、なかには、そう言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、そんな簡単に否定するほど単純なものではありません。

ほんとうは、畑を指定するという原点から製品として皆様のお手元に届くまでの一貫したこだわりの姿勢すべてが、人々が求めるオーガニックの本質ですし、「こだわっている」ということだと思います。ですから、「オーガニック」という言葉だけが躍り出てしまうことは、とてもおかしなことだと感じています。自分の目を行き届かせながら、安全性や品質管理を追求している製品こそが、きっとみなさんが意図する、「オーガニック」になるのではないでしょうか。

本当に大切なのはこだわりを伝え続けること

q 一般的には、広告や宣伝などのイメージで購入してしまうことが多いですよね。

山下先生確かに、宣伝や広告が上手な企業さんは、「オーガニック」という言葉を、ひとつの肩がきのように使うことがあります。その言葉に惹かれて、そう書いてあるものを選んでしまいがちですよね。

でも、わたしたちは、御社(プレマ)でお買い物をされるような方々が、製品のこだわりをしっかり読んで理解してくださり、わかる方たちがまずは来てくださって、広がっていくという流れでいいと思っています。そこまでは求めていないという方に対し、無理に説明して購入していただこうとしなくてもいいわけで、実際に、こだわってつくったものは大量にもないわけで…。ですから、わたしたちは、「オーガニック」という言葉ではなくて、「こだわりを伝え続ける」ということを大切にしていこうと思っています。

こだわりのある製品を求めている方々に高品質なこだわりの製品を

q ホンモノというのは、ほんとうに長い時間をかけて広がっていくけれども、その分、しっかりとしたファンがついてくださる傾向がありますよね。

山下先生たとえば、弊社のローズ製品を飲んで良かったとか、おいしかったとか、ご満足いただいている方やこだわりをもって製品を選んでいらっしゃる方々は、どれでもいいという気持ちでは選んでいません。たとえお値段が高くても、「ほんとうにいいもの」という視点で製品を選び購入されます。「もっと安価な製品がたくさんあるから、こんな高いものは売れない」という単なる値段での評価とは全く違うところで支持されて広がっていきます。実際に弊社のローズ製品も「高い」と言われる方と、「安い」と言われる方がいます。

高いと評価する人は「もっと安いものがいっぱいあるのになんでこんなに高いの?」と思うでしょう。確かに、すべては購入される方のご判断ですから、「香りは天然でなくても、なんとなくローズのような香りがして安い方がいいわ」という方がいても、決してそれが悪いわけではありません。

こだわりとは最後まで貫いてこそ
 

ピュアな状態でお届けしたい

q ここまでこだわりのある製品だからこそ、最後に余計なものを入れてしまったらもったいなすぎますね。

山下先生わたしたちは、ヨーロッパの某有機認証機関のようなオーガニックの認定基準が不思議でなりません。いくら農薬や化学肥料を一切使っていないものが90%入っていても、あとの10%は有機でないものであってもいいと規定してしまったら、では、農薬や化学肥料を一切使わずに作った人たちの努力はどうなるの?と思うのです。安全だと思って買っている人の気持ちにも背きかねません。わたしたちは、できるだけ余計なものは入れないピュアな状態で製品をお届けできるよう最大限の努力をしています。

この世にあるすべての農薬を検査

q とことん、一貫したこだわりをもっていらっしゃることが伝わってきます。

山下先生何度も言うように、「オーガニック」といった言葉だけが一人歩きしないように注意しています。もっと取り組みやこだわりの全体を見てもらいたいというのがわたしたちの願いです。「言葉だけを前面にだして売らない」ようにしています。

わたしたちは、スイスの機関でも、きちんと調べてもらっていて、農薬が入っていないことはわかっているのですが、日本の基準で入っていないかどうかをもう一度調べています。しかも、バラに使われる農薬は18種類しかないにもかかわらず、他の種類の農薬が入っているのではないかと心配される方がいらっしゃるかもしれないので、使用されているすべての農薬全種類、436品目の農薬フリー証明書をいただきました。それが安心安全へのこだわりです。

最後まで貫いてこそ「こだわり」になる

q 御社の徹底したこだわりの姿勢に圧巻です。

山下先生こだわりというのは、「安全なものをみなさんに使ってもらいたい」という気持ちと、「作り手の想いがいっぱいつまった製品をいかに最後までそのまま届けられるか」という一貫した追求です。徹底したこだわりが、必ず製品のクオリティーに反映されるはずです。最後まで貫いてこそ、こだわりの製品ができあがるという信念を持って、これからもさまざまな努力を惜しむことなく続けていきます。


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