ローズフェスティバルに行ってきました
スタッフ岸が、バラ祭りの様子と当日体感したバラの魅力をレポートします。
「バラの魅力」という一言では、とてもその良さが表現しきれません。
この豊かなエナジーを、どこからどう伝えていったらいいのでしょう・・・。
バラは遠い昔からヨーロッパや中国の王侯貴族や上流階級の間で、
「若々しく、元気であるためのエッセンス」として利用されてきました。
とりわけ、女性の心とからだに対しての影響力は大きく、
古来より、その力は、悪いものを取り除き、清らかにしてくれるといわれています。
バラは、女性のさまざまな悩みの根本に、深やさしくはたらきかけてくれる花なのです。
ブルガリアのバラ祭りを再現したローズフェスティバル
今日はローズを満喫しよう
ローズの花言葉は、恋、愛、美、喜び、至福、栄華、叡智、誇り、生命、女性・・・。女性性を開花させるような言葉ばかりです。ブルガリア大使館で開催されるローズフェスティバルにご招待いただいた岸は、このような機会をいただいたことに感謝しつつ、ワクワクしながら会場に向かいました。
入口では、ブルガリアの民族衣装を身にまとった受付の方々と、かわいらしいお花のウェルカムボードがありました。笑顔の「琴欧州関(の等身大看板)」もお出迎えしてくれました。
ブルガリアをバラのイメージに
この日は、絶好のガーデンパーティー日和でした。そこにはグリーンがまぶしい良く手入れされたお庭が広がっていました。みなさん、フェスティバルとあって、おしゃれなお洋服ばかり。見ているだけで気持ちが明るくなります。そんな中でも、やっぱり民族衣装はいいですね。ブルガリアの民族衣装と、日本の着物が、こういった場面では一番映えて見えました。
このバラのお祭りは、1996年から行われ、日本におけるブルガリアのイメージが、「バラの国」として浸透していってほしいという願いも込められているとのこと。参加費はブルガリアの孤児、障害児施設へのチャリティーにあてられているそうですが、2011年は、トドロフ駐日大使のご提案により、一部は東日本大震災の義援金にあてられました。
「液体の宝石」とも呼ばれるローズのエッセンス
いよいよ、フェスティバルのスタートです。ほんのりピンクのローズウォーター入りドリンクで乾杯です。とてもいい香りがして幸福感いっぱいにさせてくれるドリンクでした。
バラのエッセンスを飲む習慣は世界の歴史から見ると、古代にまでさかのぼります。
とりわけ、中国やヨーロッパの王侯貴族などは、美と若さのための高貴なエッセンスとして愛飲していました。
なかでも、ローズの豊かな香りと成分を抽出したローズオイルは、その貴重さゆえに「液体の宝石」とも呼ばれ、金にも値するたいへん高価なものだったので、ほんの一握りの人々しか手に入れることができなかったと言います。
どのお料理にも合うローズの不思議
さあ、楽しみのひとつはやはりお食事です。ローズオイルやローズウォーターを使ったお料理からは、ほんのり香るバラの香りとバラの味。まろやかで、コクがあり、とても贅沢な気分になります。こんなにさまざまなお料理どれもにバラが合うとは思いもよりませんでした。
新感覚の“お茶”にも“ローズ”
国際作動文化協会評議会員の小林町子先生による野点(のだて)。野点とは屋外で茶または抹茶をいれて楽しむ茶会のことですが、この日本古来の文化とブルガリアの文化の融合ともいうべき、ローズウォーターが数滴入った煎茶は、新感覚!とても豊かな気持ちになるのはなぜでしょう…。
自分オリジナルのバラの香水創り
今回、一番楽しみにしていた企画はこのオリジナル香水創り。有限会社メイリリィという会社の代表をされながら、ソフィア・エコ・プランの商品企画室でもお仕事をされている山下文江先生が講師でした。
山下文江先生は、フレグランスアート&セラピーを教育、癒しの一環として位置づけ、講演、講習会を全国で開催しています。また、普段の生活に自然なかたちで香りを取り入れるライフスタイルの普及に努め、さらには、数々の企業や個人の依頼を受けて、オリジナル香水の制作もされているそうです。
さあ、香水創りのスタートです。「絵を描くのが絵の具なら、香りを描くのは『香(か)の具(R)』」という山下先生オリジナルの発想で、自分の香水を創り上げていきます。ローズをはじめとする5種類の花の香りの調合です。世界にたった一つ、わたしオリジナルの香水。「香りの世界で一番すばらしいのは、他との比較がないことです。創る香りに正解はありません」という山下先生の言葉が今でも心に響いています。
ブルガリアの民族舞踊と演奏
ローズフェスティバルを、より一層盛り上げてくれたのは、歌や踊りです。スペシャルゲストとして招かれたのは、ヴァリャ・バルカンスカさん。いつも一緒に演奏をしているブルガリアのバグパイプ名演奏者、ペタル・ヤネフさんとともに歌を披露してくださいました。
ちなみに、一番有名な「イズレル・エ・デリョ・ジャウドゥティン」という歌は、ルイ・アームストロング、ベートーベン、バッハ、モーツァルトなどの音楽と共に1977年、「ヴォイジャー・ゴールド・セレクション」という金のレコード盤へ収められ、ヴォイジャー宇宙船で打ち上げられました。遠く離れた宇宙のどこかにあるかもしれない地球外文明へ、地球人の気持ちを伝えるために、このレコード盤は長い宇宙の旅をしているそうです。
また、民族音楽・民族舞踊をパフォーマンスするグループ「アンサンブル・リリャナ」がブルガリアの祭りの風景を再現してくれ、お祭りは大いに盛りあがりを見せました。幸福感に包まれる一日でした
今回は、ブルガリア国内でバラの女王2011に輝いた、ミレナ・ジェリャスコバさん(写真中央)と、同国内の日本語弁論大会で 優勝したマリア・バウレンスカさん(写真左)も参加されていました。やはり、「バラの女王」は、女王と呼ばれるだけあって、気品のある美しい方でした。
この日一日、バラの魅力を体いっぱいで感じてくることができました。バラの国 ブルガリアとのご縁と、後日、取材に快く応じてくださった原田博之社長と山下文江先生に心より感謝いたします。ほんとうに、ありがとうございました。