元子ども兵たちが創る「ペーパービーズネックレス」
本ページの商品売上げは、すべて特定非営利活動法人テラ・ルネッサンスが各国で取り組む事業支援に役立てられます。
一粒一粒丹念に作りあげられた
「ペーパービーズネックレス」
胸元を飾る鮮やかな2連のビーズが
あなたと、彼女の、豊かな心をつなぎます
『ラオス支援活動』関連商品の一環として 今回お届けするのは・・・
ウガンダの元子ども兵たちが社会復帰を目指して作成した
オリジナル「ペーパービーズネックレス」。
私たちとともにラオス支援プロジェクトを推進する
特定非営利活動法人テラ・ルネッサンスは、
ウガンダにおける「元子ども兵の社会復帰支援」にも取り組んでいます。
幼くして軍隊に身を置かざるを得なかった少年少女たちが大人になり、
軍から抜け出た後、地域社会に戻って生活しようとするとき、
そこには経済的自立を困難にするいくつもの“壁”が存在します。
心の問題、基本的な読み書きの問題、地域社会からの差別・偏見・・・
テラ・ルネッサンスが運営する支援センターでは、
元子ども兵たちが生計を立て、家族を養い、
自立への道を切り開いていけるように
ペーパービーズアクセサリーの作成・販売の指導・支援を行っています。
お届けするネックレスはその元子ども兵たちがつくったものです。
元子ども兵たちの希望が込められた、 キラキラ輝くネックレスです。
- ペーパービーズネックレス(2,000円)ひとつのお買い物でできること
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- 元子ども兵社会復帰センターで40食分の給食を届けることが可能
- 元子ども兵が職業訓練に参加する学費6日分
- 元子ども兵家族の食費2週間分がまかなえる
- 元子ども兵家族の医療費4週間分相当
当ページでお買い上げいただいた商品代金については、
ウガンダの元子ども兵支援をはじめ、テラ・ルネッサンスが
ラオスやカンボジアなど世界各国で進める社会貢献事業に役立てられます。
「支援活動」 関連ページ |
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お買い物ではじめる、元子ども兵の支援と世界の平和づくり
ラオス支援事業のパートナー、テラ・ルネッサンスでは、ウガンダの元子ども兵支援にも取り組んでいます
ペーパービーズネックレスとの出会い
小川真吾さん (ウガンダにて支援者家族と)
「これ、キレイでしょ?紙でできているんですよ」
と、私たちにペーパービーズネックレスを見せてくれたのは、テラ・ルネッサンスのウガンダ駐在員である小川真吾さん。
ラオス支援プロジェクト打ち合わせのため、代表の中川と私宮崎とでテラ・ルネッサンスの事務所を訪れた際、ちょうど一時帰国していた小川さんが、元子ども兵(※)の社会復帰支援に取り組んでいること、その一環としてペーパービーズネックレスの生産を進めていることを話してくれました。
きらきらと光るペーパービーズネックレス
「貝殻でも加工したのかと思っていました。本当にキレイですねぇ!」
とネックレスを前に興奮していると、小川さんが一言。
「プレマさんで何かに使えませんか?ひとまずご提供できるのは今手元にある分だけで、数は限られているのですが・・・」
ウガンダの元子ども兵の問題を伝え、ウガンダの支援、さらにはウガンダに限らずテラ・ルネッサンスの社会貢献事業全体を支援できるような仕組みで販売ができないだろうか
と話し合いの末、元子ども兵たちが手作りした「ペーパービーズネックレス」を、この場で皆様にご紹介することになりました。
皆様がお支払いくださる商品の代金(2,000円)は
全額テラ・ルネッサンスの社会貢献事業活動のための寄付金となります。
- ※子ども兵とは?
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子ども兵とは、正規、非正規、戦闘員、非戦闘員を問わず、あらゆる軍隊に身を置く18歳未満の少年少女のことです。
子どもたちは貧困により自ら志願して兵士になったり、誘拐されて兵士にさせられたります。なぜ子どもを兵士にするのか。子どもは純粋で扱いやすく洗脳しやすいうえに、子どもでも扱える小型武器が普及したことが主な理由です。こうして子どもたちは戦地の最前線へ送られます。さらに、少女兵は性的虐待や強制結婚、望まぬ妊娠もさせられています。また、子どもたちは、自らの育った村や身内の襲撃を強要させられることがあります。子どもたちに軍に身を置く以外の選択肢を与えないためです。「誘拐され、襲撃に強要され、そしてぼくは、お母さんの腕を・・・!」
ウガンダの元子ども兵・チャールズ君の証言このような子ども兵はアジア、アフリカ、中東、中南米など、現在19ヵ国で確認されており、そのうちの8ヵ国がサハラ砂漠以南のアフリカに存在しています(コンゴ、ウガンダ、スーダン、ブルンジ、チャド、中央アフリカ、コトジボワール、ソマリア)。見た目は子どもでも出生証明書を持っておらず、実際の年齢がわからないなどの理由もあり、確かな数は把握されていませんが、少なくとも25万人が存在していると言われています。
ウガンダと子ども兵
「アフリカの真珠」と呼ばれる美しき国ウガンダ
ウガンダってどんな国?
ウガンダ共和国は、アフリカの東部に位置し、日本の本州とほぼ同じ大きさの面積を持つ、首都カンパラ、人口約3000万人(日本の1/4ほど)の国です。
アフリカ最大の湖であるヴィクトリア湖に面し、自然に恵まれたその国土の美しさから、かつての英国首相チャーチルは「アフリカの真珠」と評したほどです。ケニア、スーダン、タンザニア、コンゴ、ルワンダに囲まれた緑豊かな土地には、絶滅危惧種のマウンテンゴリラや隣パンジーなど、希少な野生動物も多く生息し、毎年多くの観光客が訪れています。
ウガンダの内戦の歴史
そのようなウガンダですが、内戦の歴史が深く刻まれています。
1962年、英国保護領からの独立を果たして以降、南北間での対立が激化。1980年代後半から、政府軍と反政府組織LRA(神の抵抗軍)との内戦が本格的に始まりました。LRAは平均12.9歳と、ほぼ子ども兵のみで構成された特殊な軍隊です。殺害、略奪などのゲリラ行為を繰り返し、兵士や性的奴隷とするために、これまでに6万6千人を超える子どもが誘拐されたと言われ、現在も、子ども時代に誘拐された元子ども兵が、少なくとも1000人以上従軍させられていると言われています。
LRAのゲリラ戦略に対して、政府は住民をキャンプに集め、集中的に防衛する戦略を打ち出しています。これにより、170万人~200万人の住民が国内避難を余儀なくされることになりました。避難民の生活状況は厳しく、衛生状態も劣悪なものになっています。
2006年8月にLRAと政府軍の間で停戦合意が結ばれましたが、2008年にはLRA側が最終和平合意への署名を拒み、現時点(2010年4月)でも、双方の間で最終的な和平合意には至っていません。現在LRAは、隣国コンゴや中央アフリカ、スーダンなどを行き来しながら活動を続けています。
元子ども兵の、自立への道のり
元子ども兵の現状、そして社会復帰へのプロセス
元子ども兵たちが、子ども兵時代のゲリラ活動において受けた殺人・性的虐待などによる精神的および身体的な傷は深く、除隊をした後も「元LRA」「人殺し」「LRAの子どもを持つ女」というレッテルが貼られ、地域住民からの差別は深刻です。
さらには、軍事訓練以外の教育を受けていないために基本的な読み書きができないことも多くあります。また、子ども時代を軍隊という特別な環境で過ごした結果、「権力で何でも手に入る」といった暴力的な思考が身についていたり、その他、感情をうまく人に伝えるというコミュニケーション力が発達しておらず、再び暴力に走るなどといった状況が少なくありません。
幼くして軍隊に身を置くことになった元子ども兵たちが社会に復帰することは、容易ではないのです。
そのため社会復帰には、教育や経済的な自立を支援することと共に、心理的ケア、地域住民との融和・和解を進めるなど、多角的な支援が必要とされています。
LRA(反政府組織「神の抵抗軍」)から抜け出す主なケースとしては、「ウガンダ政府軍との交戦中に救出される」、あるいは「自力で脱走する」という2つがありますが、 LRAを除隊した子ども兵(あるいはその子ども)は、以下の過程を経て社会復帰を目指します。
- 政府軍の保護施設で、健康面のチェック・衣服の支給、事情聴取を受けます。
- 48時間以内にNGOなどの機関が運営するレセプションセンターに移ります(ケガをしている場合は病院に搬送され、その後センターへ)。ここで3週間生活し、カウンセリングや職業訓練を受けます。
- 上記のリハビリプログラムが終了後、自分の故郷に帰るか、新たな土地で生活を始めます。
非営利活動法人テラ・ルネッサンスの活動
センターで洋裁を学ぶ元少女兵の女性
テラ・ルネッサンスでは、2005年から現地のレセプションセンターと連携し、リハビリプログラムを受けて地域社会に戻ってきた元子ども兵を対象に、社会復帰支援センターを運営しています。
中でも、LRAの兵士との間にできた子どもを連れて帰還した元少女兵(チャイルドマザー)は、経済的に自立が困難な上に地域社会からの差別や偏見、女性に対しての暴力、HIV エイズなど様々な問題を抱え社会復帰が最も困難な状況にあります。 そのような背景から、自立が最も難しい元少女兵(チャイルドマザー)や戦闘で障がいを負った元少年兵を優先して受け入れています。
センターで洋裁を学ぶ元少女兵の女性
社会復帰支援センターでは、元子ども兵たちが3年以内に自立することを目標に、職業訓練や食費、医療などの支援を行っています。
元子ども兵たちは、識字・数学・英語といった基礎教育や、洋裁・手工芸・服飾デザイン・木工大工の職業訓練授業をとおして、ビジネスに必要な知識・技術を身に付けます。最初の1年半はフルタイムで教育・職業訓練を受け、残りの1年半はパートタイムでの訓練を受けながら、収入向上に向けた活動も同時に促進していきます。
ペーパービーズネックレスの作製も、この一環としておこなわれており、彼らが生産した製品の売上げは、本人たちの収入と、元子ども兵の支援活動全体の資金にあてられています。
3年間の様々な支援によって元子ども兵たちは、社会復帰を果たしています。
2人の子どもを抱える元少女兵・クリスティーンも、支援センターで学び、自立を果たした一人です。
- 元少女兵 クリスティーン 苦難を乗り越えて・・・
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LRAの兵士として9年間を過ごした元少女兵クリスティーンは、兵士時代にLRAの兵士との強制結婚によって、子どもを産み、村に帰ってきました。当センターの支援を受ける前のクリスティーンは心の傷に苦しみ、除隊してから数年以上経っていましたが、収入も全くない状態で2人の子どもを抱え、その日暮らしの生活をしていました。
彼女は両親を紛争中に亡くしており、支援を受け始めてからも両親を思い涙を浮かべることが度々ありましたが、職業訓練で手工芸を楽しく学び、心の状態を安定させ、将来の夢を語るまでになりました。そんなときにわかったのが、彼女のHIV感染です。感染を知った大きなショックのなかで、彼女は治療を続け、立ち直る気力を少しずつ取り戻していきました。「私はエイズに感染していることを知ってとてもショックだったが、自分の命ある限り、精一杯生きて子どもたちを幸せにしたい」と語った彼女は、HIVが発症しないように治療と体調管理をしながら、支援センターで身に付けた洋裁と手工芸の技術を使って自立に向けて一歩ずつ歩んでいきました。
そして今では、ペーパービーズアクセサリーの販売を主として、毎月6,000円ほど(現地のホテル従業員よりも多い額)の収入を得られるようになりました。数々の苦しみを経験してきた彼女は、いまとても希望に満ちあふれた表情でペーパービーズアクセサリーを作り、「今自分が生きていることに精一杯感謝しながら、とにかく今を精一杯生き、2人の子どもたちを自分の力でこれからも育てていくことが私の夢です」と語っています。
ひとつひとつ手づくりのオリジナル『ペーパービーズネックレス』
ペーパービーズネックレスができるまで
一粒一粒丁寧にビーズがつくられていきます
ペーパービーズネックレスは、古紙を利用して作られています。
細く切った多彩な紙を幾重にも幾重にも巻いていき、最後に糊止めをし、ニスを塗って完成させます。そこにテグスを通せばネックレスの完成です。
どれも手作りのため一粒一粒デザインがちがい、一連のネックレスのなかでも色の変化を楽しむことができます。多種の古紙を利用するため、ときには文字付きのビーズと出会えることも。紙のビーズと紙のビースの間には、現地で販売されている透明や青色といった小さなビーズが通され、おしゃれに仕上げられています。
デザインは、すべて作製者のセンスに任されており、世界にひとつだけのネックレスです。
ペーパービーズネックレスは、ウガンダではちょっとしたおしゃれ品。
日本で私たちが、今日はどのネックレスで装いにアクセントを付けようかしらとおしゃれを楽しむのと同じ感覚です。
全て微細にデザインが異なります。どれも数に限りがありますのでお早めに♪ぜひお持ちの洋服やあなたのエネルギーにぴったりのタイプをお選びくださいね。