オキシジェンで上手にお掃除『オキシジェンのお掃除ガイド』

アレルギーとペットのためのお掃除ガイドを紹介します。

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		アレルギーとペットのためのお掃除ガイド

『アレルギーと住環境』

■アレルギーとは？

アレルギーと言われると、自分は関係ないと感じることもありますが、「花粉症」と言われると多くの方が自分にも当てはまると思われるのではないでしょうか。身体にとっての異物が入ってくると、それに対抗する物質を作って排除する免疫システムが体の中にあります。これが、過剰反応して逆に身体を攻撃してしまう現象がアレルギー反応です。アレルギー反応を起こさせる異物（抗原）をアレルゲンと総称しますが、タンパク質を含むものであれば、自分以外の全てがアレルゲンになるとも言えるのです。アレルギーを発症させる因子は4つあると言われています。
一つ目は体質等の「遺伝的因子」。二つ目はアンバランスな食生活による「食生活因子」。三つ目は「精神的因子」で、ストレスと免疫力の関係です。
そして、4つ目が「環境的因子」。これは、さらに花粉や空気汚染などの「戸外因子」とハウスダストやタバコの煙、そしてペットが影響する「住環境因子」に分けられます。
アレルギー・アトピーが増えつづけている背景には、4つの因子が複雑に絡み合う、社会的・環境的な背景があると考えられています。

■増え続けるベットアレルギー

ペットアレルギーとは、動物のアレルゲンによって誘発されるものです。例えば猫アレルゲンの場合は、主に唾液中に含まれるFeld1という主要アレルゲンが間題になります。これは猫の尿や唾液に含まれ、猫の身体をなめてグルーミングする性質により毛に蓄積されていきます。猫に反応するようになる方が多いのは、このためです。接触率が高いアレルゲンに対して、アレルギーの発症率が上がります。現在何の症状も出ていない方でも、室内飼育をしている方は特に注意をしたいものです。
また、都心では特に室内飼育率が高くなり、ペットによる室内環境の変化は避けられません。そして、ペット自身焜Aレルギーの発症率が上がっています。飼い主の日頃の手入れやちょっとした気遣いにより、アレルギー症状の出にくい環境をつくることは可能でしょう。
お互いにストレスを上手に発散させること、適度な運動で免疫力を上げること、そして健康な住環境の維持が、予防と治療につながるのです。

■プロフィール

金巻　とも子（かねまき　ともこ）
（一級建築士）
一級建築士こと務所　「金巻・こくぼ空間工房」主宰

設計業務のほか、愛玩動物管理栄養士としても集合住宅での飼育問題をはじめ、動物との室内での暮らし方について、提案やアドバイスを行っている。

『ハウスダストを減らすために』

現代の高気密・高断熱住宅は、エネルギー効率がよく快適な室温維持や防音を行えますが、室内の汚染物質を停滞させやすいという問題を持っていることがあります。

■ハウスダストって何だろう

「住環境因子」のひとつである住環境アレルゲン、「ハウスダスト」とはどういうものでしょう。「カビの胞子」「ホコリ」「ダニやノミの抜け殻」「動物の毛やフケ」これらをハウスダストと呼びます。空気がよどんでいれば、床から30cmぐらいの高さに停滞していて、何かが動くことによって舞い上がります。小型犬や猫ならばそのハウスダストゾーンに常に浸かって呼吸しているような状態です。こういったことで、ペットたちもアレルギーで病院に通うことが珍しくなくなっているのです。
さらに、閉め切った部屋では、プラスイオンの環境（酸化性の高い環境）になりやすいのですが、実はハウスダストが原因の一つにもなっています。タバコの煙や花粉、ハウスダストは電気的にいうとプラスに帯電しており、いわゆる、プラスイオンが空気中に増えた状態となるわけです。酸化性が高いと、生き物の疲労や老化が促進され、精神面でもストレスが高くなります。「イライラ」や「キレやすい」というのは室内環境が影響していることがあるのです。

■対策しよう

【対策1】家に呼吸をさせよう（空気の流れを考える）

＜湿気をためない(結露を防ぐ)＞
湿気がこもっていると、結露が起こりカビが発生しやすくなります。カビとホコリの中にある動物性タンパク（フケやアカ）、ダニはこれをエサにして繁殖します。ホコリやカビのたまり場は、こうしてダニの巣にもなっていきます。ダニやカビもハウスダストの大本（おおもと）ですから増やさないことが重要です。

＜カビ・ダニを増やさない＞
カビは温度が25～30度ぐらいで繁殖しやすくなります。ダニが繁殖しやすいのは、部屋の温度が25～30度、湿度が60～80%の時です。
ですから、夏場は湿度を60%以下、冬場は温度を20度程度に維持するようにしましょう。（湿度を30%以下にすると、ウイルスが活発になりますから、下げすぎには注意しましょう）

＜換気を充分に行う＞
暑さ寒さで換気をおこたりがちになりますが、空気の入れ換えは室内環境の改善に効果的です。外気を取り入れることで、室内と室外との極端な温度差がなくなるため、体への負担も少なくなります。空気を動かすことになりますから、室内自体の温度差も無くなり結露を防ぐことができます。
また、冷暖房が要らない気温26℃程度の季節、閉め切った室内では外気より湿度が5%から20%高くなる傾向がありますが、換気による空気の入れ換えにより、湿気を追い払うことが可能です。外気の湿度が低い時には、積極的に外気を取り入れましょう。

＜家具配置を考える＞
家具の配置が問題で、空気の通りが悪いことがあります。これでは、窓開けによる換気や、機械式の自動換気をしていても効果は半減してしまいます。家の風の効率のよい流れを考えて、空気の通り道を家具でふさがないようにしましょう。

【対策2】上手な掃除をしよう

＜掃除をしやすい間取りと家具＞
中途半端な掃除を「丸く掃く」と言いますが、掃除機のヘッドが隅まで届かないような凹凸を、平画的に作らないようにしましょう。家具の裏にホコリをためないように、と家具を壁にぴったりくっつけてしまう方がいますが、結露とカビの原因になってしまいます。
作り付けの家具にしてしまうか、どうしても置き家具を置かねばならない場合、掃除機のノズルが入る3cm程度の隙間を空けておきましょう。また、ソファーなども足の高さのあるものを選び、7cm程度床からの高さがあれば、通常の風通しもよく、掃除機のヘッドも入り、掃除がしやすくなります。

■ペットの居る暮らしで掃除をするポイント

＜カーペット＞
カーペットは、板床と違ってハウスダストを巻き上げないという効果も期待できますが、これらの汚染物質をためこみやすい構造でもあります。重点的に掃除機をかけましょう。
また、毛足の長いじゅうたんはペットの毛を結め取っていますし、フケ等もとどまりやすい状態です。ノズルを上手に使って毛足を立てるようにして掃除機をかけます。畳の上にじゅうたんを敷いている場合、畳とじゅうたんの間でダニとカビが繁殖します。季節ごとや月に一度はめくって掃除機をかけましょう。

＜フローリング＞
フローリングだからといって清潔なわけではありません。毛が空気に押し飛ばされ、掃除しにくい部屋の隅へと飛ばされています。家具の裏や下も掃除をしましょう。
また、目地にゴミがたまりやすく、フローリングでもここにダニが生息します。悪臭の元にもなりますから、乾拭きだけでなく、ちゃんと掃除機をかけるようにしましょう。

＜掃除機の排気は上に＞
ベットの毛は細く軽いものです。また、猫の主要アレルゲンであるFeld1は、直径25ミクロン以下の小粒子として長時間空気中に漂います。壁やカーテンに付着すると除去が容易ではなく、空気清浄機によっても取り除けません。ファブリックなどの付着するものをなるべく減らすことも重要ですが、掃除の時に床面にある毛などを巻き上げないことも重要です。横でなく上に向かって排気する掃除機を選びましょう。

＜カーテン等のファブリックと壁＞
壁は固く絞った布で拭き、カーテンやクッションなどのファブリックにもていねいに掃除機をかけましょう。

■ペットとの距離感を保つ

＜寝床にはペットを入れない＞
寝室は、湿度・温度ともに高く、布団やファブリックなどダニやノミが繁殖しやすい環境です。アレルゲンを余計に吸い込まないために、寝室やベッドはペットとは別にしましょう。これは、アレルギーの問題だけでなく、犬の場合は飼い主への依存性が強くなり、問題になってしまう恐れもあるからです。寝室にペットを入れないようにしても、日頃のグルーミングをていねいにしてあげることで絆は深められます。
また、このていねいなグルーミングが抜け毛を減らし、ベットのストレスを解消してあげることにもなるのです。

■エレクトロラックスの取り組み

＜一台の掃除機からはじまったエレクトロラックス＞
エレクトロラックスは1912年初の家庭用掃除機を発売して以来、家電製品を中心にアウトドア関連製品など、幅広い分野でこと業を展開しています。本社ストックホルム（スウェーデン）発の環境と人への優しさを中心とした商品開発は全世界に認められ、欧州最大の家電メーカーヘと成長しました。
エレクトロラックスの神髄ともいうべきは世界初の家庭用掃除機や冷蔵庫です。家電においてヨーロッパでは堂々の第1位、アメリカでも第3位の高いシェアを持ち、特に掃除機では世界でも高い実績を誇ります。
シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴で、国際的な産業デザイン賞を何度も受賞。デザイン的に優れているのはもちろん、機能的で高性能なことはさまざまなレポート結果からも実証されています。
また、環境問題にも早くから積極的に取り組み、材料の供給・製造から製品の利用リサイクルにいたるまで、製造のあらゆる段階において環境へのダメージを防ぐための研究が重ねられ、製品づくりに生かされています。「人々が暮らす地球へのやさしさが、その根底に深く反映され、「毎日使うものだからこそ、機能的に美しくありたい」という北欧ならではのコンセプトが製品のすみずみにまで息づき、現代の環境においては類を見ない程の支持を受けています。
環境問題に対する意識が高い北欧においても、今日の地位を不動のものにしたエレクトロラックスはこれからもさらなる進化を続けていきます。

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