シサム工房のフェアトレード木製食器「ミラクルニームウッド」
インドでは「村の薬局」と言われるニームの木を使った木製食器。一つ一つ手作りで作られた食器をフェアトレードで輸入
普段の食器をneem wood(ニームウッド)で。
私にも気軽にできるフェアトレード
誰かのために何かを作り、日々働ける環境があることはすばらしい。
シサム工房はチャリティとしてではなく、フェアな立場で
「みんなが幸せに生きるためにできること」をお手伝いをします。
「ニームカトラリー」の生産者を訪ねる
この地域で産業をつくる
インドの西ベンガル地方コルカタから車で3時間の山奥にニームカトラリーの生産者の村があります。
器を作っている生産者の村は、かなり山奥で、道路も雨が降るとドロドロ、大きな水たまりができるという交通の便が悪い環境でした。このニームカトラリーの生産によって、近所に住む生産者が、遠い街まで出稼ぎに行かなくて済みます。また身近な素材を用いて、もの作りをするというサステナブルな仕事であるということも大きな付加価値だと思います。職人さんの中には女性の方や、体が不自由な方もいらっしゃいますが、みんなが家族のように働いている場所だということです。
手造り木製食器をフェアトレードで
フェアトレードとは、継続的な商品の売買を通して、生産者を支援する仕組みとして生まれた貿易のこと。途上国の状況を知ることで、買う側も生活を見直すなど、双方向で対等なパートナーとして共存していきます。
一時的なチャリティではなく、労働への対価として適正な価格を支払い、経済的に厳しい状況にいる人々の生活改善と自立を支援する貿易の仕組みです。融資や技術訓練、保健衛生知識の共有など、様々な支援を行うと同時に、生産過程での児童労働の排除や、地球環境に配慮した取り組みも行います。消費者が自分の気に入った商品を購入することでできる身近な国際貢献。それがフェアトレードです。
フェアトレードNGO sasha(サシャ)
サシャは、西インドで手工芸品の開発とマーケティングを行うフェアトレードNGOです。
紛争により、住む場所を失われた貧しい女性たちが集まり、受け継がれた手工芸の技術を使って自立していけるよう、1978年に創立されました。
当時、手工芸品をつくる職人たちは、機械製品が増えたことや仲介人からの搾取により、益々弱い立場に追いやられていました。
そこでサシャは、フェアトレードの理念に則って生産者を支援しながら、市場の開拓やデザインの開発に力を入れ、地域固有の手工芸品を復興させてきました。
今日サシャのネットワークはインド全土に広がり、5,000人以上もの職人たちが、様々な手工芸品を生産しています。毎年伸びる生産量と収益に比例して、かつて社会から取り残されたコミュニティの収入は伸び続け、ノウハウの蓄積、人々の重荷を取り除く社会的な利益にも繋がっています。
サシャが扱う商品の中にニームで作る木製食器がありました。でも日本市場向けに木製食器として輸入・販売するにはまだまだ不具合が多く、シサム工房らしい器・カトラリーを熟考して、生産者と相談しながら、2年以上の歳月でようやく商品化することができました。
フェアトレードNGO Noah's Ark(ノアーズアーク)
ノアーズアークは1986年に、職人たちが輸出業者によって搾取されている現状に疑問を抱き、職人たちとより良い関係を築きたいとサミュエルさんという男性によって創設されたフェアトレードNGOです。
遊び心あふれるフェアトレード商品を展開するノアーズアークは、現在100ほどの生産者グループを抱えており、そこには600人以上もの生産者たちが関わっています。
厳しい状況にいる職人たちへさまざまな支援をしながら、公正な対価を支払うべく地元の平均的な賃金より10~15%高い賃金を支払っています。
生産者に対し、公正な仕事環境に対する教育・補助を提供することにより仕事環境を向上させ、生産者との関係性を継続的なものに維持させるために活動しています。
職人とその子供たちを支援するためにノアーズアークが職人たちを大事にしている代表的な例が、学校です。職人の子供たち約220人が無料で通える学校を運営し、このプロジェクトのもと教育を受けています。 生産者、その子供たち、スタッフに対する教育面でのサポートを行っています。ノアーズアークでは、児童労働に反対し、また児童労働を行う生産者とは取引を行わないなど、子どもたちを大切にする仕組みがあります。
ニーム
ニームウッドはインドでは街路樹として植えられている他、インダス川流域文明以来、4~5千年前から薬効が知られ、広く使われてきました。また虫を寄せ付けない樹木としても知られており、農薬の代わりに田畑の周囲に植えられています。種子などから抽出したニームオイルには害虫の成長や繁殖を阻止する成分が含まれています。最近では欧米でも研究がすすみ、「衣・食・住」あらゆる分野で環境に優しい素材として利用できるため、人間の健やかな暮らしに役立つ「ミラクル・ニーム」と呼ばれるようになりました。
ニームカトラリーができるまで
1つ1つ手作りです
まず、糸鋸で大まかな形に切り出し、グラインダーという機械で整形していきます。あの彫跡を機械でやるのはなかなか大変な技で、特に技術のある職人さんがその作業を担っています。器の外側を削ってから内側を削ります。大まかに削るとき、掘るとき、表面に彫りをいれるとき、磨くときなど、目的に合わせてグラインダーの先端部分を付け替えて、表面を加工しています。
スプーンやヘラの持ち手部分、プレートやボウルの底面にボコボコとしています。
滑り止めの意味もありますが、シサム工房らしいデザインをイメージして施しました。
仕上げは食用オイル
ベンガル地方のキッチンには定番のマスタードオイル。食用に使われるオイルを塗って仕上げています。一般的な木製食器とは違って、漆を使っておりません。
そのため、スープなどの汁物を入れる器としては、適さないのでご注意ください。
ニームウッドお取り扱い上の注意
お取り扱いの注意
- 水につけっぱなしにはしないでください。
- 食洗器・オーブン・電子レンジはご使用いただけません。
- 熱湯など、極端に熱いものは使用しないでください。
- 洗剤で洗った後や熱い汁につけると木の色が抜けて布などに付く場合がございます。木の本来の色であり、人工的な塗料ではありません。人間の体に害を及ぼすものではございませんので安心してお使い下さい。(長い時間、水に浸けていても色抜けなどの可能性があります)
長く使うためのお手入れ方法
- 使う前にさっと水につけ、乾いた布で拭いてからご使用ください。食器洗剤で洗っていただけます。洗った後はすぐに水分を拭き取り、しっかり乾燥させてから、直射日光を避けて保管してください。
- 半年に一度くらいは、オリーブオイルなどの食用油を薄く塗りこむとツヤが戻ります。(本品はマスタードオイルで仕上げています)
- 自然素材のカトラリーは、使い続けるうちに、表面がガサガサしてまいります。コーティングなどをしていない為、防ぐ事ができませんが、お手入れをしていただく事により、質感も色合いを取り戻すことができます。
製品ご購入にあたってのお願い
- 1点1点、手作りです。サイズは出来る限り揃えるようにはしておりますが、多少誤差が出ます。また器の厚み・重量も変わってきます。
- 自然の木を使っており、漂白もしておりません。木目調や色調、天然木の染みなど、そのままです。同じ商品であっても、色によっては画像と違います。
- ささくれがある場合がございます。またシミができたり、割れた時はサンドペーパーをかけてオイルを塗ってください。