環境団体が中心となって考案し、普及しようとしていた布ナプキンは、実際に使いはじめてみると日常生活には少々不便。
使い勝手が悪ければ、使い続けるのが難しくて当然ですし、利用者は増えません。
環境保全活動に熱心なひとであっても、 ゴミに対する問題意識を高くもっているひとであっても、「快適」さが伴わないものに心が動かないのは当然なのかもしれません。

身に着けたときに違和感のないものを。
モレを気にせず使える防水性のあるものを。
長時間肌に当たっていてもムレない通気性の高いものを。
お手入れしやすく清潔に使い続けられるものを。
身体に負担にならないものを。

気軽に、快適に、簡単に。
多くの人に長く使い続けてもらうには、なによりもカラダが快適に感じる布ナプキンが必要だと確信し、研究を続けた末に生まれたのがアイエコです。

製品づくりを進める中で、わかってきた様々なこと。
科学合成素材や、様々な科学物質。環境と生き物の関係。
1960年代以降に「環境ホルモン」として取り上げられるようになった「内分泌攪乱物質」は、環境や生き物の生態にも何らかの影響を及ぼしているといわれており、当然、人間のカラダへの影響も懸念されています。
ゴミ問題をきっかけとしてはじまった「アイエコ」の開発は、環境の保全と同時に人間のカラダを考え、そして女性のカラダを守り慈しむきっかけへと発展するものづくりでもあったようです。

布ナプキンについた小さな花にも見える緑と赤のシンボルマークには、アイエコの精神が込められています。

健康な身体と子宮、そしていのちの種。

このシンボルマークは、「小宇宙である“自分”が自然と共に健康に暮らせる企業」でありたいとの精神の現れです。

いのちが美しく育つためには、美しい自然と一体となった身体が不可欠です。
美しい子宮が養われるには、美しい身体が不可欠です。
生命力にあふれたいのちが育つには、美しい子宮が不可欠です。

私たちを取り巻く環境が健やかで有り続けてこそ、はじめて小宇宙である「自分」が自然と共に健康に暮らし、健やかな生命を育てることができるのではないでしょうか。

多重構造の吸収体はズレ知らずです。その秘密は、周囲をぐるりと囲ったステッチに隠されています。複数枚の布が重なり合っているにも関わらず、まるで1枚の分厚い布のようなしっとり肌に沿う手触りは、作り手の工夫のたまものです。肌面に吸収体を縫い付け、時間がたってもズレたりヨレたりしないよう、より快適に充実した吸収力でサポートできるよう、ここにも気持ちよく使い続けられる工夫が隠されています。

安定した装着感の秘密はまだ他にもあります。
一見頻繁に見かける「一体型はね付き」のようですが、スモール、ミディアム、ラージの3タイプには、他にない心遣いが隠されています。 「一体型はね付きタイプ」は、はねを留め合せると横からのモレによる汚れは防げるものの、商品によってはクロッチ部分が狭くなりがち。快適だけれど「あともう一息！」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。アイエコは「肌にあたる部分」と「はねの部分」を分離し、2層にすることで快適な使い心地を実現しました。はねを留め合せると、肌に当たる側の層が浮き上がり、広い幅を保ったまま肌に沿います。
横からのモレと同時に、ショーツの汚れも防げる優れた構造です。