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驚きの吸着力
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クチャとは?
沖縄でしか採れない天然粘土マリンシルトを方言でクチャと呼びます。数百万年もの年月をかけて、沖縄の海底にたい積、隆起した天然粘土です。
琉球王朝とクチャ
沖縄本土復帰以前の琉球王朝では古くから美容のひとつとして洗顔(パック)、洗髪などに使われてきました。汚れを吸着する作用が昔から知られていたからです。
クチャの効用
その微粒子は5ミクロン前後と極めて細かく、イオンの力でしっかり吸着します。
製造方法
濃グリセリン、ソルビット液、
カミツレリキッド、エタノール
(液体混合)
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真空攪拌
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強力分散混合
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フィルター
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充填包装
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製品検査
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出荷
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シリカ、キサンタンガム、マリンシルト
クエン酸ナトリウム、グンジョウ
(粉体混合)
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クチャの素晴らしい特長 |
クチャ(マリンシルト)開発者
琉球大学医学部名誉教授 伊藤悦男
プロフィール: 昭和47年より平成13年まで琉球大学医学部医学科病理学教授を務める。退官後は、沖縄の天然素材の体に与える影響、健康効果などを研究。この研究結果をもとに天然素材を利用した製品の開発にも携わる。
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クチャ粒子の結晶表面はマイナスに帯電しているため、プラスに符伝したタンパク質や皮脂などの汚れ物質などを吸着します。これらの微粒子特性や電気特性を応用して化粧品のみならず、医薬部外品や薬事開発へのアイデアも多く生まれつつあります。
起源
この粘土粒子の由来は遠く中国大陸のモンゴルの砂漠で偏西風に乗り、沖縄の海へと飛来した黄砂が海に降り注ぎ数万年間海底にたい積したものです。粒子の大きさが細かく揃っているのは、空気中でも水中でも大きな粒子が早く落ち、細かい粒子が遠くまで流れて行く原理に基づいて分別されているからです。ちょうど、沖縄付近に降り落ちる粒子が粘土鉱物の粒子サイズ(5ミクロン)となって均質な粘土が出来ているのです。しかも、海底に長い年月をかけてたい積しているため、その間に原始的なタイプの貝などの海洋生物を育てる培地にもなっていました。そのため、主要成分が結晶性および非結晶性の硅酸塩や酸化アルミニウムの外、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄やチタンの酸化物/水酸化物を多く含み、これらの多くは可溶性イオンとして存在することが分かりました。
高い粒度
マリンシルトは粒子の60%は5ミクロンの極めて細かい微粒子から成り、この様な特殊土壌は沖縄の特定地域にしか存在しません。そのため、皮膚表面の細部にまで入り込み、そこに存在する不要物質に吸着して水洗いで取り除かれます。
多量のイオン化合物
マリンシルトは長期間海底にたい積したため、海の原始生物の培地となり、多量のイオン化合物も含んでいます。そして、その多くは可溶性イオンとして存在します。これも他所の粘土には無い優れた特徴です。そのため、弱アルカリ性を示し、これのみでも洗浄効果を発揮します。
化学形成(%) | 可溶性イオン(%) |
SiO2 | 57.0 | 硫酸イオン | 9.6 |
AI2O3 | 17.2 | 塩酸イオン | 0.57 |
Fe2O3 | 7.05 | ナトリウムイオン | 10.7 |
K2O | 3.25 | カリウムイオン | 0.81 |
CaO | 2.83 | 鉄イオン | 1.30 |
MgO | 2.51 | カルシウムイオン | 0.32 |
Na2O | 1.97 | マグネシウムイオン | 0.36 |
TiO2 | 0.92 | - |
高い吸着力
マリンシルトは吸着力が極めて高く、毛根の脂肪物質、分解したタンパク質、皮膚に付着したアレルギー物質などを分子レベルで取り除きます。沖縄では以前、洗髪にはこの粘土が使用されていました。
滑らかな感触
マリンシルトは粒度が高いため、感触が非常に滑らかです。その為、パック剤などに使用してもザラツキ感などの違和感は全くありません。
電気特性
マリンシルトは試験によって、特殊な強い静電気を発生する特性を持っていることが確認されています。この特性を利用した医療分野での用途開発が進められています。
| 電圧値 | 電流値 |
A郡 | クチャと浄水 | 0.72mV | 3.0mA |
クチャと1%電解水 | - | 13.5mA |
B郡 | 2mμ以下のクチャと浄水 | 0.7mV | 13.0mA |
2mμ以下のクチャと1%電解水 | 300mV | 11.0mA |
測定装置:マイクロボルトメーターAM1001(QHQURA ELECTRIC CO製)
排水系への“詰まり”について
従来の粘土類は排水系を詰まらせる不都合が多かったのですが、マリンシルトは粒子が非常に小さいため、詰まりの問題はほとんど生じません。
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