京の五条坂・蒸しかえる陶器市の日に出会った
『大照学園作・かえるの蚊遣り』
大照学園さんに作ってもらったプレマオリジナルの「かえる印のナチュラル蚊取り線香」にぴったりの「かえるの蚊遣り」です。
ついに発見!かえるの蚊遣り!
やさしいおめめの力持ちのかえるさん
それは突然の出来事でした。京の五条坂・蒸しかえる陶器市の日に出会った
大照学園作の頼もしいかえるさんが支える、かえるの蚊遣りです!
かえるさんとの出会い
ついに見つけた!かえる印のナチュラルかとり線香のお家
「おぉ!かえるや!かえるの蚊遣りや!」
風通りのないムシムシとした人混みの中で、ガンガーさんの声が通りました。私が振り返ると、そこには、やさしいおめめをしたかえるさんが、蚊遣りを持ち上げてこちらを見ています。
“わぁ~「かえる印のナチュラルかとり線香」のお家がやっと見つかった!”
プレマで「かえる印のナチュラルかとり線香」の販売を始めてからというもの、どこへ行った時にも、目のあったかえるさんを持ち帰っています。長年そうしていると、かえるさんの呼び声が、ガンガーさんには聞こえるようになったように思います。たくさんのかえるグッズで、事務所はどこへいっても“かえる・かえる・かえる”と、にぎやかなのです。にもかかわらず、蚊遣りには長く出会っておらず、寂しい思いをしていたところでした。
京都の五条坂では、毎年夏に陶器市が開かれます。500もの陶器のお店がたち、約50万人が訪れる全国でも大きな陶器市です。あまりの人の多さで、通りは無風状態になり、口がパクパクとなってしまうほど。
ついに、2007年夏、京の五条坂・蒸しかえる陶器市で、ひとつの「かえるの蚊遣り」が、ガンガーさんを呼び止めました。その「かえるの蚊遣り」は、有名な作家さんのものではなく、京都「大照学園」授産部の方の手作り蚊遣りでした。
ついに、ついに出会った蚊遣りです。ただコレクションのために一つだけ購入するなんて、そんなことは考えられませんでした。
「ぜひ、オリジナルで、かえるの蚊遣りを作ってください!よろしくお願いします!」
ガンガーさんと私の突然のお願いに、販売をされていた職員の方はびっくり!
「数ができるかどうか、確認をしてお電話をします」と、その場でのOKをいただくことはできませんでした。
購入した「かえるの蚊遣り」を毎日なでなでしながら、「絶対に作ってもらうんだ!この蚊遣り以外なんて考えられない!」と、連絡を待っていました。
そして、待ちに待った一本の電話がかかってきました。
「担当の職員が一人退職をしてしまったのですが、なんとか作ることができそうです!」
このお返事をどんなに待っていたことでしょうか!
「すぐに伺わせてください!」
オリジナルのかえるの蚊遣りが、コツコツとすぐそばまできているのがうれしく、ふわふわと浮き足だってしまった私です。
さっそく、大照学園へ!
大照学園授産部で誕生
「大照学園」は、知的障害のある方が通われる施設で、そこの授産部は、昭和43年に京都市内で初めての認可施設として発足されたところです。ここには、18歳~70歳までの方が通いながらお仕事をされています。大きく分けて4つの部に分かれており、私たちの「かえるの蚊遣り」を作っている「陶芸」、そのほかには、京都のおみやげ物を入れる箱折りのグループ、ねじの袋詰め・ワッシャーハメなどのグループ、スウェーデン刺繍・マスコット人形・ストラップなどを作っているグループです。
場所は、知恩院の山内のしっとりと落ち着いた場所にあります。祇園の私の家のすぐ近くで、勝手に「いや~縁を感じるわ~」とふけってしまいました。ここは、いつの季節に行っても、歩いているだけで気持ちのよいところで、私も大好きな場所。「かえるの蚊遣り」は、京都風情いっぱいのこの場のエネルギーをいっぱい吸い込んでできあがってくるのだと思うと、京都発信の「かえる印のナチュラルかとり線香」になんてピッタリだろうかと、改めて感じました。
授産部で作られた商品は、陶器市などで売れられる他に、施設内にある常設店「照道窯」でも販売されています。早速常設店「照道窯」をのぞいてみると、蚊遣りの他にもかわいらしい花瓶やマグカップなど、種類豊富!何度行っても楽しいところです。知恩院に行かれる方は、ぜひのぞいていってもらいたいですね。
実は私、「かえるの花瓶」をそこで見つけ、「ササダ仕様」でオーダーで作っていただいたんです!すっごくかわいい花瓶で“枯れたお花もよみがえる”って感じです。将来的に「かえるの蚊遣り」以外のものも販売をしてゆければいいなぁと思います。
「大照学園」の授産部の陶芸部門の方は7人で、「かえるの蚊遣り」班は、2~3人で対応していただくことになりました。人数が少なくまた手作りであるために、数はたくさんできません。これは、毎年限定品になる、希少な商品になること間違いなしです。数は少ないですが、大量生産される蚊遣りよりも、この知恩院の空気を含み、ひとつひとつ丁寧に作られた蚊遣りを、「かえる印のナチュラルかとり線香」に使っていただきたい。「かえる印のナチュラルかとり線香」がかかっている「かえるの蚊遣り」が、夏の家族団らんのお部屋に置かれることを想像するだけで、とても幸せな思いでいっぱいになります。
陶器市で出会った「かえるの蚊遣り」を少し改良をしてもらい、ついにオリジナル蚊遣り“京の五条坂・蒸しかえる陶器市の日に出会った”『大照学園作・かえるの蚊遣り』が誕生いたしました!かえるさんが両手で蚊遣りを持ち上げている姿、それはまるでかえるさんが、やさしく楽しい空間を支えているかのように頼もしく見えます。
日本の施設の現状
今、日本では多くの施設が「障害者自立支援法」などの法律で、苦しい経営を余儀なくされています。施設の職員の方はいつもいわれます。「できるだけたくさんの収入をられるようにしたい」しかし、実際に障害者の方の手にできる収入は、一日働いて数百円という現実。自立をしたくてもその環境を整わせるには大変困難な状況にあります。
プレマでのお客様プレゼントの一つである「梅干し」は、太秦本社の裏にある目の不自由な方の共同作業所「やまぶき」で詰めてもらっています。この共同作業所「やまぶき」とプレマはほとんど同じ時に太秦で誕生しました。それ以来、ずっとお世話になりお互いに成長をしてきました。今では、なくてはならないプレマのパートナーです。そして今回は、「大照学園」の授産部の方とのご縁をいただき、さらに大きな力を得たように感じます。
「梅干し」と同じように、この「かえるの蚊遣り」も一つお客様の手元に届き夏の楽しい時間を作るたびに、「大照学園」授産部の収入になります。お互いの生活にひとつ彩りが生まれるこの関係。私はこういった関係ができるたびに、結果的に世界中の人の平和や幸せにつながっていくように思います。決して大きなことをしなければ、平和や幸せがこないわけではありません。今、目の前にいる人との関係に一つ明るい色を加えるという、小さなことが、実は大きな結果を生むはずです。
「かえるの蚊遣り」に出会い、目の前にいるお客様と授産所で働いている方の関係をこれからずっと紡ぎ続けることができる私たちは、本当に幸せだと、改めて感じます。
“京の五条坂・蒸しかえる陶器市の日に出会った”『大照学園作・かえるの蚊遣り』は、「かえる印のナチュラルかとり線香」の香りと共に、あなたの大切な方とのやさしく楽しい時間を作る貴重な“夏”アイテムです。お家にぜひ一つ、置いておいてくださいね。
突撃取材!「かえるの蚊遣り」
「かえるの蚊遣り」の作られるまで
「かえるの蚊遣り」制作を見に行ってきました!
「今日はかえるの蚊遣りを作りますよ~!」という連絡を大照学園の中西先生からいただいたのでさっそくカメラを片手に訪問してまいりました。
大照学園は、京都の観光地が集中する東山区にあります。道を挟んだ向かいには有名な知恩院(地元では「ちおいんさん」と呼ばれています)があり、まさしく観光のメッカ!すごい立地条件に一瞬地図を読み違えたかと思ってしまいました(汗)。
ちょうどお昼の休憩中だったようで、みなさん楽しくおしゃべりをしながらくつろいでいらっしゃいました。日頃はあまりお客様の出入りが少ないのか、私が門をくぐると、まだ外はかなり寒いにもかかわらず、私をひとめ見るために(!)次々と外にでてきていただいて・・・恐縮です。
訪問した大照学園授産部では、いくつかのチームに分かれて作業をしています。そして今回「かえるの蚊遣り」を作っていただけるのは陶芸班のメンバー。そもそもこの蚊遣りは彼らのアイデアから生まれたものなのです。それでは、かえる君の蚊遣りが生まれるまでの作業の様子をぜひご覧下さい。
大照学園は、浄土宗総本山の「知恩院さん」の向かいにあります
型に流し込む前に不純物やダマを十分に取り除いて・・・
中西先生と陶芸チームのメンバーはいつも笑顔で楽しそう♪
たっぷりと陶土を流し込んでいるのは実はビールジョッキの型
かえる君のパーツを作るのは熟練者の特権です♪
といいつつ細かい作業なので「早く後継者が現れて欲しい~」
ケロケロ。手作りにつき表情の違いはご愛敬ということで♪
丁寧に形作られたかえる君、ついに本体と合体。
ほらっ!こんな感じ。全身で支えてみせますよ!
この形になったら、数日間放置して乾燥します。完全に乾く前にビールジョッキのクチの部分と取っ手部分を切り落として最終的な蚊遣りの形にしてから、最後まで乾かしきって完成!
ひとつひとつ手作業でやっていきますので完全に同じ形のものはひとつもありません。かえる君の表情も少しずつ違うかも・・・。どんな顔のかえる君があなたのお手元に到着するのか、どうぞ楽しみにお待ち下さいね。