こだわりの農薬不使用有機栽培煎茶
「安全・安心・自然の味」の農薬不使用有機栽培煎茶をお届けします。
食は人を良くすると書き、生命の源であります。
その中でもお茶は「養生の仙薬」と言われ、体に良いものとして愛され今日のように常用飲料となりました。
その良いお茶が有機栽培であれば、より一層安全で安心して飲めるのではないでしょうか?現に葉に直接お湯を注いで飲むお茶は、水洗いや皮を剥くということができず、購入後残留農薬を減らすことができません。
それならば栽培方法を変えるしかないでしょう。
竹尾茶業は三重県中部、鈴鹿山脈の麓に位置し、1993年より「安全・安心・自然の味」をモットーに農薬不使用有機栽培に取り組んでいます。
竹尾茶業代表 竹尾和郎
農薬不使用有機栽培への歩み
きっかけ
茶畑の隣にある竹林の葉の色が悪くなり、落ち葉が多く、元気の無い竹を目にして「何か大気や土壌に異変があるのでは?」と疑問を抱いたことがきっかけでした。化学農薬、化学肥料、除草剤を原因と考え「やるからには徹底的に」と1993年に農薬不使用有機栽培への取り組みが始まりました。
初めの1~2年は病害虫の発生などの被害により想像以上の減収と品質の低下に苦労しましたが、3年目以降は茶園にてんとう虫、クモ、蜂などの天敵昆虫が増加して害虫を駆除してくれるようになりました。
化学の発達していない昔は、農薬や化学肥料が無く、農薬不使用有機栽培が普通 でした。その方法に習おうと思ったのです。
天敵昆虫「かまきり」
天敵昆虫「てんとう虫」
栽培方法
現在、肥料は自家採取の土壌菌を元に有機ぼかし肥料を作り、ニンニク、トウガラシ、ウコンのエキス、などを葉面 散布して栽培を行なっています。
まだまだ栽培方法としてはこれと言った対策が無く、試行錯誤の連続ですが安全面に関してはこれ以上のものはないと自信をもっております。
自家採取の土壌菌
ぼかし肥料を作っているところ
信用を得るために
日本食品分析センターでの残留農薬テスト
当時は自己申告制だったので、「無農薬有機栽培です」と言ってもなかなか信用してもらえず、つらい思いをたくさんしました。
そこで、何とか信用を得るために1996年4月に日本食品分析センターで分析を受け「残留農薬検出せず」の証明をもらいました。
1998年6月より3年連続IFOAM所属のOCIA(国際基準でありアメリカに本部)の認定を受け、2001年4月より施行される有機JAS規格にも認定を受ける事ができました。
消費者の方に信用してもらえるように、安全性を目に見える形にしました。
反対に言うと、それだけ偽物が多い(かった?)と言うことでしょうか・・・
7年間を振り返ってひとこと
有機栽培は、何も新しい技術、新しい農法ではありません。基本的な考え方を60~70年前に戻し、化学農薬、化学肥料、除草剤のない時代にタイムスリップしただけのことです。
ただ昔と違って、環境汚染など自然条件は悪く、周辺では普通栽培の農家が中心であり、ただ一農家だけ有機栽培に取り組むことは、難しいことが身にしみて分かりました。
農林水産省有機JAS規格とは
有機JASマーク
皆さんは有機JAS規格(有機日本農林規格)をご存知ですか?
2001年4月より施行された法律で、国が定めた認定機関の検査に合格しないと有機栽培の表示ができなくなります。
有機JAS規格認定書
有機農産物の表示については、これまでのところ1992年に「有機農産物及び特別 栽培農産物に係る表示ガイドライン」を制定し表示の適正化を図ってきましたが、ガイドラインは強制力をもたないため表示が混乱している状況にありました。
そこで、今回のJAS法改正において有機農産物及び有機農産物加工食品の特定JAS規格を定め、規格に適合するかどうか検査を受けた結果、これに合格して有機JASマークが付けられたものでなくては「有機栽培トマト」、「有機納豆」、「オーガニック紅茶」等の表示をしてはならない制度が導入されました。
これによって、2001年4月より「有機低農薬栽培」、「有機減農薬栽培」等の紛らわしい表示が無くなり、有機JASマークは、有機食品の適切な表示をしているものである目印となります。
これまでは自己申告制の有機栽培でしたので、偽物がたくさん市場に出回っていました。現に2001年4月になって有機○○といったような商品が少なくなったしょう?そのぶん、いまだに自己申告制である農薬不使用栽培の偽物がふえるのではと心配もしています。
さらなるこだわり(国際認定機関OCIA)
なぜOCIA(Organic Crop Improvement Association)の認定を受けるのか?
1999年検査官
デイヴィッド氏
2000年検査官
丸山氏
先にも述べたように、竹尾茶業では有機JAS規格ができる以前、1998年6月より3年連続IFOAM所属のOCIA(国際認定機関でありアメリカに本部)の認定を受けています。
ある茶商さんから「海外への輸出用に有機栽培茶が必要」と言われたのがきっかけでした。当時は、日本にはまだ海外に通用する認定制度が無く、国際的に権威のあるOCIAの認定を受けることになりました。
有機JAS規格と同じように毎年検査官が訪れ、検査を受けるのですが、世界で最も厳しい基準を持つ認定機関のひとつです。これ以上の有機栽培茶はなかなかないはずです。
審査基準での厳しいと言う例・・・
OCIA認定書
有機栽培を行なっている農地と従来の農地では、肥料、土壌改良資材又は農薬が飛来する恐れがあるということで、一定の間隔を設けなければなりません、その距離についての考え方が幾分違います。有機JAS規格では明確には示されてはいませんが、OCIAによると、最低8メートル設けなければいけません。有機JAS規格では、認定機関の判断に任すそうです。
また、遺伝子組換有機資材についても、OCIAに関しては使用禁止資材となっていますが、これも有機JAS規格によると明記されていません。
IFOAM(International Federation of Organic Agrriculture Movements)とは?
IFOAMは国際的に有機栽培を進めるべく運動し多くの認定機関(100ヶ国500を超える様々なグループ)が会員として参加しています。よってIFOAMに所属している機関に合格した商品は日本だけでなく世界に通用すると言えます。
代表的な機関としてOCIA(アメリカ)、CCOF(アメリカ)、NASAA(オーストラリア)などがあります。
OCIA(国際有機農作物改良協会)は、世界最大の有機農産物の民間認証団体です。