お肌しっとり!「アルガン・クリーム」&「アルガン石けん」
モロッコの大地のエッセンスをお届けします。
全身の気になる乾燥しがちな部分を、しっとりと張りのあるお肌へと導きます!
モロッコのアルガンの木から採れる貴重なオイルと
ラムヤイの香りのするミツロウから作られた贅沢なクリームです。
「アルガンオイル」には、肌に良い効果を与えると言われている
微量成分が多様に含まれています。
頼もしくも優しい使い心地を実感してください。
人と大地を結ぶ木 アルガン・ツリー
アルガンの木は、昔はモロッコ全土に自生していましたが、乱伐によって限られた地域でしか見る事ができなくなりました。しかし地中深く根を張るアルガンの木は、様々な面で見直され保護され始めています。
「アルガン・クリーム」に使われているオイルは、ビタミンEをとても多く含み、スキンケアに用いられるだけで無く、食用としてもとても上質なオイルで、スローフードとしても高く評価されています。
「アルガンオイル」は、モロッコの女性たちの自立を目指して設立された協同組合「アマル(希望)」の人たちが、一つ一つ手間のかかる手仕事で作った、とても質の高い贅沢なオイルです。人に大地にエネルギーを与え、様々なものを結び付ける力を持つ「アルガンオイル」は、私たちにも新たな試みと出会いを与えてくれたのです。
たった2つの原料
「アルガン・クリーム」は、「アルガンオイル」の素晴らしいスキンケア効果を生かしながらも、シンプルなレシピにすることで、肌のデリケートな方にも使っていただけるように、更に心地よくオイルの効果を感じていただけるようにと、タイの数ある自然素材の中から、クリームベースとしてフルーツの香りがするビーワックス(ミツロウ)のみを選び、原料としました。ビーワックスには、タイの特産である果物、ラムヤイの微かに甘酸っぱい香りがするものを使っています。ミツロウは、ビタミンB類、フラボノイド、プロポリスを含み、肌を整える働きをします。
食用油としても使われる「アルガンオイル」には、量はわずかでも、肌に様々な効果を与えてくれる微量成分が多く含まれています。中でもビタミンEが多く含まれます。
この他、肌を引き締め、いきいきとさせるポリフェノールや、肌を滑らかに整える働きのあるトリテンペル類も含まれます。
シンプルな原料ながら、頼もしくも優しい使い心地のクリームなのです。
素材のプロフィールと働き
アルガンの木とは?
学名をArgania Spinosa といい、アカテツ科の仲間に属します。成長の遅い木ですが、木の高さは大きなものは7~10mにも達します。小さなものはブッシュ状に見えます。枝には、からたちのような3センチくらいのとげがあり、枝から直接小さなだ円形の葉が生えています。花弁がなく、小さな目立たないものですが香りのよい花を咲かせます。この木の仲間には、やはりスキンケア効果が高いバターがとれる事で知られるシアの木などもあります。果実は、オリーブの実に似ています。しかし、利用するのは、その中にある種の中の胚。種は、どんぐりより少し大きめの、厚く固い殻に包まれています。実は6月から9月頃が収積の時期です。15Kgの乾燥果実から1Kgの胚がとれ、ここから0.5kgのオイルが採れます。
本来、アルガンの木はモロッコ全土に生えていたそうですが、燃料や畑の開墾のため乱伐が進み、森は非常に限られた小さな地域だけになってしまいました。今は、モロッコ南西部のタルーダント、エッサウィラ周辺などの非常に乾燥した地域、約320,000平米に群生しています。現地の人々は、それを「森」と呼びます。見渡す限りの荒れ地にどこまでもアルガンだけが生える風景には、私達の想像する豊かで穏やかな森とは異なった、厳しく、荒々しい、力に溢れた雰囲気が漂います。
近年になって、地下深く根を伸ばす事で、土壌の保水効果を高め、乾燥を防ぐ事、オイルの成分の有効性、オイル生産による経済的効果など、社会や環境にアルガンの木がもたらす影響の大きさ、有益さ、重要性が、モロッコならず世界的にようやく知られるようになりました。
現在では、モロッコ政府による伐採の禁止や管理、アマルのようなオイルの生産グループによる植林によって保護がすすみ、地域の人々にもアルガンの木を大切にしようという意識が生まれはじめ、徐々にアルガンの森はその命と存在の力をとりもどしつつあります。
ラムヤイのビーワックス
とても軽い感触で使い心地の良い「アルガンオイル」ですが、オイルだけでは、とても早く肌に吸収されてしまうため、その使用感を長く楽しむ事ができません。そこで、ラムヤイのビーワックスをべ-スにしてクリームにする事で、使用感を持続させる事にしました。
北タイでポピュラーな果物に、「ラムヤイ(龍眼)」があります。樹は10mほどの高さまで育ち、7月から9月にかけて、直径3cmくらいの丸い形、でこぼこした厚い皮に覆われた果実がなります。その中の果肉は白く半透明な瑞々しく、見た目も味も、ライチに似ている果物ですが、甘味も芳香もより濃厚です。花は、小さく花弁の無い花が房になって咲く、地味なものですが、香りは、果実よりもいっそう豊かに華やかに香り ます。暑季のはじめの、花のシーズンのラムヤイ畑は、花の香りでむせ返るようです。
花のシーズンには、受粉のために養蜂が行われ、副産物として蜂蜜や、蜂の巣から作られるミツロウがとれます。この蜂蜜やミツロウにも、果実や花同様ラムヤイの花の甘い香りがします。私たちは、チェンマイ近郊の休耕中のラムヤイ畑で蜂蜜を生産するグループより、ビーワックスを分けてもらうことにしました。
「アルガンオイル」ができるまで
「アルガンオイル」の作り方
「アルガンオイル」を作るにはまず、乾燥させたアルガンの実の果肉の部分を取り、その中の種を取り出し、石で割って胚の部分を取り出します。
(右から、アルガンの生の果実、乾燥させた果実、果実の中の実、実を割った殻と胚)
殻は硬く、熟練を要する作業なので、一日働いても、2kgの胚を取り出すのが精一杯です。そして「アルガンオイル」は、この胚の部分を圧搾して作られます。(写真右→硬い殻を石で割り、中の胚を取り出します。使い込まれた石の台は、殻と石のおかげで滑らかになっています。作業する女性の指先にヘナのマニキュアがあります。)伝統的な製法では、取り出された胚は、石臼でペーストにされ、そこに水を加え、胚の繊維とオイルを分離させ、手で絞るというとても手間のかかる方法で行われます。ただし、この方法では、不純物も多く、オイルと水がまざるために、酸化が早く進み、上質なオイルを取る事が困難です。
そこで、アマルなどの組合では搾油はプレスマシンを用いて、より質の良いオイルを作っています。
オイルをつくる方法こそ違いますが、どちらの方法でも、オイルが取れる胚以外の部分も、無駄になる部分はまったくありません。乾いた果肉と油の絞りかすは家畜の餌に、胚を包む殻はかまどの焚き付けに、と再利用され、使い切れない分は市場で売られます。
生産グループ
このオイルの生産グループは、アマル(希望)、アディーグ(花)など、ベルベル語(モロッコの古い民族の人々の言葉。この言葉を話す人々は、一般的にはベルベル人の名で知られていますが、彼等自身は自らを「イマズゲン(自由な人)」と呼びます。)の名前を持つ、幾つかのグループが集まった、女性たちの生産協同組合(コーポラティブ)です。約100人の女性たちで構成されており、このグループの生産するオイルは、オーガニックの認定も受けています。
これらの組合は、当初、女性が職業の機会を得る事が難しいイスラム社会の中で、モロッコの女性たちの自立、そして「アルガンオイル」の評価が世界的に高まることにより、地域の経済もゆっくりと向上、その結果として、アルガンの木も大切にされるようになり、現在では様々な社会的な意義を持つ存在になりつつあります。
クラフトの街チェンマイからお届けします。
「アルガン・クリーム」は、クリームもパッケージも、タイ北部チェンマイにある緑溢れる美しい工房で作られています。
容器にはクラフトの街ならではの陶器を使用。表面にタイの青磁気、セラドンのような小さなクラックができる焼きかたを、フォルムには、イギリスのアンティークの薬瓶やアールデコなどのモダンでありながら、少し懐かしさのある様式を取り入れ、手で作るもののぬくもりを伝えられるような器を作ってもらいました。一つ一つ微妙に変わる器の表情が、ハンドメイドの味わい深さを漂わせています。
中も外も人が手をかけて物作りをするスピリットが息づき、瑞々しい自然の狭間に人が埋もれるようにして生きる、タイの人たちとの共同作業だからこそできた、やさしい手触りと穏やかで静かな気配を楽しんでいただけるものになったのではないでしょうか。