親子で和菓子作りに挑戦!体験型絵本「さわってつくってたべる絵本」
絵本を見ながら、日本の伝統的な和菓子”練りきり”を作って食べることができる体験型絵本です。
親子のコミュニケーションを
もっと楽しく、もっと充実したものに
あるところにくいしんぼうのおひめさまがおりました。
おひるになるとごぜんばん※のだいぎょうれつ。
でもおひめさまはおりょうりにはめもくれません。
「○○がいいの。」
さて、どうなることやら……?
※ごぜんばん:御膳番。君主の食事のことを担当する役のこと
体験をとおしてかけがえのない時間を
子どもが生まれ、独り立ちするまで、どれほどの時間をいっしょに過ごせるでしょうか。
たとえ同じ家で生活しているとしても、子どもが成長すればするほど、習い事や塾、友人との付き合いなど家族で同じ時間を共有することは難しくなります。子どもの成長は喜ばしい反面、親としては寂しい気持ちもありますね。
だからこそ、いっしょに過ごせる貴重な時間をもっと楽しく、もっと充実させたいもの。
「さわってつくってたべる絵本」は、滅多に体験することができない和菓子作りを自宅で、小さなお子さんからご家族みんなで楽しめる体験型の絵本です。
この体験をとおして、たくさん触れ合い、会話を楽しみ、ともに笑う。そんなかけがえのないすてきな時間になりますように。
作り手からのメッセージ それぞれ四角で囲む
和菓子を子どもたちに楽しんでほしい
練りきりの作り手
十六代目久兵衛 竹口久嗣氏
大徳屋長久は享保元年創業、江戸時代から300年続く三重県の和菓子屋で、私で16代目になります。普段は三重県で和菓子屋を営んでおります。
和菓子は千年以上の歴史を持つ日本の伝統的なお菓子で、各地方でそれぞれ銘菓となって様々な和菓子が時代を超えて受け継がれてきました。
私が子どものころは、おじいちゃんおばあちゃんの家に行けば必ずと言っていいほど和菓子が出され、友達の家でも和菓子を出してもらい、生活の中に当たり前にある存在でした。
しかし近年は様々な洋菓子や甘い物が普及し若い世代にとって和菓子は遠い存在になっているように感じます。
私も受け継いだバトンを後世に繋ぐべく日々和菓子作りに精を出しておりますが、このままでは、和菓子自体がどんどんと衰退していくのではと危機感をもっています。
どうやったら和菓子を子どもたちに楽しんでもらえるか。日常生活の中で触れる機会を提供できるか。
今回、つむぱぱ( @tsumugitopan )さんにご協力いただき、『さわって つくって たべる絵本』を創りました。
つむぱぱさんは子育ての様子を面白おかしく絵日記にして活動されているインスタグラマーですが、子育てをしている父親の視点から様々なアイデアを出していただいております。
『さわって つくって たべる絵本』が忙しく過ごすお父さんお母さんと子どもの新たなコミュニケーションのきっかけになればいいなと思っています。
絵本を読んで一緒に和菓子を作るという何気ない時間が、子どもにとってかけがえのない時間になることを願っています。
今後も次々と新しいストーリー、練りきりを展開していきたいと考えています。
めんどくさくもあるプロセスこそ、日本の文化
生き生きしたキャラクターが楽しい!
はじめまして、つむぱぱ( @tsumugitopan )です。 3歳娘「紬」のパパで、つむぱぱです。
パパをやりながら、本を描いたり、デザインの仕事をしています。
「和菓子を、小さな子どもがいる家庭でも楽しんでもらいたい」
ご縁があって、今回、このようなご依頼をいただきました。
思えば、我が家でも、家で和菓子を食べる体験をしてきていませんでした。私自身は田舎の生まれで、祖父母と共に暮らしていたので、子供のころはオヤツとして、日常的に和菓子を食べていました。
そのような経験の中で、知らず知らずに日本の味や文化を知ることができていたのだと思います。
自分の子どもにも、食を通して日本の文化に触れる経験をさせてあげたい。
その想いから、今回のプロジェクトに参加することにしました。
私が着目したのは、和菓子の「コミュニケーションツール」としての可能性でした。単に料理をつくるのとは少し違い、和菓子は、まるでアート作品のように造形をデザインします。
食べるだけではなく、目で楽しむ、その一見めんどくさくもあるプロセスこそ、日本の文化であり、また、子どもも親しみを持って楽しめる、和菓子の価値であると思ったのです。
いろいろ考えた結果、「和菓子」として販売をするのではなく、「さわってつくってたべる絵本」として、手にとってもらい、つくったり、食べたりする過程の中で、和菓子の文化に触れてもらい、親子でのコミュニケーションも図れるツールとして販売するというご提案に至りました。
絵本の作り手
つむぱぱ
さわってつくってたべる絵本
体験をとおした五育への取組み
イギリスの学者ハーバート・スペンサーの著書「教育論」(1861年)で提唱されている、教育の基本の三育(知育・徳育・体育)。
日本では明治時代、福沢諭吉の著書「学問のすゝめ」で、育の基本として紹介され、全国に広がりました。
そして近年、幼児期の基本的な教育として、この三育に食育と才育を加えて「五育」と呼ばれるようになっています。
- 食育:食べるだけでなく、知識や体験を通して適切な食を選ぶ力を習得する
- 知育:知識の習得により、主に思考力・考察力・判断力と言った知能や知力を伸ばす
- 徳育:人としての心情や道徳的な意識を育む
- 体育:身体に関する教育。幼児期に適切な運動をすることで健康でバランスの取れた身体を育む
- 才育:一人一人の個性や才能を見つけて伸ばし育む
これら五育は社会で生きていく上で必要な要素であり、いずれも体験を経てより深めることができるといわれています。特に小さなお子さんにとって、砂遊びや粘土遊びなど、実際に手で触れて対象物を確かめるという体験は、健やかで伸び伸びとした成長に結びつきます。
絵本を読んで、さわって、つくって、それを食べることは、五育の中でももっとも重要であると言われる「食育」につながるのはもちろん、五育すべてを網羅するすばらしい体験となるでしょう。
伝統と遊びの融合
『さわってつくってたべる絵本』#たべほんは、絵本を見ながら、日本の伝統的な和菓子”練りきり”を作って食べることができる体験型絵本です。
「練りきり」はただのお菓子ではありません。「練りきりアート」という言葉が存在するほど芸術的なお菓子で、味だけでなく、見た目も楽しむことができるものです。「『さわってつくってたべる絵本」では絵本とキットを組み合わせることで、伝統的な製法を楽しさと遊び心とともに伝えることができます。子どもたちは伝統を学びながら、親子で楽しい時間を過ごすことができます。
絵本の中では、和菓子作りの伝統的な手法や昔の宮中の様子が物語として織り交ぜられています。キャラクターやストーリーが練りきりの製法を伝えるだけでなく、時代背景などの興味深い情報も伝えています。かわいらしさの中にクスッと笑いたくなるシーンもあるなど、子どもたちもすぐに物語に引き込まれることでしょう。
キットのデザイン自体も遊び心に富んでおり、子どもたちが興味を持ちやすいものになっています。カラフルなパッケージや可愛らしいアートワークが、伝統的な製法との対比を通じて、楽しさと伝統の融合を象徴しています。
手作り体験で創造性を育む
親子で絵本を読みながら和菓子をつくるという体験を通して、親子の絆が深まるだけでなく、子どもたちには創造性や手先の訓練になるなど、貴重な機会をたくさん与えてくれます。手作りの喜びと共に、美味しい和菓子を作り上げる楽しみを味わえます。
絵本を通じて日本の食文化や伝統的な技術に触れることで、子どもたちは興味を持ち、学びの場を広げることができます。
和菓子作りという未知の存在に直接触れ、それを実際につくるという工程は、子供たちの創造性を刺激し、楽しいアート体験を提供してくれます。
色とりどりの練りきりを作ることで、子供たちは自分だけのオリジナルな和菓子を手に入れることができます。
練りきりって何?
様々な形があり、色とりどりで私たちの目を楽しませてくれる和菓子「練り切り」。
現在に継承されている美しく繊細な練り切りが作られるようになったのは実は江戸時代以降。平安時代までは朝廷に献上されるものとして作られていた美しい和菓子が、日本の伝統文化である茶道との関わりの中で上級階級の間で広まり、江戸時代中期に砂糖の普及してから一般に広がりました。
練りきりは、白あんにつなぎをいれて粘りをだします。つなぎには”大和芋”が一般的に使われていますが、大徳屋長久さんでは癖のない”もち粉”を使用することで、子供やあんこが苦手な方でも練りきりを美味しく食べてもらえるよう工夫をしています。また、保存料は使っていません。
こんなときにおすすめ!
- 家族で楽しむ
- プレゼントに
- お誕生日会など、イベントに
- 帰省時におじいちゃん・おばあちゃんと
- 海外の方のおみやげに
- 大人も楽しむ!
遊び方
さわってつくってたべる絵本の遊び方はとても簡単。絵本や動画を見ながら練りきり手作りキットを、さわって、つくって、たべよう!
- 手作りキットを開ける
- 絵本を読む
- 和菓子をつくる
- たべる!
- 手作りキットを開ける
- 絵本を読む
- 和菓子をつくる
- たべる!
つくれる練りきり
絵本を見ながらつくれる練りきりは全部で5種。絵本のストーリーに沿って「和菓子職人 見習いレベル」から「和菓子職人 神レベル」までの練りきりが作れます。
レベル | 見習い | 駆け出し | 立派 | 達人 | 神 |
---|---|---|---|---|---|
できる練りきり | 葉っぱ |
さくら |
あやめ |
菊 |
薔薇 |
むずかしさ | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
※横にスクロールしてください
このほかにも、期間限定で季節のお花や動物などの練りきり作りが楽しめるキットが登場する予定です。お楽しみに!
スタッフが親子でつくってみました
これは楽しすぎる!
長女作の「菊」。達人レベル!
自宅で娘たちと体験してみました。
我が家の娘たちは高校生と中学生。「2歳からの和菓子作り体験」とあるので、小さいお子さん向けだとしたら娘たちはどうだろう…と思いながら、試しに何も言わずにダイニングテーブルにポンと置いてみました。
すると、見つけた途端、「ナニコレ?!すごい楽しそう!」「今すぐつくろう!」と、もう、興味深々。あまりの勢いに負け、晩ごはん前だったのですが開封して始めてみました。
まず、絵本がめちゃくちゃかわいい!キャラクターも楽しくて親しみやすく、これは小さなお子さんでも読みやすいのではないかなと思いました。我が家では次女が長女に読み聞かせているような風景になっていて、見ている私も楽しかったです。
そして練りきり。1冊の本に対して2つのキットが入っています。紫とピンクがあって、作るものや好みで選べるのも楽しいですね。長女はピンク、次女は紫を選び、何をつくるのかと思って見ていたら、むずかしさ★と★★を作ると言い出すではありませんか。
「高校生と中学生なんだから、もうちょっとレベル上げようよ~」と声をかけると、「え~」と言いながらも、長女は達人レベルの「菊」、次女は神レベルの「薔薇」を作るとなり、本を見ながらひとつひとつの工程に真剣に向き合って作り上げました。さすがに神レベルの薔薇は難しかったようで、なんだかよくわからないものになっていましたが(笑)、またリベンジしたいと言っていました。2セット入りということで私は今回は作れなかったのと、娘たちも「ほかのもつくってみたい」と言っていたので、また別売りのキットを買ってつくってみたいです。
中学生と高校生にもなると、普段は自室にこもってあまり母とは遊んでくれないのですが(涙)、今回は本当に楽しい時間を過ごせました。たくさんの方に体験してみていただきたいです。
ちなみにお味は、ちょっとしかわけてもらえなかったのですが、とってもおいしかったです!
プロモーションセクション 上ヶ谷友理