アントシアニンの宝庫 マルベリー&ブルーベリードリンク
22 年産、農薬を使わずに育てられた国産の桑の実とマルベリーだけで仕上げました。
事実を踏まえた判断と行動を
豊かな日本の里山がある風景を、
「けっしてまぼろしで終わらせはしない」
農家の方々がそんな想いを込めて、
土作りからこだわり、丹精込めて育ててきた
国産・農薬不使用栽培の貴重な桑の実がいま、
多くの方々の正しい理解をもってしか救済できない
大変な事態に置かれています。
現実と向き合い、事実を踏まえた判断と行動をとること
いつもありがとうございます!プレマ株式会社中川信男です。
東日本大震災で被災された方々に義援物資を届けるため、私が被災地をマイクロバスで巡ったのは、4月初めのことでした。その現地で私はひとりの男性と出会い、悲しいとしか表現のしようがない、「桑の実」の存在を知らされたのです。
専業農家の菅野(すげの)正寿さんは、【NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会】の理事も務めています。福島県二本松市にあるこの協議会は、2005年12月の市町村合併を目前に、旧東和町の農家を中心とする260名あまりの人々が、日本の里山を守ろうと立ち上がった組織です。
菅野さんによると、この組織が管理する平成22年度産の農薬不使用栽培・在来種桑の実が、福島県の原発事故直後、納品予定であった大手メーカーから一方的に大量キャンセルされてしまったというのです。22年6月の収穫時期に、丁寧にひとつひとつ手摘みされたあと、すぐにパックに詰められて冷凍保存されたものですから、誰がどう考えても、事故後の影響をまったく受けていない桑の実であるにもかかわらず、です。これを風評被害と言わずして、どう表現すればよいのでしょうか。
冷凍保管ですから、こうしている間にも倉庫会社に支払いが発生しています。とはいえ、「日本の里山を守る」という高い志しをもった生産者の方々がわが子のように育てた「安全な」桑の実を、引き取り手がないからといって簡単に処分してしまえるはずもありません。
二重にも三重にも押し寄せる苦難と向き合いながら、全力で復興活動を続ける皆さんに対し、私が今すぐできることは何か。そんな自問をしたかしまいか、瞬間的に私は、「この桑の実を、理解ある方々にしっかりとご紹介する」と宣言していました。
いま私は、菅野さんたちと交わした約束を真のものとするために、この文章をしたためています。
この桑の実の存在は、確かに氷山の一角かもしれません。それでも、実際に生産者の方々の声を聞いてきた私が、ひとりでも多くの方々にお伝えしたいことはただひとつ、「現実と向き合い、現在を生きる人々とともに、事実を踏まえた判断と行動をとることが、いまの私たちに求められているのではないでしょうか」
放射能測定 農家独自の取り組み
(8月29日配信のNHKニュースウェブより抜粋)
国が放射性物質による農地の汚染の状況を示す地図を公表しましたが、福島県二本松市の農家などでつくるNPOは、放射性物質の分布状況をさらにきめ細かく調べようと、独自に放射線量を測って(※)地図にまとめる取り組みを始めています。
国が公表した地図で福島県二本松市では、17か所で調査が行われ、作付け制限対象となる土壌1キログラム当たり5000ベクレルを超える放射性セシウムが検出された地点はありませんでした。こうしたなかNPOは、放射性物質の分布状況をさらにきめ細かく把握しようと、会員の農地ごとに放射線量を測って地図にまとめる取り組みをしています。NPOは、およそ80軒の放射線量を測定(※)して地図にまとめていて、これから同じ地点で定期的に測定を行い、大学などと協力してより詳しく分析をすることにしています。
NPOの海老沢誠さんは「安心な農産物を提供するために、まずは自分たちの土地の放射性物質の量を知ろうと、この取り組みを始めました。国の地図も参考にはなりますが、もっと細かいものが欲しいです」と話していました。調査に協力した農家の大槻昌広さんは「行政よりも早く、自分の畑の放射線量を数字で知ることができて、安心につながりました」と話していました。
インタビュー
福島県二本松市より、脱原発を訴えるふくしま有機農家さんに聞く
菅野正寿さん
二本松東和地区で生まれ育った菅野正寿(すげの・せいじ)さん(52)は、東京にある農業者大学校を卒業、「地元で有機農業を始めよう」と百姓を継ぎました。その後30年にわたり有機農業を営み、現在は、NPO法人「ゆうきの里東和ふるさと協議会」の理事も務めます。二本松小浜地区の玄米から500Bq/Kgの放射性セシウムが検出されたその翌日、菅野さんに話をうかがいました
インタビュアー渥美京子氏
1958年静岡県生まれ。電子部品メーカー勤務ののち労働問題の専門出版社で編集記者を経て91年フリーへ。社会問題・介護・医療・食など幅広い分野でルポを発表。2003年、血友病の身でパン業界に革命を起こした大橋雄二氏を描いた『パンを耕した男』を出版。他共著多数。3・11以降は福島の声を発信、現地取材を重ねた『笑う門には福島来たる』および、共著『脱原発社会を創る30人の提言』をこの夏発刊。
【渥美京子公式サイト】http://kyokoatsumi.com/
らくなちゅらる通信vol.50 『突撃隊長が行く!』より
最後に・・・
桑の実を保管している倉庫内や冷凍された状態の桑の実は、私、中川自身が放射能測定器で測定し、その安全を確認しております。ぜひとも、より多くの方々に召し上がっていただきたいと思い、クール便送料を弊社が負担いたしまして、特別価格にて皆さまのご自宅にまでお届けさせていただきます。
今後の栽培に関しましては、放射能汚染の進退次第で検討している段階であり、このような特別価格にてご紹介できるのは残念ながら今回限りとなる予定です。ぜひこの機会にお試しいただけますと幸いです。
ヨウ化ナトリウム・シンチレーターによる放射性物質検査結果
測定値 0 ベクレル/kg
放射線量測定検査結果を
PDF でご覧になれます
(約35KB)
放射線量測定検査結果
検体名:
マルベリー&ブルーベリードリンク Lot No.2012.12.02
検査及び判定法:
γ 線スペクトロメーター(ゲルマニウム半導体検出器)法
放射線量測定検査結果
分析結果:
放射性ヨウ素、放射性セシウムは検出されませんでした
【Ge(ゲルマニウム)半導体検出法とは】
ゲルマニウム半導体検出器は、NaI(Tl)シンチレーション検出器と比較してエネルギー分解能が優れており、γ 線を放出する多種類の核種を同時に測定できます。
渥美
ニュースに言葉を失いました。今の気持ちを聞かせてください。
菅野
福島の農家はみな衝撃を受けています。3月11日以降、半年もたつのに実態調査もしないまま責任を放棄してきた国の姿勢について憤りを覚えます。農家の責任ではないのに、たくさんのマスコミが庭先にきてあれこれ追及される。これでは、私ら農家が悪いことをしているみたいです。農家も、なぜ自分の田んぼからセシウムが出たのか原因がわからないのです。テレビの映像を見ながら、悲しくてしかたありません
渥美
二本松の小浜地区で放射性セシウムが検出された背景をどう考えますか?
菅野
山あいにある小浜地区では、山のわき水を棚田に引いています。雨が降るたびに汚染された土砂や落ち葉が田んぼに流れ込んできて、稲に放射性セシウムが移ったのではないかと思われます。また、私たち東和地区の土壌はセシウムが移行しやすい粘土質ですが、小浜地区は粘土質の弱い砂地であったため、稲がセシウムを吸収してしまったのではないかとも推測します。私は独自にうちの田んぼの玄米を検査しましたが、放射性物質は検出されませんでした。いずれにしても原因を究明する必要があります。
渥美
県からの許可に基づいてみなさん田植えをなさったのですね。
菅野
そうです。原発事故後は、土壌の放射性濃度を分析するまで「耕してはいけない」「種をまいてはいけない」と通知がありました。春に耕さずというのは、戦時中でもなかったことです。検査の結果が基準値以下だったため、5月に福島県の指示で「耕していい」といわれたんです。秋に買い手がつくかは不安でしたが、田畑を津波で流された農家や、原発事故で避難している農家を考えると、「作れるだけいい。がんばっぺ」と思いながらみんなでやってきました。野菜がセシウムを吸わないように微生物や木酢を入れるなど、できるだけの除染もしてきました。
渥美
ところが「予備調査」で小浜地区の米から放射性セシウムが検出されてしまった……
菅野
牛肉と稲わら問題の時も、いかにも農家の管理が悪いというニュアンスの報道がありました。かつて戦争に突き進んでいったマスコミの誘導ととても似ていて、問題の本質を見えなくしているとしか思えません。
渥美
農家さんたちを支えたい気持ちの一方で、みなさんの内部被ばくを心配します。
菅野
私らも不安です。一刻も早く、それぞれの自治体にホールボディカウンターを入れてほしいと要求しています。もし被ばくしているなら、手だてを考えます。でも、その実態さえわからないから農作業も続けるしかない。娘はできるだけハウスで作業をするようにしています。
渥美
脱原発について考えを聞かせてください。
菅野
福島の山林、海洋、里山、農地が次々に汚染され、私たちの暮らしが脅かされています。とりわけ、自然の循環と生態系を守ってきた有機農業への打撃は深刻です。大切な循環資源がことごとく汚染されました。原発と人間は共存できないことはあきらかです。それを訴えていくために、福島の有機農家が集まり「脱原発・ふくしま有機ネット」を立ち上げたところです。11月27日には東京でシンポジウムを開く予定ですので、ぜひ来てください。
渥美
自分ができることを支援したいという人はたくさんいます。何を求めますか?
菅野
うか私たちの心に寄り添ってください。大津波で家族を亡くした悲しみ、家も農地も流された苦しみ、いまだ避難を余儀なくされている苦渋、放射能に怯える子どもたち、汚染された農産物の怒り……。福島の心に寄り添ってほしい。問題は次から次に押し寄せます。稲刈りをした後のわらはどうすればいいのか。米ぬかは使えるのか。来年に向けて、堆肥を積み込むために使えるのか。来年の有機肥料をどう確保するのか……。汚染されていないものを土に入れて、来年の種まきをしたいのです。そして、検査を受けて放射性物質がゼロだったら、米を買い支えてくれる人を増やしたい。私らは検査データも、どういう土作りをしてきたかも公表します。自分たちができることは努力します。どうか応援をよろしくお願いします。