大潟村の有機JAS認証取得米『井手さんのお米』
秋田県大潟村の八郎湖を干拓した自然農場で育った元氣いっぱいの有機JAS米
元氣なお米をつくっています!
生き物のつながりがお米を育てます。
稲を育てるのは人間だけではありません。
いろいろな生き物が、連鎖しあって土を耕したり栄養になったりしています。だから多くの生き物をはぐくむ農地にすることがだいじです。
粋き活き農場では、アイガモも飼っています。アイガモは、害虫や雑草を食べてくれます。アイガモ農法はパーマカルチャーの祖、ビル・モリソン氏も絶賛しています。
アイガモが田んぼのお手伝いをするのは、6月1日から7月20日まで。インフルエンザがまったく心配ない時期です。でも、消費者の方々の不安を取り除くため、今後はアイガモは10分の1以下にし、新型除草機を使うことにしました。
大潟村の元氣なお米
お米はすごい!
元氣の源「お米」
20年の歳月をかけて干拓した大地。東西12km、南北27km、周囲82km、総面積2,024ヘクタール。東京の山手線の内側より大きい。一周するのに車で約1時間半かかる。
秋田県大潟村の8割は農業者。それもそのはず、大潟村は、全国から優れた農業者を集めてつくられた農業のための村です。有機農業者は村の4割。農業分野での先端技術をリードするだけでなく食の安全をいちはやく推進してきました。おいしくて安全なお米や野菜を食べている大潟村の人たちは、とても元氣!平成13年には、全国でもっとも医療実績の低い市町村トップ10に入りました。その後も、全国平均に比べて3割近くも低くなっています。
稲は水が豊かな場所で育ちます。古事記で「豊葦原の瑞穂の国」と称された日本は、山紫水明の国です。自然の恵みがお米文化をつくってくれました。その土地の自然の恵みを食べるのが一番の健康の源です。
土が育てる~大潟村の土壌は日本でまれな超肥沃土~
大潟村は、八郎潟を干拓して出来た村です。何万年もかかって山や海から堆積した豊富な有機物が残っている肥沃な土地です。八郎潟は浅い湖だったので、水草も豊富で、魚などの生き物もたくさん棲んでいました。豊富な生態系によって生まれた有機物がそのまま土壌につめこまれています。
さらに、保肥力は抜群です。マイナスの電荷を帯びた粘土質なので、リンや窒素などのミネラルや栄養をくっつける能力が普通の土に比べて何倍もあります。これ以上かかえきれないくらいたくさんの栄養を保って逃さないのです。
さらに、さらに!大潟村の土は、界面活性力も高いため、養分の浸透性も高まります。つまり、作物の栄養吸収がよくなるということなのです。
風が育てる~いい風はいい米をはぐくむ~
大潟村は経度と緯度が10度単位で交わる日本で唯一の地点です。北緯40度、東経140度 交会点標示塔
海と内陸の温度差によって発生する男鹿半島と奥羽山系の間を通る谷風は、八郎湖の底も平らにしてしまいました。大潟村周辺は、もともと強風地帯!竜巻がしょっちゅう吹き、空から魚がふってきたこともよくあったといいます。強い風が、流れ込んだ土砂を平らにしてしまったのです。
粋き活き農場の稲は風が揺れるとガサガサという硬い音がします。ケイ酸分が多く含まれ、組織が硬く抵抗力が強い証拠です。強い風が吹くので、それに負けないように表灘皮やくきがしっかりするのです。そのため、いもち病など病原菌も侵入しにくくなります。
水が育てる~たくさんの生き物をはぐくむ奥羽山系の雪どけ水~
大潟村の農業用水は、八郎潟の残存湖からきています。残存湖には、奥羽山系の雲解け水が流れ込んでいます。また、残存湖に注ぎ込むもっとも大きな川、馬場目川は、アユやイワナなどの渓流釣りで有名です。多くの生き物をはぐくむカを持っている川です。
粋き活き農場にも、絶滅危惧種のメダカや、農薬に弱いドジョウ、タガメなどたくさんの生き物が棲息しています。生き物をはぐくむ水が、いいお米を育てています。
人が育てる~大潟村は人材バンク~
大潟村は日本の農業モデルとなるように、北海道から九州・全国から優秀な人たちが選抜され入植してきました。1次から5次まで、10倍~100倍の競争率を勝ち抜いた人たちは、入植前に1年間現地の入植指導訓練所で栽培・農業機械・経営等の新知識・技術を習得し、農作業の実習作業を行いました。
大潟村の人たちは、安全でおいしい物をつくるため、切硅琢磨しながら、農業技術を磨く努力を日夜つづけています。
お米は炭水化物ばかり・・と思っていませんか。
表皮は(果皮・種皮)をとらない玄米は、自然のエッセンスがつまったカプセルです。表皮、胚芽、糠、胚乳のそろった玄米は、ビタミン、ミネラル、たんぱく質も豊富なのです。美容液の原料にも使われている糠は美肌をつくる素がいっぱいです。しかも、表皮に守られているので、酸化しないのです。
表皮を取り除き、胚芽を残したのが胚芽米です。ビタミンB1は、七分つき米を同程度あります。
表皮と糠と胚芽をとったのが、白米です。白米はほとんどが炭水化物。消化がよくいろいろなおかずに合うので、食事のバランスを取りやすくします。
表皮
表皮(果皮・種皮)には、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、お掃除屋さんです。炭水化物や果糖(単糖類)は、からだを動かすときにエネルギー源として燃やされますが、そのときに出来た燃えかすは、からだにたまると毒素になってしまいます。食物繊維は、そういった燃えかすやからだに不必要な有害物質を体の外に出くれます。
糠
糠には、不飽和脂肪酸が多く含まれています。不飽和脂肪酸は、入に不可欠な油で、腐らない・酸化しない脂肪です。また還元力があります。糠はビタミンEも豊富です。昔から美肌の代名詞になるほど糠の美容効果が認められてきています。最近でも化粧水や健康食品などに糠の抽出物が含まれているものがあります。
しかし、糠油は、酸素に触れるとどんどん酸化してしまいます。その点、玄米は、表皮に守られているので、酸化されず、還元力が高いままからだに取り入れることができます。玄米を食べつづけていると、イキイキとしてくるといわれる所以です。
胚芽
胚芽には、ビタミン・ミネラル・たんぱく質が豊富に含まれています。胚芽に多く含まれているビタミンB群は、胚乳に含まれる炭水化物を効率的に燃やしてくれます。また、植物性のたんぱく質は、体づくりにもっとも必要な栄養分です。
本当のぜいたくは、自分流に暮らすこと
健康的で、環境と共生できる永続可能な暮らし方をする人たちが増えています。快適さの裏側が環境破壊ではなく、快適でいつまでも美しい暮らしが、環境にとっても同じようであるように、世界の人々は、いま、新しい価値を求めています。
そして、ぜいたくの質も変わりました。その人、その地域によって、それぞれ暮らしが違うように自分流に暮らす人が増えています。そこで、お米も自分流で食べませんか?
おかずで栄養をとりたいときは、消化のいい白米。主食でしっかり栄養をとりたいときは、しっかりかんで食べる玄米。そのときの体調に合わせて変化を楽しみましょう。
「井手さんのお米」はなぜおいしい
粋き活き農場の「井手さんのお米」
粋き活き農場の「井手さんのお米」はここが違う!
種が違う!~厳選した充実度の高い種です。~
種の塩水選
元氣な苗を育てるには種選びがだいじ!
塩水に種を浸けると、充実度の高い優秀な種は沈みまずが、軽い種は浮いてしまいます。そこで、沈んだ種だけを選んで元氣な苗を育てます。普通の塩水選では、濃度比重1.13という濃度で、ちょうど生卵が浮いて横になるくらいの濃度で選別します。これで、だいたい、90%の種が沈みます。
粋き活き農場の「井手さんのお米」は、塩水選を(水1:塩水1.17)という濃い濃度で行います。そうすると、何と!半分もの種は浮いてしまいます。コストはかかりますが、それだけずっしりしたいい種が残るのです。
そして、もちろん、種は自家製!有機のおいしさがいっぱいつまった種です。
苗が違う!~充分に浄てた成苗を植えます。~
葉が5枚伸びてきてから植えます
いい苗を植えることが成功の基本!
普通は、マット苗(2.5~3葉)といって、葉が2.5枚から3枚ほど伸びてきた状態の苗を田んぼに植えますが、粋き活き農場の「井手さんのお米」は、成苗=ポット苗(5葉)といって、葉が5枚伸びてきてがら植えます。
粋き活き農場の「井手さんのお米」は、厳選した種から、葉が5枚出るまで苗をじっくり育てます。ポット苗は、根の活着がよく、田んぼにすぐ水をたくさん入れられるので雑草の発芽をおさえることができます。田植えには1週間かかります。ポット苗は特殊な田植え機を使わなければいけないので、コストもかかりますが、それだけ、丈夫に育つのです。
堆肥が違う!~人間が食べてもいいものは堆肥にもいい!~
いい堆肥がおいしいお米をつくります
いい堆肥がおいしいお米をつくります。
真冬なのに、堆肥の中はぽっかぽか!それは、微生物の働きで、熱がたくさん発生している証拠です。
嫌な臭いも、ハエもいません。それは、完熟したいい堆肥だから!
この道30年以上のベテランが厳選した堆肥の材料は・・・
- モグラ堆肥(日本で販売している発酵堆肥では一番)
- はたはたのあら(はたはたずしを作った粕、頭や臓物など)
- カボチャの種や皮(名物大潟村のパンプキンパイをつくるときの残り)
- 醤油のかす…(100年の歴史ある老舗の醤油醸造元から届く。生きた酵母菌がいっぱい!)
- 米ぬか
- くず大豆
- おから
- カニのから
- 魚かす
- なたねあぶらのかす
- パン酵母
- そのほか、現在問題になっている遺伝子組換えの原料が混入するのを防ぐ為に、毎日国産大豆のオカラを集めています。
稲わら堆肥もおいしいお米をつくります
白神山地の清水で培養した微生物が働くオリジナルブレンド堆肥のつくり方
- 最初に、以上の材料に、納豆菌と麹菌を入れて発酵させます。
- 世界遺産白神山地の清水で培養した微生物を使用して発酵堆肥をつくります。(ボカシ堆肥)。
- 途中、きりかえして、充分に、熟成♪発酵させます。
- 最後に、ヨーグルトかヤクルトを乳酸菌のかわりに入れて仕上げます。
稲わら堆肥もおいしいお米をつくります。
稲刈りのあと、稲わらは、そのまま田んぼに残しておきます。全部で100kgのブレンド堆肥を上からまいておくと、次の春までには、微生物の働きで堆肥になっています。春になったら、ブレンド堆肥を一反200kg、20ヘクタールに40トンの堆肥をまきます。
植え方が違う!~疎植だから、丈夫に育ちます~
疎植だから、丈夫に育ちます
田植えは、5月20日~30日。じっくり長く育てた苗を植えます。丈夫な稲をつくるコツは、疎植(そしょく)にすること。つまり、苗と苗の間隔を充分にあけます。すると、ひとつひとつの苗にたくさんの栄養もいくし、穂が大きくても支えられる太くて丈夫なくきに成長します。
「どうして、こんなに長く伸びて倒れないの?」といわれるくらい、丈夫なくきになります。
育て方が違う!~育て方のレシピは、自然から学ぶごと~
田んほのチーフは、井手教義さんです。
井手さんは、30年以上前に大潟村に入植してお米や大豆を作り始めました。はじめてつくった大豆では、全国農協中央会賞(全国2位)を受賞しました。専門外の井手さんがなぜ賞をとったのが、とみんなに不思議がられました。(それまで大豆をつくった経験はなく、主に、みかんやたけのこを九州で育てていました。)
いのちはみんな同じです
命はみんな同じです。
井手さんの一番の先生は自然です。自然は様々な面で、はかりしれないカを持っています。その自然をよく観察することがとてもだいじです。そして、消費者の皆さんに、安全の大切さを教えていただきました。
今でも、消費者の勉強会に出かけていきます。農業者に卒業式はありません。それは、ほかの職業でも同じかもしれません。若いころはたくさん苦労しましたが、いまは仕事が生きがいです。
「農業の使命は、国民に食料を供給し、自然を守ることだと思います。」
それは、昭和49年の入植試験の面接時に、口に出てきた井手さんの答えでした。
あれから、30年以上経ち、いま、そのことを強く井手さんは感じています。田んぼは、お米を生産する場だけでなく、たくさんの生き物を育み、自然のダムの機能もあります。そんな田んぼに毒を流したくありません。日本の美しい風景として誇れる場でありつづけてほしいのです。
「しろかきした水を少し時間を置いて、下に有機物が沈んでから放流しよう」
「アシやヨシを植えて水質浄化をしよう」
日々、環境にいいやり方を提案しています。
乾燥方法が違う!~じっくりゆっくりと乾燥~
遠赤外線機で乾燥
お米を、温度を高くして時間を短縮して乾燥させるとまずくなります。
粋き活き農場では、だいじに育てたお米をじっくりゆっくり乾燥させる工夫をしています。
まず、田んぼの水を落として20日くらいおいてがら、稲刈りをします。それで、22%まで乾燥させることができます。
収穫したお米は、乾燥機で、35度~40度の低い温度で、最低でも20時間がけて乾燥させます。「芽吹き小町」は、遠赤外線の出る乾燥機で乾燥させます。遠赤外線で乾燥させると、甘みやおいしさが増します。
ギャバたっぷりの「芽吹き小町」
普通の発芽玄米じゃありません!
モミから発芽させました!
粋き活き農場が、世界に先駆けて発見したお米が「芽吹き小町」。
「芽吹き小町」は、モミから発芽させた玄米です。普通の発芽玄米と違うのは、モミから発芽させたということ。玄米を発芽させると、中で、デンプン分解酵素やたんぱく質分解酵素などいろいろな酵素がつくられて、胚乳にたくわえたデンプンやたんぱく質を分解して、次の世代の栄養にします。
モミで発芽させたお米
芽吹き小町の成分分析 (100g当たり) | |
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水分 | 17.2g |
たんぱく質 | 7.2g |
脂質 | 3.0g |
灰分 | 1.2g |
食物繊維 | 2.7g |
糖質 | 68.7g |
エネルギー | 336kcal |
カルシウム | 10.0mg |
マグネシウム | 122mg |
サイアミン(ビタミンB1) | 0.37mg |
リボフラビン(ビタミンB2) | 0.04mg |
ビタミンE(α-トコフェロール当量) | 13mg |
遊離γ-アミノ酪酸 | 36mg |
(財)日本食品分析センター 2003年4月23日 |
つまり、ほんの少し発芽させただけで栄養価が高くなるのです。しかも、モミの状態がら発芽させると、もっと栄養価が高くなります。特に、γアミノ酪酸=通称ギャバは、白米の約23倍、従来の製法の発芽玄米に比べると約2倍になります。
ギャバは、最近注目を浴びるアミノ酸の一種で、正式名称はγ一アミノ酪酸(ガンマアミノらくさん)といいます。ギャバは、主に人間の脳内に微量に存在する神経伝達物質です。ギャバ含有の農産物や製品には、さまざまな効果が期待されているようです。
ギャバは、特殊な製法でつくった緑茶・ギャバロン茶の茶葉、ぬか、メロンなどに多く含まれています。嗜好品としてではなく、主食として、毎日一定量を無理なく取り入れることができるのが「芽吹き小町」です。
- 芽吹き小町は、神様からいただいた技術
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芽吹き小町は特許取得されています。しかし、出願に至るまでには、数々の難関を乗り越えなければなりませんでした。すでに国際特許が出ていた「芽の出たお米を炒った製法」と同じではないか…と最初は特許庁につき返されてしまったのです。しかし、生きているお米と死んでいるお米ではまったく違うもの。国民の健康と日本農業のためにこの技術を死守しようと決意しました。
その後も、拒絶書類をすぐに弁理士さんが送ってくれなかったりと、壁が立ちはだかりました。拒絶書類が来てから期限までに回答を出さないと一切が水泡に帰すところだったのです。しかし、偶然、私が特許庁に出かけて行ったことが幸いし、そのことが分かりました。その後、回答を出し、対処してからは不思議と何をやってもうまくいくようになりました。
私は、あのとき、神様が有機農業でがんばっているから、と救ってくれたと思っています。このことは、今でも忘れません。消費者と日本の農業の未来のために少しでも役に立とうという思いの原動力にもなっています。
「粋き活き農場」井手教義