天然素材のシロアリ対策
農薬を使わないシロアリ予防&駆除サービスで安心快適な住まい作り
床下に撒く農薬の量は、農業用農薬の数百倍!
シロアリ駆除と同時に家族の健康も失っていませんか。
安らげる空間作りのために、自ら選択する時代です。
農薬と聞けば、農作物の害虫対策に使われる化学薬剤を思い浮かべることが多いでしょう。
では、その農作物用の農薬に比べて数百倍ともいわれる大量の農薬が、
住宅のシロアリ駆除目的で使用されている事実はご存じでしょうか。
安全な食べ物を選択することは大切ですが、同時に住環境への配慮も極めて重要。
天然素材の害虫対策を選ぶことは私たちを取り巻く地球環境への貢献にも寄与します。
化学薬剤・農薬を使用しないシロアリ駆除と予防
自然食品店で働くスタッフの方々からよく、お店のゴキブリ対策としてヒバ精油を使いたいとのお問い合わせがあります。それは、自然食品店に訪れる多くの消費者が農薬使用を避けた野菜や食品をお求めになるからで、農薬と同じ成分が含まれる殺虫剤を使わないようにしたい、というご要望が多いからです。
ヒバに含まれるヒノキチオール害虫駆除に有効であるということをよくご存知だからなんですね。
そんな折、オーサワジャパンの営業部の方から、環境にやさしい防虫剤を開発して欲しいとのご相談がありました。私は以前から「ヒバ繋がり」で懇意にしている、害虫駆除専門会社とのお付き合いがありましたので早速相談に行ったのです。
ここは東京都調布市に本部を置く、株式会社武田コーポレーションという会社で、45年間にわたるシロアリ駆除を柱に生計をたててこられた会社ですが、従来から床の下に使用する大量の薬剤に疑問を抱き、ちょうど5年前頃から、青森ヒバ精油を使用した化学薬剤を使用しない白アリ防除施工に転換を図りつつある会社だったのです。するとやはり、害虫駆除会社方々が実は一番、農薬系を使用した施工に疑問を感じていらっしゃったということがわかったのです。
化学薬剤・農薬を使用しないシロアリ駆除と予防
元気に快適な毎日を過ごすための健康食品がブームとなっている一方で、アレルギー症状による不快感も増えています。その要因となるものとして白アリ駆除用殺虫剤の使用も懸念されています。
アレルギー症状を改善する手段の1つとして有機食品の摂取が推奨されていますが、シロアリ駆除剤に含まれる成分が農薬と同じものであることから、シロアリ施工が問題視されています。
今もなお続けられているシロアリ予防駆除工事や住民の健康障害にまで行き届かない業界団体と行政機関などなど…。しかしまずできることから始めるという視点にたち、環境育成に積極的に取り組む生活アートクラブでは、森林の育成や河川の浄化を目指し、日常生活にいたっても化学薬剤や農薬を全く使用しないシロアリ駆除と予防を積極的にご提案し続けております。それらが未来を担うこどもたちへ美しいままの地球を受け継いで行く宝物となることを願っています。
安心安全な住宅保全方法
かねてより、環境を改善していくための商品を手掛けておりました、生活アートクラブで、防虫駆除50年の実績をもつ武田コーポレーションとの出会いにより、業界初の天然植物を100%使用した住宅保全方法をみなさんにお届けすることができるようになりました。
生活アートクラブでは、傷ついた地球にこれ以上負荷を与えない素材を吟味し、各メーカーに提案することで、消費者の健康に役立ていただけるよう積極的に取り組んでいます。
そこで近年注目されている卓越した天然素材、青森ヒバをはじめとした数種の植物精油をプラスしました。
青森ヒバといえば、木曽ひのき、秋田スギと並び、日本三大美林の一つです。近年大変注目されているのは皆様もご存知のことと思います。
東北地方で、ヒバは通称「蚊殺しの木」と呼ばれています。そのいわれは、ヒバ材で建てた家には3年間蚊が近寄らない、というところから来ているそうです。事実、神社、仏閣、また各地の著名な建造物に使用されているヒバの柱は、何と700年以上の年月が経っても柱が腐朽しない、シロアリ等の害虫に食害されないことが知られています。中尊寺金色堂や弘前城はヒバ材で建築されている一例です。
天然の抗生物質を含む青森ヒバ
日本ではヒバに比べ、ヒノキの方が知名度、価格共に高いようですが、ヒバは幾つかの点でヒノキを上回る、優れた木といえます。
例えば抗菌性。かつては天然の抗生物質とさえ言われるヒノキチオールという成分が、ヒバから抽出される精油に含まれています。ヒノキチオールはSARS対策に有効という実験結果も出ています。
歴史をひも解くと、ヒノキチオールは1936年(昭和11年)東北大学の野副哲夫博士によって世界で初めて発見、命名されたもので、フローリーとチェーンによるペニシリンの再発見のほぼ2年前でした。
博士はこの時すでに、天然の抗生物質としてヒノキチオールの薬効を確認していたのです。残念ながらペニシリンの発見からヒノキチオールは医療面からは一時的に姿を消し、抗生物質全盛の時代となりましたが、特に近年は抗生物質や化学合成品による薬害や耐性菌の出現により、できるだけ天然物質で人体に悪影響のない抗菌力のあるものを見つめ直そうという動きがでていました。その一つとして、ヒノキチオールが再び脚光を浴びるようになってきたのです。
このようにヒバから搾れる精油やそこに微量に含まれるヒノキチオールには、抗菌性の他にも、カビや細菌を寄せ付けない効果、消臭効果、害虫忌避効果、例えばゴキブリやシロアリ、ダニに対する殺ダニ効果なども認められているのです。いわゆる、フィトンチッド効果ということでしょうか。もともと植物はそういう揮発性の成分を放散しているのです。
皆様も森林浴にお出かけになることがあると思います。森林浴、これがまさにフィトンチッド効果なのです。樹木自体から発するテルペン等の揮発性物質が私たちのからだにリラックス効果を与えます。でも植物は私たちのために成分を放散しているのではなく、森林自らが、自分のからだを害虫から守る(専門用語では「忌避」する)ために放散しているのです。そのフィトンチッドが青森ヒバこそ最も優れていると言われています。
青森県内の製材所にはヒバのオガ粉や端材が沢山出ます。不要となったオガ粉には抗菌性の高い油が含まれていますから、いつまで経っても腐りません。スギやヒノキ材は腐って土に還りますが、ヒバ材だけはそうはいかないので、むしろ廃棄処理に手の掛かる「やっかいな」樹木だったということになります。現在はヒバ油の抽出プラントも出来、化粧品や防腐剤、食品添加物への利用等の目的で青森県内の数社によって生産されるようになりました。その抽出量はオガ粉100 キロに対して、僅か1リットルという大変手間の掛かる作業となります。
計り知れない生命力の秘密
それほど効果のあるものであれば、大量生産したらどうか、ということは世の常となるわけですが、私たちがヒバに魅せられた最大の理由は次に述べることにあるのです。
ご存知の通り、ヒノキや杉は、伐採しすぎて現在大半が植林生産をしていますから天然木がほとんどありません。国有林でもあるヒバは杉やヒノキと同じ道を辿らないよう、自然の芽が吹いて成長するスピードで伐採をする「年間計画調整伐採」という方法で、資源が減らないよう計画伐採されています。地域の産業や、青森ヒバを使う伝統を大切にしつつ、資源の利用がされているのです。
抗菌力がとびぬけて優れているのも大きな魅力です。私見ですが、天然の魚と養殖の魚との栄養価が違うように、やはり木も天然木と養殖木とでは、生命力が違うのではないかと思うのです。そういう意味で私たちはヒバが大好きな訳です。
ヒバ油とアトピー性皮膚炎の治療効果
アトピー性皮膚炎はアレルゲンによって発病するので、そのアレルゲンが食物かハウスダストかどうかの確認が根本治療になります。しかし、発病したアトピー性皮膚炎はともかくかゆいのです。そしてそのかゆみを掻くことによって黄色ブドウ球菌をはじめとしてさまざまな細菌によって悪化してしまいます。いわゆる二次感染です。
青森ヒバにはこうした二次感染の治療と、かゆみをとる働きが認められています。
世界に誇るマイクロカプセル技術
生活アートクラブで使用しているシロアリの防除剤は、青森ヒバ油をマイクロカプセルに封じ込めた防除剤です。シロアリ防除効果の持続性を実現したため、5年間の保証をつけることができました。卵をイメージしてください。
マイクロカプセルは、卵状のボールの中に、ヒバ油を詰め込んだものと考えていただければわかりやすいと思います。
その卵の大きさは100分の1ミリという小ささです。
そのマイクロカプセルは無機質のシリカ製のゴッドボールという素材です。ゴッドボールは、化粧品などにも使われる安全性の高いものです。ゴッドボールには、角のような小さな細かい穴が開いていて、そこから徐々に青森ヒバ油が揮発し効果を長持ちさせます。
ヒバ油がシロアリに対して効果があるならば、ヒバ油をはけで塗ればいいのですが、それだけでは効果が長続きしません。マイクロカプセルに封じ込めることによって5年間の保証がつけられるのです。
また、マイクロカプセルを使ったシロアリ駆除剤も一部売られていますが、カプセルの性質が有機質の素材であるため、高温多湿なところでは溶けてしまって効果が持続しないケースがあるようです。
また、有機質材であるため相対的なVOC濃度を高めることにもつながっているようです。
当社の害虫・シロアリ対策 商品は、エコデパジャパンで販売しております。
フィトンチッド効果
木々が大地から栄養を吸い上げて、日々成長しているように、毎日を健康に過ごすために重要な役割を担う住宅も床下の状態から整えていくとよいようです。
そもそもシロアリはカビや湿気の多いところに多く集まる傾向がありますので、家屋を清潔に保つため、天然植物のもつ抗菌性を生かした安全施工によるシロアリ駆除がおすすめです。シロアリから家を守るだけでなく、植物のもつフィトンチッド効果により、健康の改善促進も期待できます。
民間療法として利用されてきた香りに治療医学としての道が開けたのはわずか15年前のこと。そして現代、様々な臨床実験により「香り」は身体に多様な効果を与えるということがわかってきました。
香りを感じる嗅覚には「五感の中でも他の四つの感覚に比べ非常に長く記憶に残る」という特徴があるとか。他の四感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)は大脳辺縁系のなかの色々な経路を通って視床にゆき、大脳新皮質のテリトリーへそれぞれ配分されるのですが、嗅覚は大脳辺縁系を少し経由するだけで、識別は前頭葉でする為、においの記憶は何十年も痕跡として残るのだそうです。そして同じにおいの刺激によって一緒にしまいこんだ記憶までもが出てくるという仕組みが出来あがるのです。簡単にいえば香りが最も原始的な感覚で、直接脳に伝達し、その箇所が記憶に関係のある場所だと言うことです。
ある心理学者の教授は『脳のにおいを処理する場所が記憶と関係が強く、記憶を呼び覚ましやすい』また『同じ香りを嗅げば同時に記憶回路も活性化する。
においを嗅ぎながら勉強すれば、よく物が覚えられる』と発表している。私達は、哺乳類、昆虫、植物といった地球上の三大生物を対象とし、種内あるいは種をこえた生物間におけるコミュニケーションの手段としての化学受容のメカニズムを明らかにし、いかにして、外界からのシグナルを生物が受容・認知し、行動・本能が制御されているかにせまりたいと思ってしまう匂い」嗅覚という本来の嗅覚の意味を広げ、「コミュニケーションとしての」嗅覚として位置付けると、対象生物はさらに広がります。
例えば、哺乳類だけでなく昆虫においての匂いとフェロモンの嗅覚系は、物質の両鏡像体を厳密に識別する精密な分子認識システムとして存在し、150万種とも言われる膨大な種の間での区別・認識に不可欠なものです。
また、「動く」動物に対して、「動けない」植物もコミュニケーションの手段として匂いを使います(アレロパシ-の一種)。傷つけられた葉から発散した匂い物質が傷つけられていない葉によって受容され防衛遺伝子の発現誘導が起きます。ダニに食べられた葉は匂い物質を発散させることにより天敵を引き寄せます。すなわち複雑生態系における匂いによるコミュニケーションは各々の生物が生きていく上で重要なものです。香りは生物が生きていくうえで必要なコミュニケーション術でもあります。
健康住宅のすすめ
住宅は、本来最も癒されるべき空間。
ですが、これまでのシロアリ予防・駆除には強力な農薬成分が使用されていました。
有機野菜を使って、環境に優しく健康的な暮らしを送っている方も増えてきましたが、まさかシロアリ防除のために撒かれた農薬を知らないうちに吸い込んでしまうなんて全く予想外の出来事でしょう。
生活アートクラブでは、『化学薬剤を使用しないシロアリ防除』を行っています。「防虫」の観点だけでなく、「健康的な建物の保全」という観点から、おすすめしています。
健康と環境に最も配慮したノンケミカル防蟻工事
ノンケミカル施工とは化学薬剤を一切使わないシロアリ防除工事です。
住んでいる人にやさしく、環境破壊することもありません。あなたの大切な住宅(財産)を土台からしっかり安全に守ります。
シロアリの繁殖期は毎年4月中旬から7月ごろです。その時期に無数の羽アリが飛び出した家屋は被害を受けていることがあります。早めの点検をおすすめします。
健康と環境に最も配慮したノンケミカル防蟻工事
- 生活アートクラブ 富士村夏樹 -
東京生まれの私どもが仙台、札幌と北へ居を移す中で、次第に良くなる水環境を目の当たりにし、ただ単純に「次世代に良い水を残したい!」そんなことから始めて生活アートクラブも、最近では水環境についての講演依頼を始め、色々な所からお声をかけていただくようになりました。
使い古しのてんぷら油等を回収し川を汚さない、そんなテーマで最初に開発した洗濯洗剤「美葉うぉっしゅ」もお陰さまで売れ行き好調、昨年1年間で約100トンの植物廃油を回収することができました。
寄贈した井戸の前に建てられた看板と現地の皆さん
また、「お台所から川をきれいにする」をテーマとした台所食器用洗剤「リカバリー」も、その収益金から1本につき5円ずつの積み立てをして、昨年11月、カンボジアの農村地帯、クラビリエー地区プレイクロー村に2本の手動式井戸を寄贈することができました。
水環境改善から取り組んだ仕事も、以来、土壌の再生、森林の育成をモットーに、エコロジー雑貨等、今では約400種類をエコデパジャパンで販売するようになりました。それらの多くが何らかの形で森林の力をエッセンスとして取り入れているのが特徴です。
元気な土ときれいな水と青い空を守るために
体の中を流れる水と河川に流れる水、その双方にきれいな水が流れるようになることが健康を守ることにつながる!そんなことから、地球環境の問題を学んでいくうちに、なんと一般に農薬として認知されている果物や野菜に使われる農薬に比べて、果てしない量の農薬がシロアリ駆除に使用されているということがわかりました。
反農薬東京グループが三省堂から出版している床下の毒物 シロアリ駆除剤の中で、「床下に撒く農薬の量は農業用で散布される農薬の数百倍」と指摘しています。
一般に農薬として認知されている果物や野菜に使われるものが、床下や殺虫剤に使われているということです。
床下に撒く農薬の量は作物に使われる農薬とは比にならないのです。
その文面の一部をご紹介します。
1回の対面積当たりの使用量は農業用の数百倍になります。例えばクロルキリバスはシロアリ防除処理では1%程度のエイカー数リットル撒きます。仮に1%エイカー4リットル撒いたとすると有効成分にして40グラム1平方メートル当たりです。一方農業では手元にあるハンドブックによると、例えばタバコの見切りむし防除には有効成分で0,2グラム平米程度使われます。シロアリ防除の方が200倍も多くなります。がしの消毒と比べるともっと多くて300倍から500倍なることが指摘されています。これは「国民センターシロアリ防除の安全性シロアリ防除のあり方を考える」で指摘されています。国民生活センターはこの報告書の中で、いくら床下散布だからと言って現在のように農業における通常散布に比べて300倍から500倍も多く散布するやり方が妥当と常識では考えにくいことながら、大量使用による防除方法を根本的に見直して、もっと少ない量の散布で済む、何か新しい防除法を考えることが必要であろうと提言しています。
参照:「床下の毒物シロアリ防除剤」植村振作+反農薬東京グループ著 株式会社三省堂
シロアリ防除による被害
(1). シロアリ防除業者の訪問
「シロアリに住みつかれたら家1軒などすぐに食いつくされてしまいます」
「ご近所もみなさんやっていますよ」
「今なら安くできます」
「昔と違って今の薬は安全です」
など、シロアリ防除業者からの訪問を受けたことはありませんか。
また、家を新築する際、住宅金融公庫を利用する場合には、薬剤による防虫・防蟻加工が義務付けられているからと、本意ではなくシロアリ防除剤をまかれてしまう例もあります。今、シロアリ防除剤によって体調を崩し、ついには引っ越さなくてはならなくなるような深刻な健康被害が各地で起こっています。
(2). 全面的に使用禁止された殺虫剤
1986年に特定化学物質に指定され、全面的に使用が禁止されるまでシロアリ防除にはクロルデンという有機塩素系の殺虫剤が使われていました。
クロルデンは環境残留性が高く、発がん性があるといわれている薬剤です。クロルデンによる環境汚染が問題となり86年に使用を禁止されてからは、クロルピリホス、スミオチンなどの有機リン系殺虫剤が使われるようになりました。しかし、使う薬剤が変わってからも健康被害を受ける人は後を絶ちません。有機リン系殺虫剤の急性毒性のほうがクロルデンより強いとも言われています。
(3). 化学兵器として使用される シロアリ防除剤の原材料ー有機リン剤
現在シロアリ防除剤として使われているクロルピリホスやホキシム、スミオチンなどは、化学兵器として開発されたサリンやVXを祖先とする有機リン剤で、毒性は弱まっているものの、同じような中毒症状が現れます。
シロアリ防除剤散布後に訴えられる症状としては、じんましん、目がちかちかする、視野が狭くなる、下痢、腹痛、嘔吐、食欲不振、頭痛、めまい、手足のしびれ、眠気、疲労感、思考力、注意力の低下、など、多岐にわたり、同じ薬剤に対しても人によって症状も、症状の重さも様々です。
(4). 薬剤散布による健康被害は、女性、子供に!!
特に女性や子供に健康被害が多く出るケースが多いと言われています。
女性は、主婦として家事をするなど散布後家の中にいる時間が長いため、薬を多く吸ってしまうこと、子供は体の大きさの割に呼吸量が多いため、体重1kgあたりの摂取量が大人より多くなることなどが原因とされています。学齢期の子供も、夏休みなど家にいる時間が長くなると症状が出たり、男性は退職して在宅時間が長くなったりして、初めて被害を自覚するという例もあります。
このように、薬剤散布後の症状はバラバラで、家族の中でも人によって訴える症状が異なり、その症状も刻々と変化します。この薬剤にはこの症状というように、薬剤によって特定の症状が出るわけではありません。シロアリ防除に使われた薬剤と健康被害との因果関係について医学的に証明されたわけではないので、医師が診断書を書いてくれず、更年期障害や精神的要因による疾病などと診断されてしまうこともあります。
(5). 有機リン剤の及ぼす影響
一般に、軽度以上の有機リン剤中毒では血液中のコリンエステラーゼ活性値が低下することが指摘されていますが、松本サリン事件の被害状況をまとめた「松本市有毒ガス中毒調査報告書」(96年3月、松本地域包括医療協議会)によると、多くの症例を検討した結果、コリンエステラーゼ活性値の低下がなくてもサリン被爆による視野異常や縮瞳、視力低下などの症状が出ていることが指摘されています。コリンエステラーゼ活性値だけで有機リン剤中毒の有無を判断することはできないといえます。
有機リン剤は体内に入っても速やかに分解、排泄されるため、影響がないといわれますが、そんなことはありません。取り込んだ薬剤が体内にそのまま残ることと、影響が残ることは別です。取り込んだものによって体が影響を受けて、体から薬剤を排泄した後も中毒症状がでてくるということがあり、今日では、低毒性有機リン剤による慢性中毒が存在することは医学的に明らかにされています。しかし、中毒症状がシロアリ防除剤による被害か、それとも、他の科学物質による被害かの区別をつけるのは大変難しい状況です。
シロアリ防除剤散布後に中毒症状が出たときの対策としては、とにかくその場所から離れると言うのが一番です。しかし、初期に現れた症状が落ち着いてきたとしても、今度は化学物質過敏症としての症状が出てきてしまうこともあります。
(6). 化学物質過敏症の発生と日常生活に及ぼす影響
化学物質過敏症とは、1つの化学物質に大量に被曝してその耐性を失うと、他の化学物質に対しても次々と過敏症が起こるという症状です。
化学物質過敏症は誰にでも起こりうるものですが、発症するときの被曝量には個人差があり、また、発症する人としない人がいます。酒に強い人もいれば弱い人もいるように化学物質に対する耐性も人それぞれです。お年寄りや子供などの他にも、中には化学物質に特に敏感な方もいるでしょう。
想像してみてください、今のこの化学物質にあふれた世の中で、それに対して過敏症が起こるということは、大変なことです。
スーパーの野菜売り場に行けば農薬の使われた野菜によってじんましんが出てしまい、電車に乗れば消毒薬のせいでめまいを起こすかもしれません。新築や改装直後の建物には入れません。除草剤や殺虫剤をまかれたあとの街路樹や公園に足を踏み入れたとたん気分が悪くなるかもしれません。家屋の中にも除菌、防虫加工された商品があふれています。病気のときに服用する薬も化学物質なので注意が必要です。現代の日本では日常生活にも支障をきたすほどの症状といえます。
(7). シロアリ防除剤は化審法の適用を受ける化学物質ですが…??
シロアリ防除剤は化審法の適用を受ける化学物質ですが、化審法では、急性毒性試験や変異原性試験以外の毒性試験の提出は義務づけられていません。
農薬取締法と同様に免疫毒性、神経系毒性などについては配慮されていないため、シロアリ防除剤が化審法をクリアーしたからといって、「毒性がない」とか「無害である」とはいえないのです。
特に、シロアリ防除剤のように長期間、微量の化学物質に被爆する室内汚染物質を規制する法律はないため、環境汚染よりも先に人体のほうが汚染される危険性もあります。
(8). 一度まいた薬剤は、半永久的に消えない!
一度まいてしまった薬剤は、床下の土を換えても、木を削っても、炭を入れても完全になくすことはできません。薬剤の濃度が高かった台所の米やそうめんからも薬が検出されたり、家具や衣服にも薬剤がしみこんだりして、結局全てを手放すことになってしまった例もあります。
また、被害を受けた方の中には隣家によるシロアリ防除によって健康を害された方もいます。薬剤散布はあなたの家族にもその近隣の方々にも大きな被害を与えかねません。
(9). アメリカの公衆衛生学会の発表
1996年11月、アメリカの公衆衛生学会でクロルピリホスと人の先天異常の関係が報告されました。
クロルデンからクロルピリホスを中心とする有機リン剤を使用してきたシロアリ防除も、それにより、今や「非有機リン剤」と呼ばれるピレスロイド系薬剤の時代に移りつつありますが、依然として薬剤依存の発想は変わっていません。
しかし、薬剤に関する危険性が証明されるのはいつも多数の被害が出たあとです。
また、薬剤処理された木材、建材の廃棄による環境汚染についても配慮する必要があります。殺虫剤や殺菌、防腐、防蟻剤など、あまりにたくさんの化学物質を安易に使用しないことこそが大切なのではないでしょうか。
(10). 地球上、どこにでもいるシロアリ。発想転換的な対策が必要
シロアリはもともと枯葉や枯れ木を土に返す役割を持ち、至るところに生息しています。私たちも自然の中で生きている以上、完全にシロアリの被害から逃れることは不可能です。
農業ではすでに、害虫の皆殺しを目指して殺虫剤を乱用するのではなく、不必要な殺虫剤散布を減らすことによって天敵が生き残り、害虫を抑えていく総合防除法という考え方が実践されています。天敵と天敵に影響の少ない少量の殺虫剤、そのほか様々な防除方法を総合的に組み合わせて害虫を抑えていこうというものです。このような考え方が、家作りやシロアリ防除にも生かされていくことが大切です。
(11). 家の新築には、化学的な安全性も必要
家を新築するときは見かけや構造上の強度だけではなく、化学的な安全性も大切です。
通気性の悪い低いコンクリート基礎の上に腐りやすくシロアリのつきやすい木材を使用し、薬剤を大量に使用したり、コンクリートの床の上に畳を直に敷いてダニを発生しやすくし、それを薬で抑えたりということでは、化学的に安全な家とはいえません。
(12). 防蟻性の高い木材を使い、薬剤の使用を避けること
94年に住宅金融公庫の仕様書も改訂
94年3月に改定された住宅金融公庫の仕様書によると、防蟻性の高いヒノキ、ヒバ、こうやまき、くり、けやきなどの木材を土台に使えば薬剤を使用しなくても融資が受けられるようになりました。
はじめから薬剤に頼るのではなく、日本の風土に合った虫害に強い素材を虫が好まない状態で使い、1階の床を高くし、通風のよい構造にするなど構法を工夫し、こまめに手入れや修復をすることによって、薬を使わなくてもシロアリをはじめとする虫に強い家が建てられます。シロアリは1日で家を食い尽くすわけではないので、定期的に保守点検を行い、初期にシロアリを発見し、薬剤を用いずに処理することによって有害な薬剤を使用しなくても十分対処できるのです。
(13). シロアリの天敵はクロアリ
薬剤散布はクロアリも殺してしまいます。
もし、家でシロアリを見つけてもあわてないでください。試しにたっぷりの熱湯をかけるとシロアリは死に、どこからかクロアリがやってきてシロアリを運び去ってくれます。シロアリの天敵はクロアリ、薬剤散布はそのクロアリをも殺してしまいます。
家の中や床下の風通しを良くするなどしてシロアリが住みにくい環境を作り、定期的に家の中を点検して早期発見を心がけていれば、薬剤に頼らずに防除することもできますし、もし薬を使うことになっても必要最低量ですみます。
(14). 虫を殺すこととあなたの健康
どんなに強い薬剤をまいても害虫を全滅させることは難しく、生き残った虫の中からその薬に耐性を持った虫が出てきてしまいます。その虫を殺すためにもっと強い毒性を持った薬剤を使うことを繰り返していけば、虫を殺す前に人間が倒れてしまうことにもなりかねないのです。もう一度よく考えてください。虫を殺すことと、あなたの健康と、どちらが大切ですか?
シロアリについての豆知識
シロアリとは?
米粒を長くしたような体長数ミリの虫です。本来は森林に生息し、落ち葉や枯れ木を食べて腐葉土に変え、自然に返す役割を担っています。住処を追われたシロアリが家屋に住みつき、木造部分を食べてしまうということもあり、防除の対象にされています。
シロアリは社会性昆虫で女王、王、副女王、働きアリ、兵アリなどの階級制度があって、それぞれ仕事を分担しあって生活しています。
巣から飛び出した羽アリが地上に下りて翅を落とし、雌雄がカップルとなって巣をつくり女王と王になります。
交尾・産卵によって子孫を増やし、その集団の繁栄を図るのが任務です。一つの巣のシロアリはみんな女王と王の子供ということになります。
女王の腹部は産卵につれて、伸長肥大してヤマトシロアリでは体長十数mm、イエシロアリでは40mmにも達し、寿命は10~15年で、一生の間には100万個以上の卵を産みます。
女王や王が死んだり傷ついた場合に、女王・王の代わりをする階級です
最も個体数の多い階級で、全体の90~95%を占め、巣や蟻道を作ったり、 修理・清掃をするほか、餌の採取・運搬・育児・他階級への供餌など、シロアリ社会のあらゆる労務を受け持っています。
外敵からの防衛にあたる階級で、突出したはさみ状の大あごや、堅固で大きな頭部、それに頭部先端から放出する制御物質などを武器として外敵と戦います。 発達したコロニーでは2~3%程度を占めています。
シロアリ被害の例
シロアリの被害は極めて広範囲に及び、気づいたときには被害がかなり進行していることが多いと言われています。その一例をご紹介します。
- シロアリは、地中から、建物に侵入してくることが多いので、まず土台や床束、柱などの下部が食害されます。柱が浮いたり、傾いたりして、地震や台風の際、思わぬ大被害を受け、とても危険です。
- シロアリは気づかぬうちに柱や壁などの内部を食い進み、ときには被害が天井裏の小屋組にまで及びます。
- 床下から侵入してきたシロアリは、床板を食い荒し、その上にある畳や家具類まで喰害します。
- 最近、鉄筋コンクリートやブロック建造物の被害が増えています。コンクリート建造物でもシロアリは一度侵入すると、 内部の木材や家具などを食い荒します。
- モルタルやコンクリートブロック壁内部は、暗くて温暖多湿なので、シロアリに食害されやすい場所のひとつです。
- シロアリは木材だけでなく、プラスチックや合成ゴム製の新建材も加害し、特に発泡スチロールや発泡ポリウレタン系の断熱材は、木材より好んで加害されます。
- 気づかぬうちに、箪笥や家具類の下の畳がシロアリに喰害されていることがあります。
- 建築設計事務所で保管中の貴重な設計図がシロアリに喰害されたことがあります。
- 本や書類も押し入れに入れたり、壁に接して積み重ねておくと、シロアリの餌食となります。
- 鉄道沿線や建物内敷設のケーブル・電線類がシロアリに喰害されて、運転事故や電気、通信障害を引き起こすこともあります。
閲覧注意!シロアリ大移動の瞬間
2019年5月。私、中川信男は、簡易宿所新設のために購入した物件のリノベーションを行っていました。
この物件、2017年に滋賀県を襲った大型台風の被害で屋根が損傷、雨水があちこちから室内に流れ込み、もしここで購入しなければこのまま朽ちて倒れるだけ、というギリギリの状態でした。
家は築40年以上経過していましたが、純和風建築で、丁寧に建てられたことがわかる風情です。京都や山村では築後百年以上経過したような「京町家」「古民家」というキーワードばかりで美談が語られますが、戦後、誰かが誰かのために建てた物件ですらも解体してしまうのはあまりにもったいないと、私はは考えています。「作って、壊して、また作るのが合理的」という考え方に異論を持っているのです。
京都に準備している手作りチョコレート工場は鉄筋コンクリートで築50年以上、この家もほぼ同等の時間が経過しているものの、まだまだ修繕すれば充分使えるのです。それだけではなく、経過する時間だけがもたらしてくれる特有の雰囲気は、新築では決して叶わない、やさしい空気をもたらしてくれます。
ここまで中目黒のプレマルシェ・ジェラテリア(前の東京オリンピック直前に建てられた古いビル)をはじめ、7軒以上のリノベーションを手がけてきた私としては、いくら屋根が損傷しているからといっても、壊してしまえ、という気持ちにはなりません。
とにかく、売主様を「素敵にリノベーションして、生かします。もう一度、この建物に命を吹き込みます。」と仲介業者経由で説得し、かなり安く購入したこのお家。自ら監督として職人さんをほうぼう集め、あちこちの修繕に入ったのですが、漏水箇所を中心にして、あちこちにシロアリの食害の跡が見えます。
数週間にわたり通い詰めている大工さんと私から「この家、やっぱり防蟻かけたほうがいいですよね。」と話していると、大工さんからは「この家には、もうシロアリはいないと思います。」との回答。何十年のキャリアがある大工さんですから、基本的にこの話を信じてリノベーションを進めていました。
リノベは酷い損傷だった1Fから進めていたので、2Fは後回し。ただ、畳の漏水損傷箇所に水平の違和感を感じた私は、「やっぱりここは見ておこう」と、畳をあげ、バールで床を剥がしてみてびっくり。そこにはまだ活動中のシロアリの姿が!自分で解体していたのでスマホが手元になく、シロアリの姿は収められませんでしたが、こんな感じです。水平が狂っていたのは、根太下の梁が下がっていたのです。
これは大変!と即座に防蟻の手配をかけ、職人さんがやってきた直後。大工さんから、メッセンジャーが。
「防蟻屋さんの見積済みました。今、突然シロアリが、ハネアリになって大移動を始めました!」
昨日、シロアリの姿を発見。そして、防蟻やさんがやってきた(この日は処理も何もしていません)となったら、いきなり大移動を始めるシロアリの賢さ。
これが、シロアリの恐ろしいところです。
外から見ても、姿はほとんど見えません。あちこちを解体していた大工さんでも見ていなかったのです。
食害があっても、姿が見えないのです。
さあ、これはまずい!と人が動こうとすると、一気に逃げていきます。私よりも賢いのです!!
とにかく、何もなくてもちゃんとプロに見てもらう。
時間があるのなら、化学物質ではなくても、天然素材で対処できます。
今すぐ、床下無料点検をすることを、強くおすすめします。
【教訓】
- シロアリのことは、シロアリのプロしかわかりません。大工さんや内装やさんではわからないのです。
- 姿が見えないから、安心ということは決してありません。
- 早くに予防的対処をする、または、被害が出る前に時間の余裕があれば、化学物質を使う必要はありません。
- あなたの家を売る段階になって、シロアリ被害があれば、二束三文でしか売れず、買い主も滅多に現れません。
(市価の何分の一かで、私、または同種の変な人が買うかもしれません。) - たとえ今何もなくても、隣が防蟻すれば、あなたの家が餌食になり得ます。なぜなら、彼らは飛びます。
- シロアリは、中川信男よりも決断が早く、行動が早いです。もちろん、あなたよりも。
誰にでも出来るシロアリ発見法
シロアリの生息地であれば、シロアリ被害はどこででも起きる可能性があります。シロアリは風呂場・台所・洗面所・便所など比較的暖かく、水をよく使うところに多く発生します。建物をシロアリから守るには、早期発見がなによりも重要です。シロアリがついていないかは、素人でも次の手掛かりで簡単に調べられます。
- 蟻道
シロアリは地中から土でトンネル(蟻道)を作って建物へ侵入してくることが多いので、時々建物の床下や周辺を調べて基礎や束石・土台などの表面に蟻道がついていないかを確かめましょう。
- 蟻土
シロアリは、風や光を嫌い適当な湿度を保つために、木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂を運んできて詰めたり、盛り上げたりします。
- 食痕
シロアリは木材の軟らかい春材部を好んで食べ、硬い秋材部を食い残しますので、木口面では、年輪に沿って、同心円状の食痕を示します。シロアリは明るいところでは木材の表層を残して、内部だけを浸食しますので、木材の表面から強く押したり、ドライバーでほじくると簡単に穴があいたり壊れたりします。シロアリ被害が進んだ木材は内部が空洞になりますので、木材をハンマーでたたくと空洞音がします。
- 建物の変状
シロアリ被害が進んだ建物では、家の中を歩くと、畳や床板が何となくくぼむ感じを受けたり、柱が下がり、棟や軒の稜線が波を打ち、屋根瓦がずり落ちたり、ふすまや障子、雨戸などの立て付けが悪くなったりします。
- 羽アリ
羽アリの群飛期は、シロアリが人前に姿を現す唯一の時期ですので、シロアリ発見の絶好のチャンスです。群飛の時期や時刻に注意していれば、シロアリの種類の判別にも役立ちます。ヤマトシロアリは4~5月(ただし沖縄2月、東北・北海道6月頃)の昼間に、イエシロアリは、6~7月の夜に群飛して電灯に飛来します。アメリカカンザイシロアリは6~9月の昼間に少数ずつ何回も群飛し、ダイコクシロアリは5~8月の夜に少数ずつ群飛して電灯に集まってきます。
- カンザイシロアリの糞
アメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリは乾燥した木材だけを喰害し、被害材の外に糞を排出します。被害材の下に乾いた砂粒状の糞がたまり、数10倍に拡大して見て、真ん中がへこんだ米俵状をしている場合は、幹材シロアリの被害です。
木材の防腐とシロアリ
木材を不適切な環境条件下で使用すると、風雨・塵芥・害虫による喰害・微生物による腐朽などによって、急激に劣化します。
微生物(腐朽菌・変色菌・表面汚染菌・その他の最近類)は、特殊な酵素を分泌して木材の化学成分を分解し、微生物自身の栄養源として摂取してしまいます。
そのため、短い期間で木材の組織構造が破壊され、結果木材に形態的損傷と激しい強度低下が生じます。これが木材の腐朽です。
木材を腐朽させる微生物が発育する環境と、シロアリが好む環境は、条件が類似していると言われます。特に、木造建築物においては、木材を腐朽させる菌類の繁殖がシロアリの活動に適した環境を作り、シロアリの害も発生してしまう場合が少なくないと言われています。
よって防蟻処理剤は、防蟻効力だけではなく、防腐効力を具備する製品が望ましいといえるでしょう。
シロアリ喰害と地震被害
既存建物のシロアリ被害に伴う駆除被害額は、火災被害額を上回ると言われています。例えば一つの県だけでも年間数万棟を超えています。全国規模での算出をすればその被害件数は計り知れないほどとなるように、防蟻措置は必須事項と考えられます。
阪神大震災の倒壊家屋調査(大阪市立大・宮野助教授、土井講師など)が900棟以上の木造家屋を対象に震度7の地域である神戸市東灘区と、淡路島・北淡町で実施されました。その結果、倒壊被害程度とシロアリの被害や腐朽菌による腐食との相関関係が明らかになっています。
調査によると、東灘区では、シロアリ被害腐食「あり」の218棟で、住宅専用や店舗兼用などの建物用途に関係なく、全壊が93%と圧倒的で、半壊は6%であった。これに対し、シロアリ被害腐食「なし」の421棟では、全壊25%、半壊23%、軽微・無被害が52%と被害が少なくなっています。
地震対策として、シロアリや球菌による腐食の予防対策が、被害を食い止めるシロアリ駆除工事がとても大切といえます。
シロアリ対策に関するよくある質問
床下無料診断のお申し込み(お客様)
※沖縄・一部離島については、残念ながら提携業者がいないため、無料診断対象外 地域となっております。あしからずご了承ください。お近くに安全な施工業者がない場合や、離島にお住まいの方はお申し込みフォームよりご相談ください。
お電話にて訪問日程等の打ち合わせ
訪問打ち合わせ
土台の状況確認
シロアリの有無・カビや木腐れの確認をします。
床下の湿度状況確認
湿度を計測します。高湿度はシロアリの好条件です。
床下状況をビデオ撮影
ビデオでの診断説明
撮影した映像を使って、シロアリの通り道(蟻道)床下状況、木部の腐食状況といった床下診断結果をご説明します。ご希望があればビデオテープをさしあげます。
お見積もりを提出 ※ここまでが床下無料診断です
ご契約
ご契約ならびに、施行日程等の打ち合わせ
施行前日に最終のご連絡
施工当日
「ノンケミカル用 防蟻・防腐基準仕様書」に基づくシロアリ防除・駆除工事実施。
工事着工前に、使用する有効成分100%天然のシロアリ防除・駆除液「森林恵MC」をお客様のお宅にて実際にご確認いただきます。
保証書の提出
ご契約内容(条項)に基づき、床下の無料中間点検をいたします。
床下無料診断のお申し込みは下記ボタンをクリックして必要事項をご記載の上、送信して下さい。
プレマスタッフのレポート!
有限会社生活アートクラブ 富士村夏樹社長にインタビュー!
奇想天外なチャレンジで地球環境を変える
植物原料100%で忌避率95%以上という驚異の防虫剤を販売する有限会社生活アートクラブ。元は大手通販会社の腕利き営業マンだったという富士村夏樹社長を虜にした「青森ヒバ」の魅力をご紹介します。
5年間の営業経験の後、家業を数年手伝うことになりました。かつて東欧から乳酸菌を持ち帰った曾祖父が京都に日本初の乳酸菌研究所を創設していたのです。エコ事業といえば運動家の方々の活躍が目立ちますが、私は腸内細菌という視点で健康と環境を観察していました。
私たちの体は本来、きちんと解毒できれば栄養もしっかり摂れるようにできています。それは水も同じこと。水を汚さないよう配慮する一方で浄化を促進するという両面の働きかけが必要です。川の浄化をコンセプトに、生活環境を見直すことで地球環境を変えていけるような製品を提案したいと思ったのが、6年前に今の事業を始めたきっかけです。
自宅を事務所代わりに妻と二人で始め、3年前にようやく事務所を構えました。自然素材製品に対する需要が高まる中、お陰様で今年は手狭になった事務所の移転も実現しました。とはいえ最初から順風満帆ではありません。数百万を投資して商品化したリサイクル石鹸も当初は全然売れず、ひとつの商品を世に出すことがいかに大変かを思い知らされました。それでも常に楽しむことを忘れず取り組んできました。
そもそも風当たりが強い少数派の分野を切り開くような挑戦が大好きで、予期せぬアクシデントも大歓迎。立ち止まってじっくり考えるより状況に応じて"変体"していく方が向いていますし、特に今の時代は刻々と変わる状況に常に適応できることが重要です。
事業を立ち上げて間もない2003年、滋賀県で開催された世界水フォーラムに出展した際に、川の汚れの一番の原因が農薬だと知って正直驚きました。農薬といえば農業やゴルフ場で使われる程度の認識しか当時はなかったのですが、実際は全国の農地で使われる農薬の数百倍にあたる量の殺虫剤が原液で散布され、大地や川を汚染していたのです。
殺虫剤としてまかれる大量の農薬に代わる天然素材製品を探していたとき、天然原料でシロアリ駆除を行うカーボンテックという小さな会社に出会いました。安価な薬剤が普及している現状、ホームセンターでは価格の高い彼らの製品を取り扱ってくれません。「天然では効果がないのでは」とさえいわれてしまう始末で、事実ほとんど売れてない様子でした。
その製品の有効成分は青森ヒバでした。私は以前からヒバに関心があり、リサイクル石鹸にもヒバ油を配合しましたが、当時は「同じヒバで防虫剤も」という意識はなかったので、予期せぬ連鎖に驚かされました。フィトンチッド効果が高いヒバは"蚊殺しの木"とも呼ばれ、昔はヒバで家を建てると3年は蚊が入らないともいわれたそうです。ヒバ油に含まれるヒノキチオールに興味があった私ですが、昔ながらの物語性も面白く感じました。さらにヒバの効果に着目して事業化していた小さな会社への関心も高まり、これら三要素が重なってますますヒバに魅せられていったのです。
住宅金融公庫からお金を借りて一戸建てを建てるには、シロアリ駆除が義務づけられます。それ故に需要は高いですが、施主さんにしてみれば、何がどのように使われているのか分からず、施工業者に完全に委ねているのが現状です。そのせいか、シロアリ駆除といえば一般にやや不透明ないわゆるバッシング業界でもあり、以前はヒ素などの有害物質を含む強烈な薬剤を使う業者も多かったようです。一部の調査機関によれば、母親の母乳からシロアリ駆除剤成分が検出されたとの報告さえあるほどです。家にいる時間が長ければ当然、シロアリ駆除剤を筆頭にワックスや接着剤、VOCなど、有害物質をたくさん吸い込むことになります。母乳感染のリスクも含め、室内で過ごす小さな子どもやペットなどの健康も心配される点です。
そんな中、「業界を変えよう」と熱き魂で明快な事業に取り組む経営者はまだわずかと言えるでしょう。とはいえ、これからは施主さんが自ら選ぶべき時代。この素晴らしい製品をもっと積極的に世に広めていこうと、一気に話は盛り上がりました。
挑戦好きな私は、「売れないなら八百屋さんにお願いしましょう!」と提案。つまり自然食品店に扱ってもらおうという考えです。ところがカーボンテック社は「八百屋じゃ売れないよ」と乗り気でなく、自然食品店からも「イメージが悪いから食品と一緒には扱えない」と言われてしまいました。当然私はそんなことでは怯みませんから、「健全な土地にこそ健全な作物が育つ。それらを売るのがお商売でしょう。健全な土作りをする点では、無農薬野菜を売るのも、化学薬剤を使用しないシロアリ駆除も同じ仕事のはず」と店長さん達を説得して回ったのです。
周囲の鈍い反応に相反して、お客様からの反響は想像以上のものでした。「お宅ではこういう商品を扱って欲しいのよ」と言われ、お客様のニーズを再認識させられたというお店もありました。その後、意識の高い施工会社とも徐々に関係を築き、この5年で約1,300件の施工実績を積みました。
妻からは当初「うちはいつから防虫業者になったの?」などと言われたものです。でも私は、形こそ違えど、洗剤を売るのも防虫剤を売るのも同じ仕事だと考えていますし、今では妻も理解してくれています。
決して最初から計画的に事業プランを組み立ててきたわけではありません。むしろ走り続ける中で様々な出会いを大切にしながら形にしてきました。点と点がつながって線になれば、新しい絵が描けます。今後も状況の変化に適応しながら、防虫関係だけでなく間伐材で作った雑貨その他、森の育成や川の浄化作用が盛り込まれた商品を通じ、"環境に負荷をかけない"を超え、よりよい地球環境ために積極的に働きかけていくつもりです。
「人間は不幸な生き物だ」とハンガリーの哲学者が言うように、人間は自分の命が危険にさらされて初めて命を愛する生き物です。病気の治療には一所懸命なのに常日頃の健康維持には関心が薄いというのはまだまだ一般的な話。健康なうちから食事への配慮や定期的な運動を怠らない賢明な生活を広める活動も、難しいからこそチャレンジし続けたいと思っています。