~肌をケアすることは、脳をケアすること~

肌は脳である

近年の研究では、肌と脳は同じルーツを持つことが明らかになっています。

受精卵が3週目に入ると、胚葉(はいよう)と呼ばれるものができます。

胚葉は外胚葉、中胚葉、内胚葉と呼ばれる3層の細胞層で構成されており、
人間の肌は一番外側の「外胚葉」から派生します。

そして、脳もまた「外胚葉」から派生するのです。


つまり、肌と脳は同じものからできています。


「腸は第二の脳」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、
それに続いて肌は「第三の脳」といわれているのは、そのためです。


日本には、「皮脳同根」(ひのうどうこん)という言葉があります。

これは、皮膚と脳は同じものからできるこのプロセスを、端的に表した言葉です。


だからこそ、

肌の乾燥やかゆみ、目尻や口の周りのミゾに代表される体の表面付近での不調は、
脳への情報伝達を阻害し、ダイレクトに脳に伝わってしまいます。

【危険】知らずに「脳」へダメージを与えていませんか?

実は、脳が一番ダメージを受けるのは「肌の乾燥」である
という研究結果があります。


2019年3月にカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者によって、
Journalof the European Academy of Dermatology and Venereologyで発表された論文では、
加齢による損傷を受けた肌が、多くの加齢に伴う現象の原因である可能性があると結論付けているのです。


年齢を重ねると、肌の角質のバリアが弱くなり、
その下にある真皮などが刺激を受けることで、反応が起こりやすくなります。

すると、それを制御するために「サイトカイン」という成分が多く分泌されるのですが・・

実はこのサイトカインの分泌が増えることこそ、
もの忘れを始めとした加齢関連の不調の原因と関連していることが分かっています。


このように、脳と肌は密接に関わっているのです。


元々人間は海の生物から進化して陸に上がって行動をしているので、
常に体表は潤った状態が望ましいといわれています。


つまり、肌が乾燥している状態は、
「脳に危険信号が送られて、非常にストレスがかかっている状態」。


肌と脳は同じ外胚葉から発生していることを考えると、
肌が受けた情報はダイレクトに脳に届くというのも当然といえるかも知れません。

何らかの肌トラブルを抱えていたり、頭髪が気になっている場合、
それが脳に対してよくない影響を及ぼしかねないのです。


そして逆に、脳からの信号も肌にダイレクトに届いています。

つまり、肌荒れなどの症状は、外部からの刺激に対する反応というだけでなく、
自分の内部、つまり心から出される危険信号ともいえるのです。


「肌を見れば、脳の状態がわかる。」


あなたのお肌は、大丈夫ですか?


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