省資源梱包と出荷について
通販の常識を変える梱包の程度をご選択いただく試みを始めました
弊社では環境保護やご要望に沿うため、お客様のご希望に応じて梱包の資材を加減しております。
2002年11月、通販開設3周年目の日曜日の深夜に考えました。
弊社ではおかげさまで連日たくさんの出荷を行わせていただいておりますが、このところ非常に難しいテーマに突き当たっておりました。
それが、梱包の『過剰か貧相か』というお客様ごとに基準の違う問題だからです。この梱包については絶賛の声とお怒りの声との両方が、どのように工夫をしても押し寄せておりました。
「梅干しのしるが漏れるから、袋に入れるべきだ」
「食品をわざわざプチプチに包まれると膨大なゴミが出る」
「枕の内箱がつぶれていてみっともない、ちゃんと箱に入れてほしかった」
「箱に入っているものをさらに箱に入れるのはナンセンスだ」
「新聞紙の梱包、無駄が無くしかも合理的ですばらしかった」
「新聞紙は汚いイメージなのでどうかと思います、善処してください」
「マザータッチを横に入れるなんて、漏れることが解っているのだから袋に入れてください」
「ボトルのものをプチプチに入れてもらうのはきっちりしていていいけど、処理に困ります」
お声はどのように工夫しても、必ずあがって参ります。 昔からのお客様はよくご存じかと思いますが、今までの3年間、かなりの変更を行ってきました。
物流センター構築前はけちけち梱包、プチプチもできるだけ少なく切り、古箱のリサイクルも遠慮無く使いました。 お客様からの御意見を反映し、納品書は封筒には入れない変更をしたり、梅干しは専用容器と梱包シーラーを導入して、漏れにくく改良したりしました。
また物流センター構築後には一時的にエアパッキンだけの梱包も試みましたが、こちらはゴミが多いと早速引っ込めたりということもありました。
新聞紙を使うことでヤマト運輸様からは度重なる破損のご連絡と、責任者の方の弊社梱包への視察指導などという側面まであり、都度現場スタッフと打ち合わせなどして、いかに少ない資材で上手に美しく梱包するか、という訓練はずいぶん積み重ねた次第です。
そして、その結果、やはりこの点についてはお客様のお好みに合わせるしか最良の方法はない!という判断を極め、ここに3段階の梱包基準を設け、ご注文の都度お客様にお伺いをすることといたしました。
もちろん、品それぞれの特質(瓶と箱、柔らかいお菓子と堅い乾物etc)など現場の経験でしか判断しがたいケースもありますから、あくまでも一つの指標としての反映となります。
最終的にいくら簡易なものをご希望いただいても、安易に破損し運送屋さんやお客様に負担を生じることは本望ではありませんので、これとて限界があることをお酌み取りいただき、逆にしっかりした包装をご希望であっても、他社より圧倒的にしっかりの過剰包装では、弊社の存在の意義すら問われますので、同様にお酌み取りいただきたく思っております。
梱包のご希望は、お客様情報をご入力いただく画面の最後の方で、
■弊社では環境保護やご要望に沿うため、お客様のご希望に応じて梱包の資材を加減しております。お客様はどの程度の梱包がお好みでしょうか?
とお伺いしております。(詳細は下記をご覧くださいませ)
弊社の新しい挑戦として、関係するもの全てがお客様のご希望に細やかに対応できる一つのきっかけとして、取り組んで参る所存でございます。
プレマ株式会社
代表取締役 中川信男
1.省資源梱包(標準梱包:HP掲載程度の古紙+最小のプチプチ梱包)
新聞販売所から譲り受けた配達されていない清潔な新聞紙を用い、これを適度に緩衝剤として使用します。瓶やボトル、壊れやすい商品には必要上最小限と思われる「プチプチ」などを用いて破損を防止します。
商品のメーカー側で利用している箱がしっかりしているものについては、2重梱包は基本行いません。
これが【 ▼ 弊社の標準的な梱包 】となります。
実は、この梱包がいちばん難しいといえます。なぜなら、石油系の梱包資材のほうが梱包作業がしやすく、古新聞で上手に梱包するのは技術を必要とします。
熟練した現場スタッフが知恵と経験をフルに動員し、弊社にお任せいただくタイプです。
この梱包のご指定は全体の88.1%です。
2.きわめて節約型の簡易包装(内箱の変形やお菓子・食品類の変形などは許容範囲)
こちらは、できる限り環境負荷を抑えた超ケチケチ梱包と解釈してください。
梱包可能な箱があればできる限りメーカーや問屋などから入荷した箱をそのまま使い、袋で充分なものは袋梱包などで済ませ、古新聞を含む緩衝剤も最低の利用を心がけます。
ただし、この場合には外圧や振動などにより、中身が変形したりすることがありますので、これでは支障の出る商品につきましては現場スタッフの判断で充分な緩衝剤の使用もありますのであらかじめご理解ください。
たとえばレトルトのフードや袋入りの塩などは、多少の変形があっても実用にはまったく支障が生じないものもたくさんあります。できる限り破損しないように工夫をしますが、この梱包をご希望の場合には多少の変形が生じる可能性をお酌み取りください。
この梱包のご指定は全体の7.1%です。
3.梱包資材をしっかり使った厳重な梱包(大手カタログ通販の標準)
弊社の物流センターでは、PPエアチューブ(ダイオキシンガスなど発生しない素材)や「プチプチ」を使った「大手カタログ通販の標準」にて梱包することも可能です。
よって、「しっかり梱包」は、これらの資材を利用して梱包させていただきます。
ただし、時流と社会の要請を鑑み、多くの通販会社でも過剰といえる包装はすでに廃止されており、通販における梱包は簡素化に向かっております。弊社では過剰な包装のご要望はお受けいたしかねます。
この梱包のご指定は全体の4.5%です。
4.化学物質過敏症向け梱包(臭いの発生するもの同梱と再生資材の利用禁止)
2009年から新規に設定させていただいた梱包の選択肢です。弊社のお客さまには化学物質過敏症の方が多くいらっしゃいますので、従来の3つではどうしても対応できないケースをカバーします。
臭いのするもの(アロマの利用・新聞紙、古箱の再利用など)は一切行いません。また、すべて新品の梱包資材を使い、香りのあるプレゼントは同梱いたしません。
ご注文商品自体に臭いがある場合(たとえば椎茸や切り干し大根、アロマ製品など)の商品そのものの臭いを消すことはできませんので、この点はどうぞご理解ください。
この梱包のご指定は全体の0.4%です。
弊社梱包出荷スタッフにご意見をお寄せくださいませ。
専用のお問い合わせフォームをご用意しております
弊社の基本的な発送時の梱包方法
1.作業台に並んだのは弊社のオリジナル商品の面々。さっそく梱包してみましょう。
2.段ボール箱は古紙再生タイプを使用しています。強度は充分にあります。
出来るだけ少ない箱数になるようにまとめる場合がありますがご容赦ください。
3.ご注文の品を入れます。割れやすい瓶などはエアパックで梱包していますが、これはどうしても必要です。
割れないものはあえてエアパックは使用していません。
4.箱の中で品物が動いて壊れないように古新聞紙を詰め込んでいます。かっこうわるいのは承知でこうさせていただいています。
ギフトなどでこれは困るという場合には生物分解可能な梱包材を使用します。
5.伝票類、商品紹介などが入って完了です。
6.ふたを閉めて宅配伝票を貼ります。割れ物シール・時間指定シールなどは必要に応じて使用しています。
7.この古新聞は大変ご面倒で申し訳ないのですが畳んでいただくと古紙回収に出すことが出来ます。
梱包材として、あえて「くしゃくしゃ」にしていますので広げてください。それほどお手間ではないはずです。。。
8.きれいに畳めました。不要な商品チラシなどもこの中に入れて古紙回収までお願いします。
緩衝材の廃棄について
1.弊社・鳳物流センターからの包装には、このような緩衝剤を使用している場合があります。
そのまま捨てると容量が大きくなるので、小さくしてゴミ箱に入れましょう。
2.針やボールペンの先などでつぶします。
※画像の緩衝剤はPETボトルの再生品であり、空気を入れて膨らましております。燃やしても有毒ガスの発生にはつながりません。
新聞紙で間に合わない場合には併用をしております。
3.空気を抜いて、ぺったんこにします。
※梱包用資材と破損事故の防止との関連で、梱包の状態は常に検討すべき問題として上がっております。(弊社商品には現状液体が多いためです。ガラス瓶もたくさんあります) 事故抑止と資材の節約の両方の見地から日々改良を検討します。
4.折り曲げて、また針を刺し、空気を抜くプロセスを繰り返します。
5.さらにもう一度、空気を抜きます。
6.こんなに小さくなりました!
7.このように、畳んでいただくと、ゴミの容量を減らすことができます。それほどお手間ではないはずです。。。
是非できるだけ小さくした上で破棄をお願いできますと幸いです。