東城百合子先生の『あなたと健康』
東城先生の愛情がいっぱい詰まった月刊誌は、自然と生きる喜びをあなたにお届けします。
今回は、日本滞在3週間の間に三度も同じ方に会いにいくという、
まるでストーカーか!といわんばかりの行動報告をさせていただきたいと思います。
それはそれは、かなりの勇気と根性がいることだったのですが(笑)、
たっぷりの愛情に満たされるような素敵な体験でした。
いつも同様、なが~いレポートですが、
時々休憩しながらぜひお読みくださいね。
それでは、はじめさせていただきます。
東城百合子先生にお会いしたい
「そろそろ一度、東城百合子先生にお会いしたいと思ってるんです」
7月の初め、社員研修でバリ島に来ていた中川社長をつかまえて相談してみました。
実のところ随分前から考えてはいたのですが、なかなか言い出せずにいたのです。その理由は、なんといっても「不勉強」。加えて、何も実践できてません。ハイ。。。
なので、中川社長の反応はある意味想定内のものではあったのですが、さすがにズバッと
「いいやん、ぜひお願いしてみたら。ただし覚悟しぃや」
とあっさり言い放たれてしまうと、ううぅ。。。
泣かされに行くようなもんやで、と中川社長に脅されたからといって、今さら大の大人が、「泣かされるのイヤなんでやめときます」ともいえず、正直ちょっとブルーな気分で次回帰国の準備を始めることになってしまいました。
自然に感謝、ご先祖様に感謝「東城百合子先生講演会 in 福井市」
見えない自然の力を学びたいとの思いで、たった一人から始められた『あなたと健康』の配布活動。すでに35年が経ち全国に読者のネットワークが広がっています。
弊社から過去にご案内をしたことはないのですが、東城先生は毎月、『あなたと健康』という月刊誌を執筆していらっしゃいます。これは年間購読することで、毎月、あなたと健康社から直接ご自宅に送られてくるものです。
『あなたと健康』は、東城先生からのメッセージを中心に構成されてはいますが、「自然に帰って元気に生きぬくために」というサブタイトルが示すとおり、東城先生の教えとしてではなく、自然を師として共に学ぶための教科書として35年前に創刊されました。最初はほんのわずかな配布数だったのが、今では全国各地にたくさんの読者がいらっしゃると聞きます。そして、その方々はただの読者ではなく、東城先生と共に自然に感謝しながら、心で繋がり合うご縁を大切にしていらっしゃるお仲間達のようです。
この月刊誌では、栄養と健康についての東城先生の考察のほかに、読者の方々のご活動や、相談室にいらっしゃる方の心と体の変化なども東城先生自らがご紹介。通信講座を修了された方のご報告や、たくさんの方々が集う読者の広場のコーナーも充実しています。こんな風に、東城先生が監修されながらも、そこにはいつもたくさんのお仲間が集っていて、本当に賑やかな教科書なのです。
3時間ぶっ続けで講演される東城先生。とってもお元気!(写りが悪くてごめんなさい)
私は毎月この月刊誌が届くのを楽しみにしていますが、誌面にある各種勉強会や講演会の案内に目を留めることはあまりありませんでした。しかしながら、今回はやはり、いきなり東城先生にお会いするのではなく、あらためてしっかりと事前勉強しておくべきだと思ったので、講演日程の中でもっとも京都に近い福井県の講演会にまずは参加することにしたのです。
福井市で開催された講演会では、東城先生と五来社長(東城先生のご長男)のお話をうかがい、私は全然、自然によって生かされていることへの感謝、ご先祖様への感謝が足りなかったなとつくづく感じました。「ありがとう、ありがとう」と努めて口にすることは習慣になっているつもりでいますが、なにが有り難いって、やはり自分自身がこうしてこの地球上に存在させてもらっていることほど有り難いことはないのですから。
また、女性として、母としての役目を担わせていただいていることへも、もっと感謝の心を持つべきだと反省しました。仕事と家庭の両立に多忙であることに感謝、子どもたちが私を一人前の母として育ててくれていることにも感謝、そして私自身のご先祖様はもちろん、私がこれから守っていくべき子孫にとってのご先祖様である主人や主人のご先祖様にも心から感謝、感謝。そして、なんとも有り難い存在である自分自身にも、忘れずに感謝。
たくさんの感謝を噛みしめて、私はあらためて、東城先生がいらっしゃる東京の『あなたと健康社』を訪問することを決めました。
東城先生と自然の愛情が詰まった小冊子です
月刊『あなたと健康』は、2,520円で年間購読いただけます。年間購読をご希望の方は、あなたと健康社まで直接お申し込みください。
お支払い方法やお届けについての詳細は、あなたと健康社にてご案内させていただきます。
あなたと健康社 〒157-0066 東京都世田谷区成城2-35-13 成城ダイヤハイツ2F TEL:03-3417-5051(代表)
命をいただくということ 「五来社長のメッセージ in あなたと健康社」
五来社長は、東城先生のご長男。実は東城というのはペンネームなのだそうです。知らなかった!
初めての訪問は、五来社長にお出迎えいただき色々なお話をうかがいました。
東城先生は、乳児の頃の事故で背骨が曲がり、足が不自由になりました。また20歳の時には結核を患い、生死の縁をさまよわれました。その時に自然の力に救われて以降、食の大切さを再度学び実践された結果、83歳になられる今も現役で健康活動をしていらっしゃいます。
「ほんの数年前までは、同年代のご友人達が集まると一番体が不自由だった母が、今では、みなさんに比べて遙かに生きる力に満ちている。そして、元気に全国を飛び回っている。これは何よりも日頃の生活が大切なんです」と五来社長はおっしゃいます。食べ物を正しく選ぶことも大事ですが、それ以上に、朝起きて夜寝るまでの生活の仕方がどうも大事な要素なのだそうです。朝は早く起きて、食事は決まった時間に腹八分目。ダラダラと生きるのではなく、きっちり規律正しい生活を送ることが大切で、それにはもちろん食べ物も含まれますが、だからといって決して食べ物だけの問題ではないのです。
あなたと健康社は病院ではありませんが、病気を治したい人達が集まってくるそうです。その方々には、「まず生活そのものを大事にしましょう」とお伝えしていらっしゃいます。生活習慣と食事を見直して、昔ながらのお手当てで体を癒やしながら元気になるようにという、食事指導を交えた生活指導のおかげで、たくさんの方々が元気を取り戻し、クチコミ力でさらに多くの訪問者を呼び寄せているようです。
ところが、クチコミ文句はといえば案の定、「あそこではちゃんと生活指導してくれるわよ」ではなく、「あそこに行けば病気治してくれるわよ」なのがどうやら実情のよう・・・。「病気治しをしているところじゃないんですよ」と五来社長も苦笑いです。
6年味噌というからには、6年仕込みということなんでしょうね。6年分の自然のパワーが凝縮されたお味噌。たっぷりの元気をいただけそうですね。
昔から日本人は命を大事にしてきました。最近は便利で簡単、きれいなものを求めることが普通になってきましたが、見えない心、見えない命を大切にしてきたのが本来の私たちの文化なのです。その意味が非常にわかりづらくなってしまった時代だからこそ、食べ物を食べるとき、私たちは見えない命をいただいているのだということを見失ってはいけません。食べ物の命が、そのまま自分の命になってくれていることを理解していることがとても大切で、決して忘れてはいけないことなのです。
そのことを忘れてしまうと、いくら食事をしても自分の命にはならないと五来社長はおっしゃいます。食べ物は、体を支えて自分の命を育んでくれるものですから、簡単便利では命をもらえるはずがないし、むしろ元気が徐々に出て行ってしまうのです。見えない力にも関わらず、我々の先人が探し求め、後世に残してきてくれたものを、私たちは決して見失うことなく伝え続けていきたいものです。
ちなみに東城先生はもう何十年も朝食べない生活をなさっているそうです。日頃から間食はしませんから、お茶や果物、食後に少しいただく甘いお菓子もほとんど召し上がりになりません。口にされるのは玄米や自然の野菜類に野草類、極たまに新鮮なお魚を少々。
しっかり栄養をとるべきという基本が今でもあるようですが、東城先生曰く、大切なものを少しずつ。きちっとしたリズムの生活の中で、必要なものをちゃんと食べていれば、たとえ量的にたくさんではなくても力強く生きていけることをご自身が証明していらっしゃいます。
食べ物とは、そういう力をくれるものなのです。私たちが思う以上に食べ物は大きな力を持っていますし、逆に、あまり軽く考えていると、大事なものを見失って命を削ってしまうことだってあるのです。
栄養があることも、ある側面では大事なことでしょうけれど、なによりも食べ物の命をいただいているからこそ幸せな運命の健康もいただける。それが、私たちが十分に知っておくべき最も大切なことなのだと、五来社長は繰り返しご説明くださいました。
大きな窓からは光がいっぱい。とても明るいお部屋でみなさんイキイキとお仕事していらっしゃいます。
この日はすでに夕方でしたので、嵐のような出荷作業を終えてほっと一息という雰囲気の事務所を見学し、東城先生にもご挨拶させていただきました。みなさん本当にイキイキとした表情でお仕事をされていて、空気がとても澄んでいてお部屋が随分明るく感じました。
東城先生のデスクはその事務所の一角にあって、みなさんがお仕事される様子が見渡せる状態です。講演会などのスケジュールもびっしりでご不在のことも多いとは思うのですが、事務所にいらっしゃるときにはいつも、スタッフのみなさんが愛情込めてお客様へのお荷物を用意する姿をさらなる愛情を持って見守っていらっしゃるのだろうなと感じました。
共に励まし合いながら自然と生きる 「お料理教室&お手当て教室 in あなたと健康社」
今日のお昼はスタッフの方がご用意くださいました。「今日は簡単なものだけなんです」といわれましたが、我が家の夕食よりもボリューム満点かも・・・?
初回の訪問からわずか2週間で、その機会はやってきました。まったく予定していなかった東京でのスケジュールが飛び込んできたのです。これはチャンス!とばかりに前日入りを決めて、月刊『あなたと健康』でお教室の日程を調べたところ、毎日開催されているお料理教室はもちろん、月に二度のお手当て教室も見事に重なっていました。早速事務所にお電話をして予約をさせていただき、当日は喜び勇んで始発に乗り込んだ私でした。
今回のお料理教室は、初級からレベルアップする中で最もベテランの方々のクラスに入ったのですが、この日は「研究発表会」と呼ばれるものでした。グループに分かれてお手当て法について勉強し合ったことを発表するという日でしたので、残念ながら実際の調理を見学することはできませんでした。その代わり、たっぷり一時間の東城先生のお話を聞かせていただいた後、私と同年代の方々が中心のグループが「スギナ」をテーマに発表される内容を、「ふむふむ」と大きくうなずきながら必死にメモをとらせていただきました(感謝!)。
お料理教室の責任者は米沢先生。月刊『あなたと健康』に毎月美味しそうなレシピを寄せてくださいます。写真は、生徒さんが差し入れてくださった玄米水飴のおいしい食べ方をご披露中。
東城先生からは、新聞に掲載されていた「全国学力テストで秋田県が連続一位」という記事を紹介いただきました。秋田県が全国で学力トップなのは一所懸命に勉強を頑張ったからではなく、挨拶をする、お手伝いをするなどといった日頃の生活態度を見直す取り組みを県が中心となって積極的に行ったからなのだそうです。
勉強に集中してもらうためといって、子供部屋を用意し、家事を手伝わせるどころか家族との団らんの時間さえも十分に確保していないのが多くの家庭の実情だと思いますが、成績を伸ばしたければまずお手伝いをしっかりさせること、と東城先生はおっしゃいます。
私の子どもたちははまだ小さいので成績といわれてもピンとこないものの、成績アップという目的に限らず、子供を持つ母としてしっかりと心に刻んでおくべきことだなと痛感しました。
お料理教室に通われる方々は、とにかく健康への関心高いのは当然なのですが、「お手当ては実践してる?」と聞かれ、「いえ、健康なものでつい・・」しどろもどろに答えたところ、「ここには健康な人はこないのに、何故?」と驚かれて逆に私の方も驚いてしまいました。東城先生や五来社長が、「病気直しをしていると勘違いされているがそうではない」と何度もおっしゃってたのですが、なるほど現実はやはり・・・と妙に納得。
敷地内には直営の自然食品店も。お教室帰りに、その日使った食材を買って帰られる生徒さんも多いそうです。弊社でも取り扱いのある自然食品達がびっしり並んでいました。
ここで学んだ人々は、ご自身やご家族の不調がきっかけであっても、結果として毎日の食事や心のあり方がいかに大切かを身をもって知ることができるわけですが、だからといって周囲の人達にそれを一所懸命伝えようとすれば「友達が減る」と笑いながらおっしゃる方もいらっしゃいます。それはとても残念なことではあるのですが、現実は現実。病のおかげで、ご自身の体調だけでなく、大切な子孫の人生も変えることができたみなさんは、ある意味ではラッキーなのに間違いありません。
またみなさんのお話を聞くにつけ、専門的な指導を主軸とされるあなたと健康社さんとは別軸で、お客様それぞれのライフサイクルや価値観などに応じた様々な選択肢を用意した上で、健康的で幸せな暮らしをより広く提案していくのは、私たちの役目のひとつかもしれないとも改めて感じたのでした。
最後に参加させていただいたのは、健康相談室を会場に月に二度開かれるお手当て教室。教室というからにはたとえば二人ひと組などになって、実地練習も含むのかと気合いを入れて相談室に向かったのですが、少し遅めに入ったところお部屋はすでに満員御礼状態。座る場所もないほどで、さらに遅れてきた河原は最後まで最後部からの立ち見状態です(お楽しみ様でした…)。
健康相談室の壁に貼られていた図。肝臓、腎臓、脾臓、丹田の位置を示しています。温30分、冷1分と書かれているのでこんにゃく湿布の方法を紹介したもののようですね。
指導いただいたお手当ては、生のビワの葉を使ったこんにゃく湿布、しょうが湿布、豆腐パスタとびわ葉温灸。それぞれ『家庭でできる自然療法』で紹介されている代表的なお手当てではありますが、頭で理解するのと実際に見てみるのとでは随分理解度が違います。多分実際にやってみれば、(戸惑いも含めて)さらに大違いなのでしょう。残念ながら実地はなく、指導いただくスタッフの方々の見事な手さばきに見とれるだけで終わってしまいましたが、まずはこんにゃく湿布くらいから親孝行のつもりで実家の父母にやってあげたいと思います。
ビワ葉温灸を丁寧にご紹介くださったのは、株式会社枇杷葉温圧社長。もぐさの火のつけ方にもコツがあるそう。とても気持ちが良さそうなので、私もやってみた~い!
参加者のみなさんは、おそらくご自身やご家族の体調改善のヒントを得るためにいらっしゃったのだろうと思います。それぞれお立場や抱えている悩みは異なるものの、みなさん本当に真剣なまなざしでお話を聞かれ、質問も積極的にしていらっしゃいました。自然の力をいただいて健康になりたい、そんな想いがお部屋いっぱいに広がっていて、気持ちの良い連帯感を感じることができました。
お料理教室やお手当て教室、その他の勉強会や東城先生の講演会などの日程については、月刊『あなたと健康』にて紹介されています。ご興味のある方は、まずはぜひ『あなたと健康』を読んでみて下さい。というのも、東城先生のご活動に込められた想いや願いをご理解いただいてから参加されるのとそうでないのとでは、吸収できるものが各段に違ってくるだろうなと思うのです。
とにかく最初の数口だけでもちゃんと100回噛むのだ!慣れてくるとどんどんあごが軽く動くようになってきます。美味しいお食事ですから、しっかり感謝して、よく味わっていただきたいですよね。
僅か20日足らずの間に合計3日間、東城先生にお会いすることができました。本当はまだまだお伝えしきれていない学びや気づきでいっぱいなのですが、学ぶ人それぞれの状況や目的によって得るものは異なるでしょうから、この先はあなたご自身にその機会をお譲りしたいと思っています。
まずは『あなたと健康』をぜひ、あなたの生活の一部に取り入れてみてください。とはいえ、「書かれていることぜ~んぶ、必ず実践しないといけない!」と思えば長続きはしません。
ちょうど私がそうであるように、まず今の生活の中でできそうなことから実践してみましょう。たとえば私は、ひと口100回噛むこと。といっても、毎食ずっとひと口ごとに100回噛む余裕は残念ながら今の私にはまだありません。
今のところは最初の数口だけですが、徐々に噛む速さもアップしてきていますし、そうなると一食のうちに100回噛みできる回数もまた増えてくるというものです。なにから始めてみるかもあなた次第ですが、気長に、自分の変化を楽しみながら、そして自然とご先祖様に感謝をしながら、優しい気持ちで取り組んでいきましょうね。